１１章 『その名はハイエース！！』 （２）

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　　　一方 ワーレン上層部は、ドルーア帝国の次の動きを警戒していた。


　　　　　　　　　 ,......-=−:-ミ、
　　　　　　 　 ／／..::::::::::::::::::::｀，
　　　　　　 〃.:/.::／..:::::::::::::::::::::’，
　 　 　 　 /.::〃:/.:::::::::::::::|::::::::::::::‘，
　　　　　.．::;’::/.::::/:/|::::::|、:::::::::::: :,
　　　　　‘;: |:::::::;:ｲ::/ |:!::/｀＼:::::::::::|
　　　　 　 �Y::::::リ'芹ﾉ乂 芹ﾐ�W::::/}
　　　　　 /:::�Y从 以´ ,　以 .从:::{丿
　　　　　 }ヽ＼�\:　　　 　 　 /}从}　　　　我々は……
　　　　　 ｀〉::ﾐ:}:/＼　´ ｀　.ィ.〈/
　　　　　　.〉ミr≠ミ}:｀　 ´{`ﾄ､ｰ.､　　　　　ドルーアと交渉しようと考えています。
　　　　 .／　 ｌ|z=‐〈＼_／　|:::∨.｀ｰ.､
　　　　 ∨⌒ヾ}_＼:ﾄく__}¨` |　;’　 　:|
　　　 　 ‘，　 ∧ひろ/ |　 / ,’　　 :;’
　　　　 　 ，　　:∨､｀ヽ:|／ .,’　　 /
　　　　 　 ∨ 　　∨ :／　 :/　　 ./
　　　　　　..∨　　 ∨ 。・ /　 　:;}
　　　　　 　 .|＿　　∨　 /　　 .;';’
　　　 　 　 　 `ﾄ:. 　 ∨:/ 　 //,′
　　　　　　 　 〈∧　　∨　　 / {
　　　　　　　 :r'’∧　./　　 /　 ┐



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼＼＼＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼＼　　　　　 ／⌒＼　　　 , ─ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＿＿＿ヽ　／　　　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ￣　　　　　￣　ヽ.　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼　 ／　￣￣￣￣　＼ 　 　 ＼　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　へ　　　 ／ヽ　　 ヽ　　 　 ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/＾ヽ　　　 /＾ヽ　　　ヽ 　 　 ヽ　＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|.　|　0 |　　　| 0　| 　　　 |　　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＼|　 `− ６　　 `−′　　　 | 　　　|　　　ドルーアと！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　　　　　　　　　　　 !　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　 / ￣￣￣ ＼　　　/　　 /　　　 降伏するんですか！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　＼＿ （⌒ヽ丿　　/　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　━━━６━━━━━ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|　/　＿＿＿　＼　　 /⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（⌒ | |　ヽ　　　　ﾉ　　i　　` ┬′



　　　　　　　　　　　　　　　,...r──...､　　i!　,
　　　　　　　　　　　　　 ,r:::::::::::::::::::::::::;＞':ﾚ'彡
　　　　　 　 　 　 　 　 /::::::::::::＞. ´: : : : : : : :ミ
　　　　　　　　　　　　 l:::::; . :´: : : : n: : : : :l: : :ミ
　　　　　　　　　　 　 _レ': : : : :,､:､: :.,r-､`''r､ 〈
　　　　　　　　　　　 /: : : ,r､: :l`　∨　 ( ｡.`ﾟ、 ',　　　　　　 　 　 /￣ミﾐヽ.っ'-ｧ　　　降伏というか、現状維持ですな。
　　　　　　　　　　　川: : lfr､`′　 　 ￣r=､__〉-､　　　　　　 　 /　　　 ｀''/''´.;'
　 　 　 　 　 　 　 　 `川乂__　 　 (r‐' ¨´　　,,,,,,,,}　　　　　 　 /　　　 　 / / ;'　　　　自治権を認めてもらえれば
　　　　　　　　　 ＿／ ＼＼.､　 　 |　 ,.　,､¨´　ノ─､＿ 　 　/　　　　　/ /_ﾉ
　　　　　　　　／　　　　　｀ヽ丶__　ヾ´/ﾞ,.亠っ ヾ､　　　`ー､.￣｀ヽ､,.../_ｿ''i　　 　 　 税金を払う先が替わるだけですし。
　　　　　　 rﾆフ‐- ､　　 　 　 ＼ `ーi'___　 　 〉　}}　 　 　 ',　Y　　　 ＼_／l
　　　　 　 f　/ ./￣￣｀‐､_　　　 〉一´ 　 ヽ　ﾖ 　 }}、 　 　 ',　l 　 　 　 　 /
　　　　　　l　| /　　　　　　｀ ‐-./　　　　　　 i'　　 }}　':,　　　l　l　　　　　 /
　　　　　　l　| l　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }　　 }}　　':,　　.|　　　　　／
　　　　 　 |{　l l　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　‖　 　 ',　ﾍー一　´
　 　 　 　 | ', 乂　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　.‖　　 　 ',　 ﾍ
　　　　 　 |　＼ `ー　　　　　　　　　　　／　　∠＿__ 　 　 ', 　 ∨
　　　　　　|　　 ＼　　　 ＞─‐ｧ─一 ´ .|　_/:ミ:〉　　ヽ　　 ',.　　∨
　　　　 　 乂＿,.　-‐ ' ´　,.‐ '´　　　　　 |ノ/ 　.ii＼__r′ 　 .',　 　∨
　　　　　　　|＿,.　-‐　'¨´─ ､＿_,. -‐ '´ /　　 l├'　　　　　 乂 　 .l
　　　　　　 /　　　　 |　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ |　　　　　　　　＼_」
.　　 　 　 /　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　ﾉ..|　　　　 　 　 　 　 |


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿＿＿　　　＞'／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　　-=≦二二ニ斗 ＞ ´ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／二二二二＞ ´ -　´ 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ----,　-　７　　　　　　　￣￣　　　=-　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　`ー'′
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 __　/9　 ∠　 -- ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ｛:::::｝ゝ- ´　'´__　---＼￣　　　　;
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ７　　　　　　-------∨__　 　 l　　　　　　　それ、ドルーアが認めるかねぇ？
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　 　 　 ∨　　　u
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 γ⌒ヽ　　　＿_ 　 　 　 　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　　 <´　 　 ＼　 　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ-　´　　ヽ　　　∧　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨　 　 }　　　 　 !　　　　　　　_
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _j　　　 }　　　　 ,′　_,　-=≦三
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ￣￣ 　 　 　 /=≦三三三三



　　　　　　　　　　,.　'´　￣　>､ ＿
　　　　　　　　　/ 　　　／　　 　 　 `ヽ
　　　　 　 　 　 |　　　　　　　 U 　　　　ｌ
　　　　　 ＿ ／ｌ　　U　 　 　 　 　 =ｌ_,,..|
　　　 イ´,/ 　/へ. 　/　　＞‐‐‐<''７∠ｺ
／　　/ 　　l |.|　rｌ ｌ┼―{::::::::::::::::}‐ｲ・)/＼　　　問題は、そこなんだよなぁ……。
. 　　/ｌ　 　 | |ゝ. 　　{､ U ＞‐‐イ: : :{`〈|. 　ｌ
　　/: |　 　 | 　　`| 　,　∠ﾆイ´ー-‐’>}.| 　Ｌ.
. ∨ :.:|　 　 ﾄ､. 　 |　{　　ｔ´ ￣ 匚匚ｌ7/ | 　　}
　 ｌ.:.:::|　 　 |　＼. `''ｰ ､ 　＼二7＿/// | 　　',
　 |.:.:.:|　　　| 　　＼ 　　＼＿_ニニ_//.:.:|　　　>､
　/ 　.ｌ　　　| 　　　/￣(_)７ ￣| 　　/ 　.:|　 　 　 |


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　　　　　　　　　　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　 , -、　 /:::＼
　　　　　　　　　　 　/:::::::ゝ┴---'、
　　　　　 　 　 　 　 |::::／　 ,,-─--＼　　ﾋｿﾋｿ
　　　　　　　　　　 　|;/ 　 // ,,,　　 ,,,ヽ
　　　　　　　　　　 　 |　　| 　（_0 　_(.0.|　　　ねえ、キッド。
　　　　　　　　　　　　|　　| 　　　　 o　 |
　　　　　　　　　　　　 ヽ、'、　　　 ・　ﾉ　　　 グルニア軍の人に
　　　　　　　　　　　　 　┝━┯━o;　　　 　 フォローしてもらう事は できないかしら？
　　　　　　　　　　　　 　/　＼i ＿_ i|.|
　　　　　　　　　　　◎-(　 ヽ◯,;;_ﾉﾉ◯
　　　　　　　　　　　　　（'ゝ　　　 )____）
　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. ----　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /二二二ニニ≧ｭ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Y´r‐ ミ＞ｘ/｀ ー-　_二二二二ト 、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ!　　 ＼｀＜＞ｘ,._　　 ￣￣￣ }二＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i　　　　 > 　 ＼＼≧==-----ﾆﾆ二ﾑ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 | ,.　 ´　　　　　 ＼> -- ミ二二二二=}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　 　 　 /　　 　 　 Yﾆ二二ﾝ'　　ﾋｿﾋｿ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ′　　　　　　_　--{　　　　　　}ﾆﾆﾆ斗ﾟ,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　　　　　　／-　_ ,入　　　　 人9　　 ,i､i
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　　/─--／　　 ー ７ Y::::::r‐ 彡-}　　　どうだろうなぁ。
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　　　 　 { --／　　　　　 /　 ` r'　　__¬
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',　　　　 !.／ 　 　 　 　 /　　　l　　 　 ７　　　 ディールに
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧　　　冫　　　　　　　/　＿ /　 - 、./　　 　 話を持ってく事は できるが
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ、 .〃　　 　 　 　 /´　　　`　､__ﾉ'’
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {ﾆi′　 　 　 　 , '　　 ,､　　 _／　　　　　　 ドルーアが どういう反応するか
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ＾',　　　　 　 ｲ二＝'　 ｰｚニ}　　　　　　　予想できねえ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::::＼　　 ／＜二〉　　 〈≠i::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |￣￣￣￣ |........|'=≦フヽ !..| |
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 从::::::::::::::::::::|........|　　　　　l...|∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::::::: : |........L＿＿＿,!...V∧
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /￣￣￣￣￣ !........|｛{二ﾕ｝ﾆ|.....V∧


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　　　　　　　　 　 　 　 ___
.　　　 　 　 　 . :　´　　　　　｀`　 、
　　　 　 　 ／　／　　　　　　　 　 ＼
.　　 　 　 / 　/ 　　 　　 }　　　　　　　 ,
　　　　　　　 　 -‐/}:　 ﾉ}　ﾊ}　 }　　　 ′
.　 　 　 ｊ{　　 :{　{/,ﾉ／ノイ　} ノ}ｊ:　}:　 }
　 　 　 八 　 ,ｊ从爪_｝　 　 爪ﾊ从ノ 　 }
.　　　　{八 ＼八 Vツ 　 　 Vツ 八 　 八
　 　 　 {　 ＼从 　 　 　 ’　 　ノｲ　／　　　どうしました？
.　　　　 ＼　 人　　　　 __　　　 人(
　 　 　 　 {＼　个o｡.　____ .　: ´
.　　　　　八　＼ ／　}　ノへ、
　　　　　{ 　＼ノ｛___ノ¨＼__/ ｀ヽ、
　　 　 　 爻爻}/..イ[二]　ﾉ............‘，
.　　　　　乂乂ｊ＿_[/__]／......／.......|
　　　　　/|　　　　　　　 　￣「..........|
.　　 　 /...l 　 　_＿＿＿＿__|........./
　　 　 {／⌒ｱ´............................｀ヽ/



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　／´　／#＼_／# ＼　　　　ああ、いえ。
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 　 .| ### (#) ### |
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　 ヽ##ノ　 ＼.#ノ　　　 私って元々ディールに店を持ってたんですけど
　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　　　　　　　　　 　 l　　　戦火で店を焼かれて、ノルダに逃げたんですよ。
　　　　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　 　 　 　 　 /　　　だから、ディール……の商人になら
　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 　 　 　 　 /　　 　 伝手が残ってるんですけど……。
　　　　　　　　　　　　　　　　 >━━━━━━ く
　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 　 　 　 　 　 　 ヽ


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　　　　　　　　　　　　　＿　　--　　__
　　　　　　　　　＞　´　　　　　　　　　｀　＜
　　　　　　　／　　　　　　　 　 　 ＿　　　　　＜
　　　　　.／　　 　 ''" 　 　 　 ￣　　　￣,,'''　-　ヽ
　　　　 /　　　／　　　　　　　　　　　　＿l__　　`ヽ∨
　　　 ./　　　　　ﾒ　 　 　 　 　 　 　 　 ＿|__　　　　∨
　　　 l=========ｚｘ　　　　　　　 　 　 ＿|__ 　 　 　 ',
　　／_⌒ヽ　l　┼　　　＞ｘ　　　　　 　＿ l__　 　 　 ､',
＜/ 　 ヽ　ヽl　､l_　　　　　　＞ｘ　ヽ､.　　 l　　　　＿　l
￣l　 l　 ﾍ　l　_/_　　ヽ≧ﾆﾆ=へ ＞ｘ　ー|―　""　＞七
　 l　ﾍ　ハ l　　l　　ﾆ三彡'"　　｀ミ､　＞ｘ､､　イ/／ィ彡'　　　ディール……グルニアか。
　 ﾑ　ゝ､l　ト､ Ｔ　""　-＝''"￣`|　///＜ゝ三三三ｦ下､
　 lﾍ　　`ヽl　iﾍl,　ニﾆ＼ヽｰ===ﾒ////　 ﾞi三三三ﾇ ﾘ　　＼
　　l　＼　_ｌ　 　ﾊ　　　　　ヽ　彡ヘ　ｚ,,　 〈i二￣　 Ｙ　　　　＼
　　l　　 　 l　　　 i　　　　　 ／( ＿　 /　　 ヽ_ヽ　　/　　　　　　＼
　　､　　　 l　　　　　　彡三ﾘ　　　　｀ヽ ー''´　ﾍｚｚi､ 　 　 　 　 　 l ヽ
　　　､　　ヽ　　　l　 ｲ三三　　　＿＿　''"＿_ ､三三　　　　　　　　l　 ﾊ
　　　　､　　＼　　l　l彡彡-=ﾆﾆﾍ　　 i￣　i＿l｀ヽリ　　　　　　　　 l　　ﾊ
　　　　　､　　　＼ヽ　､　　　ヽ_　　￣　￣,,　　| ｲ　　　　　 　 　 　 l　 　ﾊ
　　　　　　､　　　　＼　　　　　　￣===￣　　 ｊ　　　　　　　　　　　l　　.　ﾊ
　　　　　　　＞　_ 　　＼　　　　　_,,,,　-＿,＞'　　　　　　　　　　　l　　　　ﾊ
　　　　　　　　　　＞　　　二二二　　,,イ



　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /＼/,r'￣￣(
　　　　　 　 　 　 　 　 ＿＿＿__　_ノヽ/ : : : : : : : : : :｀彡
　　　　　　　　　　　／////////フ: : : : : : : : : : : : : : : l_
　　　 　 　 　 　 ／'////////／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ミ
.　　　　 　 　 ／'////////／: : : : : : : : : : : : : :＿r-､: : : ミ
　　 　 　 　 /'////////／: : : : : : : : : : : :l￣∨ 　 　 ＼ミ
　　　　　　/'/////////: : : : : : : : : : : : :/　 　 　 i'　､ (＿＿
.　　　 　 /'///////／: : : : : : : : : : : :／　　　　　 ',_ﾟ　　　　 ｀ヽ
　　　　　|//////／: : : : : : : : : : : : :/　　　　　　　　 　 r ､＿_ノ
　　　　　|//////: : : : : : : : : : : : : : l　　　　　　 　 　 ／: : : : :ミ　　　　　『父殺し』 のマケドニアよりは
　　　　　|/////: : : : : : : /￣￣ヽ､J 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : :',
. 　 　 　 ∨／: : : : : : : :/　 /⌒ヽ　　　　　 　 　 〈: : : : : : : : : :: : :〉　　　マシですかな。
　　　　 彡: : : : : : : : : : l　　l　　c　　 　 　 　 　 　 '; : : : : : ;r '''''''(
　　　　彡: : : : : : : : : : : 　　　ヽ　l　　　　　　　　　　' ; : :／　　 　 l
　　 　 彡: : : : : : : : : : : : :＼＿　、　　　　　　　　　　 ∨　　　　　 l
　　　　 彡: : : : : : : : : : : : : ／　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／
　　　　 ´; : : : : : : : : : : : : /　　　　込、　 　 　 　 　 　 　 ＿／
　　　　　 '川 从从从从ミ　　　　　　　`ー　　　　＿,　 イ |　｀Y⌒ヽ
　 ＿,r‐７//|. ∨　　　　　ヽ、　　　　　　　　　　　　　　　ノ 　 .!　　 l
／/　　///∧　＼　　　　　　＞- ､＿＿　　 　 _,.　-‐ '´ 　 　 |　　∧
. /　　//////＼　＼　　　　　　　　　　　 ￣7/　　　　　　 　 /　　　∧


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　　　　　　　　　　　　　 ...　 -──‐-　..
　　　　　　　　　　 . : ´.:.:＞-.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀`
　　　　　　　 　 ／:.:./／:.:.＞.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
.　　　 　 　 　 .':.:/／.:.: ／..::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:⌒ヽ
.　 　 　 　 　 /.:/.:.:.: ／.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.
　　　　　 　 /.:/.:.:／.:.:/.:.:.:／⌒）.:.:.:.:.:.:ﾉ.:.:.:.:八.:.:.:.:.:.
.　　　　 　 /{.:. ／/.: /.:.:.:/ 　／.:.:.:.:.／.:.:.:. /.:.:!:.:.:. }:.:.
　　　　　 /.:.У.:.:.{.:.:.{.{.:./ ∠___彡イ.:.:.:.:.:.:/,,}.:.|:.:.:.:.}.:.:.
　　　　　 {.:.:{.:.:／{:.:.:{:{/　　　　 　 ,}／}／⌒}.:.|:.:.:.:.}.:.:}
　 　　　 八.:.Y.:.:ﾉ{.:.:.N　x==ミ　　　　　　　　}.:.|:.:.:.:.}:.ﾘ
...　　　　{:.:.:V{イﾚ{.:.:.{　〃〃 　 　 　 ,x=ミ、从|.:.:.:ﾉ.:.{
　　　　 从.:.乂.:.:.:{:.:.:{　 　 　 　 　 　 〃〃　八.:.:.{.:.从　　　上手く行けば、直接 ドルーアに話を持って行くより
　　 　 　{.:＼.:.＼八.:{　　　　 　　　’　　　／}.:.:.／⌒ヾ　 　 脈がありそうですね。
　 　 　 八:.:.:.＼.:.Ｙ.:.圦 　 {￣ ｀ヽ　　　/ 　 }: /
　　　　　｛＼:.:.: ヽ}.:.:. 心、 ゝ-- ′　／ 　　}/　　　　　　　 ディールの伝手で、グルニア軍と接触できないか
　　　　 　 ＼.:.:..:.:.}.:.:.:} 　 ＞-　 r 　´　　　　　　　　　　　　 試してもらえませんか？
　　　　 ／⌒＼.:.:⌒ソ＿　　　　{＼___／⌒＼
..　　　/................|＼.:.:}ﾉﾆ)＼_＿人　＼..＼　ィﾊ
　　　 |................ | 《三≧≦てｲ///「￣}....../ / 小
　 　　|.......,,..... └ノ三ﾆﾉ⌒ヽ乂// 　 }.. / ' 　 l| !
. 　 　 V........｀ヾ..＾⌒＼.:.:.:.:.:. }＼/}　 八{ 　 　 l| !
　　　　∨........... ＼.........＼{＼{..... ＼∧...{ 　 　 l| ﾄ､
.　 　 　 ∨................「ちひろ丁........./....／＼　　i| |..∧
.　　　　　∨.....＼ └‐─‐‐┴‐＜..／.......... ＼,ﾉ ｊ....∧
　　　　　　∨........＼....................... ／............... ／ヽ/..... ∧
.　　　　　　 ∨...........＞ｰ-....__／............... ／|＼/............∧
　　　　　　　 ∨.........../...... ／............... ／......∨..................∧
.　　　　　　 　 ∨........{........................ ／..............∨....................}
.　　　　 　 　 　 ＼..........................／......................}....................ﾉ


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　　　その後、ドラミとキッドは貿易船を装ってディールに向かった。

　　　まず この話を受け取ったのはディールのロドニー将軍だ。


　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　 、
　　　　　　　　　　　　　　　 _　 -――- 〉＼　辷＿ 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣二ﾆ=-ミ　 　 ｰ‐ 　 ｀ヽ　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ｰ=彡ー　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Y
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　〃´／／　 /　　 ﾄ､　　　　　　　　　　 L_
　　　　　　　　　　　　/ ／ /／, //　 /| ﾄ　 l|､ ＼N＼　　　　　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ´ 　/　/ //　ﾊ|｜! ＼ト,≧´￣ ＼ ミ≧=ｰ　 ミﾄ
　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 |l　トL_,ｿ ﾆイツ テ 　 　 j　f′ ヽ　 ＼l　　　ほーん。
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ/|八介ご7　　｀￣´　 　 　 ｌ　| こｲ }　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　　　　/　」　|　 ／ 　 |　　　　ワーレンは、ドルーアの下で
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ー-　　　　　　 l　ヽ＿| ｲ 　 l　 |　　　　自治権が欲しい言うとるんか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V竺竺竺ﾆト､　　　＿　ｌ |　| ﾊ ﾄ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__, 　 　 　 / -､　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 ｨ示ー ――ﾍ　　　 　 　 　 ,| l　 ヽ　　　　　　　　　 ……流石に無茶ちゃう？
　　　　　　 　 　 　 　 　 |l　 ヽ　　　　∧　　　　 ,　イ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ|　 　 / 　 二＿〔＿＿ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |l　　 ｌ|　　　　 F｢ r―――‐ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　　ｌ l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　 //　　ｌ |
　　　　　　　　　　　　　/′　 ｌ|　- ―┘|└――‐ //　 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　/′　　　 l 厂￣￣　 l |



　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　 、
　　　　　　　　　　　　　　　 _　 -――- 〉＼　辷＿ 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣二ﾆ=-ミ　 　 ｰ‐ 　 ｀ヽ　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 ｰ=彡ー　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Y
　　　　　 　 　 　 　 　 ／　〃´／／　 /　　 ﾄ､　　　　　　　　　　 L_
　　　　　　　　　　　　/ ／ /／, //　 /| ﾄ　 l|､ ＼N＼　　　　　　　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 ´ 　/　/ //　ﾊ|｜! ＼ト,≧´￣ ＼ ミ≧=ｰ　 ミﾄ
　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 |l　トL_,ｿ ﾆイツ テ 　 　 j　f′ ヽ　 ＼l　　　……と言っても、お姫さんら
　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ/|八介ご7　　｀￣´　 　 　 ｌ　| こｲ }　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　 　 　 ｕ ./　」　|　 ／ 　 |　　　　今ワーレンにおるんよなぁ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ー-　　　　　　 l　ヽ＿| ｲ 　 l　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V竺竺竺ﾆト､　　　＿　ｌ |　| ﾊ ﾄ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__, 　 　 　 / -､　￣￣￣￣　　　 どないかせんといかんか。
　　　　　　　　　　　　 　 ｨ示ー ――ﾍ　　　 　 　 　 ,| l　 ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　 |l　 ヽ　　　　∧　　　　 ,　イ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ|　 　 / 　 二＿〔＿＿ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |l　　 ｌ|　　　　 F｢ r―――‐ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　　ｌ l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　 //　　ｌ |
　　　　　　　　　　　　　/′　 ｌ|　- ―┘|└――‐ //　 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　/′　　　 l 厂￣￣　 l |


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　　　ここは本国のビアン将軍に報告し、指示を仰ぐしかない。

　　　使者を送ろうとするロドニーを止める者がいた。


　　／: : : : : : : : : : : : : : /: ／＿＿＿＿: : : : : : : : :＼
　　: : : : : : : : : : : : : : : /イ　　　 　 　 　 ＼: : : : ∨: : ＼
　　: : : : : : : : : : : : : : : {:/　　　　　 　 　 　 ∨: : : }: : : :.∧
　　: : : : : : : : : : : : : : : :〉　　　　　　 　 　 　 ∨: :.:}: : : : : :|
　　: : : : : : : : : : : : : : :/　　　　　　　　 　 　 /: : :/!: : : : : :|
　　: : : : : : : : : : : : :／　　　　　 　 　 　 :.　/: ／　}: : : : :./
　　: : : : : : : : : : ／,．'´￣￣￣ ＼＿ノ　 /: (　　/: : : : /
　　: : : : : : : : : :{　　　＜弋ｇ二ア :::　　〈_乂: ＼乂: : : :＼
　　: : : : : : : : : :.＼　　　:.. -　..::　　　　　} ｇ_､)/　ハ: : : : :}
　　: : : : : : : : : : : ﾉ　　　　　　　　　　 　 | ｀-,/　/: :.}: : : /　　　お待ちください。
　　: : : : : : : : : :.〈　::::＼　　　　　　 　 　 | 　　　{: : : : : /　　　　この件は、時間との勝負です。
　　: : : : : : : : : : :.＼　　} 　 　 　 　 　 　 ∨　 ｲ: : : :／
　　: : : : : : : : : : : : : }　　　 　 　 　 弋__ア　/ /: : : (　　　　　　 今、パレスでは戦後処理が行われているとの事。
　　: : : : : : : : : : : : :/　　　　､　＿＿__　　　 /: : : ／　　　　　　 ワーレンの処遇も議題に上がるでしょう。
　　: : : : : : : : : : : : と 　　　　 ｀ー-- ┘ 　 ,′(⌒
　　: : : : : : : : : : : : ノ　　　　　　　ｰ一　　 /: ／　　　　　　　 　 本国の指示を待っていては間に合いません。
　　: : : : : : : : : :／ :..　　 　 　 　 　 　 　 /／　　　　　　　　　　 すぐにパレスに持ち込むべきです。
　　: : : : : : : ／　　　 ≧s｡. 　　　　　　 /
　　￣|二￣―--　　＿＿　≧s｡.＿__ノ
　　　 |ﾆ/ ／｀゛¨ '' ‐-　...,, _￣￣￣ ]
　　　 |'´　{///|￣￣＼////　 / ＼ ∨＿
　　＿|/{　乂/ |￣￣　∨./　 ////ハ∨　＼
　　　〈＼777//|￣￣.　｀´　.///////＼　　 `''＜＿＿r― ､
　　　 .＼＼////￣￣＼　 //////////＼　＼
　　　　　.＼＼//////// //////{///////＼　}
　　　　　 　 ＼＼ //// //////////////// }

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　　　　　　　原作：グルニア将軍　カナリス／アーマーナイト　マ・クベ （ 機動戦士ガンダム ）

　　　　　　　原作ではワーレンでマルス軍の前に立ち塞がり
　　　　　　　大軍による包囲作戦を展開する智将。

　　　　　　　次々に現れ、雲霞の如く攻め寄せてくる敵兵達を相手に
　　　　　　　「やっつけ負け」 を しやすい戦いを強いられる事になる。

　　　　　　　本人は そこまで強い訳ではないが、彼が率いる軍は序盤の難関と言える。


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40 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _　 -――- 〉＼　辷＿ 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣二ﾆ=-ミ　 　 ｰ‐ 　 ｀ヽ　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｰ=彡ー　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 Y
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　〃´／／　 /　　 ﾄ､　　　　　　　　　　 L_
　　　　　　　　　　　　　　　/ ／ /／, //　 /| ﾄ　 l|､ ＼N＼　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ´ 　/　/ //　ﾊ|｜! ＼ト,≧´￣ ＼ ミ≧=ｰ　 ミﾄ　　　なんか考えあるんやな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 |l　トL_,ｿ ﾆイツ テ 　 　 j　f′ ヽ　 ＼l
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ/|八介ご7　　｀￣´　 　 　 ｌ　| こｲ }　 |　　　　ほな、お前が行ってきてくれる？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　/　　　　　　　　/　」　|　 ／ 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ ー-　　　　　　 l　ヽ＿| ｲ 　 l　 |　　　　パレスまで。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V竺竺竺ﾆト､　　　＿　ｌ |　| ﾊ ﾄ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿__, 　 　 　 / -､　￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｨ示ー ――ﾍ　　　 　 　 　 ,| l　 ヽ　　　　　　　　　 そうそう、お姫さんが今
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |l　 ヽ　　　　∧　　　　 ,　イ | l 　 l |　　　　　　　　　ワーレンに おるから
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ|　 　 / 　 二＿〔＿＿ | l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |l　　 ｌ|　　　　 F｢ r―――‐ | l 　 l |　　　　　　　　　お姫さんらの安全が最優先やで。
　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　　ｌ l 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　 |ｌ　　 ｌ|　 　 　 | | |　　　　　 //　　ｌ |
　　　　　　　　　　　　　　　　/′　 ｌ|　- ―┘|└――‐ //　 　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/′　　　 l 厂￣￣　 l |



: : : : : : : : ／　　　　　　　　　}: : : : ト: : : : : : : : ヽ
: : : : : : ／ ｀`〜､、＿ 　　　/: : : :/　 ＼: : : : : : :}
: : : : ／　 　 　 　 　 　 ＼ /: : ／　　　,,.+''’: : : 〈
: : : 〈　　　　 ,． '"~"'ヽ　　{: :/　　,,.+''’　∨: : : :∧
: : : ハ　　　/　　　　0 ∨　}八　　　 ,.:'⌒ヽ､: : : : :.}
: : : : :.}　　 l|　　　　　 　 　 ＼〉　　./ 　0　', Y: : :./
: : : : / 　　　 、　　 　 　 　 　 　 |　|　　　　|l }: : /
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: : 〈　　 　 ／|:...　　 ／工工工工_]　 ./:: /: : : : : :/
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￣「￣:..... 　 　 　 ＼工工工工] 　 ／: : : : :./
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　------------=================ニニニニニ三三三三三ニニニニニニ=================------------

　　　　　　　---------==============ニニニニニ三三三ニニニニニ==============---------

　　　　　　　　　　　　　　　　　-----========ニニニニ三ニニニニ========-----
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　----====ニニニ====----
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ---===---
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　-


41 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　一方 パレスの戦後処理は粛々と進んでいた。

　　　この時 ドルーアが直接統治する事になったのはアリティア。
　　　逃げたシャルル王子と大河王女に対する餌とするためだ。


　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /:{　　_/::.::／ニﾆ=-､　　 /..::}
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ′! ／::{: 〃 _,, _,,ｘ::..:::＼/ :: ::!　 　 　 我等が支配するアリティアを
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,:: ::/:: :x‐-¬ 　_r' >ﾍ彡:′::.:ﾉ　　　　 攻められるか どうか。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｛::.｛:∨　　 　 ／∠,_　∨ :: イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 乂:: ⊥ }＼､ rﾍゾノ　　}rく}::乂,__　　　 疑問では ありますがね。
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 >＼＜>}!　`~　　　　r',ﾉ:: :: :: ::)
　　　　　　　　　　　　〈＼　　　　 　 _} :: ﾍｨ¨´　　　　, 　 /〃＼:: :: ﾄ-　_
　　　　　 　 　 　 　 　 }　｝-‐=､　 r'ノ:: :: ∧　 -‐　 ´　x( ｊ{ :: :: ) :: ::＼:::｀ｱ
　　　　　　　　 　 　 　 !　|:::::{^ヽ`く: :: :: / :: ＞ ,,___,／ _,.〕:: :: 〃:: :: :: ::〉/　／⌒＼
　 　 　 　 　 　 (＼　__j　 !::::ｉ＾ヽ.∨::〃: :: ::rく〈j　 ┌=^丿::::r'′ :: :: :/ ｛ /:::::::::::::::::〉
　　　 　 　 　 　 ＼_｀_,　人,⊥-‐ｧ:: ｉ{:: :: :: ｛ �h｀¨´ ｊ／:: ::..::∧ :: :: く`'く/:::::: _-‐､/
　　　　　　　　 _,ノ⌒!_,〜'　__r＜ニ、::ヽ::: :::＼‐= =‐´ｱ:: :: /,ノ:: ::_,ノ 　 ｀ヽr' ___〈
　　　 　 　 　 〈　ヽ　} 　_,,ノ〉ハ 癶,∨ ,(:: :: :: ﾉ　　 ／, -‐ '´〉／　　　　　 / /Y　}
　　　　　　　　/＼}　ト'⌒ /　 　{:.:ﾄ} }く:: ＼::くﾆ=-〈r'´　 ./ 〈/　r‐='⌒｝.　;　;:│,ﾉ
　 　 　 　 　 /::::::::ヽJ‐=彡'　　∧:/..j丿 {::.,ﾊﾉ/::::::::｝ヽ∠=┐　/.r'⌒´:}　/..└ｹ^ヽ
　　　　　　　′:::ｘ-ﾆ￣ .,，':_,ノ ,ﾊ　｛　　! {　/::::::_,r'ニ二三|　.; .； 厂 ﾉﾆ=ｰ'.//'／}
　　 　 　 　 {i／　 　 _,ノ:_,ノ´　,′} :{　　j　｀¨¬¨ｱ 「　厂　}_,/ └=ﾆ-‐////／
　　　　　　 ﾉ　 　 　 ｝:r'⌒ 　 /　 { └ｧ'　　　　厂}　|　 　_,ﾉ´ _,∠,_///_,-‐ '　　 　}
　　　 　 ／　　 　 _丿::〉　 _／,，'´^´ｱ　　　:.:./::/　└‐=ﾆ-‐　_,ノ^///｢　　r〜'⌒´
　　　 ／ 　 く⌒¨¬::く _,ノ::／　　　 {　　　:.:./∨　 ,，'’{ 　　／////,ノ　_,ノ//////
　　／　　　　}::::{⌒>:::::::::::く／⌒^⌒ヽ.　 :.:∧__,，'′//,〉　;'////／／⌒////////
-=´　　　 ⊂ニ､:Y:::::〇,ﾊ::::∨⌒^⌒>ﾍ、_/::｛　_,ノ////}　ﾉ__＿/ /////////////,'
｢:{　　　 　 　 　 〉::::::_,ノ　〉::::}　 ,，'´　 :}///,〔_ く_,ﾆ=,¬ _ 　 ､‐-､｀⌒Y/////////,'
i:::!　　　　　 　 〈／〉 _｀¨´_,ノ／　 　　.::i////'_,＞_,，'{ 〃ｏヽ　}／ _,／//////////
>:::＼　 　 　 　 　 ﾚ'　｀¨´／　 　 　 　::!///∧ ＼___∧ゞ=彡 　 ,ﾍ_〉////r〜'⌒´
ｧ:;ﾍ、`ｰ=＝=‐-.､　　　／　 　 　 　 　::{/////＼辷____彡ﾍ く＼〉////／
|::{ 　 ＞::::r'⌒ヽ::}　 ／　　　　　　　 　::∨/////////////'＼}///_,ノ　 ／⌒＼
j::j　 ｛:,ﾍ:;ﾊ　　 }/／　　 　 　 　 　 　 ..::::∨//////r‐〜'⌒´￣　 　 　 く'/////,｝


42 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　グラは そのまま Ｐヘッド王に任せられた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　ィ' ⌒` ー-,-　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ´＿＿　, イ´ . . . . . ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|￣, , , , `ｌ. . . . ._＿、 . . ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |, , , , , , , |. . . .|　　 ） . . ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ , , , , , , , ｌ. . . .ｌ　ノ . . ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ, , , , , , , ｌ. . . .￣. . ノ　　← 新しい兜。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｌ , , , , , , ｌ . . . . , ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ, , , , , , ｌ. . . .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , ィ'ｌ, , , , , , ｌ. . . ﾉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /ｌ:::::/ｌ, , , , , , ,ｌノ´ｌ:::ｌ::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::ｌ:/::::|｀,ー 、´　/:::::::ｌ::::::::, -ゝ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /、ｌ::ﾞ、:ｌ' ｉ　 ,'ヽ_/:::::::::〉::/:::::::::::::ﾞｉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l':::::ヽ|ヽ　ﾞ　ｌ　ｌ　/::::::<´:::/:::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::ｌ::∨:ﾞ,'　 ｌ/::::::::, ':::::/::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::ヽ ヽ∧　,':::／::::::::,'::::::::::::::::::::,ｌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::::A::::::::ヽｌ'／::::::::::::,::::::::::::::::::::::::,'|


　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ､＿､-ﾍ{＼
　　　　　　　　　　　　　　＿≧ー'　　､ 　{ｌｉﾒＮﾍ{(
　　　　　 　 　 　 ＿ヽ⌒ 　　)}:　　　_{＼|ﾘ 　 `ﾞ' ヽr､
　　　　　　　　　　＞/7 , 　 ‖　､_≦///＞ z≠ﾍ_}lｿ
　　　　　　　　　 //////∧_フ　 ＼//／　 7　ﾄ､} ﾏｱ
　　　　 　 　 　 ⌒7/'{/ﾊ乂 　 ｰ=彡" /　Y ､__ﾏﾑ }
　　　　 　 　 　 　 ′ヾ(　　 　 l　 /⌒/ 　 ＼廻ヾ}/
　　　 　 　 　 　 　 ､__丿 l{　　}ｌ　∧ 7'　　 {⌒ `"<　　　　グラの守備か！
　　　　　　　　 　 ､__￣} 八 ﾊj＿丿¨)},人　ﾍ　　　 >
　　　　　　　　　 __＞‐　 　 　 >　　 ///ｿ∨ｿ ` ,┘　　 　 ならば勇者として
　　　 　 　 　 　 ＼ヽ／　 　 /　 　 '⌒〕�Wﾄz..__ﾉ　　　　　 グラの平和と安全を守ってみせよう！
　　　　　　　　　　////7 , 　 )_　 /　. :トr､_`ァラ
　　　　　 　 　 　 {／)///7{ ／lノ　. ::八ﾊl ￣¨¨`
　　　　　　　　　 ／⌒ﾚ'V　　　 . : : :　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　 　 ／　　 .: :.　 . : : : :　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　　 ′　 　 .: : : : : .　　　　　　　　　　　　　　　 ∨
　　　　　　 /　.:　　　　　　　　　　　　　　. :　　　　　　　　 ∨
　 　 　 　 /　 .:　　　　　　　　　　 　 　 . : : 　 　 　 　 　 　 }l
　　　　　‖　.: :　　　　　　　　　　　　. : : : :　　　　　　　　　}l


　　　ただ、ドルーアも Ｐヘッド王を信用していなかったのか

　　　降伏したアカネイア軍の一部が人質を取られ
　　　アリティア残党に備えてという名目でグラに駐屯する事となる。


43 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　ガフガリオン将軍亡き後のレフカンディは、グルニア軍が預かる事となった。


　　　　　　　　　　　　　__　　　 　 _. -───ッ‐'
　　　　　　　　　 　 ／. 　｀ー‐"´＜::::::::::::::::::::`ミ､＞､__ノ
　　　　　　　 _......ノ.:::_:::::::::::::::::::::::::::.＼:::::::::::::::::::::::::＼´
　　　　　／:. ..　　:::::::｀三三ミ_::::::::::::::::::::::::::::::｀:::::::､:::｀ ー--ィ＿___
　　　　/:::::::::::::...:::　.::＿::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼､__::. .::::::::::::::｀ヽ､
　　　 j.:::::::::::::::::::::::::.　.::::::__::::::::::::::::｀丶､:::::::::::::::::::::::::::::.. :: . ..:::::──:､::::＼､
　　　 {:::::::::::: .....::::::::::::───:::､:::::::::::::::::::::::::::. :::::::::＼､::::::::_＿ -:::ィ´￣￣＼
　　　 '.:::: . .::_＿::- _二二三三≦＞ ､::::::::::::: ､::..＼､..＜二二─＜､
　　　　＼/.:::::::/¨ - ニ＜｀>／,≧;マ' ＼::､::. :.　､ 　､. ::::::::::｀丶､丶.＼　　　　俺は、騎士として
　　　　　 l: ::::::{　　　　　＞＜彳}::j,j!　　 ヽ＼､. .:::::､:::｀:ｰ::::__:::::::丶､＼`
　　　　　 {: ､:..::`ーッ-　　　　 ＞'′　　　 ` ヽ:ﾄ､. ::.＼､_＿:::::ヽ､:::::＞´ノ　　 ミーア王女との約束を
　　　　 　 l :.二:=ｨ',f≠､　　　　　　　　　　　　ｌ|　ﾊ::::::}｀＼　￣￣　￣´　　　 果たさなければならない。
　　　　　　'､::.､::::::弋{Yj/ 　　　　　　　　　　　　 _ ＞::lﾍ}｀`ヽ
　　　　　　　ゝ､＞､:::∨　　　　　　　　　 　 _. -＞'´ ﾍ|　' ＼::＼
　　　　　　　　　 　 ＼ゝ､-　 , -―　　 _　＞'´　　　　　　V　＼:}
　　　　　　　　　　　　|:l:.::＼'′ｒ‐　　 { く　ﾊ　　　 　 　 　 V 　 ｀　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　|ﾊ:::::ﾊ｀ヽ、　　_ﾊ v | VL　　　　　 　 '.＿ 　-─ 　￣￣￣￣￣: : : : :＼
　　　　　　　　　　　　|l l::::| くく__｀¨¨´: ﾊ v７l　j　　　 , . : ´: : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : ﾊ
　　　　　　　　　　　　　ﾍ:ｊ ／_....._＼ : : ﾊ v |/ 　, : :´: : : :_:_:_:_:_:_:_:_:_: : : : : : : : : :{: : : : : : : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　/ 　── ､｀V_　} }_ ／／}: : : ／　　　　　　 ｀ヽ: : : : : : :!: : : : : : : : : :!
　　　　　　　　　　　 　　j　　　　二￣} lﾉ¨{: :,rく ＜: :／　　　　　　　　　　＼: : : : l: : : : : : : : : /
　　　　　　　　　　　　　/　　　　j ７ .ﾊﾉ／l: :}¨j'"¨:/　　　　　　　　　　　　　i: : : : |: : : : : : :_:_j′
　　　　　　　　　　, - ７ 　　　　 Y_ノ／　　|:ﾉノ: ／　　__　--┐　　　　　　　l: : : : l: : : : :／__＼
　　　　　　　　　/　. :/　　 　 　 j: :/ 　 　 .| : ／ ,r‐ ´ 　　　.,′　　　　　　　{: : : :l : : : /r＝＼}ﾊ
　　　　　　　　 ,′ :/　　　､__／:|/ 　 　 　.l/´　,l　　　 　 __/　　　　　　　　　 ＼: : : : : ＼`¨¨7〈l
　　　　　　　　 {　: '　　　　/: ／　　　　　　　　 l_　-― ´　j　　 `､　　　　　　　　＼: : : : : :＼ゝ､}}
　　　　　　r―　､/ 　　　 /７!　　　　　 　 　 　 l　　　 _. -'′　　　ヽ　　　　　　　　 ヽ､: : : : : ＼_j.
　　　　　 ,′: :`¨¨¨ ＞､/ /:}　　　　　　　　　　|_　- ´　　　　　　　　＼　　　　　　　 　 ＼: : : : : : l
　　　　　.′: : : : : : : : : //: :|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　 　 ｀ﾄ､: : : l.
　　　　 /: : : : : : : : : : :ﾊ'　: :!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　　´　　'. ＼: :}


　　　いまだ健在のオレルアンに備えるため 『黒騎士』 アスランを配したかったのだろうが
　　　他ならぬアスラン自身が、それを拒否。

　　　パレスへの赴任を希望した。


44 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　代わりにレフカンディの守将となったのは

　　　グルニア軍のコンスコン将軍であった。


　　　_丿: : : : : : : : : : : : : : : ／ 　 　 　 　 　 　 ＼: : : : : : : : ｉ: :ヽ
　　　〉: : : : : : : : : : : : : : :／　　　　　　 　 　 　 　 ∨: : : /: :/: : : :.
　　　: : : : : : : : : : : : : : く 　 　 　 u 　 　 __ 　 　 　 ∨／: :/:/ : : : ヽ
　　　: : : : :／⌒ヽ: : : : :│ 　 　 　 _＿__ 　 ヽ　　 　 ｀ｰ一⌒ヽ: : : ｛
　　　: : : :/　 ┐ ﾘ : : : :丿　　　　│o 　 ＼ 　 : 　 :.　 　 　 　 ｉ: : : 丿
　　　: : :/　 /│/: : : : : ﾌ　　u　　 ＼____ ノ｀ｱ⌒ く ___　　　　.: : : ﾉ
　　　: : i　 /　 /: : : : : /　 　 　 　 ー‐一　 〈 　 　 |o　ヽ　　/: : :/
　　　: : |　 V 厶: : : : 〈___/　　　　　 　 　 　 :　 　 人___ﾉ　 / : : ﾉ　　　貴族が大粛清されて
　　　⌒ヽ ／: : : : : : : : 丿　　　　　　　　 　 :. 　 /　ゝ-　 /: :厂
　　　　　 〉 : : : : : : : : : ﾌ　　u　　 　 ,( ＿ ´　 　 :.　　　　: : ﾉ　　　　　 荒れまくってるレフカンディを！？
　　　　￣＼: : : : :___／ 　 　 　 　 　 `ー=: : : :ヽノ 　 u　ｉ: ｛
　　　＿,　＼＼:__／　　　　　　___,.　---　｀¨ヽ:_:｝　　 　 |: ｛_/　　　　　私が！？
　　　／　　　＼＼　 　 　 　 <(　　　　　　｀¨ヽ　　　　　 .: : /
　　　　　　〃⌒７/＼ 　 　 ／￣￣￣￣｀ｰ匕__　　 　 / : ／
　　　　　　　　　乂 ＼＼／　　　　￣￣＼　 ＼ ＼　 /:／
　　　　　 　 =-　 -≦ｱ´ 　 ＼　 　 ＼　　 ＼　 ＼ ＼´_＿＿＿__
　　　=-　　-≦ﾆﾆ／　i　＼　 ＼　 　 ＼　　 ＼　 ＼ ＼￣￣￣￣ヾ:.
　　　-≦ﾆﾆﾆﾆ／/ 　 |　　 ＼　 ＼　 　 ＼　　 ＼　 ＼ ＼　 　 　 //

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　　　　原作：グルニア将軍　ハーマイン／アーマーナイト　コンスコン （ 機動戦士ガンダム ）

　　　　　　原作ではレフカンディの守将としてマルス軍の前に立ち塞がる。

　　　　　　その際、ミネルバ（フェイト）と共同戦線を張るはずだったが
　　　　　　何故か彼女は突然 戦線離脱。

　　　　　　それでも諦めずに１２騎のソシアルナイトと
　　　　　　１２人のソルジャーを伏兵にしてマルス軍を罠に嵌めようとする。

　　　　　　　　　　 　　＿＿＿＿
　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　（/⌒､_ノ⌒＼　　｀､
　　　　　　　　　　/　_　,, ＿　　 ヽ　　ヽ
　　　　　　　　　　）く0）　､０ ヽ 　| ,-､ 〕
　　　　　　　　　__|　　/　　ー' ､_/（6）/
　　　　　　　　　∨　l|||||l　 　 ＼ （_/ﾉ 　　　／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼
　　　　　　　　　（ 　ー─、 　　｀ー<　　　＜　 バカな、12機のリックドムが3分で！？ 　|
　　　　　　　　　<＼ ヽー'　／)|Ξ￣l　　 　 ＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿／
　　　　　　　　　＞（〜ー／ （ |Ξ 　 |


　　　　　　……が、配役的に どうなるかは火を見るより明らかであろう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


45 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　その一方で、マケドニアは褒賞無し。

　　　パレス攻略戦では手を抜き、大した活躍が無かったのだから当然の結果だが
　　　これは あえてそうなるように仕組んでいたようだ。


　　　　 〃.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼　　　　　　　　　　 占領地の面倒など
　　　 .〃.:.:.:.:.:.:.′ .:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　　　　　　見てられるか！
　　 _〃.:.:.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:.:.:..:′ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
―´/.:.:.:.:.:.:.:.,.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}　　　　　　　　ただでさえ国内に反対派閥を
　 /.:/.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..′ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..′.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ、　　　　　　抱えているというのに！
. /.:ｲ.:.:.:.／|.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:/７.:.: /.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:}.:.:../.:.:.:.:.:.}.:.:.:.:.′ゝ⌒:.、
. |/}.:.:.:.:ﾍ　 |.:.:.:.:.:.:.:.′.:.:.:.:.:..′}:/7.:.:}.:.:.:.:.:.:.:../|.:.:.:.:.:./.:.:..′.:.:.:./.:{.:.:.′´: : _: : ＼＿＿＿＿＿
..j' .|.:.:.:.:.:.ﾏ|.:.:.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:/=//､_}.:./.:.:./.:.:.:/ .}.:.:.:.:./.:.:.:/.:.:.:.:../.:.:|.:.:{.: : ／: : : : : : : : : : : : : : :
　　|.:.:.:.:.:.:}|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:/-// ＞:/.:.:./ }.:./ , '.:.:／./}.:ｿ.:.:.:.:.:.′.:ﾊ:.:|／: : : : : : : : : : : : : : : : : :＿
　　|ﾊ.:.:.:.:..|.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:仆 '、u/:/}.:.:/ ｲ./'/.:.:ィ.:.:.//./_}.:.:.:.:/.:.:/ } .1: : : : : : : : : ＿　―　二　―
　　ヽ}.:小 .:',:ﾄ､:.:.:.|.:.:.:代芝ソ外z |.:ｲ/.:/ /.:∠}.:./´}ﾑ '.:.:.:.:.′/ /／ : : ―　二　―　￣: : : : : : :
　　_ﾉ　 ハ　ヽ{ :.:.{.:.:.{　 ¨¨¨｀　U.|ﾊ.:./ /.:/ｫﾀ丞ｱ.:.:.′.:./.:.; ′´: ／／￣: : : : : : : : : : : : : : : :
　　　ﾊ　 ハ u.|.:.:.:ﾄ:.:{　　　　　　u　}/彡ｲ ｀＾¨´.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : : : :
　　　　ﾊヽ_　ヽﾍ ﾊvﾊ　　　　U　　 ´　.{　U／}.:.:.:/.:.:.:./.:/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :: : : :
　　　　V　　T ‐‐ﾏ ﾄ ヾ　 rｪ､＿_　　‐_' イ: : /.:.:/.:.:.イ.:/ー――――――――――――
ﾊ　　 /　　　|　　　vﾊヽ　　ー‐ '_ -‐´: : : : :/.:.:/.／/／
. ﾊ　/　　 　.|　　　} vﾊ ｀ ｰ　´: : : : : : : :／ﾊ/／ ./´
　 ∨　　　　1　　/　 ヾ./ ./: : : : : : : :／　_ノ
　/　　　　　 |　 .′　//i /: : : : : : ／


46 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　このタイミングで、マ・クベ将軍がパレスを訪れた。

　　　すぐさまアスランを通じて、ワーレンが自治権を条件に降伏を申し出てきた事が報告される。


　　　　　　　＿＿＿_
　　　　､ヽ`: : : : : : : : :｀`〜､、
　　／: : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　./: : : : : : : : : : : : :＿: : : : : : :.:.|
　{: : : : : : : : : : : : /　　＼: : ､: :人
　∨: : : : : : :＿／　　　　 }: } 〉: : :}
　 }: : : : : : : {　 　 　 　 ／ノ {: : :/　　　 ワーレンを、アカネイア貴族の逃げ込み先にしてはいけません。
　,′: : : : : : } ⌒≧､　 V__　 ':.ノ
　乂: : : : : :ノ:.　 ｀”´　/aｧ /: {　　　　　 自治権を認めれば降伏するというのであれば
　!: : : : : :〈_ｨ :}　　　　;　　ｲ:.f´　　　　　 早く降伏させてしまいましょう。
. 冫､＿＿_/:.u 　 　 ┘ /:／
. { ﾊ `''＜　 ＼　 ニ´／'´　　　　　　　　「ドルーアの自治区」 になれば彼等もワーレンを避けるでしょう。
. |乂77ゝ `''＜ ＞ イ
/`''＜/|＼ / ∧Y__　　　　　　　　　　　　　　　　 「7＼＿
　　　 ＼____,/::::∨ ＼　　　　　　　　 　 　 　 　 //　　.[///]￣/
　　　　　　/:::::}::::∨　 `''＜ 　 　 　 　 　 　 　 //　　 　 　 　 /
　　　　 　 |::::: }::::::∨　　　 |＼　　　　　　 　 .//　　　　　 ＿/
　　　　 　 |::::: }::::::: }　　 　 !　 !　　　　　　　//　　　　　 〈ニ}_
　　　　　　＼/::::::::/　　 　 {　 |　　　　　　 //　　 　 　 〈ニニ〉
　　　　　　　 }〉::::/ ∨　 　 ∨ ＼　　　　 //　　　　　 ヒﾆﾆｱ
　＼ 　　　　 ゛⌒ ∧∨　 　 |　　 ＼ 　 .//　　　　　　 / ／
　　 |　　　　　　　　 } }　　　/　　　　＼//　　　　　　 / /
　　 |　　　　　 　 　 { {　　　|　　　 　 .//　　　　　　 /"
　　 |　　　　／　　　} }　　　|　　　　.//　　　　 　 ／
　　 |　　　　　　　　 { {　　　∨　　 //　　　.｡sｾ升


47 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　それに対してメディウスは、至極あっさりと それを認めた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 -─-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　／::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::┃::::┃::::::::::!　　　……いいだろう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::r‐─‐､:::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::`ー一'::::::::::|　　　 降伏を認めよう。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -一|::＼::::::::::::::::::／:::|ー-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／::::::::::::::|::::::::｀ ー一'::::::::::|.::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 -─∠::::::::::::::.::小::::＼::::::::::::.:::::: 人::.::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::::::::::::::::::::::::::´￣ ー-ミヽ　/二ﾆ=一---<::´￣｀ヾ¨ ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::爪:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V´:::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .:::::::::::::::::::::ヽ:::::::::(:／:::::::::::::::::::｀寸:::::::-‐:::::::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::::::::V
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:::::::::弋彡:::::::≧=く:::::::::::::::::::ー=ミ!／::::::::::::::::::弋 ﾙ:::::::::::::ﾉ:::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〉:::::⌒{::::::::⌒ヽ:::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::>:::::::＜:::_:::::::ﾑ:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .;::::::::::::::::::::::::::::::ー--ミﾑ::::::::::::::::::::::!辷一::::::::::::::::/::::::::::::::::::j:::::Y::::::::｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:::::::l::::（:::::::::::::::::::::::::::::::＞::､.＿＿_ﾉ二辷＿　＿ {:::::::::::::::イ:::::::ﾉ:::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨:::|::::ﾘー=辷二￣￣::::::::::::::::::::::::::＿,込:::::::ヽ::::::>＜:::::::::::::::::｀ヾ:::::::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　∨小ﾑ 〈:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾘ::::::::ﾘ／:::::::::::::::::::::::::::::::}::::::::;′
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .∨:::::::::::Y::::::::::::::::::::::ー--==-‐::::´:::::::ﾑ-=ﾆ::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ:::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 弋:::::::::人:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r＜:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀¨¨ヾ::::ー─:::::::::::::::::::,ｨ＜:::::|二＿:::::::::::::::__二::::::::::::::::イ:::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　T ー─‐＜___.{＿___|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::フ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::::::::::::::::{::::::::::!:::::≧=ー--::::::::::＿＿::::ﾆ=‐
　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 　 　 　 　 圦::::::::::::::::::::::::ﾄ ー┼一 ┤::::::::::::::::ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {ヽミ:::::::::::::::{::::::::::|:::::::::::}::::::::彡´::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 人:::::::｀:::::¨:::::::┬─┬::::￣:::::::::::人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /:::::::::￣｀¨':::::─┴─┴─=ﾆ二´::::∧



　 　 　 　 ,　 ⌒　⌒ ‐-､
　　　　 ｒ┘　,　 ,　　 , 　 ヽ
　　　　ﾉ　　 {　/}从.人ﾄ､} ）
　　　 （　　 {.ゝi ｒ=､　ｒ=､l: ゝ　　　（ そんな あっさりと……。
　　　　ゝゝ‐ゝ　　　　　　ヽi
　　　　　ﾍ‐ ､ 　 　 __　　 ﾉ　　　　　何を考えているんだ？ ）
　　　　　　 从＞　_`′／
　　　　　, -―‐L三{工__
　　　　 ﾉ＿ ／ ゝ/＼lヽ.＼　※ ニコル


48 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　-ニ二二二二ニ-　_
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ -ニ二二二二二二二二ニ- _
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /二二二二二二二二二二二二 ＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 /二二二二二二二二二二二二二二＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /二二／￣　　 ￣￣＼二二／￣＼.ニﾆ|
　　　　　　　　　　　　　　　|二二 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼ﾆ|
　　　　　　　　　　　　　　　|二二 |　|　　　　　　　　　　　　　　　　　|｜
　　　　　　　　　　　　　　　|二二/　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 } //
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 厂＼｢　厂￣＼　　　　　　　 　 　 　 　 |/　　　　メディウス様は寛大な お方だ
　　　　　　　　　　　　　　 {　[〉 {　　　{　U ＼　　｜　　　 ／「￣｢ 厂}
　　　　　　　　　　　　　　 {　[Λ,　　　　 ー―＼_ﾉ　/イＪ　 ﾉ　　/ ノ　　　　降伏すれば、自治ぐらい認めてやるさ。
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ Ｌ.{　　　　　　　 　 　 √＼￣　　　厂
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼{　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／ {〉 　┌ 　 　 　 　 {〉 　 　 　 Λ　　　　　　 お前達と同じようにな。
　　　 　 　 　 　 　 　 　 -=二二{/＼ 　＼　　　　＿,＞ ノ ／二＼
　　　 　 　 　 　 　 -=二二二二{　　 ＼　　 　 ー 　 　 ／二二二二=-
　　　 　 　 　 -=二二二二二二{　ヽ　　＼＿＿＿　／ {二二二二二二二=-
　　　 -=二二二二二二二二二{　　　＼　　　 [　　　／{二二二二二二二二二＼
　　二二二二二二二二二二二{　　　　　　　 ┴┬　　 {二二二二二二二二二二}
　　二二二二二二二二二二二 ＼　　　　　　 　 |　　　{二二二二二二二二Λ二}
　　二二＼二二二二二二二二二 ＼　　　　　　 |　　　{二二二二二二二二厂二}
　　二二二＼二二二二二二二二二 ＼　　　　　|　　　{二二二二二二二／二二}
　　二二二二＼二二二二二二二二二 ＼　　　｜ 　　{二二二二二二二｜二二}


　　　ドルーアから見れば、グルニアも マケドニアも同じ 「自治を認めてやっている人間の国」

　　　ワーレンも同じ扱いをするという事だ。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　-‐‐' ￣￣￣ `　ｰ　､
　　　　　　　　　　　　　　_　- '￣.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼
　　　　　　　　　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　 ,'::..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
　　　　　　　　　　　　/:./　:./:.: .:.:.:. :. .:.ヽ .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:'.　 l　　　（ ドルーアにとっては
　　　　　　　　　　　 /:./　./.:./. |:.:.: .:　:.: .:',.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.|::.. .:.:.:.:.:.:.l /|
　　　　　　　　　　　,':/| :. l.:./|:./|:.l.:.',.:.: :.:. .ヽ:.:|: :.: .:.:.:.:.l::.. :.:.:＿／/　　　　 マケドニアも、グルニアも、ワーレンも
　　　　　　　　　　　|:| |:.: .|.:.l//// ヽヽ::..:.:.:.:.ヽ|: :.: .:.:.:./:. :.:.:/　　/
　　　　　　　　　　　|:| |:.:.:.l.:.:.〉//ー-ヽヽ::..:.:.:.:.| :.: .:.:./:.:.:.:.:/　　/､_　　　　　大した違いは無いという事か…… ）
　　　　　　　　　　　|:l |:.:.:.|.:.//´ 戈ﾒzｭ_ヽヽ:.:.:.l :.: :.:.:r ､.:./　　/: :＼＼_
　　　　　　_　 -　ー|!‐|:.:.:l:/　　　 ￣¨＿＿ゝ,':: .:.:.:./／:/　／: : : : : :＼＼
　　　_ ／　　　　　　　 ',:.| ヽ　　　　　{: : : : : ＼:.:.:./:.:／／: : : : : : : : : : ＼＼
　　　￣｀ ー--､　　　　 |!　|:.ヽ‐‐､ r┴─ : : : .＼l／／.: : : : : : : : : : : : : : ／
　　　　　　　　　　＼　　　　|／ヽ_／二 : : : : : : : : ＼: : : : ::.::.::.::.::.::.:: : : ／
　　　　　　　　　　　　¨＼　´　　{ : {: : __: : : : : : : : : : ヽ::.::.::.::.::.::.::.::.: .／:.＼
　　　　　　　　　　　　　r─ヽ ／',: :|: :|　ヽ : : : : : : : : : |::.::.::.::.::. : : : (_::.::.: : :＼
　　　　　　　　　　　　　|: : : :}l 　 |: |: :|／ ｀ヽ : : : : : , -l: : : : : : : : : : ￣￣｀￣｀
　　　　　　　　　　　　　|: : : :|i＼ ゝ‐´　／ 　 | : : :／／|: : ／::.::.::.::.::.::.: : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　|: : : :|',　ヽ--´ 　 　／ l:／／　 |γ::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: : : : : :
　　　　　　　　　　　　　|: : : :|ヽミ≡彡　／　／／　|!　 |: : /::.::.:.::.::.::.: : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　＿r─┘ ＿|∧　　　／　／／ヽ‐ノ 　 |: :/: :／::.: : : : : : : : : /: :
　　　　　　　　　|: : : : : : : : : ||∧　∠__／／　ノi ¨　／{ /:／:::.: : : : : : : : : : /: :
　　　　　　　　　|: : _______／ || ∧　ヽ__／‐‐´／ ／: : :|／ : : : : : : : : : : : : /: : : :
　　　　　　 r─┘: : : : : : : : ||　∧＼｀ー‐‐´　／: : : :: | : : : : : : : : : : : : ／: : : : |
　　　　　　/: : : : : : : : : : : : :||　ヽ　／｝ ＿_／:: : : : : : | : : : : : : : : : : ／: : : : : : |


49 ：◆vsQyY1yD2Q

: : : : : : : : : : : : :丿￣￣~"''*､: : ＼: : : : : :∧
: : : : : : : : {: : ／ 　 　 　 　 　 ＼: : Y: : : : : :}
: : : : : : : : }／　　　　　　　　　　/: /　＼: : 八
: : : : : : : : }　　　　　　　　　　　(:./　　　{: : : ハ
: : : : : : : ノ 　-＝＝=ミ、　　　　}〉 　 　 }: : : : }
: : : : : :.〈　　　　 -rｯ-､　〉　　　 '¨二¨`.,': : : :/
: : : : : : ハ　　　 ｀二´ ..::　　　「　ゞﾟ'’ /: : : /　　　　……ワーレンは、我々のように
: : : : : : : ﾉ　　　　　 ／　　　　| `ー　 j: : : /　　　　 兵力の供出は できません。
: : : : : : (　　　　　　　　　　 　 |　 　 .ｲ: ／
: : : : : : : ) :::ヽ　　　　 　 　 　 |ﾉ　/,′(　　　　　　　代わりに収める税を増やすと
: : : : : : /　　::} 　　　　　 ⌒／　　/: : /　 　 　 　 　 申しておりますが……。
: : : : : : 乂__　　　　ー -- 二_　 , ' :／
: : : : : : : ／　　　 　 r‐､　__　 , ': : 乂
￣ 、￣　 ≧s｡.　　/::::::}　　 /: : : :／
////≧s｡.`''＜ ≧{::::::::{＿_/--＜＿＿＿＿＿＿__
///|￣＼/≧s｡.`'/::::::::}ゞ-イ::::::::::〉 ＼_〉＼_〉＼_＼ ＼
///|＼　 ＼//　/:::::::::::≧≦::::::イ　　　　　　　　 　 }＼}



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -──‐-　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 ｐ　　　　ｐ　　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　 l;j　　　　l;ｊ 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　＿＿　　　 　 　 |　　　……サカキ、貴様に任せる。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 .´　 　 ｀ヽ　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 ､＿＿_ノ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,;┤　　　　　　　　　　/７ヽ￣＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ |ﾚ下l-､＿/￣|_ 　 -‐＜∠　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 K￣〉‐' ＿　　　　￣lΥ　 |/| 〈イ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽУ 　 ゛-'　　 　 　 `'― '^´　 ￣


　　　　　　　　　 　 ／: : : : : : : : : : 〈　　　　 /　　　　＼: :＼
　　　　　　　　　　/:.: : : : : : : : : : : : :ヽ 　 ／　　　　　　 ＼:_:＼
　　　　　　 　 　 /: : : : : : : : : : : : : ／　　　-― ､　　　　　　 ',: :〉
　　　　　　　 　 ;': : : :／⌒ヽ _: : : /　　　　　 ＿ ＼　 　 　 　 !/
　　　　　　　 　 l: : :://⌒ヽ.　 |: :/　　　　　　､　0ヾ＼　　　　 |
　　　　　　　　　|: ::〈　　　/　　ｰ'　　　　　　　 ｀ニ=　} _/　,　〈
.　　　　 　 　 　 | : : ',　　ヽ　　　　　　　　　　　　　　ﾉ⌒`ノﾆ､}
.　　　　　　　 　 |: :::∧　　　　　　 u　　　　　　　　　　　　{､0/
　　　　　　　　　;: ::/　ヽ-‐､　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヽ.l　　　　えっ？
　　　　　　　　 /_:/　　　　/　　　　　　　　　　　　　　 　 ／/
　　　 　 　 　 /　　　　　　|　　　　　　　‐=　､‐-　、　　｀　/
　　　　　　ｘヘ、　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　｀丶 ＼_,　/
＿ ＿　／　　　＼　　　 　　＼　　　　　　　　￣丶 ￣／
／///∧　　　　　 ＼　｜　　　　　　　 　 　 　 　 　 /
　//// ∧、　　　　　 ＼!　　　　　　　　　　　 　 　 /
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　　//////ヽ　＼　　　　　　丶、　　/　 ｀￣￣
　　 ///////ヽ　 ＼　　　　　　 /｀T
　　　///////∧　　 丶　　 　 /　/
　　　 ////////ﾊ　　　　丶　/__∧
　　　　////////∧　　　　　 〉　|/ ＼


50 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　その後、マ・クベ将軍が間に立ってドルーアとワーレンの間で交渉が行われ
　　　ワーレンの自治権は認められた。

　　　兵力の供出を免除する分も上乗せされた重税となったが
　　　商業都市ワーレンを守るためにはやむなしと受け容れたようだ。


　　　　　　　　　　　　 _＿＿__
　　　　　　　　 ＿,,ィニニニニﾆ=-､
.　　　　 　 　 /ニニニニニニニﾆﾆﾍ
　 　 　 　 　 lニニニニニニニニニﾆﾍ、
　　　　　　　|ﾆ＞''^´_,,､､､-‐''"¨≧=-ﾆﾆﾆ=-､､,,
　　　　　　 /_,,､､＜＞,'":::::;ｨ'ﾆ"::::ミ:.:ﾊﾄ､ニﾆﾆｿ　　　人間にとって金というのは
　　　 ,,､＜ﾆ二＞'ﾞ､:::::ヽ≦-‘′　 `ﾐ{り:.:}ニア　　　　命と引き換えにできるほど大事なものなのか。
　　<ニニニﾆ〈!_,,≧ﾍ:.　　　　　　 　 `从√
　　　`''＜ニ二ﾊ` ‐‘:}　 　 　 　 　 　 }ﾊ{zx　　　　　　なるほど……。
　　　　　　　｀¨¨ﾍ　 　 ヽ′_,, ィ　　 ,ｨ{: :{//h､
　　　　　　　　,,､､_ヘ 　　`‐''´　 　.ｲ : : : V////＞｡＿＿
　　　　　　　　∨////ｈ｡　　　　／: : : : :/}///////////
　　　　 　 　 　 ∨/////∧=≦: _,,､､丶　 }//////////
.　　　 　 　 　 　 ∨///// 廴／ 　 　 　 /}/////////ニ=-
　 　 　 　 　 　 　 ∨////〈＿　 　 　〆´. }////////ニニニニニニ=-
　　　　　　　　　 　 ∨///〈 　⌒ヽ /: : : : j ///////ニニニニニニニニ心、
.　　　　　 　 　 　 ,ィi∨ ///ヽ　 ＿）: : : :////////ニニニニニニﾆﾆ／ﾆﾆﾊ
　　　　　　　　,ィニﾆﾆ∨//∧＿　: : : : :/:i:|/////､二二ニニニニﾆ/ニニﾆﾘ
　　　　　, -=ﾆニニニﾆｧ⌒￣―ヽ : : : /:i:ｉ:|//////＼ニニニニニ/二二ニﾍ
.　　 　 /ニニ二二ﾆﾆ/　⌒''‐-ｬ'、 : : /:i:i:i:|////////二二二ニﾆ{二二ニﾆﾆl
　　　　{ニニ二二ﾆﾆ/　　　ヽ､,,__ 〉: : ,:i::i:i:i|///////二二ニニﾆﾆ∨二二ニﾆl
　　　　{ニニニニニ/　　　 ､＿_　Ｙ: : {:i:i:i:l///////二二二ニニﾆﾆ∨ニﾆﾆ二l
　　　 /二ニニﾆｨz,′ 　 　 }///{ノ∧:{:i:i:i:l//////ニニニニニニニ/ニニﾆﾆ二',
　　　,ニﾆﾆ/ﾆﾆ/:::{.　　 　 人//∧:i:i:i:i:i:i:i:|/////二二二二ニニニ,ニニニニﾆﾆ',
　　　{/ﾆﾆ/ニﾆ',:i:iﾍ　　 ,ｲニ∨/∧:i:i:i:i:i:i| ////二二二二ニニﾆﾆ|ニニニニﾆ二',
　　　/ﾆﾆ/ニﾆﾆV:i:i:i:ﾏ:i:i:i}ﾆﾆ∨//}i:i:i:ｉ:ｉ:|////ニニニニニニニニ|ニニニニ二二',
　　 /ﾆﾆ/ニニニ∨:i:i:i:ア　ニﾆ∨/}i:i:i:i:i:|///ニニニニニニニニﾆ|ニニﾆﾆ二二二',
.　　{ニニニ二二ﾆ∨イニ二二ﾆ∨}i:i:i:i:ｉ| //ニニニニニニニﾆ二∧ニニニﾆﾆ二二',


　　　この交渉を経てサカキは 「人間にとっての金の価値」 に気付き ある種の成長を遂げる。

　　　そんな彼がパレス占領軍を任される事になるのは
　　　パレスの住民達にとっては ある意味 幸運であり、そして不幸であった。


51 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　それからサカキは、シャルル王子と大河王女の首に賞金を懸けた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　―＜
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣`<　　　 　＼ ／),斗zzx
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　 `'～､､,,__　`くニニニ≧x
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣＼,ｨh､､,,　　　　　ﾉ＿ノ二ニニﾆﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　 ＼ニニ≧=≦ニニニニニニニﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　 `''ト､ 　￣ >ニニニニニニニニニニﾍ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,ｨ/　　　　　/二≧≦二二二二二二二ニニニニ≧==-ｚｚｚｧ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／ニ＼＿＿./ニニニニニニニニニニニニニニニニ＞'' ア´
　　　　　　　　　　　 　 　 ／ニニニﾆﾆ,ィニニニﾆ=‐''''^´￣￣￣￣￣￣ミ::::::::::::::寸／
　　　　　　　　　　　　　／ニニニﾆ,ィニニ=-7ﾄ､Ｖ　 /　 　　　　　　　 / 　}::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　,ニニニニﾆ/ニ＞''"ﾆ/ ゝu}　〈　 　 　 　 　 　 /!　　}:::::::::::::::::::l
　　 　 　 　 　 　 　 /ニニニ＞''´ニﾆ=-''~/ 　 ／　　'ミh､､､､､､,,_　 V　　 ﾐ::::::::::::::::::}　　　人間にとっての最後の希望。
　　　　　　　　　　 /ニニﾆ<ﾆイニニニﾆ/i{ .／　　　.＼ヽ ｀`u＜　｀'　_,,ィ":::::::::::::::::::l　　　アリティアの王族……。
　　 　 　 　 　 　 /ニニニニニニニﾆﾆ/.　lヽ、　　　 　 　 ｀¨´　　　　 Y::::::::＞'''Y::::,'
　 　 　 　 　 　 ,ｲニニニニニニニニ/　　 ',　　　　　　　　　　　　　　,ｲ斗'ﾞ/: :ｿ ,'::/　　　　さて金という物は、希望とも
｀`''ー､　　　 Yﾆニニニニニニニ二〈_　　　l　＼､　　　　　　　　　　 ''"´ /⌒/.ｲ:ｲ　　　 　 引き換えにできるのかな？
　　　　' ,/¨''＜ニニニニニニニニニ└―‐|　　 ` ―--　ヽ 　　　　　〃<二/::ｲ
ﾆ=- ､ ｧ'　　　┌＜ニニﾆ｀'＜ニニニニﾆﾆﾍ、　　　　　　　　　 ＿／　　ヽヾ＞―＜
.: : : :./.　　　　 |　　　∨ニニニ`'＜ニニニニﾆ＞――==ﾆﾆﾆﾆﾆｱ　　,､丶`　　　　 }!
: : ／　　　 /ー|　　　 .〉､ニニニニﾆ`h､ニニニニ＼=-　､＿_／､丶`　 ,,､丶 ／　　儿
''´　　　　 /: : :.|　　　 |　∨ニニニニニﾆ=-ニニニニ＼ニ=-　＿　〆´___ イ　　　　 〉
　　　　　/: : : :.|　　　 |ヽ　Vニニニニニニニﾆ=-ニニニ＼ニ=-､､＿＿＿＿＿,ｨニﾍ
､＿_ ..イ.: : :.／| 　　　}　∨ Vニニニニニニニニニ＼ニﾆﾆ＼ニヽニニニニニニﾆﾆﾍ


52 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　この話を受けて、ドルーア領内では大々的にシャルル王子達を捜索するが


　　　　　　　　　　　　＿斗匕　 　 i　　　　　　　＞///////////////////////////≧s。,,_
　　　　　　　　　　 ＜////　　　　 .i//////////////////////////////////////r―‐''´
　　　　　　　　　　　　　‖　 ∧　　 ∨//:∧////////////////////////////////＼
　　　　　　　　　　　　 ‖/　i///＞,,_{///i　 斗匕//////////////////////////////＼
　　　　　　　　　　　 .ノ/∧. i//////////i芹芋芋芋气ヽ////////////////////////<⌒
　　　　　　　　　　＜////∧i//∧/////::i　 i i!　j　　　　i////////////////////i＼///>
　　　　　　　　　 　 　 　 /////i　∨////i　 ヒ_ツ　　 　 jノi//////i＼//////i＼//斗七￣
　　　　　　　　　　　　　⌒∨//i ≧=ァ＼∧　 　 　 　 　 　 i///iヽ:/　i 丁￣i// ／
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨/i　i／　　 ｀ヾ　　　 し　　　.ﾉノ// .ﾘ ／.ノ　　i/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　∨i<　　　　　　　　　　　　　　　ソ　　　／　　　　/　　　　間一髪だった……。
　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ/i　ヽ・　　　　　　　　　　　　　　　　Y 从　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 ー‐i　　　　　＿＿_　 　 　 　 　 　 　 ‖　i　　‖
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∧　　ｒ''´｡s≦¨｀　　　　　　　　　/　　 ∨j‖
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∧　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 　 　.‖
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　∧　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ‖
　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ　　　　　　　　　　　　　／　｡s≦
　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 ∧　　　　,,　　　　　／ ｡s≦//‖
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　 ー‐''´ ＼　　　　i ////////i
　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　∧　 　 i////////j
　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　∧　　 i////////


　　　すんでのところでシャルル一行はアドリア港から出港。

　　　海路で辺境の島国タリスへと落ち延びて行った。


53 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　またワーレンに関しても自治に任せるのではなく

　　　残党捜索のために軍が派遣される事になるが……。


　　　　　　　　　　　　　　　　_ _　　 　 ＿
　　　　　　　　　　　　　 　 /ニﾆ｀ﾆ≦ニﾆV
　　　　　　　　　　　　　　 i!二二二二二二',
　　　　　　　　　　　　　　ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　　　　 　 　 　 ≦ﾆﾆ≧≠ﾆ二二二二≦x､_
　　　　　　 　 　 　 　 ｀≧iz=＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞'⌒
　　　　　　　　　　　　　〈'yﾏ卞tｵ=ヽ ' ｨｫｧｲ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ_'　 ￣　　l　 　 ,'　　　任せた。
　　　　　　　　　　　 　 　 ｀ﾊ　/、＿′_, /
　　　　　　　　　 　 　 　 _,rト＞　＿___ .ｲ
　　　 　 　 　 　 　 ＞.７::::::ﾄ　＞―‐r.'　!::>､_
　　　　　　　　＞ﾆﾆﾆ7:::::::ﾑ ヽ　　　| ｨ i!:::::ﾑ=>，
　　　　 　 r<ﾆﾆﾆﾆﾆ7:::::::::::ﾑ　　　　i　 i!:::::::: ',ﾆﾆ>，
　　 　 　 λ=､ﾆﾆﾆﾆi:::::＞ｯ::ム　　　!　i!::::::::::: ﾏﾆﾆｨヽ
　　 　 　 i!ﾆﾆヽﾆﾆﾆ≦ﾆ７::::::::ム　　! .i!:::::マ二´ﾆﾆ!ﾆ!
　　　 　 .i!ニニi!ニニﾆﾆ7::::::::::::::::＼　.i!:::::::::::ヽﾆﾆﾆ!ﾆi!
　　　　　i!ニﾆﾆ!.ﾆﾆﾆﾆ〈::::::::::::::::::::::::ヽ!:::::::::::::/ﾆﾆﾆ!ニ!



　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : :／:_: : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｝: : : : : : : :.{/:∠＿: : : : : : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : :}: :./　　　　　　　: ＼＿,,, - ､: : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　‘,: : : :.{: :.＼　　　　 　 　 　 l　　 : : : }: : :
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ: : :.＼:.:∧　　　　　　　　し 　: : /: : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　./: :.:{　 }: }　　.:　　　　　　　　: :乂: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : {　 }: }　　{ .: _､‐''゛￣￣　　: :}: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂:八 /:/ - ､　　　弋_’フ⌒　　: }: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ⌒7:/: : : ::}　　　　　　　　 　 . :}: : :　　　……はっ！
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {/ ‘,: : ::}　　　　　　　　　 /: }: : :
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {　　 ,　 }　　 、　　　__　 　 : ｝: :　　　（ 王女殿下を守る事を考えれば
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　 、ゝ　-　　　_ - } 　弋´__/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ､　､_,,.､丶´　 　 　 : : /　　　　　グルニア軍に任せられて
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 丶 -一　　 　 　 : :／／　　　　良かったと言うべきか ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧ ´ ｀ 　 　 . :／／ﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧＿＿＿／／ﾆﾆ-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / ＿ 〈ﾆﾆ- ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/'´: }:∧∨}　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :/: }: :∧∨ {/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ./: :/: : }: : :∧∨ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /: :/: : : }: :}: :∧∨ﾆﾆ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {: : l: : : /: /: : : |｜ﾆﾆ


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌┘　 　 　 　 ┌────┐
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ├─────┤　 　● 　 │
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ├─────┤ 　 古城　│
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌┘　 　 　 　 　 └────┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ┌┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ┌┘　　　　　　海
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 └┐
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 └┐
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 └───────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　○ 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ワーレン　 ┌┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ┌──────┘
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ┌┘


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘

【 やる夫達の拠点　内部 】

　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|:. ::.. .|l'￣￣￣￣￣￣￣~|:. ::.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:'.. .:': : : :. ::.
　　　::.:'::;:. ::.. :|:,:::::::;:|:. ::.. .|l　0=n=i{三三:n;ヲ　l| ::.. : :;.: : ::.. .:':':. ::.. .:'::;.: : : : :. ::...
　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|:. ::.. .|l_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,l|. ::.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::.. .:': : : :;.: : ::.. .
　　　::.:'::;.'. ., .:|:,:::::::::|.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::.. .:': : :.. .:':. ::.. .:,r ､-ー─-､.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::..
　　　::. ::.. .:'::;::|::::,::::;:|;_;;_;_;;;;;_;;;;_;;_;,_:;:;;;_::;;:;;_;;_;_;;;;;_;;l'　 |=　′　 |;;_;;_;_;;;;;_;;;;_;;_;,_:;:
　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|　　　　　　　　　　　　　　○::○)ﾉ＿,,;,;,;;,;;ﾉ:::::....
　　　::.:'::;:. ::.. :|:,:::::::;:|________________________________________________________________________
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　　　::. ::.. .:'::;::||'_';.;_':':_';._;'_;:_;'_;'_:'';_';_';';_;:_:'_::_:'_;';_';_';::_:;_;._;';_';_';::_:;:_:';';_:;':_':_;'::_;::_'
　　　::.. . !'´.::::||':':';:;ｙ';:';::'::';';;:;;';:;';';':';';:';':;';;';';':';';'.;';_';_';::_:;　;.;';';';';:;';';':';';;.;';';';';:;';';':;
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　　　';:;::,::.::;:;'//三三三三三三三三三三三 . ト､,..___,ノ|三三三三三三三三三
　　　';:;'; ; ;:;//ﾆﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ　　|;';::.:. . 　.|ﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ
　　　'; .'; ;.//二:二 /,､ニ=ニ /ニニ /二l二　..|;';:;:::.:,, 　| 二i二二ﾆ二i二二二i
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　　　　　　　　　　　　　/　　ヽ.l　,-
　　　　　　　　　　　　/　　　_r`´⌒ヽ丶
　　　　　　　　　　　　|　　　/　　　　　`)
　　　　　　　　　　　　!　　　|　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　(　　　!　　　　　　　`ｰ-ﾆ~丶
　　　　　　　　　　　　丶　　!　　　　　　　　　　`)
　　　　　　　　　　　　　)　　!　　　　　　　　　　(
　　　　　　　　　　　　　(　　丶_　,　_,:-ｰ='`　　!_　　　　　　　　(　　　　　―― という訳で、ご挨拶が遅れましたが
　　　　　　　　　　　　　丶　　　!_i./`=ﾆ~　　　　λ　　　　　　　)
　　　　　　　　　　　　　　｀ｰ´｀)ﾉ`i　　　　　　　/_.)ﾉ　　　　　ノ　　　　　 ワーレン駐屯軍を任される事となりました。
　　　　　　　　　　　　　　　　　('　ヽ.　　　　　　ヽ　　　　　／乂ヽ　　　　マ・クベと申します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　ｧ　　　　　ｰ┬^--'　　　　丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`-^ゝ　_,:-　　.:/|.//　/|　　　　ヽ　　以後、お見知り置きを。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`'i_'',;:　　/.//　/./|　　.　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　/-''.|　/　/|　　)`/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ'i.ﾉ'|　|　|　`/|　.//
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56 ：◆vsQyY1yD2Q

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.　　 　 　 　 :: :/.: :./.: :. :. :. :.|　　 Vツ 　 　 Vｿ.: :./,　|＼/　　　まー、遅れたんは気にせんでええよ。
　 　 　 　 /: : : : :./: :|.: : : : :.|　""　　 　 　 ､ "'}: :.|/, |
.　　　　　/.: : :. :./: : :|.: : :. :.込　 　 　 　 　 　 人: | /,|　　　　　ウチら、今はワーレンに雇われた傭兵団やし。
.　　　　 / : : : : : : : /|.: :. :. .:.|i|: : ..　　 　 '　／: : : |: :/,
.　　 　 /: : : : : : : :/: : : : : : :.|i|　　　〕iト .イｉ/: : : : |∨ `、　　　 ちひろさん達より先に挨拶されたら怪しまれるわ。
. 　 　 /.: : :/ : : :./: : : : : : : :i|i| 　 　 　 {i:i:ｉ_|.: : : : : :.∨:.`、
　　／.: : :./. :. :.∧.: : : : : : :八　‐- 　 .ィi〔ﾆ|: : : : : : : 乂.:.`、
.／ : /.: : : : : :./ ∧.: : : :. :._／}h､　　 {={　 |＼: : : : : : :/: : :`、
: : : /.: : : : : : : :./ /{丕丕}ヽ=ニこ〕iト ﾏL__|__ﾉ＼: : :.:/.: : :. :.`、
: : /: : : : : : : : : : :.|/: : : :ヽ |ニﾆﾆ二二_{i{巛}}}/{丕丕}: :./.:. :.:.`、
: /.: :. .:.|: : : : : : : /.: : : :. :.}」＿_=_ィi〔￣乂__ノ/i|.: : : : ∨ /.: :. :.`、
/.: :. :. :.|.: : : : : :._{: : : : : :/ﾆこｱﾆ{i:{二二二}i:}i八: : : : :.∨.: :. :. :./,
.: : :. :. :.|: : : : : 〈人: : : :./ﾆ二〈二乂zzzzz彡' ＼ﾊ: : : : :.|: : : : : : :/,
: : : : : : : : : : : :∧ﾆ＼: (ﾆ二二〉_二二ｨ(ﾆ二二二}: : /)/.: : :. :. :. :./,
.: : :. :. :.|.: : : :./ ∧二_＼二二_{=ニニｨ(ﾆ二二二ﾉ／_/: : : : | : : : : :i


　　 　 　 　 　 r──-
..　　　　〈￣￣{　{　　＼＼
..　　　　　'/: :八八　　　ヽヽ
.　　　　 　 ' ｘ‐‐＼＼　　 }_} 　 ＜⌒＞＜⌒＞
.　　　　 ＿//: : : :.＞‐ ／／　 ／⌒｀´⌒ヽ　 ＼ ＼
　　　／:..:.:{ {.: : :./ / :/　'　　 / 　 /　 　 　 　 　 ＼ ＼
　　　＼:.:.:乂二二二〈 /　　 / 　 / 　 ｜　　　　 　 `、 `、
..　　　　＼＿___{ .{ : : /　　 / /　i|　 　 |ｉ　|
　　　　 　 　 ／{ .{___,′　 ,'　′ l|　 　 |ｌ　|　|ｉ
　 　 　 　 ／／乂_..;′　 ,jI斗-‐l|　 　 |l¬¬トミ、　　　　i
.　　　　／／/: : : :/i　　 ´ｉ___L__ハ＿__|ﾊ_ｌ__」L,|　　　|　　|
..　　／／　/: ::／/ |　　　lｨｆ灯示　　 　 ｨｆ灯示�_　 　 　 |
.　 / /　　/::／: :/　|　　　|ゝ弋:ソ　 　 　 弋:_ツ'ﾞ　　　|　 /,
　/ /　　 ／ : : /　 ,!　 　 |iﾊ'^~ 　 　 ,　　 　 ~^'| 　 　 |　 ./,　　　マ・クベ将軍、連れてきた兵は今どこに？
./ /　　.: : : : : /　./.|　　　|ｉ:∧　　　　　 _　　　,:i| 　 　 |　　/,
{　{ ／.: : : : :./　./　|　　　|ｉ:ｉ:个 . 　‘ー‐'　　.ｲｉｌ| 　 　 |　　 /,
{ニ}.: : : : :. :/　./　./　 　 .|i:ｉ:ｉ:| |_r≧=‐=≦__l:l:l/　　　 |　　 ./,
{　 ＼: : : :/　./　./　 　 　 :i:i:i:/| |__}　　　 {､,//　　　　.|　 　 ./,
jﾍ　{＾: :.:/　./　./　　　　　|￣　|_|ｉ＿　　´／/　　　　　ト、 　 ./,
.: :ヽ{:..:./　./　　　 　 　 　 | 　 //⌒ヽヽ / ./　　 　 　 .;　 ,　　 ./,
|:.:...:.／　./　　 {　 　 　 　 |　_.乂___ノノ./　; 　 　 　 　 ′ ｉ　 　 ./,
|:_／ 　 /　　 /乂__ 　 ___.ﾉ(⌒{_{_{=ﾐ/⌒ヽ|　　 　 　 / 　｜　 　 ./,
. 　 　 /　　 / .___/|{ニ}〈〈　／乂__ノ⌒＼人　 　 .／　　 _|__ 　 　 /,
　　　　　　/　 {_／　　'，〕ト／ノ八_| |__ノ ﾉ　{二}　|＞`｀ 　 }　　　 /,
.　 /　　　 　 ._/　　　　.} //⌒¨´　 | |'¨¨´／ 　 ヽ´＿＿＿i{、　 　 /,
　/　 　 ./　 ./　 　 　 ///　〈{薔}〉 | |　 /　　　　 }────!
.　　 　 /　　.{　　 　 .///　　 ~~~　 | | ./　　　　　{　　　　　　ｉ　　　　 |


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　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | : : : : : : : : : : : 彡: : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ.: : : :. :. :.彡 〉彡＿: : : : : : : : : : : : : :.',
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／.: : : : : :. :. :.厂　　 　 ＼＿ : : : : : : : : : |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {.: : : : : :. :. :.／　　　　　　　　 ∨: : : : : : : :|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }: : : : |: : :./　　　　　　　　　　 }.: : : : : :. :./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |: : : : | : : !　 　 　 　 　 　 　 /: : : : : : : :{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿乂 人　　　　　　　　　 乂.: : : :. :. :.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}: :＼ 〉　{　　_,,..　--一　 }: : : : : :/
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 {: : :.〃ヽ　　　 f迄ア　　　}.: : : :./　　　　今はワーレンの町にいます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ {{　　|　　　　　　　　 /{.: : : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 圦 　 !　　　　　　　 .::__}: : : : :.Y　　　 我々に与えられた任務は
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼ヽ 乂_,- 　　　　　乂: : : : :./　　　　残党の捜索ですので。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉ∧ ｀こ=一'´ 　 ／⌒ゝ-彳
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼.∧　　　　　／//////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|∧＿＿／////////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|//7ハ〈//f_ア/////|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|/／::::::',',彳_ア////〉乂_
　　　　　　　　　　　　　　　　／彡ｱ￣￣￣￣厂}//:::::::::::∧　_ア//／ニニ≧s｡._
　　　　　　　　　　　　　　 ／彡／彡ニニニニニ{/:::::::::{::::::∧∨ ／ニニニニニニ≧s｡._



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　_　 ---- 　_　/=〉／ﾆ〉
　　　　　　　　　　　　　､丶　　　　　　 　 　 ､/'⌒7┐
　　　　　 　 　 　 　 ,　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼_/_/__
.　　　　 　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　/
　　　　　 　 　 　 /　　/ 　 / 　 /　 　 .ｲ 　 |.　ヽ　∨_
　　　　　　　　　　 　 /　　 |　　:|　　 ＼|　 ／　 　 i ∨
.　　　　　　 　 　 i　 /./　 ｜: :/|　　./ /＿_ハ　 |: |__.〉
.　　　 　 　 　 　 | .∧ｉ　|　　　━┯‐┯ 　 r┯-┴'[〉
.　　　 　 　 　 　 | 　/|_∧ 　 i|　 弋_丿　　{_ﾉ{:　| |
　　　　　　　　　 |　 　 /∧　八　,,,,　　　 　 ,,, Y | |　　　残党……本気で探したりはしないって事？
.　　　　　　 　 　 　 　 乂∧＿ﾉ　 　 　 ,　　 _ノ./｜
　　　　　 　 　 /　　 ./　 : :{二}＞───＜,,,{ﾆ}.人
　　　 　 　 　 /　　 ./　: : :/　 |　/＼_ﾄ､: : : :/　ヽ ハ
　 　 　 　 　 /　　 ./　 : : :| 　 |./　(薔).}x-ﾐ.|　　 i　 |
.　　　　　　 /　　 ./　　: :/| 　 |￣ト､.:|/ ＼ﾉ|　　 |
.　　　　　　 　 　 / 　 : :〈_.ヽ_,/　 |_ﾉ└‐‐〈 :ヽﾊ,/　 |


58 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : : : : : : {: : : /ﾐヽ: へ: : : : : : : : :.∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 {: : : : : : : : : ___/: : :/ミミ{彡彡、: : : : : : : : }
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }: : : : : : : ／ ./: : :/　　　 　 　 ∨: : : : : : : !
　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : : : : :/　 /: :／　　　　　　　　＼: : : : : : }
　　　　　　　　　　　　　 　 ./: : : : : : :/　　{:.:/　　　　　　　　　 　 ∨: : : :∧
　　　　　　　　　　　　　　 〈: : : : : : :/　 　.乂t､　　.:/　　　　　　　 ∨: : : :∧
　　　　　　　　　　　　　　　∨: : : : ,　　 ,,.+''’＼ 　 {　／⌒~"''*､ 　}: : : : : :.}
　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : : :.{　／ ｒ_rテｧ 冫　 　 ｒッ- ､　 　 }: : : : : /
　　　　　　　　　　　　　　　 {: : : : :.}　　 　　／..::{ |　　　＼￣ 　 　 ;: : : : :ﾉ　　　　いえ、怪しまれない程度には
　　　　　　　　　　　　　　　 乂: : :八　　　　　 ::::{ |　　　　　　　　　}: : : :/　　　　　やりますよ。
　　　　　　　　　　　　　　　　　}: : : ∧　　　　 ::::八___　　　　　　 .ｲ: : : :{
　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : :.}ヽ　　　　⌒ ⌒　　　　　 / |: : : /　 　 　 　 アカネイア貴族に対して、ですが。
　　　　　　　　　　　　　　　　　乂: : : .|　}　 　 　,...こ..._　　　　　　{: : :.{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }: : : | 　 　 　 ゝ----` 　　　　 ,′: :}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : :.八　　　　　´￣｀　　 　 　 /: : : :{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　{: : : : :|＼　 　 　 　 　 　 　 ／|: : : : :}
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼: : :|　 ＼　　　　　 　 ／ 　.|: : :／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ` ┴―‐ ≧=‐-‐=≦ ‐―┴ 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::/ ∧∧ ',:::::::::::::::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::::::|＼:::::/ ////∧.',:::／|:::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:::::::::＼|:/ //////∧',:|／:::: ∧



　　　　　 　 　 　 　 ＞└t_xr'" : : : : : : : : ＼
　　　　　　　　　 ／ ／: :＞'": : : : : : : : : : : : ⌒＼
　　　 　 　 　 ／ ／: : ／ : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　 　 　 ／ ／: : ／: : : : :／: : : : : :"⌒＼ : : : : : Y〉
　　　 　 ／ ／: : ／ : : : ／: : : : : : ／: : : : : :`⌒＼}=}_)
　　　　/: :／ : : / : : : : / : : : : : : / : : : : : : ｝ : : : : :l lﾄ)
　　　/ :／: : : :/: : : : : :{ l : -‐xく/: : :/ : ∠)ｨ}: : : : :l l:l
　　 /／: : : : :/: : : : : : 从／/　/: : :/ ／　　 ﾊ: }: : :l l:l
　 ／イ/ : : : / : : : : /x=云ミx､l: :／/　　　 / : /: : :j: l:l
　/: ://: : : : /: : : : ://}ん沁) )}l:/　/　 　 '''ﾒ､/: : :‖ l:l
//: / l: : : : :/: : : : :‖弋こタ　 　 　 　 _云/l:/l : ://: :jl
{/ /: :!: : : : ;: : : : : :｛ 　 ￣　　　 　 　 ｨ心ﾞY /:／ l : ‖　　　（ やっぱり恨まれてるなぁ、アカネイア…… ）
从{: : l l : : j: : : : : :∧　　　　　　　　｛(少ﾞノ/ｲ: : : l: :‖
￣￣::代 : l: : : : : :l　　　　 　 　 ,"　 ￣　／: : : : :l: :l l
:::::::::::::::::ヽl : : : : : :lヽ　　　　_　　　　 　 /: : : : : : :l: :l:l
:::::::::::::::::::::l : : : : : ﾄ､ ＼ 　 '┘　 ＿　イ: : : : : : : l: :j l
:::::::::::::::l::::l : : : : : l　ィ　 ￣/〉￣/: :l : : : : : : : :l: :l ∧l
:::::::::l:::::l::::l : : : : : lﾉYL ／J::::::::::＼l: :/: : : : : : l: l/　 l
::::::::::l:::j::::l: : : : : : lo〉r､ノ /::::::::::::::::l :l: : : : : : : l: !
::::::::::l::/:::l: : : : : : :l/ζ　/:::::::::::::::::::l j: : : : : : : :l j


59 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　なお、マ・クベ隊の駐屯によって
　　　ワーレンに潜伏していられなくなったアカネイア貴族がいるが

　　　それについては割愛する。

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　　　　　　　　　　　　　乂＿　　　　　　　　　 　 |: /|:.|::::::::: }:::::::::: }／|:.:/:::::/／}:.:// /:/
　　　　　　　　　あ　う　 　 /　　　　　　　　　 __ |/ :|∧ u 〈　 、　 　 l:/　U　　 }//ィ:./､
　　　　　　　　　あ　ぎ 　 /＿.　 　 　 　 　 /　 ｝　./ ｝ :.,　　 ＿_ ノ｀ヽ　　　　　/　|/}ニ〕iト
　　　　　　　　　あ　ゃ　 　 ／. 　 　 　 　 /　 /　./　　}:.: :,　}｝ﾆ二二ハ　u 　 /　/　}ニニ
　　　　　　　　　あ　あ　 ∠　　　 　 　 　 |　 {　 /　/　}/　丶`マ::::::::::::::}　　／　/　 }ニニ
　　　　　　　　　あ　あ 　 ＜　　　　 　 　 |　 {／　/＿_／ニム　｀¨こ¨´　　　　　　 }ニニﾆ
　　　　　　　　　あ　あ　　「　　　　　　　　l　/ 　 /=＞―‐ ｧ=ム ＿___／　　／　　 }ニニﾆ
　　　　　　　　　あ　あ　 N　　　　　　 ＿ |/　　/／　　　イニニニ｛＼__/￣＼＿　}ニニﾆ
　　　　　　　　　あ　あ　 |　　　　　 ／二/　　／　　／＞'´}≧=‐ﾆ｛. 　}---{　　　 }　‐=≦
　　　　　　　　　あ　　　「. 　 　 　 /二ﾆ/　 '´　　／／　／ニニニ ｛　 }i:i:i:i:i{.　　 /ニニ /
　　　　　　　　　あ 　 ＜　　 　 　 |ニニl 　 　 　 　 　／ニ 寸ニﾆ=｛　 }i:i:i:i:i{ 　 /ニニ /ﾆ
　　　　　　　　　あ　　 　_＞ 　 　 |ニニl.　　 　 　 ／::l |二ニ寸ニﾆ｛.　}i:i:i:i:i{　/二ニ /ニ
　　　　　　　　　 ∧　 「　　　　　　|ニニl 　 　 　 /:::: //ニニニ寸ニ｛　}i:i:i:i:i:{/二= ／ニﾆ
　　　　　　　　＼{　丶{　　　　　　 |ニニ|　　　　/:::: //ニニニニ 寸 ｛　}i:i:i:i:i:{ﾆ=／ニニﾆ
　　　　　　　　.　　　　　　 　 　 　 |ニニ|.　　　/:::: //ニニニニニﾆ＼{/i:i:i:i:i:i{／ニニニニ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,..:::'::´:::::::::::::｀::::ヽ.､
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　_　　-‐　　￣.:.:/　{ 乂｀'{＿7　/{: /　　　 ／'＾7: : ／　 ∧: :/: {: : : : | : : ;　　　　.>::::::::::::｀':::::':::::::::`ｰ':´:::::::::::::/
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　　　 ⌒＞｡,　.:.:.:.:＼.:.:__∧: ／: ∧ 　ｒﾍ、　 　 　　 　 ..:.／)ノ/{: : : :/　　＼
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　　　　　　　　　　　 (⌒ 乂廴＿ノ　)＞　----- ／／＿彡'′ {: :/
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１０章 インターミッションへ　１　２　３　支援会話３へ

Comments

辺境の島国タリスって聞いたことあるから、原作のスタート地点かな？
開始時に、原作とどれぐらい違ってくるのか…

Posted by at 2022年07月25日 20:13

そりゃまぁ、マムクートは人間の貨幣価値なぞ知ったこっちゃねぇだわなぁ

Posted by at 2022年07月26日 17:07

キッとアカネイア貴族は集中的に狩られ、生贄と言うか誤魔化しと言うか、
マ・クベ隊のドルーアに対する（表向きの）実績作りのコヤシ？になったんやなぁ〜ﾀﾌﾞﾝｗｗｗ

Posted by at 2022年07月26日 20:25