支援会話８ 家に帰るまでが遠征です （１）

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　　前回の あらすじ

　　　・ シーダ（岸波白野）登場！

　　　・ エルレーン（間桐慎二）登場！

　　　・ ルイ（ージ）王の命は風前の灯火だ！


　　　　　 　 　 _ . : : :_¨¨¨ : : .
　　　　　　　 /| }__ノ／: : : : : : ＼
　　 　 　 　 /:ﾉ　 　ﾆﾆフ: : :} : : : ',
　　 　 　 ／:/ 　 　 ﾆﾆフ: :/ｆ-/ : }　　　原作ヒロイン登場！
.　 　 　 /: :}三≧i.ヾ}:ﾎ ""ｨﾎヾﾉノ＼
　　 　 /: :∧　 　｀i iゞ'　 　ゞ' /|: ﾍ : ＼ ＿＿＿＿__
.　　 　{: :/ ∧　 　 ,:ヽ　 -　 ｲ: |: : ﾍ: : : : : : : : : : : : : ｀ヽ
.　　 　{:/ / :r〉　　 ∨:ヽｰi´¨}‐‐､: : {_:｀￣: : : ‐= ; ‐､: : }
.　　　 }{ノ: : {　',　　 ∨: }､}､_,}ﾌﾉ {:＼:ヽ : : : : : : : : ヽ}: /
　　　〈:.ゝ、人 〈　 　　ヽ: :ヽ ヾx ヽ 、ヽ} : : : : : : : : / /
　　 　 ヽ }ヽ: :＼ 　 　 / ヽ_〈O} }　} ＼:}: : : : : : : : :{: {､＿
　　　　(: (/: :/}: :＼‐-' ,r───‐〈 　 ヽ: : : : !: : {: ｀ｰ‐ ､｀ヽ
　　　　 ヽ＼i r‐-‐-<￣ヽ　　 　 　 　 _,.}: : : : ゝ、:＼_ ＼ ヽ:}-､
.　　　　　 ＼ヽフ 　　,i___ﾉ､＿　=-‐丶: : : : : : : : ＼ｰ､}ー-' ﾘヽ}
.　　 　 　 　 ／ //ノ´|　　 　 　 ﾏ',　　＼ﾉｰヽノ｀￣
　　 　 　 　 ｀´〈/　　 !　 　　　O ﾏ',　　〈 ＼
　 　 　 　 　 　 　 　 '　　　　　　　} }.　　 ヽﾉ＼
　　　　　　　　　　 〈｀￣￣ }　 　　} }ミx､,,,＿___＼　 　 _　　　　原作：シーダ
　　　 　 　 　 　 　 ' ｀￣￣　 　　//　　 ヽ￣¨'ｨ〈'"￣_/　　　　岸波 白野
　　　　　　　 　 　 ｉ　 　　　 　 ／ｲ |　 _,. <i／ニム　　__ヽ　　 （ Fate シリーズ ）
　　　　　　　 　 　 |　 , イ二彡'´ 　 |z'´寸ﾆﾆﾆﾆﾆム　／
　　　　　　　 　 　 |／／|＿＿|―‐┘　、寸ニﾆﾆﾆム´
　　　　　　　 　 　 l／ィ´!ﾆﾆﾆﾆﾆ=' |＿_ヽ_寸ﾆﾆﾆﾆム
　 　 　 　 　 　 　 ｀ ｰ--!ﾆﾆﾆﾆﾆ '‐ﾞ 　 　 　 寸 ﾆﾆﾆム
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ﾆﾆﾆﾆﾆ　　　　　　　 寸ﾆﾆﾆﾆ ,
　　　　　　　　 　 　 　 　 }ﾆﾆﾆﾆ '　 　 　 　 　 　 寸ﾆﾆﾆﾆ ,
　　　　　 　 　 　 　 　 ∠ﾆﾆﾆﾆ/　　　　　　　 　 　 寸ﾆﾆﾆﾆ ､
.　　　　　 　 　 　 　 ,ｲﾆﾆﾆﾆﾆ '　　　　　　　　　　 　 ｀寸ﾆﾆﾆﾆz､
　　　　　　 　 　 　 /ﾆﾆﾆﾆ=／　　　　　　　　　　　　　　 寸ﾆﾆﾆﾆ= ,
.　　　　　 　 　 　 /ﾆﾆﾆﾆ／　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 寸ﾆﾆﾆﾆ ､
　　　　　　　　　 ,=ﾆﾆﾆ '　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 寸ﾆﾆﾆ=
.　　　　　 　 　 , ﾆﾆﾆ '　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾﾆﾆﾆ=,
　　　 　 　 　 , ﾆﾆ= '　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヾﾆﾆ=ゝ
　　 　 　 　 ,ｲﾆﾆ, '　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヾﾆﾆ=ゝ、
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　　 　 　 /ｒ-‐-{　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 }-‐‐‐‐-､
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.　　　　　｀￣￣￣´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　'ミ=======彡}

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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　Ｆ Ｉ Ｒ Ｅ Ｅ Ｍ Ｂ Ｌ Ｅ Ｍ. 　　　　　 　 ┌┬ｭ_　　　 ＿_
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　　　　　　　　　　　　　　　 ￣ﾌ　|‐ｭｧ Lノ　/￣ｱ　l￣|　]　[　/ ﾑ ﾍ　￣ﾌ ||　|　 r-/ ﾑﾍ
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　　　　　　　　　　　　　　　 ￣　　￣　 　 ￣　￣　　　￣￣￣￣￣　　￣　　￣￣　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 紋　章　の　謎

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〜 グルニア流離譚 〜

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　支援会話　８　　家に帰るまでが遠征です





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　　　　　　　　974 名前：名無しさんLive! AAA[sage] 投稿日：2023/01/20(金) 20:15:41 ID:bxYOIodw
　　　　　　　　ルイージとドルーア上層部



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　　　グルニア王 ルイージ。

　　　マケドニア王 ルルーシュと同じく開戦当初にドルーアに膝を屈した王であり
　　　ドルーアの下でグルニア史上 最大の版図を築き上げた王でもある。


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　　　　　　　　　　　　 ／=ﾆニ 　{　.:. . ..　:.:.:　:.::::. ::.: ::.:.:... . ..　/　　 　 l
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　　　そのためアカネイア側からの評判は最悪であった。


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　　　では悪人なのかと問われると、それも首を傾げてしまう。


　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　/二三￣￣: : :｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈: : : : :（L）: : : : : : : :＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ； ∠二二二二ニﾆﾆ≧ｭ､ :ヽ　{
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾍﾐ　●(´ヽ.　● 　 ミ彡/　.ｶﾞｸｶﾞｸ.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヽﾐ⊃ (从从ﾊ ⊂⊃ ﾐ'ﾉ　;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾍ.　　{　 }　　 ／
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｶﾞｸ …./＝ }ヾ : ,ｨ/ﾆ{=彡}: :}　；
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　　　というのも、彼は生来 臆病な性格なのだ。


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　　　ならば、臆病だからドルーアに膝を屈したのかと言うと そうでもない。

　　　彼も最初はドルーアに抵抗しようとした。


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｛{､x彡≦=≠ヽ　　　　　 ｝ｌ　　　 ） : : : : ￣: ァ＝==ｧ-
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /気ミﾐ/ 　≦､ ﾟ j’　 , '´’ `ﾐ,}
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ ,,_人､ノヽ ヾミ 　 巛 　r‐ " i　⌒¨ /
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ･ 　‐　＜　　　　　　 ＞─　 ﾑ;_ノ_⌒r勺彡ｲ　　"｡ 　ﾟ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /: :: : : : ) 　 　 　 て .ｷ　ノﾒｷヾ｀~¨`´; 　,ﾉ ．　‥‐＝=｀o
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: :: :: : ／^⌒`Y´^＼: ::';i|ノ　ヾ. ≧≦　イ　｀. ･　゜　　¨ ＝= c
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i: :_.ィ:::::_.ィ´: : : : : : : : ;::::i､,　　　　 ／ ，　；　　､ﾟ　 `　｡
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, ':::::／ : :: :／: :: :.／:::::::::／: : : : : : : : ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::〈 : :,': :: :: ::/:::::::/ : :: : : :∠≦: : : : : :: : ＼.|.: : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｛（　）ｧヽ,i＿＿/:::::::/ : : : :／斗 ム: : : : : : : : : :ヽ : :: :＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/廴ﾉｰ-:::::::-‐ｨ（　）ｧ､"´Zヒ´: : : : ∧: : : : : : : : : : ヾ : : : :丶
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　f:::::::::::`‥- ‐‐匕::::::::::::::::::::::`　､, ___ ／ 　＼ : : : : : : : : : : : : : : ＼
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　,jヽ､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::-‐j＝{　　　　　　　　　　　　　` ＜: : : :: : ,: : : : : ｷ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　}`､`ｰ- ．:::::::::::__．=ﾆ干三Z /ヽ　　　　　　　　　　　　　　　ヽ: : / : : : : : : i
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ﾍ::::＼:::::::￣￣孑ヤ二:::::::::::ヽ:::::'､　　　　　　　　　　　　　　　∨: : : : : : : : i


　　　しかし、敗北。


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　　　ルイージ王は、この敗戦のショックで寝込んでしまい

　　　以降はビアン将軍とアスラン将軍がグルニアを主導してきた。


￣二ニ=‐-､/_,ﾉ　 |.||.l　　| ﾍ　　l　　 |　　／　　 lヽ　　 '　| ,ｨ1
‐┬-､　　　 ＼　　 |.||ﾊ　,ｲ　' ,　l ／¨ヽ /　　 ／lヽ|　 ,'　 |
　ﾍ＼｀　､.　 　＼　.|.|| ∨」_　 ｀'く　　　,｀ﾄ､　/　ｲヽ| ./　 /　/　　　　　　　　　　　　　　 ／′
＼.ﾍ　＼ ｀　､　　＼l.||　|ﾄ､ｰ-､　 ｀' ､＿ ／ヽ /　_,.ソヽ / ／,,　　　　　／′ 　 　 　 ／ /
､　ヽ', 　 ＼　 ヽ.　　＼=┴＼　ヽ(ヽ(ヽ(ゝ､_ノﾍ￣　　　ｿK／/　　　 ／./　　　　　.／　./
.l　　} 〉　　 l-‐''７＜―-　_　 ヽ　ヽ>=ｭｿ_,ﾆ､0,ﾑ7ｧ_＞'「¨l|__/　　 ／　/　　　,z､／ 　 /　　　本国は私が
l　　l , . 　'´ ／/ 　 ヽ ｀　､　‐- ヽム　fミ`iｰ^iﾞﾑイ　＼|l .l|＼ｰ-く　　/　　／　ｆ|　　 /
　　／　　／ /　　,､└‐-　　＞t､　ヽ､l彡 |ヽﾉ ｚｧー- ､lLｌ|　 ＼__〉¨ヾ､　/　　 ﾍ.　/ 　 　 　 遠征軍はアスラン将軍が
_／　　／　/　 ／　`　 ､ ￣ﾏヽｰ､＞t､..｀¨Ｔく <　　,ィ⌒ヽ＞‐-､　　｀　ミ＝=､　∨
|' .　／　　 ! ／-‐　､　　',　　）ﾍヽﾊ　 .l―--　＼／ ,ィ⌒ヾk__／|-‐T二＞ミ　ヽ/､.　　　　　 指揮しているぞ。
|　`ﾄ-　　._|´-‐ ¨／ ＼_ﾑ ノ　ﾉ　}.ﾊ　l.　　,.　 -―{　　　　 ﾏ..|　|　 /　 ,イ　 ＞ミｿ
|　 .|,　イ´/'ｰ―く二i_／./ーｨ　 ノ　 } l.　 /´￣｀ヽ ゝ､.　　　lY／ﾍ〈　 /　/　/ ７´ ,ィ
| ／ /　 /　 ｀ー-､TTT〈. 　 `チ一'ﾞ　l＿_|ｰく　　 ﾍ　　｀ ーハ∧　ヽ./　/　/ ./／ /
´　 ,' 　 ハ＿＿＿',!,ｌ_l ｌﾍ　rミヽ＼￣l　　|ﾊ　`ヽ..ハ　　　　　ﾍ.∧　ヽｰーー‐Z,' ./
　　' 　 ﾑ ﾍ　　,.イ￣/ﾄj､}|（0 }　)ヽ＼!＿,/iﾊ. 　 ｀下ﾐ‐-､　 　 |`Tー―=ニ¨7 ,' /｀ｰ-　_ﾄ､
　 '　　 |　　ﾞ／　　 ./ハ￣｀ヽ／|　 ヽ _ /　i .l.　　 ,ｲ ＼　`‐-､_|　| <＾ヽ､＿/ , ,ハ＿二ﾆ|. ＼ﾆ=
.`ﾄ-‐ ¨lヽ／　　　 /　ハ　 ／ ,' |　　　/ 　 i　lﾄ､__jﾉ｀ヽ.＼ｰ-く 　 ＼＼ﾐ /^iｰ┬'⌒ﾄ､ ﾊ.| '.　〉
　|　　 l／　　　　./　 　 '／　,　 |　　/　　　i.　!`ｰ一'´ |　 ＼　＼　　＼./　 |＿|ニ　| / .||　'/
　|　／　　　　　 ,'　　 ／　　, 　 |　/　　　　i　 l　　　　 |　　　＼　＼　 ∧　　ハ /|.／　/ ／


　　　つまりドルーアに膝を屈した時には既に王として振る舞えぬ状態にあったのだ。


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　　　そのため茜王女と葵 「王子」 が落ち延びた件についても
　　　ドルーアではビアン将軍が黒幕であると思われていた。

　　　（ 事実そうではあるが ）


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 表向きは、裏切ったグルニア兵が
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ≫==ミ＿.　　　 攫った事になっとるんやけど
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 〃　／}ｉ　 |
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿ 　 ＿_　{{ ./　‖　 |　　　 流石に信じとらんやろなぁ……。
　　　 　 　 　 　 　＿_／.: : : :. :.￣: : :.、_/_,／==ミ|__
　　　　　　　 　 /: : ＿: :／￣ : : : :. :. :.＼¨＿＿__,)〉￣￣￣/
　　 　 　 　 　 /／: : : : : : : : : : : ＼: : : : :ヽ＿＿＿＿＼___/　 　 ／￣|
.　　　　 　 　 /'.: : : : : : : : : : : : : : :.＿:.: : :.∧　　＼　　　＼　　／　 　 |
　　　　　　　/: : : : :.|.: : : :.＼: :''"~: : ∧: : : :∧　 　 ＼　　 /　/　　　／￣￣|
.　　　 　 　 :: :.| : : : |.: : :. :. :.|＼.: : :. : ∧.:. :.:.∧　　　　＼/ ￣￣￣~"''～､、|
　　　 　 　 |: : |:.:.:''"|￣: : : : :.　jI斗ｆｾ''⌒:.: : :.∧　　　　　＼_／￣￣＼　　 ＼
　　　 　 　 |: : |:.:.:.:. |,,,jI斗:. :. :''　{ l :}＼:|: : : : :.∧　　　　 　 ＼⌒＼　　＼　　 ＼
.　　 　 　 八.: : :. :.,ィ i }＼: : : : :.弋_ﾉ　　ﾉ : : : : ∧　　／￣￣ 　 　 ヽ　　 ＼　　 `､
　　　　　 　 ＼: ＼弋リ 　＼＿_〉　｀¨¨ |: : : : : : :∧／ |: : |　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　 `､
　　　　　　　　 ＼|: :|ｰ‐ ′　 ,　　 　 　 |.: : :. :. :.|: : :|: : |: ::|　　_|＿　　 |　　　 　 　 　 :.
　　　 　 　 　 　 /: 人U　　｀　　　　　　 |: : : : : : |: : :|: : |: ::|　　 |　　｀丶、 　 　 |　　　 :.
.　　 　 　 　 　 /.: : : :.〕iト　　＿_　　┌'/.: :. :. :. :.|: : :|.:.:.`､ |　　 |＼| 　 |　 　 　 | 　 |
　　　 　 　 　 /.: : : : : :.| : : | ┌┤┌‐/.: : :. :. :. :.|: : :|: : : :＼_＿芹≠=ミ　　　　　　 |　 |
.　　 　 　 　 /: : | : : : : |.:.:.├┘{{^}}二|.: : : : :. :. :.|: : :|: : : : : :＼ 　 :/::/:|　 　 　 | 　 |　 |
　　　　　 　 {.:. .:.|.: : :. :.| : : |〈⌒只⌒/: : :.|: : : : /: : :.|: : : : : : : :＼　　 /　　./　/　　|　 |　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿_
　　　　　　 人.: :.|.: :. :./: : :/_｀¨||¨||¨{.: :. .:.|: : : /: : : 人 : : : : : : : : ヽ /　 ／ ／-ミ　|　 |　　 　 　 / ￣￣|　　　　|　　 　)
.　　　 　 　 　 ＼|:_:_:/:._／/二_||=||ﾆ＼___:|_:_:/_:_／ : : ＼: : : : : : : : )＿__／,_　 　 ＼　＼　　　 ∧　　　 |　　　　|　　　 |
.　　　　　＿＿／￣￣/二|ニﾆ†ﾆ†エ=/￣￣∨＼: : : : :| ＼.:.:-=ﾆ⌒　　　　　〕iト 　 ＼　＼　　 ∧　 　 |　　　　|　　　 |
　　　　⌒¨ァ: :/_:_:_:_:_∨_ﾉニニﾆﾆ二/: /.:. .:.| ∨/: : : : :|: :|⌒　　　　　　　　＿ 　 _〕iト/　　 ＼　 ∧　　 ∨/　　|　　　 |
　　　　　／ : f⊃ヱ￣￣ヱ⊂ﾆヽ─/: /.: :. .:.|.:.:∨|: : : : |: :| 　 　 　 　 　 ／＿＿ 　 　 ＼　　　＼ ∧　　 ∨/ 　|　　　 |
　　　　/.: : : :.{⊃__[￣￣]_⊂ﾆ　　}/: : : : : : :/.: :.|=|.:. :.:.人 |_　　　　　 .／⌒〉　　 　 　 　 iヽ　　　 ＼},＿　 ∨　 |　　　 |
　　 ／{: : _　-=ﾆニ二二ニ≧=┬'i{:./.: : : : : :...:./ﾆ|: : : : : :＼⌒ﾆ=‐＜:||¨¨´　　　　　　　 |‐`　 ＼ 　 ＼　＼}__　|　　　 |
. ／: : -=ﾆニニニニニニニﾆ二|_八|: : : : :.|_／エ/＼.: : :. :. :.＼: : : : :.人　　　　　　　　　 |　 `､　　　　　＼　 　 ヽ
/: :./ニニニニニニニニニ二二|二_|: : : ／二=_/.: : :.＼:: : :. :. :.＼: : : : :.＼￣＼　　　　　　　　'，　　＼　 丶　　　＼　 |
: : /ニニニニニニニﾆﾆ二二二|二∧／二二_∧ ─=ミ:＼.: : :. :. :.＼＿＿:.＼: ::.＼　　　　　　　'，　　　＼　 ＼　 　 ＼!
:.八ニニニニニニニ二二二二人ニニﾆ二二/_∧　 　 ∨:.＼ : : : : : : : : : : ＼＼: ::.＼　　　　　　' 　 　 　 |　　 |　　　　丶
＼:(≧=──────────＼＿＿___/二_∧＿＿〉.:. .:.＼＿＿＿＿＿_＼＼: ::.)____________|　 　 |　 |　　/＿＿＿＿ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ⌒　--─=彡　 ≧=-


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　　　そんなルイージ王は、ドルーアから見ると ――


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -──‐-　.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　 ｀　､
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 ｐ　　　　ｐ　　 　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　 l;j　　　　l;ｊ 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 　＿＿　　　 　 　 |　　　……誰？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 .´　 　 ｀ヽ　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 ､＿＿_ノ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 ト､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,;┤　　　　　　　　　　/７ヽ￣＼＿
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _ |ﾚ下l-､＿/￣|_ 　 -‐＜∠　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 K￣〉‐' ＿　　　　￣lΥ　 |/| 〈イ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽУ 　 ゛-'　　 　 　 `'― '^´　 ￣


　　　―― 存在感は無きに等しかった。


10 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　そのためルイージ王の命が風前の灯となっても

　　　メディウス達マムクートにとっては知らない話であり
　　　ガーネフにとっても どうでもいい話であった。


.　　　　　　　　　　　　 l彡≧::::::::::　 ヽ　　 l　　::ﾐl
. 　　　　　　　　　　　　l彡イ:::::::,、:、　｀i　<　,_,、:l
　　　　　　　　　　　　 /-、ｲヾ≦匕。ゞ_::::ﾉヒ。ソﾄ、
　　　　　　　　　　　　.ll´｀ゝl:::::::ﾞ　 ´:::::::　ﾄ::｀ ´ .lｲ
　　　　　　　　　　　　ヾゝ-l:ヾ:::::　:::イ_;;:::ﾉ.;、　/l´
　　　　　　　　　　　　_,{｀ヾl:::::;::::;;:::::::::::::｀:::::::;、/　　　　グルニア軍が動けるならば問題は無い。
　　　　　　　　　　,x´;;;;;ﾘ//l:::ヾ:´ヾ三三三イ /
　　　　　　　　 _/.∧;;;ﾉ｀ヾ;;＼:::::::::::｀￣;￣　/＼
__＿───:::/:l.:.::::∧::.::::::::://｀ヾ_;;;;--´;;;;ノl///＼
.::::::::::::::::::::::::::/::∧.::::::∧.:.:::::::::: /////777//l＼//∧ヽ
.＼::::::::::::::::::::::::::::∧.::::::∧.:.::::::::::　//////:l::::ヾ::::＼/∧＼
　　＼:::::::::::::::::::::::::∧::::::::∧.::::::::::　＼//l:::::::　 ｀i　::::＼;ﾍ l｀ヽ、__
　　　ハ　　　　::::::::∧::::::::∧----´　｀ヾ、;::::　　l/´｀ヾ＼;l l｀::::　 ｀ヽ、_
:　　　　ハ　　　　 ::::∧:::::::::∧::==:::::::::::::::__ヾ::::::l::::::::::::::::::ﾍl l　:::　　　ヽ＼
;;;;:::　　 ::. ﾊ　　　　　 :∧:::::::::∧　　　　´　　　｀ヾ;::｀´　　 :::ﾍヽ ::::　＼.ﾍ　＼
　　｀　　 ::. ﾊ　　　　　::∧:::::::::::∧　　　　　,--彡ﾐ三≡=--;;;ﾍヽ　:　　ヽl:　　＼
　　　　　 ::　ﾊ　 :::　　　::∧::::::::::::∧_,,,,=≡彡ﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞlﾞﾞﾞﾞﾞﾞﾞ´￣::ﾍヽ　　　　l::.　　 l
. 　　　　 :: 　ﾊ　::::　　　 ::∧:::::::::::::∧　　　　　　　:ﾉ　__　　　::::ﾍヽ　　　 ﾍ:::　　l｀i
　　　:　 :::::::.　l/::::　　　　　∧.:::::::::::∧::::::::::::::::::::/:::　　 ＼:::::::::::ﾍヽ::::::::::: }:::.　　l::＼
.　　 :　 l:::::::: /::　　　＼:::::::::∧.::::::::::::∧::::;;--─ヾ::::::　　::ﾉ｀ヾ::::::l l.:.:.::::.人::::::　 l:::　＼
　　 ::::.　l:::: /::. /::　　 :::.＼_::::∧.:.::::::::::∧:::::::::::　　｀::::::::　　　　 ::::l::l::::::::::. /:::::::　 l:::　　＼
　 ::::::::　ヾ/:　/:::::::::　　 ::::::: ::-∧.:.:::::::::∧:::::::　　　　　　:　　　 ::::::l::l:::::::.　ﾄ::::::::::　l::::::　　ヽ


11 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　そんな中、ガーネフの信奉者であるエギーユ・デラーズは

　　　ルイージ王の死を機にグルニアの完全掌握を目論んでいた。


　　　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　 　 　 ｀丶、
　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ',
　 　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l
　　　　　　　　　 　 ｜ 　 l|　　　　　 　 　 l　　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　 　 　 |　　 l|　　　 　 　 ヾヽヽ　　l|〃,　　　　 |
　　　　　　　　　　 ,⊥、 くL_　, -─‐- ､ ヽ l| l l/〃,__--､　 l､
　　　　　　　 　 　 | lハ 　 　 　 ∠ ￣．＼ ﾊV/ _ノ ．ヽ、`/ i　　　このチャンス、逃してはなりません！
　　　　 　 　 　 　 | ,ﾆ､i 　 　 ,ﾆ　 `ﾆﾆ彡 ＞iヽ＾ヽ`ﾆ´-､ lﾉ｜
　　　　　　　, -､／l｛　〈_く　　 ＾ ヽ-- '　 r'　 |　l｜ `ｰ '＾ ﾚ' |　　　私に お任せください！！
　　　　　 ／／/　 ＼ヽ_ﾉ ＼　　　　 　 / ヾ　| 　 |　　　　 〉ﾘ
　　_, -‐ '／//　　　 ﾊ 　 i　 |　　　 ／ └- 、l　/_＼　　/l∧＿
￣ 　 ／ 　 | |　　 　 l∧_ﾉl　｜　 / /￣_,￣_,ﾆ､_,､_｀V　| l　 ﾞ､＿￣`ｰ─- ．__
-┬…' "￣| |　 　 　 | ﾊ　|　 | 　 l/ /{´+￣+￣+ ） l |　l｜　 ヽ 　￣|｢¨ ' ｰ- ､_￣
　l|　　　　 //　　 　 ｜ハ |　 ＼/ /　 ｀￣￣￣ ´ ｜l / |　　　｀、 　|l　　 　 　 |l￣
　l|　　 　 //　　　　 ｜|　ヽ＼ / 　l　　　´￣￣` 　 〉 |　l　 　 　 ヽ.ﾆ!l−‐- ．__|l＿
　l| = ＝//　　　　　　l ヽ 　ヽ ＼　 ＼　 　 /ﾍ、_／ l　l/|　　　　　｀、￣¨ ' ｰ- ｌL._
¨ ￣￣//　　　 　 　 ∧ 　 　 ＼ ＼　 ` ￣l　　 ｌ｜　V　l|　 　 　 　 ヽ
　　 　//　　　　 　 ＿l　l、　　　 ＼ ヽ_｣l＿L⊥⊥｣／　/|　 　 　 　 　 ヽ
　 　 //　 _,.．- ' ´ 　 |　|｀､　　ﾄ＼ ｀丶､ ＿ ＿／ ,､ / :|　 ｢｀丶 ､　　　｀､
　　 //　/┌┐l¨| |¨|｜｜　＼ ﾄ､　`ｰ┐丶 | / ／//　::|　 | lヽ､ __｀丶、　ﾞ､
　　//　 l　| ｜l.｜l. |｜｜　 　 ＼` ｰ　＼l　| l/　／　.:::|　 | | 　|l　 l｢ l l| 　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／彡彡彡、三三三三
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ´　　　　　　｀ヾミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　lミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　:::::::::::::::::::::::::ﾉミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　:::::::::::::::::::::::/ミミミミミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉll__彡ミﾐヽ::::::::::{ミミミﾐ,=＝
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,}≡匕ソ´ﾌ　　　　＼／/´=
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : /｀-´　l　　　　　　{＝二
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /::,ﾞﾞ｀Y´　　　　　　　　　ﾉ;;l;;;;l　　　　……好きにしろ。
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　く＿＿ヽ　　　　　　　r---´:
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12 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　デラーズ司祭は、勇んで監督官としてグルニアに赴こうとするが ――


＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―￣￣―‐――　＿＿＿￣￣―――　　￣￣‐―￣￣―‐――　＿＿　＿＿―
――￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　　――――　　　　＝＝　￣＝＝━＿＿＿￣―　　――――￣
＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣￣‐―　　　――――　　　　＝＝　￣￣￣ 　―￣￣‐―　　　――――　　　―＿―
　　　　　二二二二二二二二二二二二一一一一一一一一一一一
　　　　 　　二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二二─
　　　　 三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三三二二二二
　　　　　　　/ 二二二二二二.／ﾊ,、二二二二一一 `ヽ.､ヽ､,__　　　　ﾉ
　　　　　　 /　　　 {　 {;;;;i:::::::::ヶ-!ﾒ､!,､　　　　　　　　　　　 `ｰ-､,,:　 ノ
　　　　　　 ヽ　　　 ヽ ヽ;i:::::::l i" l' ｀!ヾ、　　　　　　　　　　　　　 ,. -'
　　　　　　／!、　　　|　l;;|:::i | {. r'二ｺ,`iヽ、　　　　　　　　　　,,;:'"`:､ヽ､
　　　　 ／,-､_| 　 　 |　!;|:i､:|ﾞl､`ゝ､:ノ　|! l|ヽ､　　=::;;;;;;;;;;;;::='''"　　　 `´
　　　　 ／__//!　　　|　!;|ﾄ!ヾ、`;;;;`,ｰ;;'､,,,彡ノ(it､,._＿＿＿,,.. -,--､＿　 　 　 　 　 やらせはせんぞ！
　　　　　　/〈､|　　　|　!;|';.ヽ　　 ;;;;;;;;;;;;;:-;;;;;;;" ,ノ-'彡,r',二、`フ／/;ｲ.￣l'''''i
　　　　　/　/'/　 　 | .l;;l　`　　　''''''' ,;;;;;;;;;;;'　　　;;;,ゝ_（--;'）ノ'´ヾ,,"':::::::,|;;;;;|　　　　デラーズ！！
　　　　 　 //'　　　 | .l;;!　　　　　　　 '';;;;;:'　　　　':;;;;;;,`ﾐｰ,'＿,,／'"::::::／|;;;;;|
　　　　　/./〈　　　 |. |;|!　　　　,rt-､._ 、''　　　　　　　　　　,.-,'´::::::;;;;;;;:-';;:ノ
　　　　　　　 ヽ　　 !、!;l!　 　 /､_::`ヽ､ヾ､,._　　　　,.-,‐='彡'":::;;;;;:-‐'"-",.-‐
　　　　　　　 /|　　 ;ヽ.い、　l　　 `-､_::`ｰ-.ﾅ　　　 ,.-ｰ彡 '"-';:-'",.-'"￣
　　　　　　 /　i　　　! ヽ:;;;`‐ヽ、　　　 `ｰ.､丿　　　 ,.-'".-",／　,. '二二二一一一
　　　　　 .三三三三三二二二一一一　 ノ　　　　　 '"´／　,. '　二二二二二二
　　　　二二二二二二二二一一一`ヽ＜　　　　　　,.ノ´　, '三三三三二二二
￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―　＝＝　￣￣￣ 　――＿――＿＿―＿＿＿＿＿￣￣￣＿￣―＝＝━
　＿＿＿―＝＝＝―＿＿＿　　　――――　　　　＝＝　￣￣￣ 　――＿――￣￣―‐――　＿―＝＝―＿
￣￣―‐――　＿＿＿￣￣―――　　＿＿＿　＝―　　￣￣＿＿＿￣―＝＝＝━＿＿＿￣―‐――　＿＿


　　　―― それを阻止したのは 『黒騎士』 アスランだった。


13 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,. -‐　´　￣　｀　‐- .,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　 　 　 　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,'　　　　　　　　　　　　　　 :::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾘ　　:.　　　　 　 　 　 　 　 ::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {　　 ''　 ､　　　　,,　,,　　　 {::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rﾘ＿_　　　ヾ　　/〃　　＿__}::::'ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}rヽ _ﾆ≧､　ヽ /　,. ｨ ≦.,_ 　'v' !}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽv ヽミｰﾟ＞>ﾍk＜ｰﾟ＝,.-ﾞ i }ノ/　　　何を言うか！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ　　 ｀´　{ ! .! 〉　｀ｰ　 　 }　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ 　 ／{､i .! _ゝ､　　 ／j｀i　　　　 私はガーネフ様の許しを得て！！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧ i　i-―｀ｰ´―-ﾆ}　ｲ ,' ,ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /.:.i| ! ｲ r＝＝＝=, ﾊ　.i i　ﾘハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／.:.:.ﾊ 'v' i'　-―-　　i　∨/　ﾚ.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,.イ.:.:.:.:.:.:.:ト<　＼　　　 ／ 　 >　/ｲ|.:.:.:..:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　┬―「￣　/.:.:.:.:.:.:.∧ ヽ 　 ｀^ ´　　 ／／ｸﾍ:}.:.:.:.:.:.:.ﾊー┬―
　　　　　　　　　　　　　　　　　┴―'￣ ./.:.:.:.:.:.:.:.:|::::＼ヽ＿＿＿／／::::::::::ﾘ.:.:.:.:.:.:.:..ﾍ＿|＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 '＜.:.:.:.:.:.:.:|ヽ:::ミ＼　　　 ／::::::::::::::ｲ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾊ



　 |　 ,.-''" _,.-‐''"´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　　　　__ヽ」
　 '"´ ,.-''´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __,,,,..._l　_　 ,.‐''´
　　／　　　　　＿,,..-―――――ｒ‐- ､＿__,ｒ'7T:::::::::::::∨ l｀´
　　｀ヽ､ ,.‐'''"´::!ｌ::l_ﾞヽ､_　　　　　 |l::::::::ｊ!:::/‐l/-l:::/:::::::::::', .!
　　　 ll'´:::::::::i::::|_';l__;:ﾆﾐ､`ヽ､＿,.ｲｊ!::::::ｊｌ:/ｒ'てミｊｲ::/::::::ｊ:::! |
`ｌ　　 ll:::::::::::::l;:::l/ﾘ ｆ‐-､ヽﾞヾー‐/;;l:::://_{__`ｲ "//::::::/::/｜
. |　　 ﾊ:::::::::::::','､!　ゞ-―''',;;;;;;;;;'''''/::/＼''''''' ￣/ｨ::::;:ｲ::/.｜
__Ｌ＿」_';:;::::::::::::'､　　　　''''''　　　/:/　　｀　　／‐１//|/|　|
`ー ､｀ﾞヽヾ､::::::::::＼　　　　　　 /'´　　 　 /　　 　 l!/1　! |　　　　知　ら　ん　！ ！
　　　｀丶､｀ﾞヽ;､;;:::::::`ー;-　　　 　 　 　 _　　　　 /|　|　 i/
　　　　　　＼　ヽてﾍ￣　　 　 　 ,.-‐;ニﾆ1　　 /|｜ |　/!
　　　　　　　 丶　ヽヽ'､　　　　 /´￣‐ ､　|　　/ ｊ /　| / |
‐- ､　　　　　　 丶　ヽ',', 　 　 ,'　　　　 ｀ﾞl/￣￣｀ヽ､/　|
　　　＼　　　　　　ヽ.　',',',　　 {　　　　　_/　　　/￣ﾞﾞヽ､!
　　　　 ＼　　　　　　ヽ_三ニ=`ニニﾆﾆ/　 　 /　 /´￣l
　　　 _,.-‐ﾍ　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　　l　　　|
　 _／　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　l 　 　 |
／　　| |　　　ヽ＿　　　　　　　　　　　　　　　l 　 ｌ　　　. |
」　 　 | |　　　　　. 「`'−ｒ‐ｒ- ､＿＿　　　　　|　 ,'　　 　 |　＿＿＿＿_
､_　　｜|　　　　　｜　　｜|　　 |　 `-ニニ;‐┘　'''_ニﾆ''´~



　　　　/　/　/　　　　　　　　VVヽNヽ　､ヽ
　　　./ﾚl_/lﾘ/　　　　　　　　 | l! ∧lヽ|ヽi　i
　　　i　　　　　　　　　　　　　 ` '′　　　　 |
　　　|　|　　　　　　　　 i|　　　　　　　 i　　 |
　　　|　L__　 l |　　　　 |.|　　　　|　　　|　　|
　　　| 　　 !`ヽＬ__ |　　| ﾘ|　　 _lL -‐r′　|
　　　| 　 　! 弋''辷ｫ､ｰ' ‐`'-‐ィ''アフ'| i 　 |　　　陛下が健在の内から……！
　　　| l＾|　|　　￣￣ ／ |::::::.. ￣￣　| | |　|
　　　| ﾚi!　|､　　 ,／　　 |::::: 　　　　/! |l　 |　　　マケドニアのように陛下を謀殺するつもりか！？
　　　|　　　.!,>､/　 　 ＿＿　　　　/､| /　 |
　　　ヽ　　l!|　 iヽ、　i´ ￣｀i　　,.ｲ　|　 ／
　　　　 ＼|.l|　,｣.　＼ `ﾆﾆ"　／ |　 |／
　　　　　 __=ﾆ_、　　 ` ┬r''"　　ゝ‐-　.,_
　 　 　_/l　　　ヽ‐┐　|.|.|　　／.:.::.:.:.:.:.:.:.::.`'' ‐-　..,,_
,,.. -‐''/| | 　 　 ｜:.;,ヽ｣,|,|.／:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`'' - .,_
:.:.:.:.／ｌ V　.____ノ_:.:.:_:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＞ ､
.:.:.〈　　　　　 ノ `ー―　、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./￣｀ヽ:､.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:|　　← フォロー役
.／　　 ｀￣￣￣￣｀ヽ　 ＼.:.:.:.:.:.:/　　　　　｀ヽ、.:.:.:.:.／.:.:.:.:.:.:.:!
ヽ --　　　　　　　 　.ﾉ"~　_/',::.:.:/　　　　　　　　＼／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l
/　　　 ｀￣￣￣￣｀ヽ 　〈/
＼--　　　　 　 　 　 ﾉー´
/,/　　　 ´￣￣￣｀!
| |＼― 　　,. ---イ
| |l　 `ｰ‐''"-／,'


14 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　ドルーアの決定に逆らう。

　　　割と危ない橋を渡っているが、この時アスランが考えている事は ただひとつ。


　　　　　　　./: : : : : : ',　　　　　　　　　　 　/　　　　',
　　　　　　 /: : : : : : : : ',　　　　　　　　　　./　　　　　',
　＿＿＿_/: : : : : : : : : :.>――――――〈　　　 　 　 '､＿＿＿＿
.: : : : : : : '〈: : : : : : : : ／　　　　　　　　　　.＼
....＿: : : : : ヽ、: : : :／,ｲ　　　　　　　　　　 ヽ ＼　　　　　　＿,.......,
..r‐--,;..＝=ｚ-_t:／　´　　　　　　　　　　　　｀　 ｀r--―_ﾆ - t‐:Y
.l　 l　l::::::::lz...,,__ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　 ,.r'ﾘニT::::: /l　l　 .l
　 .l　l::::;:::::::l｀'{こラ;::ｧ､＿＿＿＿＿＿＿＿,ｚ;'ラ;::7ﾌ::::: /:::l　l 　 l
.ヽ ヽヽ::ヽ::::｀ﾄ｀＝=''´-''´ 　 　.l::::::l.l::::l.ll ヽゞ＝‐'-ｱ:::／::::/ /　／　　　　　（ 姫様達を お父上と会わせるのだ！
.､ヽ　ヽヽ、ヽ､ヽt‐''"￣ｌ　　　　 l::::l l:::l .|　　　 　 ／,ｲ:::::／／／.／
　ヽ ヽ ヽ ヽ､-ミ､. 　 　 l　　　　 l::l.. V　　　　 ／'.／::／／／.／: : :　　　　　 １人の騎士として！
　: : ヽ ヽ ヽ、ヽ､｀''　　　l.　　　 i l'　　　　　　　／:／／.／.／: : : :　　　 　 　 １人の人間として！
　: : : :ヽ、ヽ ヽ ヽ｀　　　 .l.　 　 i　　　　　　 - 'イ‐i'--k' ／: : : : : /
　ヽ : : : :Y´l　 l　 l　　_,. -'　　　l　　　　　　　　.l　.l　 l　l: : : : : ::ｲ　　 　 　 　 親子の再会を邪魔は させん！！ ）
　::::ヽ: : : :l　l　 l　 l''´　 　.,r＝===＝ ､　　　　.l　 l　 l　l: : : : ;:'::::l
　:::::::ヽ : : :l　l　 l　 ',　 　,.{ -､――‐.ｧﾄ､　　　l　 l　 l　l: : : ; ':::::::::l
　rヽ::::::l : : l　l　 l,..-''　´: : : :l´ ￣ ｀Y´　 ｀ ‐' ､.l　 l　.l　 /:::;:ｰ'､:::l
.´ヽ、ヽ､l: : :l　l'´::: : : : : : : : :l　　　　l　　　　　　｀''l　.l　 ,l''´ ／ .l/_
　　 ヽ、｀l: : :l　l: : : : : : : : : : l　　 　 l　　　　　　　l　l　　l''´　　　l
　　　　 ヽ.l: : :l　l:::: : : : : : : : l　　　　l　　　　　　 .l　l　 .l　　　　 .l
.ヽ　　　 　 l: : :l　l: : : : : : : : :l　　　　l　　　　　　 l　l　 .l　　　　/
　ヽ　　　　 .l: : l　l: : : : : : : : l　　　　l　　　　　　.l　l　 l　　　 /


　　　こういう時の彼は、割と冗談抜きで無敵である。


15 ：◆vsQyY1yD2Q


┌──────────┐
│　アカネイア暦　603年 　.|
└──────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ____,,,,,...... -‐‐---____ 　 　 　 　＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l＿＿＿　　　　　　　 ＼＿＿／　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　'´＼　　　／￣｀`ｰ ､、　　 　 .|＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀`ｰ ､、
　　　　　　＿＿＿ ,.　'´　　　　＼／　　 　 　　 .｀` 、　　　　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀`ｰ､、
　　　　 ／　　　　 ||　　　,------、＿　　　　　　＿/ 　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　 　 　 |＿＿＿＿||　　　｀―――、 　＼＿＿／　　　　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　|_　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _/　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l
　　　　　　＿＿＿＿/　　　　　　　　＼／￣￣￣＾￣￣Ｖ￣￣　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　　　＿＿＿＿／
　　　　／　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'' "´
　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_＿／
　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　<
　　|＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|
　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｵﾚﾙｱﾝ 　 　 　　　＿＿＿＿＿＿/
　　　 　　|　　　　　　 　　　　 ｶﾀﾞｲﾝ　　　　　　　　　　　　○ 　 　　　　　'┐
　　　　　　|　　　　　　　　 　 　 ○　 ＿＿＿＿＿＿__　　　　　　　　 　 　 ￣￣l_／￣ｶﾞﾙﾀﾞ　　　　　　　　　　　 ﾀﾘｽ
ｶｼﾐｱ大橋｀┬───'ー─----─′　＿＿＿__　　 ＼ 　　　ﾚﾌｶﾝﾃﾞｨ 　　ｻﾑｽｰﾌ 　 ○| 　 　 　 　l二l　／○￣￣|
　　　　　／￣￣＼　 　 <￣￣￣￣＼/　　　　　 |　　　 ＼　 　　○ 　_＿＿_ ○　 　 　 　 }{二二二） 　　 |＿＿＿_/
　 　 ﾗｰﾏﾝ ○　／ 　 　 | 　 ○　 　 ノﾍ　　ｸﾞﾗ　|　　 　 　 コ 　 　 　　＼　　＼＿＿＿＿/(二)（ﾆ）()
　　　　 /__＿／ 　 　 　〈 ｱﾘﾃｨｱ ／　 /　　 ○　￣''''ヽ、　l　　　　　 　 /
　　　 ┌┴ ､ 　 　 　 　　￣￣￣ 　 　 ＼＿＿,-------'￣|○ 　　　　　○￣￣￣￣￣＼＿＿＿＿　　　　 ＿＿__
　　　　|　　　|　　　　　　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　ﾒﾆﾃﾞｨ　　　 ｱﾄﾞﾘｱ　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 ／　　　｜
　　　　|　　　|　 　 　 　 |　　　　　　　＼＿＿＿＿＿＿　　　　 ＼＿　　　　 　 　ｱｶﾈｲｱ　　　　 　 　 　|　|　○ ﾍﾟﾗﾃｨ
　　 　 |　　　＼　　　 　 |　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 /　　　　　　　　●　　　　　　　　　 /　 ＼＿＿/
　　 ／ ｸﾞﾙﾆｱ ＼　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　　＼＿　　 　 　 　 ○ﾉﾙﾀﾞ　 　 　 　 ＼
　　 |　　○ 　 　　|　　　／　　　　　　　 　ﾄﾞﾙｰｱ　　 　 　 ＼　　　　　　　＼＿　　　　　　　 　 　 　 　 　 ○＞
　　 ＼＿＿＿_／　　　|　　　　　　　　　　　○　 　　 　 　 　 |　　　　　　　　　 ＼＿　　　○ﾃﾞｨｰﾙ＿_/￣ﾜｰﾚﾝ
　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＿/　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<　　）
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　＼　　ﾏｹﾄﾞﾆｱ　　　　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 l　　　○　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 ＼　　　　　　＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿／


16 ：◆vsQyY1yD2Q
【 アカネイアパレス　黒騎士団 駐屯地 】

　|⌒''弌(ﾉﾉY⌒Y〕iト　　　 ｀丶、　　　 　 　＼.＼|　　 .|　　　　　　　　　 ∨ ∧　　　　　　 / / ./　 /
　|　 ／⌒''圦　 ﾉ乂　 〕iト．　　｀丶、　　　　　＼|　 　 |二二二二二二二∨,∧二二二二∨ /　 /｢｣
　| /　／￣｀`'弌ﾉ(ﾉ　｢__]_　〕iト．　　＞──〈〉〈〉〈〉〈〉〈〉──────‐V__ﾉ────〈_/　 / |￣|
　| | ‖　　　　　 ＼＼ ＹＹ｀`'弌|　〕iト�h¨¨¨¨¨ﾞ|ｘ=＝=ｘ|¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨~¨¨＼|　 |
　| | i|　　　　　　　 ∨ﾊ|　|｀丶、｀弌_|　〕iト．／_,乂　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿___＿___＿,|/|￣
ｘ=━┓　　　　 　 　| 　|　|　　　｀'ｉ|_|｀`弌.....|｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜| | :|
　| |ｘ宀ｘ　　　 　 　.| 　|　|　　　　|| |　 　 ｀丁¨¨¨¨¨¨¨¨~¨¨ﾟ|¨¨¨¨¨¨¨¨¨丁i |¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨~¨ﾟ[丁| :|
　| |乂ソ　　　　　 　| 　|ｘ=┓　　 || |　　 　 :| ┌ｰーーー┐ |　　 　 　 　 :| | |_｣二二二二二Lｘ==x, |
　| | i|　　　　　　　　| 　| (￣~) 　 || |ｘ=┓　:| l￣￣￣￣￣| |　　 　 　 　 :| | |　＿＿＿＿＿ｆ⌒Y^|）|
　| | i|　　　　　　　　| 　|　|¨´　　..|| |｀(￣~) | |i¨¨¨¨||¨^¨ﾟ| | |　　 　 　 　 :| | |　|^¨¨¨¨|¨¨¨¨乂ソ...| :|
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　| | i|　　　,,ｒ─Ωｉ┐　|　|　０　 ﾊ| |　||三||三||　　 ||　　 | | |　 　 　 　 　.| | |　|::　　　| 　 　 | :[｜| :|
　|_|_i|＿＿|三三三||　 |　|　{¨ヽ{ {|_|　||互||王||　　 ||　　 | | |＿＿＿＿_,,,| | |　|::　　　| 　 　 | :[｜| :|
　|¨:[¨¨|¨¨二二二¨¨ﾟ|¨:|　|-} |ﾉ爪 　 ||Л||兀||:─=||=─:|_|＿＿＿＿＿＿|_|　|ー‐==|==─ | :[｜|｀|
　|_,,[二|　└ー…┛__|‐:|　|_ﾉﾉ)二)┐.||￣||￣||　＿||　 　|¨¨¨¨¨ ｘ冖ｘ¨¨¨¨ |　|ー─‐|── | :[￣| :|
　|¨:|｢｢i|-ｰ=ﾆ二三三|,）|　|ﾆ=-‐ ﾟ¨|　|ｘ=＝ｘ, | Ｙ⌒Ｙ _ ⊥-ー‐┷‐‐┴-　 _|γﾊ¨¨¨ﾟ|¨¨¨¨ | :[￣| :|
　|　|{ 〕|i:i|￣___ 　-┐|（,|　| ｘ==ミ:, |　|{{　　 }}_|⊥-' ¨　　　　　　　　　　　　/|_|/ィ　　 | 　 　 | :[　 | :|
　|　|{ 〔|i:i|刀'/γ;⌒丶,)|　| {:{　　}} | ..|jＩ=-　¨　 　 　　　　　 　 　 　 　 　 / ／／}＿__|_＿＿|._[＿| :|
　|　| 〕}|i:i|////{::{　　 }} |　|_|:|_　┴ ¨　　　 　 　 　 　 　　　 　 　　 　 　 / /／|イ　　　　　　　　　 |｀|¨¨
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　　　　/ヽ.,__,..ノ´､｀　　　　　　　　｀':' .'ｰ:､. ,'l
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　 ヽ -:''´　　　l､,..l-.､__　　　　　 ' _,.,.,.,　 -=-'"/
　　_ﾉ　　　　､-!`｀　　　￣"""￣　　´'"'-、￣ /
　 /_,､　　　./　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　/
　 !'　ヽr‐i　lr=＝-､_　　　､　　　　 _,;-=､ | /く
　　　　|l/ヽ,!. 　-┬j;;i､､.　l　! ,.-r'i;;ァ-､ .|/`','　　　とはいえ、このまま いつまでも
　　　　'､ヾ.!,',　 `''｀´"‐'　　　　　`｀"´'　.,'/'/
　　　　 ｀ｰ､_', 　　　　　 　 .::|　　　　　　 !,‐'　　　　足止めという訳には いかないぜ？
　　　　　　 !, ヽ 　　　 　 　 ::!　　　　　 ,;'､!
　　　　_,. -=^=i＼　　　 ,.-―‐-､　　／'- ,,_
　　　i(_<"　　　--:`=;､ 　　￣　　.／|￣｀''‐ｯ｀)i
　　　| ｀liｰ-==,-;;_---｀ヽ.,_____,.-'-‐‐_,'',-‐'il" .|
　　　l　.ll　　　l.l　 ｀`'''l'''''''"""￣|￣　|.| 　 ||　.|


　　　 　 　 　 　 丿　　　　. : : : : : . . . . . . ヽ＼
　　　　　　　 _／　　 . . /ﾚl: : : ﾄlＷl: : : : : .lﾍｗヽ
　　　　　　 /,　,　　. :/:/lﾍl: : : :ヽﾄl､＼: : : : : .l /
　 　 　 　 /l'ﾚ l,　. :N: {: : l: :､: : : : : : : ､: | l: : . ＼
　　　　　 ゝ l/lﾊ　: : l: l>､lヘl＞-､: : : :ﾊA:l: : . : :ﾊ
　　　　　　 } 　 　 : : }/,彳⌒汽　 ヽ／z=ﾐｖ: :l: :ﾊﾉ
　　　　　　.′、　　: l "ｔぅ壬ﾑ｡ 　 　 仏ｒｶl: :ﾊ/ ′
　 　 　 　 {: . .l､　　 :`ー-.、　　　　　ヽ￣ﾟ{: ﾍ
　　　　　　＼ ゝヽ: . . : :≦`　　　　　 / 　 |:ﾄ､ヽ　　　どうします？　アスラン。
　　　　　　　 ＼>､二、´　 　 　 -‐＝'､　 ﾊl　V
　　　　　　　　〈∧l: :| ゝ.　　　　　 ⌒　 , ′
　　　　　　　　　　≧|　　＞　.　　　　／
　　　　　　　　　 /　 `"‐- ､__`　┬ ´
　　　　 　 　 　 /　　　　 　 　 ｀7ﾊヽ
　　　　 _､-‐''"⌒ヽ.　　　　　　/ | | l＼
　_､‐"´　　 　 　 　 ＼　　 　 /　{｜|　 `‐､_
´　 ｀ヽ､　　　　　　　　丶. 　/　 ヽヽ|　　　　ヽ‐ ､
　　　　 丶.　　　 　 　 　 ヽ/　　　l　　　　　　 丶 ＼


17 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　.／::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　　　　　　　　　　 ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 l:::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::i::::|::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　 {:::::::::::::::::,'　∨:::::::::::::::::::::::}::::l:::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ
　　　　　　　　　　 　 　 　 Y::::::::::::::ト、 ∨::::::i::l::::::::∧::ﾄ.i!:::::::::::::::::::::::::::::::}　　　ビアン将軍の手紙が
　　　　　　　　　　　　　　　l:::{:::::::::::lz≧､∨:::从:::::/≠ﾘ‐i!|:::::::::::::::::::ト::::/　　　 今頃 届けられてるはずだ。
　　　　　　　　　　　　　　　i::ﾊ::::::::::l代ｨ:}`∨j i!|::/{_.ィ::}ヾ l:::::::::::::::::iﾄ }::{
　　　　　　　　　　　　　　　V　ヽ::::::|｀￣,　 V　.l' ｀¨¨¨´ ./::::::::::::::::::l./::::l　　　　姫様達が帰国し
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::ﾊ`　、　　　　　　　　/::/::::::::::::::::l::::::ﾊ.　　　 親子の再会を果たすまで。
　　　　　　　　　　　　　　　　 ./::ｨ:::::ヽ　｀_　　　　　　 ./::/:::::::::::::::∧:ヽ:ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　/'　ﾊ::::::::ヽ `;ｰ-　　　　/／i::::::::i::::::l::::l::::ﾊ丶　　　デラーズにグルニアの地は踏ません！
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::::ィ::::Nヽ ¨　　　　_　 '/l::::::ｲ:::::lへﾊ::::} ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::://|::/ヽ. ト､_.　　´　　　|::::ハ::/　 .} ヽ|　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .Vノ l'　　 ＼　 ＞　、　. .|::/´ l'　　 |　　　　　 ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　＿/　　　　　　 ヽ　　＞ ´　.l'　　　　　j､　　　/´⌒ヽ
　　　　　　　　_　 -‐　´::::::::::::::::i　　　　　　/⌒ｒ´　　　　　　　　／ l　} 　 /::::::::::::ﾊ


　　　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､
　　　|　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　 　 　 　 |
　　　!　　　　i　　　　　　　　　　　|　　　　　　　　　|
　　　!|　　　 ||　　　　　　　　　　| |　　　　i　　　　||!
　　　└　＿」|　　　　　||　　 　 ||ﾊ　　　 ||　　 　 !i
　　　　i　|｀`丶 ‐-　＿」!　　　||ll　|　　 _」L-i┬┘
　　　　|　|≧＝T r::ｧ､=ﾐ｀`ー┘__,ﾘ＜i７ //　|
　　　　|　|　　`┴'─'　　 ￣'／　┴'┴　j/　｜
　　　　|　|　　　　　　 ,､-‐'"　 ､　　　　〃　　|　　　そのために どうするかという話を
　　　　|ヽi　　　 ,､-'"　　　　　 ヽ　　　 i　　　|
　　　　| 　　 ／　　　 　 　 　 　 〉　　 /　　 ｜　　　しているのだがな……。
　　　　|　 ／　　　　　 ,..､＿___,　　　/　　 　 |
　　　　|`ヽ､　　　　　 {_ 二二ｿ　 ／ 　 　 　 |
＼　　 i|＿＿｀ヽ､　　　　 ー　／ ｀＼i　　　iﾉ
丁＼　||rr─二二 `丶､＿__,/二ヽ､　＼　 /
｜　 ヽ!!|| _　 -───-､「「￣「「￣「|　 Vj
￣ﾌ,. - '" '´ ,　-‐ '"￣￣　｀丶､!　 | |　　ii
／　 ／　／　　　　 ,. -‐ '´￣｀ヽ､＼ |


18 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　 ／: : : : :　　 /ﾚ l 　 !＼　　ﾄ＼
　　　　　　　 　 　 　　 ／ﾚ:/: : : : :　　l M |　!l:＼ Ｎﾄｌ　ヽヽ
　　　　　　　　　　　　/N/:/l: : : : :　l　l/　ﾘ　ｌ:l､　ヽl ＼トl
　　　　　　　　 　 　 /: : : :lN: : : : :　!　　　　|ｌﾘ ヽ:!　　　l:
　　　　　　　　　　　, : : : : : :l: ｌ￣三'ー- ､__ｌ'　/从＿_lN: .
　　　　　　　　　 　 ｌ: : : : : : :l |斗=ｚ≧ﾐ=一'} / ∠≦ｚ/l｀
　　　　　　 　 　 　 l: : : : : : : l l　 上ニ!　　／ く __lトK! | l　　　……まぁ、デラーズにも言ったが
　　　 　 　 　 　 　 l: : : : : : : :ﾄl　 　 ,. -‐ ´ .::::::.　 ￣ l :リ
.　　　　　　　 　 　 |:l: : : : : : l:l 　 ／　　　　 ::::: 丿　　l: : :　　　陛下が生きている内から
.　　　　　　　 　 　 |l|: : : : : : l:ｌ　　　　　　 , -､,､　 　 /: :l: 　 　 監督官を派遣するとは何事か！
.　　　　　　　 　 　 ｌ'l: l: : : : :lﾄl､　 　 　 ／⌒∨ 　 , ': : :l l
　　　　　 　 　 　 　 L:L＿ N| ! ＼　　└　'ニ′／: l: : :l/　　　という方向で進めるしかあるまい。
　　　　　　　　　　　　　 ￣￣「ﾆ　＞　.　　　　ｲ＿N|: : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 ＞二 ＞―彳|　 　 ￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　 ,.へ　　〉〉 |｜|ﾄィ　!､_
　　　　　　　　　　 _,,... -‐''´:::::::::＼ﾄｌ　|｜|77 /:::::｀`ー‐-
　　　　　__,,..-‐''"´::::::::::::;;;;;::::::::::::::::丶 |｜|_／:::::::::::::::::::::::
　,ｒ''"￣::::::::::::::::::::::;;-‐''´　ヽ:::::::::::::::::::＞く::::::::::::::::::::::::::::::


　　　　 /　　　　 '-､　　　　　　　　　 　 　 !｀''' i
　　　　(　 ,..　　　　 !i　　　　　　　　　　　 !　　 !
　　　､_,ﾉ i　',　　　r'/　　　　　　　　　　　 ヽ､　'､,..、
　　　ゝ　　.,/　　　! !　　　　　　　　　　　　,ﾉ i　 r‐ヽ
　　 ´ .!　.（(　　　　ヾ- .､　　　　　　　　,._',.-,'- 1
　　　 i　　 ｀""ヽNヽｰｰ‐'- ..,,_　　 _,. z.-'7'!'　 ﾉ'l
　　　 ヾ,､., ''ヽ .〉　　　　　 　 　￣ 　 　 _　|. ,.- '
　　　　　 ii'´rii !　 , _-_､,_　　　　　 _,._‐'-ヽ!.i
　　　　　 >､'.r',!　'´r‐r;:テ＝'　　 ' ,.r;:r‐, ,.'´
　　　　　'7ｨヾ-!.　　 ｀ ￣ 　 　　　　￣ ./　　　　デラーズの おっさんを
_,,.. -‐ ''"´i',N".! 　 　　　　　　　i　　　, '
　　　　　　! ヽヽヽ、　 　 _　　　-'　.／　　　　　　討つ訳には いかねえもんなぁ。
　　　　　　i　　ヽ'､-ヽ 　 `｀＝‐' , '.ヽ
　 _,,.. ､　　ヽ　 ヽ'､7 i｀i',､　　　,.'　　 ｀ヽ、
'"　　　i　 　 ヽ ヽiﾞi. i .! ゝ>ﾌ"´　　　　　 ｀ヽ､
　　　　l　　　　｀ヾi_.i_.!='‐'´　　　　　　　　　　｀ヽ､


　　　　　　　　　　　r‐'⌒ヽー- ､
　　　　　　　 ,. --'　　　　　　　　ヽ
　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　｀ヽ
　　　　　　{　　　　　　　　　　　　　　 ヽ
　　　　　　 )　　　 /　,、　　ヽ　　　　　ヽ
　　　　　　l　 |　l　|　|､ﾘ）ﾉ　ﾉ,{.､　}　　/
　　　　　　ゝ-,ヽ ﾄ{,>ｭヾｲノ ィﾆﾄﾘ）,　/
　　　　　　　　>　l'ﾍﾆｿ　 　 └┘/　,ﾄ　　　ディアッカ！　一応、ウチの司祭ですよ！
　　　　　　 　 ｲ,　l　　　　 !　　　/, _/
　　　　　　　　 `ヾ!ヽ　　 ＿　 ／ﾉ
　　　　＿＿＿＿_/ヽ＼　　／ |`ー‐''￣￣￣￣ ヽ
　　／ヽ　　　　　　　＼>zｌｌｌ/〈/　　　　　　　/　　　l
　　　　 ＼　　　　　　　＼|||' /　　　　へ　 /　　　 /
　　　　 　 ／＼／|　　　／＼　　　/　　　 |　　／|
　　＿　 /　　　　 |　 ／　　　ヽ　 /　　 |　 ヽ 〈〈-|
　　__/ /　　　　l´ |／|　　　　　ヽ/　 　 |　　ヽ ヽ |
　　-‐'　　　　　|　　　|　　　　 ┌──/　 　 　＼ |


　　　ここまでの やり取りからも分かるように

　　　デラーズはグルニアの宮廷司祭だが、ガーネフの信奉者である事は周知の事実であり
　　　グルニア軍内での支持は著しく低かった。


19 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.　-‐ ￣｀ ‐- .,
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,. ´　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,ｲ　 u 　 　 　 　　　 　 ' ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i |　 　 　 i ', 　 , 　 　 　 ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,-}'　＿_　　ヽ} r'　　 　 　 { |
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |ﾍ|=__ ﾐ=ｪｦｰ'ﾆ'ｰ=tr=ﾆ　 ｲ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 !' {　　｀ー ' 〉{ }ﾐ｀三二'ヽ/　}　　　このままではグルニアに行っても……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽﾊ　　,.- r､ | .|ﾑ､　　　　ﾚ/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ヽ i/ 二＞=≦＝ Y　r‐'‐ヘ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　/ /　ニニﾆ｀i　'v‐'　､　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|X　ヽ　　,ｨ､　　〉r'　　　 ｀ ､ 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 r{|　ヽ　｀ｰ'　 ヽ-' {　L|」　　 　 　 　 ＼　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 ／}≧､ ﾑ　　　　　　　ゝ-―ﾍ　　　　　 　 ＼三三＝二ﾕ
　　　　　　　＞‐v―v―‐r＜//{ ミヽiii |┌v==―≦/////∧＿　　　　　　∨「 「　i iiﾍ
　　　　　　　＝＝＝＝／/////Lミｰ=|| ﾄ' 三iii＞/////////∧￣ヽ　　 　 ∨ﾍ ! i| ﾊﾍ
　　　　　　　.. . . . . . .////////|＞=_,」|L≧=＝/////////// ∧. . ﾊ　　　　∨|ﾊ || | ﾑ
　　　　　　　.. .. .. . .///////≧ﾊ　　 {{　{ 　 ／/////////////∧. . >　　　　ゝr≦ー'
　　　　　　　. . . .／//＞才///∧　 r/r'　／///＞＝＝＝＝===ﾊ／ ﾊ,. ＜　へﾍ＞ー‐､
　　　　　　　. . 'ー＝" ／/////∧　|| j／///////＼. .. ._,.､_,､rv,_ｆ＝"´ ≧へー‐Xヽﾘ . .|
　　　　　　　.. .. .. . .／/////////∨/ｲ////////// ＞､}　　ｨ,_ｫｰﾍ////≧ｰ'‐'‐∧Xヽ. .|


　　　単身で赴いてもグルニアを掌握するのは難しい。

　　　『黒騎士団』 の猛反発に そう感じたデラーズ司祭は

　　　同じガーネフ信奉者の魔法兵と ドルーアの蛮族兵を集め
　　　自身の部隊を率いてグルニアに赴く算段を立て始めた。


20 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　結果としてデラーズ司祭のグルニア入りは遅れる事となり

　　　ルイージ王の娘達と再会する時間は守られる事となるのである。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,｡si/ 丶　　`　､
　　　　　　　　　　　　 　 　 _　-=≦s‖＿,,'　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　` ､ 　 　 　 　 寸
　　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　　　＿.＼,　　 　 　 �Y
　　　　　　　　　　　　 {　 　 　 _,､ｧ　 　 ＿　　＼ 　 　 　 W
　　　　　　　　　　　　 jI斗- ＜￣　　´ - ､ `　　‘:､　　　　}i
　　　　　　　　 　 　 /　 　 　 　 ヽ　,ｲﾑ　 }　 　 　 ',　　 　 }i
　　 　 　 　 　 　 　 ′　　　　　　 V炒ﾘ　,' 　 　 　 }:､　　　V
　　　　　　　　　　 八　　 　 　 　 　 "^ー' __　　　 ,'=-､　　 ぃ
　　　　　　　　　　　　＼　　　　　_ -=ﾆ三ﾆ=,　,ｧ=ﾆﾆ=-―＜}
　　　　　　　　　　　　 /ﾆ=--‐ﾆ-=ﾆﾆﾆﾆﾆ=,　{=ﾆ= ´´⌒ }　:}
　　　　　　　　　　　　 V:ﾆ=-仝-=ﾆﾆﾆﾆ＝'　　`ｰ'　　 　 ﾉ　,'
　　　　　　　　　　　　　 Ｙ＜ __　`丶､　　　　　　 ､　 ｰ　´.／
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　　　　　　 　 　 　 　 　 　 }i｡　　 　 　 　 　 ,:仁ﾆ='
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　　　　　　　　　　　　　　＿,,r-=--‐=ﾆ,彡,ｨ　, '　　 丶
　　　　　　　　　　　　 ,ｲ 〃〃　　　　j{:.:.:.}!　:　　 　 　 寸
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　　 　 　 　 　 　 　 Λ j{:.:j{_　　　 _/:.:__:.:.:}!　　.-_ 　 　 　 　 寸
　　　　　　 　 　 　 　 },-､:j{ﾆ=＝ﾆ:.,ｲ⌒ヾ:.＼　　-_　　　　　　 寸
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.　 　 　 |　芹羔ﾐ──芹羔羔ﾐ|　　　｜　　 　 |
　　　　　　 ﾍ　Vﾘ　　 　 乂,ツ｜
　　　 　 |　 .ﾊ// ､ 　 　 /////|　　 　 |　 |
　　　 　 |　 .込、 　 　 　 　 　 :|　　 　 |　 |　　 |　　　今でも王子って誤魔化せるかなぁ……？
　　　 　 | 　 　 .〕ト　´｀　 .｡s个|　　 　 |　 |　　 |
　　　 　 |　 　 　 |　| l｀¨ハ　　 |　　 　 |　 |　　 |
　　　 　 乂　 　 ﾉ　| l____ノ　　 乂　　 ﾉ￣¨⌒＼
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Comments

育っているから無理っぽそう・・・
やはり、王配としてやる夫をｗｗｗ

Posted by at 2023年03月21日 18:58

やっぱ迷いのないアスランつええー

Posted by at 2023年03月26日 14:09

アスランはおバカにした瞬間かなり無茶な強キャラにしても違和感無くなるのおもろい

Posted by at 2023年04月05日 20:18