ＣＨＡＰＴＥＲ １ ＳＴＡＧＥ ３：暗黒騎士団が約束を守るなんて信じたくないから （２）

STAGE ２　１　２　３　STAGE ４

34 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　できる夫達が助けた女性は礼を言い

　　　自分はヴァレリア解放戦線の戦士、アルトリア・セイバーだと名乗った。



【 古都ライム　屋内 】

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　　　　　　　　　　　　　 ＿＿
　　　　　　　　　　　,　'´￣￣ `丶､, -───‐- ､
　　　　　 　　 　　 /　　　　,. 　'"　　　　　　　　　　｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　 ／ ／　　　　　　　　　　 ｀ヽ　 ＼＿
　　　　　　　　 　 　 　 /　/　　 /　∧　　　　　＼　　ヽ　 ＼ﾄ､
　　　　　 　 　 　 　 　/ ｲ　　　ｲ　/　l　 ﾄ　　l　　 l　　|　 　 l　）
　　　　　　　　　　　　　/ｲ 　ﾌト､/ 　 l　 l＼ _ト＿ | 　 ! 　彡|ｲ
　　　　　 　　　ハッ 　 l/|　l /ヽ l｀ 　 ヽ l '´ヽ! ＼ ! 　 !　　/| |
　　　／　　　　　　　　 　|　|ﾄf-.-!　　 　ヽ〒.-.-┬| 　 |　/// ）
　　/　 ヽヽ　 　 ＼ 　 　 ﾄ､l　!:::C　　 　 　 !::::::::C | 　 ﾄ､ノ/く.　　　私は 『ヴァレリア解放戦線』 の戦士
　 （＿＿ _　　　　＜ 　　 ! T ｀ｰ'　　　 　 　｀ー‐'´| 　 |｀ }/_ノ　　　アルトリア・セイバーです。
　　　　　　　　　　 /　　　|　l 〃"　　　　　　 "〃 ｲ　 / ノT
　　　　　　　　　　 フ　　 ﾄ､ ト､　　 　 ＿　 　u ノ/　/<｀ｰ'　　　　　蓄えられた補給物資を奪うために
　　　　 ＼　　　　　⌒ｊ　　 ヽﾄl｀丶､_ (､　ヽ_,. ..::'"l /:::::ヽ　　　　　　偵察に来たのですが
　　　　 　 ヽ　　　　　　　　　　　　　/ T￣　_ト､:/ｲヽ::::::::',
　　　　　　　',　　　　　　　　　　　　jｲ´L　'´　　ヽ::|　L:_:::」.　 　 　　ガルガスタン軍に見付かってしまい
　　き　　　　ヽ　　　　　　　　 ,　' ´/ ィ´:}　　　／｀丶､　 　 　 　 　 あのザマです。
　　　ゅ　　　/　　　　　　　　/　 　j/:::Τ:ヽ　 /　　　 　 ヽ
　　　 る　　└ ､　　　　　　ｲ　/／::::ｲ |::::::ヽ/　　　　/　　ヽ
　　　　　る　 　 |　　　　　 /l /<:_:::::/! |:!:::::::::>　　　/　　 　 ',
　　　　　　る 　 ｀l　 　 　 / ィ　　 7:::l　!:｀T´　　　 ｲ　　　　　l
　　　　 　　 　 　　ヽ_　　/　 |　　/:::::|　|::::|　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　ヽ　 ｀ｰ'　└ '



　　　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　　　 　 ／　　 　 　＼
　　　　　　　　　　 ／　─　 　 ─　＼
　　　　　　　 　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　（ やる夫は なんでここに……。
　 　 　 　 　 　 | u.　 　 （__人__）　　 　 |
　　　　　　　 　 ＼　 　　 ｀⌒´ 　　　,／　　　　 置物……部屋の隅の置物になるんだお ）
　　　　　　　 　 ／　　　 　　　　　　　＼


35 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　『ヴァレリア解放戦線』

　　　それは亡きドルガルアを信奉し、現政権に反対する極右組織だ。


　　　　　　　　　　　　＿)V厶イ抖彡　￣≧=ｰニ__
　　　　　　　　斗≦￣
　　　　　　　彡　　　　ヽ{/　／　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　才　　　　　　　　/..／　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　 イ　　　　　　　`寸:/　　　　　　　　　　　　　　　　　 ハ
　　　　/　　　　　　 　 ＼}:::／　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧
　　　 /　　　　　　　　 　 {/　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∧
　　　/　　　　　　　／＼　 ／寸　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧
　　　{/　 / ／{/ｲ￣￣ V≦::::::寸　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ハ
　　　 {l:　{/:::::::::::　　　　　　　＼V寸　 V寸　　　　　　　　　　　 ,}
　　　 从,/:::::::::::　　　 　 　 　 　 }ヽ} ＼}　ハ}　　　　　　　 　 　 ,}
　　　　{ /:::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　 .ハ小{　　　　　　　 .,}
　　　　V }:::::::::: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　　　.,}
　　　　{|厶::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨/:....　 　 ,|
　　　　八:::＼::　　　　:}　　.:/　　　　　　　　　　　 　 V:/:/:/:ハ}
　　　　{ハ:::::::＼ｰ--ｭ:}　 :/　　　　　　　　　　　 /　　}://:/:/'
　　　　V/::::::::艾_示ﾗ八　乂ー-----=ﾆ⌒ヽ.　 {　　 |:/￣V　　　やっている事は ただのテロだよ。
　　　　 .{:::::　　　￣￣/　　:::::::::辷_示才::彡　　　 　 ｱハ::}.}
　　　　　:::::.　　　　 .:::　　　＼::::::￣￣.....　　　　　　　 {::ﾉ /　　　 無関係な住民を巻き込むような
　　　　　 :::...　　　..::::/　 　 　 ＼　　　　　　　　　／／ ／　　　　 危険な破壊工作ばかり
　　　　　∧:::.　　:.:::/　　　　　　　　　　　　　　／　/　/
　　　　./　:}:::::...:::::八　　　 〉　　　　　　　　　　　イ^寸　　　　　　 それがヴァレリア解放戦線の やり口だ。
　　／/ 　 .|::::::::::::　　　　　　　　　　 　 　 ＿／￣＼ 寸
.／　/　　 ∧:::::::::::.　-─-　　　　　　 　 ﾉ:}　＼　　　＼寸‐ミ
　　 {　　　　 V::::::::: 　...........　＼　　__／＼}　　　　　　　＼Y　＼
　　 |　　　　　V:::::::　　　　　 　 　 ﾉ≧=-　　　　　　　　　　∨　　　　‐-
　　 |　　　　　 V:::::...　　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　　　　　‐-
　　 |　　　　 　 乂. 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨　　　　　　　　　　　‐-
　　 |　　　　 /　O }≧=ｰ:i:i:i:i八 ＼}　　　　　　　　　　　　　　　∨＿＿　　　　　　　　　　　　‐-



　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 　 ／　　―- ､　 _ノヾ!_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼_(　　 ､ ヽ、　　＼彡'ノヾ!_　　　　　, -_‐ﾆニ二_７
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/ { ＼＼_ ` ,x'_ヽ＼ノﾉ K ／＼／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /〃{ { ＼ ＼ ,ｨｵヽ_ ＼_ `ｰ-<_ ／´／　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　 { {　ﾄ |　　ヽｲJｼノ　　 ﾘ}ヽ、＼＼＜__／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　从t弋j　　 ~´　〃　ｲヾ〈＼ ヽ ＼　　　　　　　　誤解です！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヾﾊ~　<⌒ヽ　 u./　_ゝヾ＼|ヽ､|⌒ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l | ＼ ヽ ノ　／_ノﾉ >ｨ､_,ノ´　　　　　　　　 それは摂政 鷲巣ら現政権による
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |l　| ＞‐､へ<<_／ﾍ、,' 　 ,'　　　　　　　　 プロパガンダです！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 r‐'´ ヽﾄ､ ＼=<_`^´　　　 〉c、ｨ"　　_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　／三ｰｧヽ＞＼_v_ _／　　 ＼　´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ/こ二ラ 、　　 /　ﾉー- ､　　　 ヽ　　　　　　　　 私達は以前のような
　　　　　　　　　　　　　　 ＿,√/に二ﾌ、　 ヽ　/／　　　　　`ヽ､oﾍ
　　　　　　　　　　　　　／//　/{二イ　　ヾ　　 {l　　　　　　　　　}　 ヽ、　　　　　　民族や思想を問われず平等だった
　　　　　　　　　　　　/　 { {　 {/　　}ﾊ　　　_r､_{　　　　　　　　 ,〈　　　`　　　　　　あの頃を取り戻したいと ――！
　　　　　　　　　　　　　　 ゞ､　ゝ､ノ　｝　／　　 ＼__　　　　　o'　＼＿
　　　　　　　　　　　　　／- '＼ノ　　/-'　　　　　　Ｖ`o ､_, ノ　　　 }
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　 ノ　　　　　　　　 ヽ　　 }　　　　{
　　　　　　　　　　　　　 _／　_ ／　　　　　　　　　　　ヽ、_｣＿__　,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿|　c=＝っ　＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／´　　＼o＝=／ 0　　ヽ


　　　　　　　, --―‐-　､
　　　　 ,　''´　　　　　　 ｀ヽ
　　　／　　　　　　　　　　　＼　　　　平等だって？
　　 ,'　　＿　 _ﾉ 　 ヽ､＿ 　　 ',
　　 } 　{ i::::::::i t､　　ｨi i::::::::i }　{　　　ハン、お笑い種だね。
　 　i 　 ￣￣　　　　 ￣￣　　 i　　　以前のどこが平等だって言うんだ。
　　 i　 　　　＿＿＿＿　　　　 i
　 　 ',　　 ,<ﾍ∧∧∧∧７>､　/　　　バクラム人にとっては平等だったかもしれないが
　　　 ＼ ￣￣￣￣￣￣￣／　　　　俺達は虫ケラのように扱われてきたんだ！
　　　　　＞　　　　　　　　＜
　　　 ／　　　 　　　　　　　　＼


36 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　 _,,,,----_,,_,r'´:::::::::::...　　 ､..,::　　　　　　　　 　 ､　　 ＼`ヽlヽ、
　　　　　,r:´‐''¨￣￣ /¨`ヽ､.::　　　 ..:;r'ヽ　‐'''¨¨''-;_..　　　　 ヽ　　　ヽ:.l... !
　　 　 ,r'′　　　　 /;r'´￣｀.::　.::　　　　　　　　　:.　 :ヽ:::..　　　 ヽ‐'′ヽヽ,!、
　　　/　　　　　　 /′::::::::..:: ..::　　　 .　 :　 :.　　　 ::..　::`､::.　　 　 !_,ノ　 !:.!. l
　 　 !　　　　　　/::::;:::::::/:::: .;:::　 i　 .:l:.　::.　:::..　::..　 ::.. :::ヽ::.　　　 l..:::　 !lヽ::;!
　　　`　　　　　 !:::/:::::/::::: .;i:::::　l ..:::::l::.　:i:.　:i::..　!:.　::::. ::::::i::..　　　l 　 / l:..l' ヽ　　　そんな……！
　　　　 　 　 　 !::/:::::/:::::: :i::::::　l. ::::::::!::.　:!:.　:l:::.　!:.　:l;::..:::::l:::. 　 　 !_/_,,/!」:::.,!
　　　　　　　　 l:::i:::::::!:::i::: :l::::::: .:!:::::::::li:::. :::!::. ::l::::. :l::.　:!i::::::::l:::.　　　 !''´/ l ヽ/　　　 では、あなた達はなんのために
　　　　　　　　 !::l:::::::!:::l:::.::li:::::: ::!:::::::::l !:: ::::!:::..:li::::. :li:: ::! !:::;:ｲ::::.　　　l∠..:l:::/:.|　　　 戦っているんですか？
　　　　　　　　 l::l:::::::!:::l::::::l !:::::.::!:::::::::l l:::.:::l !:::::!l::::..:ll::_;;!∠;;;;!_::: 　 　 !,rヾ,Y∠,,,,,,_
　　　　 　 　 　 !:!::::::!:::l::::::! l::::::::li::::::::l　!:::::l l:::::l l_;;-''"　｀.､　l:::!::　　　l i　ヽ:.:.:.＼:.ヽ　　　　　　　　 _
　　　　 　 　 　 ヾ!::::li::::!:::::! ヽ:::::!l:::::::l　!::::;! l::::;!"/ !｡ヽ_!　,!　l/i:::　　 i !　､ ,!､;,;;,;,:＼;!　　　　 _,,-''´:.:.
　　　　　　　　　　ヽ:lヽ::!¨''l-_ヽ,,l_ヽ:::! l:::/　ﾚ'　 　 ヽ __,ノ ／!:l:::　　 ! ! //`<¨¨ヽ;,:.`i_,r‐‐''":.:.:.;.:.:.:.:
　　 　 　 　 　 　 　 `　!`､::f¨ l 　 ヽヽ!ﾚ'　　　　　　￣¨¨´// !:l:::　　 ! !,/ |:.:.:`!;.:.:.:￣:.:,;.:.:.:.;,;,:.:.;,;.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　!::::ヽ　 ヽ `’,!　　／／／／　　　　　 l:::!::　.: .:! !,! L_:.:.;,:.:.:.;.:.:.:,;,___:.:,;,;.:;,;,_,;--
　　　　　　　　　　　　　!::i:::::ヽ　､_¨／　　　　　　　　　　　　　!::l::　.:: ::! l ,r-,,_'';二''--/--､''--''´,r‐‐
　　　　　　　　　　　　　!: l::::::::丶 / /　 ,!　　　　　　　　　　　 !::!:: .:::.:::! ﾚ:.;,;.:.:,;.:.:.;,;¨/:.:.:.:.:.:.¨'''''i´:.:.;,;,
　　　　　　　　　　　　　!: l:::::::::::::iヽ　　　　　___,,,, -一　　　　 l:::!:: :::::::! l;.:,;,;,:.:,;.:.:,;,;/;.:.:.:.:.:.:.:.;,;,;,l;.:.;,;,;,;,
　　　　　　 　 　 　 _,,-'l:　! :::::::::::!`´`ヽ､　　　　　　　　　　 , ｲ::!: .:::::/! !,;,;,;.;,;,:.;,;,;,;,;.:.:,;,;,:.:.:,;,;,;,;l:.:,;,;,;,;,;
　　　　 　 　 　 ,r'´:,;,;,;r!　! :::: :::::!-- ;,;,;,;_`;ヽ､_　　　　　 ∠-'!:l:: :::::/;l !;,;,;,;,;,:.;,;,;,_,;,;,;,;,;,;,:.:.;,;,;,;l.:,;,;,;,;,;,;
　　　　 　 　 ／,;,;,;,;,;/ ,l　l　::: ::::l￣;,---,二ｰ-'`ヽ､_,,,／--,､l::!:: :::/;,ﾚ';,;,;,;,;_;,-"　＼;,;,;,;.:,;,;,;;l:.:.:,;,;,;,;,;,
　　　　 　 ／;,;,;,;,;,;,/ /;,!　!" :: :::l;,;.:.:.;,;,;.:.;,;.:.;i¨´:.:;r ､;,;,;,;,;,;,`､ﾚl:::::/;,;,;,;_;,-'"　____　　 ヽ;,;,;,;,;/:.:.;,;,;,;,;,;,;
　　　 　 /:.:,;,;,;,;,;,;/ /;,;,;,! li　 : :::!､;,;.:.:.;,;,:.;,;,:.;,!;,:.:,i　___`''ｰ----l::/‐''''´　　/´:／ _,,,,,,,,_ ヽ_/;,;,;,;,;,;,;,;,:.:.
　　　　/:.:,;,;,;,;,;,;,/ /;.:.:.:,;!l;,l　　::!;.ヽ;,;.:.:,;,:.;,;,;.:.l;,;,;l　ヽ､ヽ　　　,rl;!''ヽ　　 /:／ ／_,r'''´　f´　ヽ,;,;,;,;,;,:.:.:
　　　/:.:,;,;,;,;,;,;,;/ /;,;,;,;,:.::l,!;ヾ　 !:.:.:.ヽ;,;.:.;,:,;,;,;,:.:!,;l ＜ヽヾ'､　 i:.f´￣｀　 // ／-'"　　　　l､　　 l;,;,;,;,;,;,;,
　　 /:.;,;,;,;,;,;,;,/_ /;,;,__:.:.;,:.:.:.:.:.ヽ,!:.:.:.:.:.:ヽ,;,:.:.;,;,;,;,r'¨ヽ `ヾ､`､　ヽ! ヾ:､　 ﾚ /'´　 　 　 _,-"　`ｰ'’ヽ､;,;,;,;
　　i:.:.:.:._;,-''¨;!　 !;,;,;,;,;,¨;,;-;,;,;__:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ;,:.;,;,;,;,!　 ,!_　　　　　k_-':.;ﾉ　　　　　 _,,-‐"　　　　　　　 ヽ、
　　 !:.:.:.:.:.:.;,;,;,ヽ ヽ;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;¨-;,;_:.:.:.:.:.ヽ;,;/　¨ 　 ¨''‐- ,,,,__________,,,, -‐‐'''"
　　 ヽ:.:.:.:.:.:.;,;,;,ヽ ヽ;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;¨-:.:.:.:./　　　　　　　　　　　l



　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　　＼
　　 　 |　　　　　 __´___　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼


37 ：◆vsQyY1yD2Q
　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼　　　　　そりゃ真の平和のためですよ。
　　　　／ 　 （●） 　（●）　　＼
　　 　 |　　　　　 __´___　　　　　|　　　 争いのない世界が理想ですが……まぁ、これは
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／　　 　 ローディスが存在する限り難しいでしょうね。
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼



　　　　　　　　　　　　　　, ＜ ⌒　ヽ　,　 -ー=　¨￣￣ ﾞ ヽ、___
　　　　　　　　　　　　　 ﾉ´　　　　 ,　＼　　　　ヽ　　　　　ヽ　ヽt--,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ /　　 ,　　　i　ヽ　 ヽ　　　ｿ　ヽ〈丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　，　/　　　i　　　 }　　}　　;　　 ∨丿ヽ｀ｊ
　　　　　　　　　　　　　　　　./　 .{　　　 {　　　 |　　 }　　;　　　,　ﾉ ヽ〈
　　　　　　　　　　　　　　　 ./,　　{　　,　 {　　　.}.〉　 .i　　,　　　,　; ;　} )
　　　　　　　　　　　　　　　 i ,　　{　　 ,　 li　:　 } A　　|　ﾉ.　　　', ;、; }冫
　　　　　　　　　　　　　　　.{ ,　　， x　 ,　li　:　y　_卜ﾉ从　:　　 i　ヽv:.＼
　　　　　　　　　　　　　　　 乂　　v仆__|ヽ} ヽ ﾉ彡てぅミゝリ　　 |ｹ )ﾞ、:.:.:＼　　　　ならば、私達と共に戦いましょう！
　　　　　　　　　　　　　　　′ヽ ヽヾ弋tぅ｀　ｿ　　 乂vﾉ | ﾉ　　　ﾚ:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾘヽ).ヽゝｿ　　　　　´´　　ﾚ　　　 .| |:.:.:.:.ヽ:.:.／　　　 目指す世界は同じはず！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: }ヽ:.　　、　　　　　　　|　　　 .|:..{:.:.:.:.:.:.:.:冫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|　　、　　、-―ｧ　　　|　　　.i:.:〉´￣￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　 、 丶 ノ　　／:|　　　リ:.:.}　}:.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　　　乂 :.....　 .:::ﾍ彡i　i　 ﾉ":.:.:.:}　}.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　i　ﾉ:.:.:.:i-= ..＿:》ノ .i ノi´:.:.:.:.:.:.}　}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,;ノ:.:.:.:.:.:ゝ　　　　 }／　i|:.:.:.:.:.:.:.:}　}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈:.:.:.:.:.:.、》0、S　 ′ ／l、:.:.:.:.:.:.:}　}:.:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ:.:.:.:.:./　　｀ir　"　　　 ＼:.:.:.:.:.:}　}:.:.:.:.:.:..



　 　 　　　／　　　　　 　　　　`
　　　　　/　　　　　 　 _＿　､　　ヽ　　　　バカな事を言うな！
　　 　　/　　 　 　　 :代 ・ ソ　 〈z{　　　　俺達がバクラム人と一緒に戦える訳ないだろ！
　　 　　|　　　 　 　　　＾^`｀.::　 　:.i
　 　　　{　　　i 　 　 　 　 　　_ ＿ _}　　　 こいつが言った 「真の平和」 ってのは、俺達 ウォルスタ人が
　 　 　　 　　: ..　　 　 - -=´┴'┴' ｝　　　人間らしく生きて行ける世界の事だ！
　 　 　　ヽ　 　 ＼ 　 　 　　` ' ⌒ {
　　　　　　丶　 　　　: . . 　＿＿_.ノ　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　| 　 　　 　｀` {　　　　 　 　＿_／ ―┐ ＼　　　お前達なんかと一緒に暮らす世界なんて
　　　　 　 　|　　　 　 　 　∨　　　 　 　＼　　　 丿 　 |　　　望んじゃいねえ！
　　　 　　　/:.. 　　 　 　 　 ∨　　　 　 　｛ 　 　ヽ 　　 |
　　 　　 ／:::::　　　　 　　　,ﾊ、__　 　　　 ＼　 ー┘　ﾉ　　　そんな平等クソくらえだ！！
　　.､＜＿＿＿ー----　　　`寸＞ 、　　 　 ー― '′
／〉ﾉ＼__|ﾉ＼＼＼　　　　　 ／ ＼＼＼


　　　しかし話し合いは平行線に終わり、セイバーは見逃される事となるが……。


38 ：◆vsQyY1yD2Q
　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼
　　　　／ 　 （●） 　（●）　　＼　　　やる夫、彼女を町の外まで送って行ってください。
　　 　 |　　　　　 __´___　　　　　|
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼


　　　　 　＿＿＿_
　　　　／　 ノ　 ヽ＼
　　 ／ 　（○）}liil{（○）
　／　　　　　（__人__） ヽ　　　ここで やる夫に振るんですかお！？
　|　　　　　　　|!!il|l| 　　|
　＼　 　 　 　 lｪｪｪl　／
　　/　　　　　　　　　ヽ　　　　｀Y´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　｀ヽ
　 しヽ　　　　　　　 ﾄ､ﾉ.　　　　 |　　 彼女に こちらの物資を つまみ食いでもされたら　　 |
　　　 |　　　 __　 　 |　　　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　|
　　　 !___ノ´　 ヽ__丿　　　　　　|　　 今度こそ捕らえないといけなくなりますし。 　 　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿,ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヘ　　　　　　＿_∠ミ;-=j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＼　 .:＜　　　　　　 ゞf-:、
　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　　＞´　　　 　　　　　　 ヽヾ 》
　　　　　　　　　　　　　　＼　　　 ./´　　　　　　　　　　　　　 .ヾヽう
　　　　　　　　　　　　　　Σ　　 /　　　 |　　 ﾄ　　　　　　 ヽ　　jｼj~j
　　　　　　　　　　　　　　　　　 .j　　　　:j　　 い　 l＼＞　　j　　|.ﾉﾚ___
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 ﾊ_ﾄ　　i　 ＞匕≧v,　 i　.jヾﾉ、:.:..ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　　 了弋ヽ＼j｀　_彡"~ ハ　.レ　＼ヽ:.:.:..ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾚ个　| ＝＝ﾞ　　　　ゝ- ´　j　　　　 .j:.:ゝ＜　　　　し、しませんよ！　失礼な！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j:＼ハ ,_ノ ｀　 　　　u　 ∧ ji　　 :)＼.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 :l　　　 ┌　 、　　 ノ　|.j |　 :/　　＼／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　:ト:..　 　 ヽ ノ__ ..:::ヽ-=´-j,ノ
　　　　　　　　　　　　　　lヘ..＿＿＿〉、　 {_ =-ﾉ￣ゝ'=_／　、　　｀￣＝＝__
　　　　　　　　　　　　　　ゝ<_＿__　　　 ＞-≧ ｀´/.:.:|l.:.:ゝ　　 ト 　＿＿＿ レ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣⌒＼ヽ、 ｀.:.:~｀.:.:.＼　 .i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼i　 ｀⌒｀￣ﾞﾞ　 .j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　　　　　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .[￣￣￣￣￣]
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.￣:ヽ



　　　　　　　　,ィ　＿__
　　　　＿Z⌒⌒￣　　￣￣Z＿__
　　 ／￣　　　　　　　　　　　　￣＼
　／　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼＿
./　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 く
.ﾚｲ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
. /　　　　　　　　　　 　　　,ｲvvwｨ　　　 　 ﾄ
/　　　 /⌒ヽ.　　 　,ｲﾚ"ﾚ′ 　 　W⌒YﾊN
ﾚｲ : : /./爿 }　／ﾚ'　　　 　 　 　 　 　 �Y/
　}: : : { { r'　ﾚ′　　 　 "＿__＼　 {　　/
. ｲ: : /} V 　 　 　 　 　 八rｭ >:::＼〉 　}
　}: :/八__　　　ヽ　　　　 　￣冫::ﾉkｭｱ′　　　……好きに ウロチョロされても まずい。
　ﾚｲ　　　〉　 　 u 　 　 　 　 　 　 |　}
. /　　　 / 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | /　　　　　やる夫、行ってきてくれ。
/　　　 八　　　 　 　 　 　 　 ｀-＿}′　　　　 ああ、１人では行くなよ。
ﾆﾆﾆ＞， ＼　　　 　 く￣ﾆﾏ　／
ニﾆﾆﾆﾆ＞､＼　 　　　｀こ´／
.ニﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼　　　 　 /
r=┐ニﾆﾆﾆﾆﾆ＼＼＿__ノ
⌒ﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二}
.ﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆﾆｲﾆ7
ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼ﾆﾆﾆﾆﾆ}/


39 ：◆vsQyY1yD2Q

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　　　　　　　　 　　 _＿_＿
　　　　　　　　　 ／:::::　　　＼
　　　　　　　　／:::::::::　　　　　＼　　　（ 彼女の言葉は 「現実が見えてない」 と感じてしまった……。
　 　 　 　 　 ｜:::::::　　　　　　　｜
　 　 　 　 　 ｜::::::::::::::　　　　　/　　　　 擦れちゃいましたねぇ……僕 ）
　　　　　　　　＼＿:::::::　　　　　＼
　　　　　　　　　　/:::::　　　　　　　|
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40 ：◆vsQyY1yD2Q
【 古都ライム　郊外 】

;;;..、　 ＼;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:＼　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:::::::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;::;.:,:;.:,.:.:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:);;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::::::::::...　 ＼:::::::::::::::::::::..、　.:.:.:.:.:.::::::::::::;;;;;;;;;::::.:.:.:.: : :ｘX爻爻爻爻爻爻ﾐh､: : : :.: .:.:;;;;;;;;;;;;;;;.:.:.:.:＜;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
: : : : ::::::＼　｀　..: : : : : : ::.:.:.:.:.:.:::::::::::::::::::.:.:.: : : : :ィ爻爻爻淡淡淡淡淡爻爻爻.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:乂::::;:;:;:;:;:;:;:;:
.:.:.:.... . .　　　　　　　　　　　　　　｀｀｀　　　　　て爻爻淡淡蕊蕊蕊蕊淡淡淡爻: : : : : : .:.:.:.:.:ノ::::::;:;:,､-''⌒
⌒"''"~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂爻爻淡淡蕊樊樊樊蕊蕊淡淡爻爻.:.:.:.:.:.: : : :｀``~: : .:.:;:;:;:;;;
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ﾞ;,ﾞ:, ﾞ;. ﾞ:. ﾞ:. ﾞ:. ﾞ;,ﾞ;,ﾞ;,ﾞ;,ﾞ;, :;;. :;. :;;. :;. :;;. :; ;:. :;. ,､丶｀.: .: .: .: ;';';';':;;:,�n =_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_=_ ;:;: ;:;: ;:;:


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐ノ　、iﾍ
　　　　　　　　　　　　　＿＿　　　　　/ 　（● ●　i　　　ここまで来れば もういいお。
　　　　　　　　　　　／　　　　＼　＿ ゝ　 （__人）　|
　　　　　　　　　　/　　　　 　／　　　|　､/ ) 　 ヽ　|　　　ほら、しばらくはライムに近付かない事だお。
　　　　　 　 　 　 i　　　　　/　＼　　 `ー ′　.|) 　 !
　　　　　　　　／ !　　　 　{　　 　＼　し'　　　Ｊ＼　}＼
　　　　　　　/　　　、　　　|　　　 　／　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　 　ｒﾍ　　 　＼＿ノ!　　　/　　 　 　 ｒ‐　.､　　|厶{
　　　　　　/　　ー― ' 　} 　＼__ .{　　 　 　 ≧=’-i} 　{ｰ'{
　　　　　　|　　　　　　　ｊ￣＼　 　＼__ ノ-ﾄ、　　＼ヽ }　.}　　← 付き添い
　　　　　 　＼　　　　／ 　 　 }__　　　∨　ﾏ≧=-　_7 / ノ
　　 　 ｒ‐ ､　　￣ ｆ´ 　 　 　 / 　＼　　＼　ﾏﾆﾆフ }￣
　　　　` ｆ＾＼　 　 ＼＿　／　　 　 }､　 　`　二二/
　　　　 　＼　ｆヽ、　　 　 ＼＿　／　}
　　　　　　 　ヽｒ‐ﾍ__　　　　　{　　 　,
　　　　　　　 　乂ｆ　　＼__　/´￣￣}
　　　　　　　　 　 乂___/　　}　　　　ｊ
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼___ゝ ＿／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,!　　　　　　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i,　_,r‐''''''''''''''''ヾ,_`､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,r'''''''ブ､　　　　　　　　`.､`ﾌ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r'　.,f'´　,r　f　　.i　､　,　i　 i`ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,f　　,f　,'´i　 ,'`､ ;`､ヽ,!　.! Yi、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　 i　i, '　' ヽ;　　ヾ,'`ヽi__ i、!``ｰ‐┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　` i'''''i￣￣　　　￣￣ !　.! ,ﾄ､`ヾ;┘　　はい、お約束します。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ! ┿━━　　 ━━┿ .!'　 `ｰ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i　,ﾄ､　　　　　　, ,　 i　,!　　　　　　　 …………あの。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i　!　` ､__________,,／i,`′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,!　　.f　 /人;!/　　i,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ,r`i___iヽ,/___!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,r`.､,!:.:.:レ':.:.:.:.:>-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,r:i;.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.':,ゞ-ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `ｰ--''´`ｰ--‐''´


41 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　 　 　 　 /´　　　　 i　 ､　ヽ、 ヽ、 　 ヽ____ ミ;ヽ,)ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 //　 i　,　 /'i　 |＼ ヾ_、 i 　 　 l　　　　_.iヽ,l
　　　　　　　　　 　　　/ｲ 　 l　| 　l　ヽ l,:-＜ゝ;>､l　　　|-‐‐'　／K !
　　　　　　　　　 　 　 |/l　|　!　|､ |　､,,Xヾｲ::;ヽ i' |　　　|r＝く　/,! 〉　　　あなたも先程の話は聞いていましたよね？
　　　　　　　　　　　　　　l |､ ﾄx‐!ヾ　 　 '　ヾソ'´ ｜　　.|'ノ　 ｝/j〈
　　　　　　　　　　　　　　ヾ ヽ'i ﾒ:`i　　　　　 　 　 |　　 |ﾉ　ﾉﾉ///　　　　 あなたは どう思われますか？
　　　　　　　　　　　 　 　 　 | .l ゞｲ　　 　 　 　 　 |　　 |;ン', '/く
　　　　　　　　　 　　　　　　 |　l 　ヽ　＿　 　　　　|　　.|ﾍ,,／ヽ::＼　　　　バクラム人とウォルスタ人は
　　　　　　　　　　　　　　　　|　ヽ　　´ -　 　 　 　 |　　|　|::|:|::i:!ヾ:::!　　　 一緒に暮らす事も できないのでしょうか？
　　　　　　　　　　　　　 　 　|　　 ＼　　　　　　 　 |　　l　,ゞｿ!:::l:::ﾄﾉ
　　　　　　　　　　　　　 　 　ｌ　　　l. ＼　　_,. ‐ 　 ｌ　 /'´　 ヽ!:::|!::|　　,. - ─ - ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　l 　　 |　 　｀´　l ,. -ｲ　/　　　　ヽr‐;! '´　　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl.　 |　　　　r' ﾍ　/ /　　　 ／/／　　　　　　　 　 　 l
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ヾi　l 　　 /ｲ::/ヽ '/　　 ／　〃　　　 　 　 　 　 　 　l
　　　　　　　　　　　　　 　　 　　　ヽ!　,ノ'::::i‐!:::::l　　／　　//　　　,.:-‐''　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　,. ‐''''ヽゞ!'〃:::::|　|:::::::l／　 　 /_j-,.:-''´　　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　 　 　 　／　　　 / ,//:::::::l　 !:::::::::i,　　 r'-‐''　　　　　　　　　　,.ｲ′



　　　 　＿＿＿_
　　　／ 　 　 　 ＼
　 ／　　＼　　 ,＿＼
／ 　　 （●）゛ （●） ＼
|　 ∪　　 （__人__）　 　|　　　えっ？　それは……。
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／


42 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　＿＿＿
　　　　／　　 　 　 ＼
　　 ／　　　　　 　 　 ＼
　／　　　ノ　 ヽ､_　　　 ＼　　　……まぁ、ローディスの脅威が迫る今
　|　　 （ ●）　（● ） 　 　 |
　＼ ｌ^l^lｎ__人__)　 　　 ／　　　ヴァレリア島は、内輪で争ってる場合じゃないとは思いますお。
　 ／ヽ 　 L⌒ ´
　 　 　 ゝ 　ﾉ


　　 　　　＿＿＿_
　　　　／　　 　 　＼
　　 ／　　＿ノ　 ヽ__＼
　／ 　　 （─） 　（─） ＼　　　でも、ウォルスタ人が虐げられているのも事実ですお。
　|　 　　 　 （__人__）　 　 |　　　今は、主にガルガスタンに。
　./　　　　 ∩ノ ⊃　　／
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |　　　　　まずは それを どうにしかしないと……。
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_､く⌒＼　-‐…‐-ミ 　､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ 　 ／　 　 　 　 　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　/ 　 　 i 　＼　 ´,.⌒Y.)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　　:|　　ﾄ､＼ハ 　V⌒Y〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　|　八　.:|,ｨf笊Ｖ .:} | ／}ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　l{　 ｨ笊ﾐx＼|　Vツﾉ ﾘ |^VY.〉　　　バルバトスの民族浄化政策ですね。
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 八从 Vﾂ　 　　　 /:/　| ..}ﾉ'
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: ﾊ　　丶　 　 /:/ 　 ﾚ'　　　　　 それは私も止めなければならないと
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　/　 込､ 　 ─　 ′ 　 八＼ 　 　 　思っています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 { 　　 / ,}h､　_,.､| }　 ∧::}::.::}.
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　八　 Λ/　　_}　__}八/＼ゝ‐┘　　　 やはり目指すところは同じでは？
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　＼{　　　/ﾊ人 　ﾉ　／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィi〔こ〕:＼／　　　 ＞- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_／:／ 1::＼:::::＼　　./　　　ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | {／:/ . |:::::| ＼／　 /　　 　　ﾟ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }/::::/ 　 |:::::|　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/::::/　 　.|:::::|　　 　i{　　　 　　　 i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {⌒　　　 ⌒　　 　 八　:i　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　　　　　　　　　　　Λ :l 　 　 　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　',　　　　　 　 / Λ|　 　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾊ. 　 　',　　　 　 ／　j{　} ./　 　　.|
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i| .〉　　　',　＼ 　　　 .ハ {/　　　＼{
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 i| く,,`＿_＿＿_＼＿__／　〉＿　 　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i|　 }:::::::::::::::::::::r‐――＜⌒＼ ＼ 　:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/⌒~^''　 r_─｀ヽ　　　　　　　　　丶.|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,〈/ /　 　 　 }　　 .}　　　　　　　　　　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /.└L/ ＿＿_}　　 :}　　　　＿_.、- ''"
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　/ 　　 ゝ┘ 　└─ '^＼_､く⌒:::::ハ＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　 /:::::::::::::::／::::::::|::::/::::::::::::::::::∧::＼



　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　／　　 　 　＼
　　　 ／　　　 　 　 　 ＼
　　／ 　　　　　　　　　　＼
　　|　 　　　＼　　 ,＿　　 |
　　/　　ｕ　 ∩ノ ⊃―）／　　　…………。
　　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　　＼ ／＿＿＿ ／


43 ：◆vsQyY1yD2Q
　　 　 　　　＿＿＿_
　　 　　　／_ノ　 ヽ、＼
　　　　／（ ●） 　（●）.＼
　　 ／　　　（__人__）　　u. ＼　　　　　 　 そもそも、あなたの言う 「平等だった あの頃」 というのは
　　 |_ _.　　　 ｀⌒´　　　　 　|_
　ｎ .| | ｌ ,/)　　　　　　U 　l^l.| | /）　　　　バクラム人が他の民族を支配してきた時代ですお。
　', U ! ﾚ' /　　　　　　.　.　| U ﾚ'/／)
　 {　　　 〈　　　　　　　　 ﾉ　　　 ／
　..i,　　 　."⊃　　　　ｒニ 　　　 /
　　."'""⌒´　　　　　　　`''""''''



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　 ﾍ￣￣｀　　､＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ´￣　　　 ￣￣｀ヽヾ｀ ､
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　'´　　　　　 　 ＼ヽ}
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　∨ト､
　　　　　　　　　　　　　　 　 /　/　　　/　 　 !　　　　　　ヽ、　YV
　　　　　　　　　　　　 　 　 f　/ / 　 / ｨ /　ﾊ　 /　|　　 ､ |　　} !)
　　　　　　　　　　　　　　　 l〃/｜ 〃 {l |　!　'.　!　 、ヽ　l !　　Y{
　　　　　　　　　　　　　　　 |{　l　ト lL /|!ﾄ､l　 ヽ{＼ ヽ厶イ　 l　}）
　　　　　　　　　　　　　　　 iﾊ∧ﾊNr升≧ｫ|ノ ヽﾍ ,ィ≦圷!　｜ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼从{{ ﾄ辷'i　　 　 　 ﾄ辷i }}| 　 Y
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l| ∧ ｀ーﾟ　　　　　 ｀ー'　ﾊ 　 |　　　そんな事は……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　l| ﾉﾊ　""" 　 '　　　"""/:!ll 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 仆　ヽ、　　fこ)　　 ／::､|　N､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l|　 l|::::｀ゝ､　　_,.　ﾍ-､:::! 仆::〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 lﾄ､ j|__//}　￣ 　 ,ノ　 ' | li／
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿ﾊil|-ｧ' {　_　＜´ 　 　 |/､':､
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／　／ |/,ｨ-く　　 　 　 　, ｲ　 `ー- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　/　　/　／:::L_}::＼　　　 ／　　　　　　 }＼
　　　　　　　　　　　　 　 　 /　{　l,イ:::::::/　j::::::::＼ ／　　　　　　 ／ 　 l



　　 　 　　　＿＿＿_
　　 　　　／_ノ　 ヽ、＼
　　　　／（ ―） 　（―）.＼
　　 ／　　　（__人__）　　u. ＼　　　　　バクラム・ヴァレリア国って どうやって できたんでしたっけ？
　　 |_ _.　　　 ｀⌒´　　　　 　|_
　ｎ .| | ｌ ,/)　　　　　　U 　l^l.| | /）
　', U ! ﾚ' /　　　　　　.　.　| U ﾚ'/／)　　※ 摂政 鷲巣が 「支配者階級のバクラム人」 を扇動して建国されました。
　 {　　　 〈　　　　　　　　 ﾉ　　　 ／
　..i,　　 　."⊃　　　　ｒニ 　　　 /
　　."'""⌒´　　　　　　　`''""''''



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__-==-::..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　ノ"⌒ヽ　　　　　 ＼)
　　　　　　　　　　　　　　　　　 く　 ／　　　 i,　　 ＼ ヾ、ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　∠　l /上/ ,　ﾊ ﾄ∠ヾ.ヽ　j ,,》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾍ　j./ >ｿ||llﾍj＼ヾi.|　.|彡》
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lｿ/ﾉ ﾚ　　´ ○　 Y　 ﾄｼ.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j　Y ○　　　　　　u |　 ﾚP
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　.|　　 ┌―┐　 　|.　|＿ ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 l, lj. 　|　　│　.ソj.　|;;;;;;,j
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　=-- うっ.└─┘イ　 |　ﾄ;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 (、ノ 二ア'''''''~].[￣└..レへ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　≧=-ァ´.:.:.:.:.:.i i:.:.:.:.:. :.:.:.:.:.:.:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼....ノY／￣￣￣~ﾍ.:,, .:.:.:.:.:./


44 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　 　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　　＼
　　　　 　／　　　　　ノ　　＼　　　　　 ウォルスタ人が虐げられている現状を変えるには
　　　　／ 　　　　　 （●）　　＼　　　　２つの方法が ありますお。
　　　　|　 　　.u　　　　（__人__）|
　 　　 ＼　　　　　　　　｀ ⌒／　　　　 ウォルスタ人が、虐げられないだけ強くなる事。
　　　　ノ　　　　　　　　　　　＼　　　　 虐げている側が考えを改める事。
　 ／´　　　　　　　　　　　　　　ヽ


　　　　 　 　　　＿＿＿_　　　　　　　　 なのに、支配者階級だったバクラム人が
　　　　 　　　／　　 　 　＼　　　　　　　「平等だった あの頃」 って言っちゃうとか……。
　　　　　　／　─　 　 ─　＼
　　　　 ／ -=・=- 　　-=・=- ＼　　　　現政権に反対する人すら、自分達が差別してきた側の自覚無しって
　　　　 |　 　 　 （__人__）　　U　|　　　　考えを改めるのに期待できないって思うんですけど
　　　　 ＼.　　 　 ｀⌒´ 　 　 ,／　　 　 その辺、どうですかお？



　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,. -- -- 、　　　　＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 __ _ X＞'´　　　　　　　 ｀丶. __ _
　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 ∠ ..　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 /　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　 し'　　　　 Vハ
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}iメ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　/　／　　　 /　　　/　　　　　　　　　 ヽ　　 Vﾊ!
　　　　　　　　　　　　 　 　　　ﾚ'|　　　　 /　 /　/ ヽ　＼　 __ ＼　　 _i　　　}ﾒﾄ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　　　 i　 /! /　　 ＼　ヽ　 ＞-＜　ヽ　 /Ｋ 〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　| 　 　　/__/_|/ __　ij　　＼j´r== = .、｀　V　il |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　　/i　/　r=== 、　　　　 ｀===='' 　　 |　 l |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　',.　 /　ﾚ1　　`==='　　　　　　　　 """　 |　 i |
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　Ｖ　　 |i|　 """　　　　　　　_ 　 　　　／!　 l.|
　　　　　　　　　　　　　　／ 　 　　　　　|i{　　　　　r-- -‐‐ '　＼　 ／ｌﾙ|　 ﾊ!
　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　 |iト‐┬‐‐‐ﾍ　　　　__＿ _X__ メ､| / ﾘ
　　　　　　　　　　　　 ￣￣ / 　 　 　 　|l|　 ｌ|　　　　 ￣￣ｌH>ー'.ノ ＼_〉'
　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　　　　 从ﾉﾙ'　　　　　　 (ﾉ|　￣ 　 　　〉
　　　　　　　　　　　　　　 ー‐‐┐　　　　　　　　　　　　　　 |＿＿__ _.メJ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　|　 ／　　　　　　　　　　　　　し'
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　　レ'


45 ：◆vsQyY1yD2Q

.　 　 　 　　_　-――-　_
.　 　 　 　´　　　 　　　　｀
　　　／ ＼　　U　　　　　　＼　　　　　団長の言っていた 「真の平和」 は
. 　 / 　 　 `ー　　 `ｰ'´￣｀　‘，　　　 今の状況を変えた先の 「未来」 に あるもので
　　{　　　三三　　　三三　　　}
　　‘，　 　 (＿_人＿_)　 　 Ｊ/　　　　 あなた達が 「あの頃」 とかいう 「過去」 を求めているなら
　　　＼ ｕ　　　　　　 　 　 ／　　　　　目指すところは違っている……それが やる夫の意見ですお。
　　　　 ｀¨７　　 ￣　　　 ‘，
　　　　　 /　　　　　　　 　 ‘，



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _／　 ＼、）　　　　　　　　「支配者階級であった過去の栄光」 を求めている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　｀　　｀ヽ、　　　　　　 そう受け取られたという事ですか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　　／!　　　　　￣￣ /
　　　　　　　　　　　　　　　　/ ﾚ／、 ﾚハﾊﾚ 　 、　 /　　　 あのキル夫と言う人も……。
　　　　　　　　　　　　　　　 /　/━　　-‐ ∩　　　〉 ゞ
　　　　　　　　　　　　　　　(! /{　　　　━ L」 　 /Yｿ　　　　 ……あなたの意見は よく分かりました。
　　　　　　　　　　　　　　　ﾚ＼ヽ. 「」　u　|　|／)xｿ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀i／ー‐/ |　 !「 i　〉　　　　　先程までの意見は あくまで私個人のものなので
　　　　　　　　　　　　　　　　　 くノ L〉　 　　 〉L!~
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 L＿＿,. -‐'ヽ、　　　　　　 ヴァレリア解放戦線の総意とは
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　　　　　　　7　　　　　　思わないで いただければ……！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　　　　　　 /二つ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　L＿＿＿ ／
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　　　　 i　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　し'



　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　 ／　　 _ノ　 ヽへ＼
　 　 ／　　　（ ―）　（―） ヽ　　　その辺は、またいずれという事で……。
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　 　 ／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!


46 ：◆vsQyY1yD2Q


.　　　　　 　 -　−、
　　　 　 　 ● ●） ｒ┐　　　じゃあ、もうライムの食糧庫は狙うなお〜。
.　 　 　 　 （人__）/　,
　　　　　　/　 　/ 　,
　　　　　 （|　　/　　,'
　　　　　 __し 厶 ／ i／「￣＼　／ ＼
　　__／{　　　￣￣＼ 　＼／＼__|　　ヽ-　､　＿
／＿＿丁フｧノ￣￣ } 　 /、 　} 　＼　|　|　Y 　|　＼
`ｰ､　　 　〕 {　　　 　 |　/ 　　7 ､ 　 ＿}__ｊ＿}　∧＿_}
　ｒ＜≧=‐､ ＼　　／､´ ＼_／＼＿／､＿/ ／　　 　ｊ‐　、
　弋_　-‐‐‐--- '´　　　￣　　　　　　　　∨―'´＼／　 　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣|￣　　〉≠7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ ミ=‐‐‐ 〈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〈　ト、　／　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｒ‐‐∨　　|　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{―┘ー┬‐ '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾌｒ―‐┬ 7
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{､　　`ｰ‐┬′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧　￣　＼ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{_／￣ 〉'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i＼＿/　　　　　　ｽﾞｽﾞｽﾞ…
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼ 　〉⌒ｒ ､　　＿　　　　　　.,. : -ー'"~"'"⌒
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 弋_ノ､ 〉'´.,,..':　:y'"~~ 　:-､:: . ⌒: : . .,,. -
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:,,　'":　:　:　:　:　:'": : : . . .: : :~"'y'´. .





　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＜￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／|
　　　　　　　　　　　　.　 　　　　　　　　　 　 ｀ヽ !_....　-─-　.._　　 　 　 　 　 　 ／　 |＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,　 -一,　　　　　　　　、｀''ヽ,,_, へ　　 ＼　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ ／ ／ﾊ　i 　 　 ､i　　 ヽ　　　＼　ﾞi 　 　 | 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　/　 /　ハ　! 、 　 ﾞ|　　　 !　　　　ヽ人　　　￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　〃 ,.ィ´/　小ｘ.、　　｜!　　‖　　　　 ﾞ､　冫
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　/i　 ｋ=ﾚ　　弌ヽ､＼　| i　　｜　　　　　 レ'、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖ　！ 芹j　　 乍≡气､`| !　　 |＿　-─　 i　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / ∨ﾋﾝ　 　 ！しﾞ ﾉ 〉| !　　 |-─　´ 　 /_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　 ﾉｒ｀　　　 ┴─''´　| !　　 iへ_　／　/´!　　　約束は守りますよ！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,' ,　{　　　 　 　　　 u　 |　　i　|　/,彡 ／__｣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i /　ﾊ　 i ⌒ヽ　 　　　　|　　i　ト'彡／ ´/　　　 　 私を なんだと
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜i 　 人 ヽ　 丿　　　　ｲ 　 i /／:::::＼´　　　　　　思ってるんですか！？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　卜　i 　ヽ　　 　 _　　 /,　　ﾘ'::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　,ﾊ　 !　　｀一 7´1r‐ /,'　ノ'¨｀ヾ:::::::r､::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽゝ'⌒''ｰ∠ｲ::::ﾍ ' '"´　　　　 ヾ:::｣ ｀一′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /,　　 ／::::::ﾉr:::ﾍヽ 　 　 ／￣｀＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　! i 　 ぐ:::::／ |::::::::ヽ＼／　　　　　｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |, l　/ 〈:::/ 　 ﾄ:::::r┘ /　　　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/！ﾉ　 V　 　 !＿｣　ﾞ,,!　!　　　 　 　 ｲ


　　　こうしてヴァレリア解放戦線の戦士 セイバーは、ライムから去って行った……。


47 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　一方 できる夫達は、フィダック城に進む前に

　　　ガルガスタン軍の捕虜を どうするかで話し合っていた。


【 古都ライム　屋内 】

　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|:. ::.. .|l'￣￣￣￣￣￣￣~|:. ::.. .:'::;.: : ::: :;.: : ::.. .:'.. .:': : : :. ::.
　　　::.:'::;:. ::.. :|:,:::::::;:|:. ::.. .|l　0=n=i{三三:n;ヲ　l| ::.. : :;.: : ::.. .:':':. ::.. .:'::;.: : : : :. ::...
　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|:. ::.. .|l_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,_,l|. ::.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::.. .:': : : :;.: : ::.. .
　　　::.:'::;.'. ., .:|:,:::::::::|.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::.. .:': : :.. .:':. ::.. .:,r ､-ー─-､.. .:':. ::.. .:'::;.: : ::..
　　　::. ::.. .:'::;::|::::,::::;:|;_;;_;_;;;;;_;;;;_;;_;,_:;:;;;_::;;:;;_;;_;_;;;;;_;;l'　 |=　′　 |;;_;;_;_;;;;;_;;;;_;;_;,_:;:
　　　::. ::.. .:'::;::|::::::::;,:|　　　　　　　　　　　　　　○::○)ﾉ＿,,;,;,;;,;;ﾉ:::::....
　　　::.:'::;:. ::.. :|:,:::::::;:|________________________________________________________________________
　　　::. ::.. .:'::;::|:::.:.／　., . 　　　　, ., ., ., . 　　　　　　　　　__, ., .,, ., .,
　　　:::.:.:.'. :; :::|／_____________________________________________________________________________
　　　::. ::.. .:'::;::||'_';.;_':':_';._;'_;:_;'_;'_:'';_';_';';_;:_:'_::_:'_;';_';_';::_:;_;._;';_';_';::_:;:_:';';_:;':_':_;'::_;::_'
　　　::.. . !'´.::::||':':';:;ｙ';:';::'::';';;:;;';:;';';':';';:';':;';;';';':';';'.;';_';_';::_:;　;.;';';';';:;';';':';';;.;';';';';:;';';':;
　　　:.: : : : : :.;||' ';:;:;::';'';';;';';.;';';';';:;';';':';';:';':;;';:;';';':'; 　;.;';';';';:;';;.;';';';';:;';';':';';;.;';';';';:;';';;
　　　::::.:. . .:.:;';||'´';';':';';';:;:;';:;':';';';:;:;';:　.;';:;';';':';';:';　. -―- 、;:;';;:';';::';';':'';';;.;';';';';:;';';':';';
　　　';:;::,::.::;:;'//三三三三三三三三三三三 . ト､,..___,ノ|三三三三三三三三三
　　　';:;'; ; ;:;//ﾆﾆ7ﾆﾆﾆﾆﾆ /ﾆﾆﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ　　|;';::.:. . 　.|ﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆiﾆﾆﾆ
　　　'; .'; ;.//二:二 /,､ニ=ニ /ニニ /二l二　..|;';:;:::.:,, 　| 二i二二ﾆ二i二二二i
　　　';';';';//二二ニ:ニニニ /ニニニ二二二l ,` ｰ--‐''′二i二二i二二二i二二
　　　.;';'//二二二/;二ニニニ /::二!二二二i;二二二l二二二l二二二i;二二
　　　':::'/二二/二二二/二二二二l二二二l二二二i;二二二i;二二二l二二


　　　　　　　 　 　 　 ,_,_,_
.　　　　　　　 　 _,,ィ" ´´≧､、
　　　　　　　 　 ﾉ　　　　　　 ﾐ　＿
　　　　　　　 　 },　　　　 　 　 ﾐh　ヽ＜　　　　　　 　 　 我々はフィダック城に向かわねばならないが
　　　　　　　 　 ﾊ　　　　 ,､､､ ﾊi}　}} 　 `┐
.　　　　 　 　 ,ｨi　汽/"､＾ {l||_}ﾒ}i} ‖　　　^ヽ-､ 　 　 　 捕虜も放ってはおけん。
.　　　　　　 /　ﾏ, ゞ 〈＾ー'^ヽ} ﾑ'‖　//／/ 〕 〕
　　　　 　 /　　 ﾏ,　ﾄ､'， /　 }ﾑ'‖／＜ー'"／　ヽ　　　しかし、見張りに割く兵が……。
.　　 　 　 , ￣ヽ　ﾏ,＼ ｌ　　／气/　　 　 `T　　　/
　　 　 　 |　　　 ∨ ┘/　 √　 /　　　　　 |　　 /
　　 　 　 |　／￣ ∨ /　 .√ イ.　 　 　 　 |　　/
　　　 　 ∧　 ／￣V　　 √／〉　　　　　 /　 /
.　　　　　 ∧/ ./´ /　　 √〉 人　　　　ノ　　 ヽ
　　　　　　 ∧ |.　 ノ 　 /メ　　__〉_ -=〈 .汽. } } }〉ニ=-　_
　　　　　　 　 ~＼____／,,､＜ﾆﾆﾆ,ﾏﾆﾆUﾆ〈///ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＼
. 　 　 　 　 ／ﾆﾆﾆ＼ﾆﾆニ二二,ﾏﾆﾆﾆ＞''´ﾆﾆﾆﾆﾆﾆ二二}
　　　 　 ／ﾆﾆﾆﾆﾆ二ヾﾆﾆﾆﾆﾆ|:i|＞''´ﾆﾆﾆﾆニ二二二二/
　　　　/ﾆﾆﾆﾆﾆ￣￣｀''＜:::::::::::::/ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞''´
　　　 /ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆニ二二二二｀''＜ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ＞''´


48 ：◆vsQyY1yD2Q

　 　 　 　 ＿＿＿_
　 　 　 ／　　　　　＼
　 　 ／　―　　　―　＼
　 ／ 　 （●） 　（●） 　＼　　　それなら、饅頭騎士団から一部を残していきましょう。
　|　　　　　 __´___　　　　　|　　　どうせ帰りも ここを通る訳ですし。
　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　 ／
　/　　　　 ∩ノ ⊃ 　 ／　　　　それでも足りない分は、ここで新兵を雇っては いかがです？
　(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.　＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼ ／＿＿＿ ／


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-─メVイ　 　￣二ﾆ=-=ミ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　イ　　　　)厶　彡　　　　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡　　　　　 /　／　　　　　　　　　　　乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　　 ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　メ　　　 ￣＼/
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　　 　ハ{厶　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲ　　 イ::￣￣　＼}＼}寸＼)寸}寸　　　　　从
　　　　　　　　　　　　　　　　　小ハ(:::　　　　　　　　　　　　　　　V　　　　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　　从　{::::　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　 　 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 V/}::::　　　　　　　　　　　　　　　　∨/ ハ,从
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V::::::　　　 　 }: :{　　　　　　　　　　}///://
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 圦´＼＿＿_/　{＿＿＿／｀:::..　　∨/／ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| }:::艾芯＞:〉　:::::≦芯_才≦　　　 V ハ}.|　　　新兵でも、追加の兵が
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　八 ::::￣￣/　　:.::::＼￣　　　　　　　.}::乂'　　　到着するまでなら なんとか……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V::.　　 .:|　　　　　　　　　　　／　/才/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V::.　....::　　　　　　　　　　 /:　　　／　　　　 それしかない、か。
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 :::::..:::::ハ＿, ｨ　　　　　　　　　 厂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 :::::.　　　　　　　　　　　　 　 　 |ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∧::: 　弋二ニ=-　　　　　 ../　.|) ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／/　{∨.　 ｰ----　　　　　.／　　/　 ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ./　　　V.　　　　　　　　　x:::/:. ／　　　V＼__
　　　　　　　　　　　　 　-‐　　　　 |　　　 .乂.＿＿＿＿.／::::::/／　　　　　}',　＼　 ‐-
　　　　　　　　 -‐　　　　　　　　　 |　　　　　/{:::::::::::::::::::}:::::::／　　 　 　 　 }∧　　　　　　 ｰ-
　　　　 -≦　　　　　 　 　 　 　 　 |　 　 　 /. 寸::::::::::::/::／寸　　　　　　 /　∧　　　　　　　　　 ｰ-
　　　/}　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　／| O |::::::::::/:::{ ‐　}　　　　　　./　　.∧　　　　　　　　　　　　ｰ-
　　./　|　　　　　　　　　　　　　　　|　 ／ .八　 {　　　　 {,イ八　　　 　 ./　　　　　　　　　　　　　　　　　　─-
　 / 　 |　　　　　　　　　　　　　 　 l／　　 　 V∧　　.:／./　　＼　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
. /　　 .|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V∧:::::/　/　　 　 :＼ ./　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　∨
　 　 　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 V∧/　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 ∨
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　V/O/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　 　 ∨
　　　　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　　　 　 　 　 　 ∨


49 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌───┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└───┘


【 ライム　路地裏 】

　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 | 　|i:::ll. :|| |:::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 | 　|l;::ll ::!|_|::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 | 　|i:: ／ '::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 | 　i／::'
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 |　　~
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 |::
　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　 　 　 |　　　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,;| ,,.. - ' /　　　　　　 _, -ー,
ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　___. 　;;:;|/,,. - '''||　　　_,. - '~.,, -|| |::
:: ヽ;,,､　　　　　　　　　　　　　　/ヽﾆ ゞ;;|　 |.:::::;;||::　　.|i :.::::|| ::: ;;|| |:::
:: ;;i　..i...... ..... ......... .......... ..;;:::,,　 i　!. ; ;;';;;|　 |.::.:::,||:::　　|| ::: :|l ;;;::::|| |::::
'' "　,, ;:'':: :: :: :::: ::::::: ::::;'::: :: ::.'';,i .i::￣￣|　 |.:::::;;||:::　 .:||;==.| =＝|| |:::
,,. ;:''':: 　 ::.　..::.　..　 ::;'::　.　:::　:: ''､:: :.　.,|　 |.::::;;;||.. 　..:|| : :::|l ;;;::;;|| |::
.　:　　:　.　:　　.　:　/.　:　.　:　.　,::.＼. : .|　 | ::():||　,　:.|| :;, :|| :::: :|| |:::
　　,,　　,　　　 　: /　　　　　 　 　 　 ＼.|　 |.::::'';||　 　.|.i::‐-!',,__..;|| |::
;　　　　　　,,　.　/　　　　　　 　 ,　 　 　 ＼.|:.::::;;|| 　　　 ~ﾞ'' -..､_.|| |::
　:　　　　　　 ,/　　　　　 　 　 　 　 　 .､―＼:::::||　　　　　　　 　~"::
　　　　　　　/　 　 　　　 　 　 　 　 　 `.＼＿＼||
　　　　　　/　　　　　　　　　　 　 　 　 　 `'――＼
　　　　　/　.　　　　　　　　　　　　　,,　　　. 　　　　＼
　　　　/　,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　　 ゞ;;ﾉ
　　　/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ;;i/
　　/　　　　;: 　　　　　　　　　　　　　　　　　　., 　　　　　　＼


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _＿__
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _　-‐　￣::::::::::::::￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ／:::::::::::::::::／::::::::ｰ=ミ::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::／:::::::::::‐‐─=ミ彡'⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 / ::::::::::::／::::::::://彡‐===ミV／⌒ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,' :::::::::／:::::_,,ノ///　 　 　 　 ｀⌒ヾ:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::::／:::::::::::::: ///　　　　　　　　　　ｉ:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {／:::-―==彡/'′　　　　　 　 　 　 }:}
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /:/::::::;jI斗=彡′-─- .._　　　　　 　 }:}
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {::{::::::ん⌒V:/　　　ーｔｧｰミx、　,x-─jﾉ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 {::{::::::{ { う }:{　 、　　￣ 彡'′　{ｔｧｰi′
　　　　　　　　　　　　　　　 　 Ｖ:::::::＼ｰ'　 　 }　　　　　　　　 { 　 ′　　　想定通りに話が進みましたな。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:i::::::::::::iｰｲ　 .:　　　　 　 _.: 　｣　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:}:ｉ::::::::ﾉ　　　　　　　 　 　 ｀ﾞ′/　　　　　 では、予定通りに
　　　　　　　　　　　　　　　　　 }:}:{:::::: |　　　 、　　　 -‐ー‐- / 　 　 　 　 高槻達を残していきましょう。
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 从{:::::八　　:.　＼ 　　　　¨¨　′
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼{ .. ＼ 　 　 ≧s｡. _＿_/
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 , -/..＼_.......二ニ==──ｈｧ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 人〈 ...................... ｀Y⌒ヽY ||{、
　 　 　 　 　 　 　 　 _　-‐　＾ー=ミx ＿ ...............人__,人! ||{｢�_、
　　 　 　 　 _　-‐　＾ー===ミx、 　 〉〉　 ￣二ﾆ=ｰ==<⌒�Y＼,}}＞┬=ミx､、
　　　　 　 こ二二二二ﾆ==ニ二二二¨　‐-　 _...............＼....V⌒V....ﾉ┌┴=う
　　　　　　/=二三三三三二＼ニ二三三＞｡、＼..... /⌒ヾ|i 　 |⌒Y'} �Wﾆ}
.　　　　　/‐=二三三三三三=‐ﾊ二三三三ニ‐＼＼.{.........人....人_丿} }∧=}
　　　　　ｉ‐=二三三三三三二=‐i二三三三三二 ＼＼_彡'⌒Y＾ミｰ//ﾆ∧}


　　　 　　 ＿＿＿_
..　 　　 ／　　 　 　＼
　 　 ／　　─　 　 ─＼
　 ／ 　　 （●） 　（●） ＼　　　ですね。
　 |　　　　　　 　 ' 　　　　 |
　 ＼　　　　　　⌒　　　／　　　 ライムは重要です。
. 　/⌒ヽ　 　　　 　 　ｨヽ
　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |
./　 　 ／　r─--⊃、 　|
|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|


50 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　暗黒騎士団が駐屯するフィダック城と隣接する古都ライム。

　　　ここは できる夫達にとっても重要な場所であった。


　　　　　　　　　　 　 　 　,.．-−- ､
　　　　　　　　　　　　, ＜　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　 　 ,ｲ　　　ノ　　 ､　　　＼
　　　　　　　　　　/　　￣　　　　　`ー― ﾍ
　　　　　　　　.　/　 （ ○ ）　　　 （ ○ ） 　',　　　　暗黒騎士団との不可侵条約……。
　　　　　　　　　′　　　　 　 、　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　|　 　 　　＿＿＿_,　　　 　　.}.　　　３周してますけど
　　　　　　　　　',　 　 　 　`ー―'′ 　 　 　 j　　　 守られた事って１度も無いんですよねぇ……。
　　　　　　　　　 ゝ、　　　　 　 　 　 　 　 _,ノ
　　　　　　　　　　 　｀７ ー-　　 　 　 弋´
　　　　　　　　　　　 , ′　　　　　　　 　 ヽ
　　　　　　　　　　 , ′　　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　　,.ｲ　,.ｨ　　　　　　 　 　 　 __　＼
　　 　 　 　 　 ‘ー ' /　　　　　 　 　 　 　 ', ｀¨´
　　　　　　　　　　　,′　　　　　 　 　 　 　 ',
　　　　　　　　　　 ,′　　　　　　　 　 　 　 ﾊ
　　　　 　 　 　 　 {　　　　　　　　　　　　　　}
　　　　　　　　　　 Ｖ　　 　 　 　 　 　 　 　 ,′
　　 　 　 　 　 　 　 Ｖ　　　　　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　 　 ヽ　「｀¨¨¨¨¨¨¨¨}　/
　　　　　　　　　　　　　`┘　　　 　 　 ｰ′


　　　その度にウォルスタ解放軍とライムの民は、多大な犠牲を出していた。


51 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　『聖騎士』 アムロも、その犠牲者の１人だ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　　　　　　　　斗ｬー-‐ー ﾐ､ _ _
　　　　　　　　　　　　　　 ＞':::::::::::::::::::::::::::::::::　＜
　　　 　 　 　 　 　 　 　 , ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::)
　　　　　　　　　　　　　/:::::::::::::::::::,ｨﾚ´ｿ´}:::::〉::::::::',
　　　　　　　　　　　　　〉::::_ｧ､:::／　ヽ沙 ヾ〈::::::_:,/
　　　　　　 　 　 　 　 ∧:::::}　ヾ　　　　 ｀　〈 tﾊ:::}　　　　やめろ！
　　　　　　　　　　　　　 ヽ;込_ 　 　 　 ＿ _´　'｀´
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '､/　　　　/　∨　/　　　　　　これが貴公ら
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　::.　　　ー '　 /　/　　　 　 ローディスのやり方なのか！！
　　　　　　 　 　 　 ｡s＜¨i´ﾄ- s｡＞｡ 　 _／::∨./
　　　　　　　　＞,´:::::::::::::j{　　　　　 ｀~"''ｿ :::::∨ /
.　　 　 　 ,...../ / ｀≧sｧ:{｀~¨二 ー-ﾐ　_/´:｀ミ ∨
　　　 　 〃: ⌒: : : : :/:::::{:::/　ー　´ 　./::::::::/ ｀´≧s｡　_
.　　 　 /: : : : : : : : :/:::::::∨:/:　　　　./:::: ／: : : : : : : : : ハ
　　　　{.: : : : : : : : : ＼::::::∨ /　　　/: ／: : : : : : : : : : : : : ∨
　　 _ｧ': : : ',: : : : : : : : :＼:::∨ /.　 ,'／: : : : : : : : : : : : : : : : :〉
　　 {: : : : : {: : : ／: : : : : ヽ::∨ 　 ｨ':::: : : : : : : : : : i : : : : : : {
　　/ : : : : :{: ／: : : : : : : : :｀ﾐゝ /: : : : : : : :＼ : : : { : : : : : : ∨
　 i|: : : : : : {: : : : : : : : : : : : : :∨: : : : : : : : : : :＼: i{: : : ／: : : ＼
　 ,': : : : : : ',: : : : : : : : : : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : :∨ __: : : : : : : ヽ
. 〈: : : : : : : ;i: : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : :/ ヽ　＼: : : : ＞'´¨ｧ
／ﾆﾐ､: : : : ｫ:.:.::／.:.:.: : : : : : ,': : : : : : : : : : : : : : :/　　 ｀ﾐ､｀ ¨¨´ ／_ｧ,
: : : : : : : : i{ }／: : : : : : : : : : }.:.:.:.:.:. : : : : : : : : : /　　　∧::)i.　 ／ _ｧ } ヽ
: : : : : : _ア 〈 : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.: : : : : : : :/. 　 　 　 ヽ:＼ ｀/ ／_ア_
: : : : _ア　　/: .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::〉.:.:.:.:.:.:.:..: : : : : :〈　　 　 　 　 ＞､｀ ゞ ´＜_ｧ
: : _ア　　　 ヽ　,｡z≦「￣￣￣　∨s｡. _: : : : ::/　　　　　　　　　¨¨¨´
_ア　 　 　 　 {::::::::::::::| 　 　 　 　 }:::::::::::｀~"''‐{

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―― ---　． ､....__
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::￣ ｀`　-､、
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: !
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ___　 :::::::::l
　　　　　{!　ヽ__　　-―　　￣　 ｀. 　::::::!
　　　　　｀　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　 ,,==　＝＝､、　　　　　　|
　　　　　　　 〃　, -‐ ､　　ヾ　　　　　 .|
　　　　　　　　　　{　・　}　　　}〉　　　　..ｌ
　　　　　　　　　　ゝ - '　　　// 　　　....ｌ　　　今度こそ やらせませんよ、暗黒騎士団……！
　　　　　　　　ヾミ==二==　""..................|
　　　　　　　　;;;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｌ
　　　　　　　　　;;;;::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::::ｌ
i 〉　　　　 　 　 　 　 　　｀｀::::::::;;;:::::::::::::!
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .::::::::::ｌ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .::::::::j{
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 .:／
―――　-------　 　　　　　　／ｌ
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ィ 　 ｌ


52 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　とはいえ、できる夫が ずっとライムに貼り付いている訳にはいかない。

　　　そこで できる夫は初期汎用団員である高槻の提案を受けて、彼をライムに残す事にした。

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　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　三　　　|
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |――――─────‐───────|＿＿＿＿＿_
　　　 　 　 　 　 r'´三三三三ﾆ|::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::　　　　　 :.::.::.::.::.::.::.::.:|三三三三ﾐ 　 ）
　　　　　　　　　｛ { 　（　(　 〃 |.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　　　　.::.::.::.::./￣￣￣￣￣＼彡／
　　　　　　／￣￣￣￣￣＼＼＼ :.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.　 　 ::.::.::.::.::.:|　 饅　通　な 　∨
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |ー＼二二二ﾆﾆﾆﾆﾆ／ﾆ二二二二二.|　 頭　.り　に　 │
　　　　　　|　 　 の 　 単 　 | 二二二二二二二二二二二二二二:│　騎　す 　 ` 　.|
　　　　　　|　 　 ね 　 身 　 |ﾆﾆ.二二二二二二二二ﾆ=--‐¬'´::::::|　 士　が 　　　.│
　　　　　　|　 　 ！ 　 赴 　 ト ﾆ二二二二二二_,,斗t≦气テ寸彡∠　 団　り　　　　 |
　　　　　　| 　 　 　 　 任 　 |　}ﾊ`弋气ﾃ≧ｧ:::::::ﾐ=::`^¨ﾆﾆﾆ¨チ''⌒| 　 さ　の　　　 .｜
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |　l:ハ :::｀￣¨::ﾝ| 　 . ::::::::::::::::::: /´￣＼| 　　 °　　　 　 /
　　　　　　l　　 　 　 　 　 　 |.　V∧::::: '´　::::|　　　　　　　厂￣￣￣＼　 　 　 　 　 /
　　　　　　＼＿＿＿＿＿／　　V∧ 　 　 :: |　 j　ヽ　　　|:弋__/"::　　ｷー=彡丁￣
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ﾑ　　 ::寸ｰ'⌒`'　　　{.::〃:::>''; 　 ::彡　..:彡|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _, -∧ヾ　　　¨´　　　 　 ￣,.フ|::::　　　 　 :::::::::|
　　　　　　　　　　　　_,　-─ '´ : : :/: ∧ " `ー=━━━一彡ｲ::|:::::　 　 　 ::::::::::ﾄ､＿＿_＿
　　　　　 　 _,　-‐'´: : : : : : : : : : :/:　: :∧　 癶＝ー‐=≦癶　 :::|:::::　 　 　 ::::::::::|| ＼:::::/＼ : :
　　　_, ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : :! |＼　　:::..　 　 .::::::::.　::::| :::::..　　 彡::::::::||.: : :∨ : /: : :
_, ‐'´: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : :|l ∨ﾍ　　　　　　　　　:::人:::::::...　〃::::::::彳: : : :|: :/: : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : :|　 ＼::ゝ､,,,＿＿＿,. イ:／ヽｯ=彡､_,,　:::::|: : : :│: : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :/: : : : : : : :|　　 ,ゝ-、::::::::::::::／l厂　　 〈:::;'　｀ ´　::: |: : : :│: : : : : :
　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : /: : : : : : : : :|　　/;;彡ヘ::::::厂　/ﾄ＼　　∧'　　　／￣￣| : |: : : : : : :

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　オーベルシュタインの根回しによって高槻を１部隊長としてライム守備隊に赴任させ

　　　暗黒騎士団の動きを探ると同時に
　　　彼等の裏切りに備えて、ライムを守るための兵を育てさせるのだ。


　　 　 　 　　　＿＿＿_
　　 　 　　　／　　　　　＼
　　 　　　／　⌒　　　⌒　＼　　　 　 あと、ヴァレリア解放戦線の拠点も近いので
　　　　／ 　 （●） 　（●）　　＼
　　 　 |　　　　　 __´___　　　　　|　　　そっちも探ってもらいましょう。
　　　　＼ 　　 　 `ー'´ 　　　／
　　 　　ノ　　　　　　　　　　　＼


53 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　翌朝、できる夫達はフィダック城に向かい

　　　高槻は、早速 新兵を集め始める。


.　　　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､　　っ
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',　 っ
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ　　　（ い、いきなりナイトにしてもらえたぞ！
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／　　　　　　この部隊、すごく待遇いいんじゃ…… ）
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '〜〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
　　　　　　　 ￣´



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,. -―- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /＿,,,,,...=-゛‐.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,,;'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .{;;;;;;;;;;;;;;;;;;;::::_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｉ;;;;;;;;;;;'''"ｉ_〕,｀゛'‐ｉ;;;;;;;;;;j　　　では、鍛えてやるとしようか。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !､;;;;;;{.i .-―‐- }.|;;;;／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｀''（.{.`. ￣￣　.ｊﾉ　　　　　 安心しなさい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉヽ＿＿., ' !　　　　　　演習では死にはしない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿　　 ,,ﾉ-‐'iｰ―-,{.
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,-‐'' ､.:.:.:.:.｀:ヽ.:.:.:丶l''ヾ/ヽ!ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,'.:.:.:.:.:.:.:｀:丶.:.:.:丶_.:.:.:.:＼!.::.. !':＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀､.:.:.:.:.く.:.:.:.:.:.:ヽ:. }:.>.:丶
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 !.:,;,;,;,;,;,;,;,:.,;,;,;,;,;.:､.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:.:.:.:i: !｀､.:.:｀.､
　　　　　　　　　　　　　　　　　{:.:,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,:.}.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.!i.:.:}.:.:.:.:.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｉ.;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;ヽﾉ.:.:.:.:.:.:.丶.:.:.:.:..!!.:.!.:.:.:.:.:.}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　},;,;,;,;,;,:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.｀,.:.:.:.:.:.:.:.:｀､.:.:.:.:.i!:.|:.:.:.:.:.:!
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {;,;,;.:.:.:.:／.:.:.:.｀:.､:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ.:.:.:.:!:!.:.:.:.:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|,;.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼:.:.|:!:.:.:.:.:.!


.　　　　 　 　 　 ,. ‐ｰ ､
　　 　 　 　 　 ,{ ,／´⌒',
　　　　　　　 rY０）、：：：!
　　　　　　,∠ﾞｰ､,.ｲlｊｰイ⌒ir､　　.イ　　　（　）
.　　　 　 /.　 ｀i, ）Y｀ー'〉／ﾉil／／
　　　　　ト､___,（(,)）｀T´r‐"／／
　　　 　 i}‐-''7〉､,,＿ | i.／／i|
.　　　　 |{　／ヾ､ﾆr､／／　 .l|
　　　　 |::`ゝ､_/´ヾﾈ､Yi　　　l|
　 　 　 |::::::〈ヽゝ<､ソ^i ｌ.　　 l|
　 　 　 |:::::ｆ^ヽ__ノ::/ ∧'､　 ,ﾘ
　 　 　 ﾚソ　r '〜〈_/｀‐ゝﾆｲ
　　　　 〈(ｿｒ=ﾍ　　　　〈(ｿ,r‐ヽ､
　　　　　 ゞく⌒ヽ　　　 ｀^ー-- '
　　　　　　　 ￣´

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　※ ナイト
　　　　　　　　　 　 リメイク版で大幅に強化されたクラス。
　　　　　　　　　 　 防御に特化し、単体回復などの神聖魔法も使えるようになった。

　　　　　　　　　 　 壁役に適任で、迎撃戦に向いているため
　　　　　　　　　 　 高槻は まずナイトを鍛えて増やそうとしている。

　　　　　　　　　 　 なお、前の世界線から持ってきているので転職証は山のようにある。

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54 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　その一方でガルガスタンの捕虜については やる夫と凛に任せられた。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　, 　ォ ´ ´￣ ､{｀ヽ⌒ヽ
　　　　　　 　 　 　 　 　　､ー‐く ／ ﾄへ ヽヽヽ>〜}　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＼__/// ｌ|　 ヽ ｉ ｉ　iく_ﾊl　l 　 i
　　　　　 　 　 　 　 　　　　＜_| i !　i|　　ﾘﾅﾅナﾚﾊi　i　　!
　　　　　　　　　　　　　　　ﾉ　ﾑ从 八　　ｲ;rﾊﾉ' ´ l　l　　|　　　まぁ、私は１人で
　　　　　　　　r〜ｵ´7´￣「iー‐ ､ヽrj〉 　　´~ 　 .ｿl　i　　|
　　　　　　　 ﾉ　/　　　　 .| }た彡!ハ 　 __ 　 　/l　|　l　　|　　　１部隊分の働きが できるしね。
　　　　　／// / 　　　　　jﾉ せ_ﾉ i liヽ、 __　イ__l_ |　i　　|
　　　　'　　i　 ハ , ィ'´￣_＞〜へ__ ,ィ 7ﾊ「￣　_.ﾊ!Ｖ. 　 |
　　　　　　 ゝｉ　 〉´￣￣　　　　 /　i| 〃 .ｌ|、　　 / 　　 ,ｲー 、
　　　　　　／ル' 　 　 　 　 　　/／´￣{__jヽ＼／　　／ 　　　i
　　　　〜'　　　　　　　　　　／　ヽ／/　| ﾄ ／　　／ /　 　　 l
　　　　｀￣ ￣￣￣￣￣7Ti 　 　/ /.ー.| |,'　　 , '　 /. 　 　　 |
　　　　　　　　 　 　　 ／ ﾉ |　　/ /O〉　| |〉 　 !　　/.　 　　　 |
　　　　　　　　　　　 /　/　/ 　〈ノ　/ 　 | | //ｲ　　ハ 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　从 ﾚ'ｲ. 　 　 O|.　　 V从ﾉ　　/ .ハ. 　 　　|



　　 　 　　　＿＿＿_
　　 　　　／_ノ　 ヽ、＼
　　　　／（ ●） 　（●）.＼
　　 ／　　　（__人__）　　u. ＼　　　　捕虜になんか言われたら やる夫に言うんだお？
　　 |_ _.　　　 ｀⌒´　　　　 　|_
　ｎ .| | ｌ ,/)　　　　　　U 　l^l.| | /）
　', U ! ﾚ' /　　　　　　.　.　| U ﾚ'/／)
　 {　　　 〈　　　　　　　　 ﾉ　　　 ／
　..i,　　 　."⊃　　　　ｒニ 　　　 /
　　."'""⌒´　　　　　　　`''""''''


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_　 ,. - ､／|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,、 __,. -ﾊi:i:i:ｉY三ミ､＼|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /／/::::: -ミi:i:i:iﾊ:::ヾﾐ:::::
　　　　　　　　　　　　　　＿∠ア::::r'´:::::::ﾍ＼ヽYi:i:＼:::::::
　　　　　　　　　　　　 　 ＼i:i/::/:::|iヽ:ヽ::::::!::::',:ヽVi:i:i/ﾍ::
　　　　　　　　　　　　　　　 /::::l::ｌ::|'´ヽ:l:',::从Njﾊﾘヽ/::|:::!
.　　　　　　　　　 　 　 ∩.　l:::l::l::ｌ::ﾄ､　ﾘｌﾊ 'ｫf乏i>　ﾐ:::|:::l
　　　　　　　　 　 　 　 | |　 l::ヽ从lミ 　 　 　 ゞ'′　{ﾚ:|::::!　　　　あ〜、確かに言われたけどね。
　　　　　　　　 　 　 　 | |　 ヽN:::l:::ヽ⌒ｊ　　　　　　/ｌ:/:::::!　　　　あの騎士とかに何故裏切った〜とか。
　　　　　　　　　 _r 7 ﾊ.＼　　 |::l::::j::ﾊ　 ｔ.:::ﾌ　　 ｲ:l/:/:/:
.　　　　　　　　 〈〈 ヽ弋ｉ　｝ 　 |ﾉ::〃:::l＞...、_ ／__l/:/:/l::　　　　でも ――
　　　　　　　　　 V Y　 　/ 　 /:://,. ┴‐- |｀¨´:／:/:/:ﾉ::
.　　　　　　　　　 {、l__,. ｲ 　 /::/／: / : : o : :／:／:/':,. -
　　　　　　　　 　 ｌ: : : : :ｌ、　l:::l/: :,ｨｉ: <＼ ／:::/::::/::/: : :
.　　　　　　 　 　 l : : : : : | 　∨／: : ／ イl::/:/::::/l::.{､ : :
　　　　　　 　 　 ｌ: /: :/:,i:| 彡/､_:_:_〈／ : Vｌ:::l:::::{{､ヽ)): :
　　　　　　　　　 V: : : /l V: :ﾊ::::::::::::｀ヽ､: :j/ﾉ:::::)ﾊ斤三=
　　　　　 　 　 　 l: : :/i:l: :〉､{i{ヽ:::::::::::::::::: ('〈::,.ｲﾑｲﾆ三三
　　　　　 　 　 　 l: : {i:i:l: i} : :Y:::::￣｀丶､:::::::ヾﾆｱ ´::/ l:::l


55 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ　 ＞/ ./ .::/:／/ ./ /ヾvム　ｉ　　i　 ヽY´;.=--
　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾚ:´::::::! :' :::/:/./i' ;ｲ /　　　｜::! :! ::i　 :i::Y:::::_
　　　　　　　　　　　　　　　 7:､:::::::l:i|:.,ｲ:/l/　!i_j:,′　　 , !,ｲ: :! :::! :.::ｌ::l/´::::....
　　　　　　　　　　　　 　 　 l　,ﾍ::_:|ﾊｉ| li Ｔ¨´l! |{　　 　 ∨ !:/i :;'|:.:j::!::ﾄ､:___;.
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l /　　￣/l　,z=＝ﾐ !　　　／ ｀/､,!/ !,ｲ:j!/:::.｀ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,'/　　,　 f ,|　　　　　 　 　 　 =ミ､′7'//ﾘ::::::::..　＼
　　　　　　　　　　　　 　 〃　 .:/　.::! l　 　 　 　 ,　 　 　 　 ヾY /,ﾐ:7ー-‐'⌒　　　―― クァドリガ砦で
　　　　　　　　 　 　 　 ／　 .:::/　.:::::ぃ　　　 i-　.._＿　 　 　 し , ‐/::::　　 ,　　　　 何があったか話したら
　　　　　　　　　　　　/ /￣ﾞV　 .:::::/:::ﾍ　　 |　　　　j　　　　 ,ノr‐!::::　 　 i:
　　　　　　　 　 　 , ー１　　亅 .:::::/::::ｉ::::ヽ　 ! 　 　 /　　　／_,.-':i:::::　　　i:.　 　 　 寝返り已む無しって
　　　 　 　 　 , ‐'´i　　 ､　_,�h:::::/::::::i:r:/　＼`ー‐'_,,. -‐'´::｢::::::i::|:::::　::.　 !::　　　　納得してくれたわ！
　　　 　 　 ／　　 l　 　 !　　tｰ-　._rv′`ｰ- 二_´　/:::::/:::i|:::::::i::|:::::　i:..　 i:::
.　　　　　 〈　',　　！ 　 li′　＼_:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:.:.::.::￣::〉:::i::::::i!:::::::!:l:::::::. l:::..　 ､
　　　　　　ﾊ　ヽ　　ｉ　　ﾘヽ.　 　 ｀i:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.::.::.: ｲ:::::l:::::::l::::::::i::!:::::::..l:::::.
　 　 　 　 {. ヽ__ゝ-‐`＝-‐'｀ー一':.:.:.:.:.:.:.:.:.:/ヽ::.::.::.::!｀ー ―:--､:!ヽ:::::::.l::::::.

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　l,.:::/ 　 　 l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　i-'､ 　 　 l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　l　 l 　 　l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　l-'　 　/
　　　.´ヽ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /､　 /
　　　　 l´｀＼　 　 　 　 　 　 　 　 　 　/　ヽ　l
　　　　 l､　 　＼ 　 　 　 　 　 　 　 　/:::::::::冫､.　 人
　　　　　l::､　 　 ＼　 　 　 　 　 　 　/ 　 　 l　,ヽ（__;）
　　　　　 l::::､ 　 　 ＼==､､　 　 　　/::::::::::::::l　l　l:::l
　　　　　　l:::::､　 　 　 　 ＼＼　 　l:::::┃┃l＿l　ヽ'､
　　　　　 　＼_l　 　 　 　 　 ｀l ＼ l:::::::,-'￣ 　 ＼_ l　 　　　,‐‐　　　妹ほどの才能があれば
　　　　　 　 　 l　 　 　 　 　／￣ llー´＿,―,―､　　ヽ--､l´ 　 　 　 助ける価値を見出せた……って
　　　　　 　 　 l＿　 　 　／´ l　l冫､,/,｀=´l´　 　l__ ／/￣
　　　　　 　 　 　 　l￣￣＼　l　ll　l__ｌl-' o　,―‐´ / /　/::l　　　　　 ……本当に それを父親が言ったのか？
　　　　　　_,‐､＿ /,-､　 　　l_l 冫/･　　 ,-´:::::::::::,l　ｌ　 l l::l＼
　　　　'￣　 　　　ヽ　l 　 ／ ／　!ー´￣:::::::::::／　　冫ヽ::l::::l｀　　　その…………スマン。
　　　.ﾌ　 　 　 　 　!'l ー´ 　冫､　｀ー-､,‐´￣ 　 _／　ヽ `ー /
　　　..,, ,､　 　　＿,／ 　 　 　_ヽl＿ 　　┌――┐ｌ　 _,―´￣
　　　　//＼ー´　 　 　　｀￣､二二二 、└―‐┘―´

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　頑なに寝返りを拒むガルガスタン騎士も同情である。


　　　　 _＿＿＿
　　　／　_ノ　ヽ_＼
　 ／ ∩ｌ＾ｌ^ｌnnｌ^ｌ^|＼
／　 。ヽ 　　‖　　ﾉ　＼
|　　　／　 　人　 　ｌ　　 |
＼ ／　　 /|ii!i!|＼　＼／
.　|　　　 /. |;;;;;;|　 ＼　|
　　　　　　 ｀ｰ´


56 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ､_/|＿＿__ 　 　 /!　 /|
　　　　　　　 　 　 　 　 ／´.:..:..:..:..:..:..:..:.｀ヽ//|‐く/
　　　 　 　 　 　 　 　 /.:..:..:./Ｖ|:..:..:..:..:..:..:..:..∨.:..: ﾟ,
　　　　　　　　　　　　|:..:..:.. |　 |:|:..:∧:..:..:.|:..:..ﾟ,:..:..:.|
　　　　　　　　　　　　�W:从j　 jﾉV─}从/.:..:..:|:..:.. |
　　　　　　　　 　 　 　 |:|tｯ‐　　tｯ─ 　 }:..:..: |:..:.. |　　　同情するなら降伏してほしいんだけどねー。
　　　　　　　　　　　　　|} ￣,　　｀￣　　 ﾚ=､/.:..:..:|
　　 　 　 　 　 　 　 　 八　　　　　　　 　_うﾉ| :..:.. |　　　クソＭＡＤ卿、やっぱ役に立たないわ。
　　　　 　 　 　 　 　 /.:..:.`　 ─　 　 . イ.:..:..ﾘ .:..:. |
　　　　　　 　 　 　 /.:..:..:..:..}:..｀７　　 { .:|:..:../.:..:..:|:.|
　　　　　 　 　 　 ./.:..:..:..:../_}￣￣￣￣{__;l{:..:..:..:乂
　　　　　 　 　 　 {:..:..:..:../. : : : ｏ:∩:ｏ : : 八:..|:..:..:..:｀ヽ
　　　　　 　 　 　 乂:..:..:{ : : : ⊂ﾆ　ﾆ⊃: : : У.:..:ノ.:..:ﾉ

┌─────────────────────────────────────┐
│※ 現状 饅頭騎士団 唯一のガルガスタン人である凛、道連れを増やそうと必死である。　│
└─────────────────────────────────────┘

　　　 　 　 　＿＿＿_
　　　 　 　／　　　　　＼
　 　 　 ／ 　 __ノ　 ヽ､_ ＼
　　　／　　 （○） 　（○）　＼　　　お、おう……。
　　　|　 u　　　（__人__） 　　｜
　　　＼ 　 　　　|　　|　 　 ／
　　　／　 　 　 　⌒　　　 ＼


57 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　r.､|/＼ 　, -‐: : : : : : : ‐- ､.／/}＿
　　　　　　　　　ﾏ人//} ': : : : : : :v: : : : : : : V//}//
　　　　　　　　　/: : :∨: : : : : : : : l: : : : : : : :Y＜: : ヽ
　　　　　　 　 ノ: : : :/: : / : : : : r〜',: : : :',: : :V//: : :ﾏ
　　　　　　 　 7 : : : l: : ,' : : : : : |　　}: : : : ',: : :V: : :l: :}
　　　　　　　　{: : : : l: : l: :从l: ﾊ|　　}从l斗Ｖ}: : : : :l: :}
　　　　　　　　{: : : : l人{V上土_|　 ７彡ｬ示 ﾚ､ : : : : }　　　　　……それよりさ、ちょっと調べてほしいんだけど
　　　　　　　 ﾉ : : : : :f从 ｀弋ソ 　 　 弋ソ 'ﾊ ): : : :八
　　　　　　　/:l: : : : : ゝﾑ .:.:.:.:.　　! 　 .:.:.:. /ィi:}: : : _ : ',　　　　 あのリューモスって騎士、クリザローの出身で
　　　　　　 ‖:l: : : : : ',i:i:¨ゝ　 　 　 　 　 ｲi:i:i:i:l: : / }:.',:.,　　　　故郷に婚約者が いたらしいのよ。
　　　　　　‖l l : : : : : ',i:i:i:iィ＼ ´　｀　ｲVi:i:i:i:/: : {　{: :', ',
　　　　　　　/: :',: : : : : :'／〈　＼>‐<／　〉＼': : : {　{: : ', ',　　　その……無事かどうか知りたいんだけど。
　　　　 /　 ′- 从 : : : : ',/l 　 ７六ﾏ　////: : :/}_／〉‐､_',
　　　　 　 //////∧: : : : :',ﾊ　/ 只､∨///: : :r'' _つ　/　} ,
　　　/　 /{ //////∧: : : : :',}//7ｏﾏ ∨/: : : :ﾊ　^ｰLLr' } .;
　 　 　 /: {////////∧: : : : l/ 7 　{ﾆ /: : : :l: 人_　(　　 ハ;;
　 /　 /: : :Ｖ////////ﾘ: : : : ｌﾆ| Ｖ {ﾆ|l: : : : l: l/ハ　　 _//∧
　　　/ : : : ∨///////: : : : : ｌﾆ| ｜{ﾆ|乂 : : ',ヾ寸¨¨¨ ////}',
　l　/: : : : : :∨///／: : : : : :人ｿ ｜∨//＼: :＼{ｌ＼　/////ﾊ',



　　　 　＿＿＿_
　　　／ 　 　 　 ＼
　 ／　　＼　　 ,＿＼
／ 　　 （●）゛ （●） ＼　　　それは……人を派遣しないと調べられないから
|　 ∪　　 （__人__）　 　|
/　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　 アルモリカに戻ってからになるお、流石に。
(　 ＼　／ ＿ノ　|　 |
.＼　“　　／＿＿|　 |
　　＼ ／＿＿＿ ／



　　　　　　　_, - ― 、_　 , -――　- 、　, -―､
　　　　　　<　｀―＝、／;;;;;;;;";;;;;;";;;;￣;;∨''￣￣￣>
　　　　　　　 |;､＿ -/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ;;;;;;ヽr' 　 ／l
　　　　　　　 |;;／　//;;/;;/;;/;;､;;;､;｀i;;;i;｀､;;;;｀i^ヽ;;;;;;|
　　　　　　　 K 　 ｲ;;;;;i;;;;i;;;;i;;;i "　i;;;i;;;i;;;;;i;;;;;;i　　＼i
.　　　　　　　l;;;Y　l;i;;;;i;;;;i;;;;;i;;;i　　 i;;ii;;ii;;;;i;;;;;ﾉ ､ イ;;l
　　　　　　　|;;;;;｀‐ﾚ;;;;ii;;ii;;;;ii;;i ,､ ､ i;;i_i;i;i;ﾉi;;/;ヽﾉ;;;;;|　　　そっか……無事が分かれば
　　　　　　　|;;;;;;;;;i　'; i,=＝, r"ﾉ　 !/=＝=ｲ;､;;;;;;;;;;;;|　　　説得しやすそうなんだけどなぁ……。
　　　　　　　l;;;;;;;;;ヽ, i ハ / /　　,r ┐　　//i;;;;;;;;;;;;;l
.　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;Y ｲ/ / , ／ ／　 u.//;;|;;;;;;;;;;;;;|　　　まぁ、一般人は狙わないようにしてたし
.　　　　　　 |;;;;;;;;;;;;;;;;|　'　　´ t', -‐ ' フ;;;i;;;;;|;;;;;;;;;;;;;|.　　　多分 大丈夫だとは思うけど。
.　　　 　 　 !;;;;;;;;;;;;;-ﾄ ､　　　　 ﾆニ' l_;;;;|;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;|
　　　　 ィ´: ＼;;;;;/::::○::｀::丶､ィ―― "l;l;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;i
.　　　 /:::::::::::::::>┘:::::::::::::::::::::ノ｡::::::::::::::::::｀―＿＿;ヽ
　　　/:::::::::::::::/::::○::::::::::::::／!＿＿:::::::::::::::::::i::::::::::::｀､ヽ　　　← クリザローで不死者軍団を使ってた人。
　　 ｲ::::::::::::::/::::::::::::::::::::::,:l:‐ｉ ｉ----'::::::::::::::::::i::::::::::::::::i;;;;;i
　　 /:::::::::::/::::::::::::::::::::::/;;ｉ::::| |::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::|;;;;;i
.　 /::::::::::/:::::::::::::::::::::::/;;;;;i::::| |::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::i;;;;/
　/:::::::::/::::::::::::::::::::::::/i;;;;;;ﾉ:::|_|::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::ｲ;;{
　|:::::／::::::::::::::::::::::::/::/;;;/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::/;;;;;ヽ､


58 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　＿＿|＼　 　 -‐……‐-　 　 ／|＿＿
　　　　　　　　　　　∨//|//|／ :::::::::::::::::::::::::: ＼|//|////
　　　　　　　　　　 　 V／〉/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|/〈＼V
　　　　　　　　　　　　 |／//|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|//＼|
　　　　 　 　 　 　 　 〈|⌒＼|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|／⌒|〉
　　　　　　　　　 　 　 |::::::::|::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::| ::::::::|
　　　　　　 　 　 　 　 |:::::::ｉ|::::::::::::::::::::: ｉ|:::::::::::::::::::| :::::|::|
　　　 　 　 　 　 　 　 |::::::ｉ|i ::::::::::::::::::::ｉ|ｉ:::::::::::::::::::::::::::l: |　　　　（ ……婚約者……か。
.　　　　　　　 　 　 　 |:::::ｉ|i :: /:::::::::::: ｉ|i :::::::::::::::::::::::::::|: |
　　　　　　　　　　　　|::::ｉ|ｉ:::,:′::::::::: ｉ|i:::::::::::::::::/ ::::: :ｉ|:::|　　　　　私の事は もう死んだって
　　　　　　　　　　 　 | : |／..::/:::::::: ｉ|i:::::::::::::::::/.:::::::::ｉ|i:: l　　　　　伝わってるのかしら……？ ）
　　　　　　　 　 　 　 |／ :::: / ::::::: ｉ|i:::::::::::::::::/.:::::::: ｉ|i:::: l
.　　　　 　 　 　 　 ／..::::::: /:::::::::::ｉ|i:::::::::::::::::/ ::::::: :ｉ|i::::::::l
.　　　 　 　 　 　 ,:´ ::::::::: /:::::::::: ｉ|i:::::::::::::::::/.:::::::::::ｉ|i＼ :: l
　　　　 　 　 　 / ::::::::::: / ::::::::: ｉ|i:::::::::::::::::/.:::::::::: ｉ|iﾆニ :: l
　　 　 　 　 　 ｛:::::::::::::::::::::::::::: ｉ|i::::::::::::::: /.:::::::::::: |ｉ二二 :: l
　　　　 　 　 ／'､ ::::::::::::::::::::::::ｉ|ｉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::|ﾆﾆニ|_ノ
　　　　 　 ／ﾆ二＼::::::|:::::::::::::|i:::::::::::::::: |:::::::::::::::: |ﾆﾆニ|
　　　　 ／ﾆﾆニ二,ﾊ::::|:::::::::::::|::::::::::::::::: |::::::::::::人乂,_二|
　　 　 ｛二二--‐く　｝八:::::::::/＼::::::::::::八::: ／|ﾆ｀¨⌒ﾆ|
　　　　 'ニニニﾆﾆV//＾＼ ｛ﾆﾆ｝:: ／ .:∧｛ニ|ﾆﾆニ二|
.　　　　　'ニニニニ∨　　　＼ﾆﾉイ:::::／-ニニ|ﾆﾆニニ|
.　 　 　 　 'ﾆ二二＼｝　　　 _,｝ﾆﾆ|／ニニ二./|ﾆﾆニニ|
　　　　　 　 'ニニ二.＼ 　 ｛ﾆニ二二二二／ﾆ|ﾆﾆニニ|
.　　　　　　　 '二ニニﾆ＼_ﾉﾆニニニニ／ニニ|ﾆﾆニニ|
.　　 　 　 　 　 'ニ二二／＼二二二／ﾆﾆニニ|ﾆﾆニニ|
.　　　　　　 　 　 `'ｰ＜／..:::..＼二二ニニﾆ=-‐|ﾆﾆニニ|
　　　　　 　 　 　 　 ／ ::::::::::/.::::￣￣:::::::::::::::l::: |ﾆﾆニニ|
　　　　　　　 　 　 /.: /.::::::::/.:::::::::::::::::: ｌ::::::::::::l::::|ﾆﾆニニ|
　　　　　　　　　 / : / :::::: /.:::::::::::::::::::::::l::::::::::::::: |ﾆﾆニニ|
.　　 　 　 　 　 /.::::/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |ﾆﾆニニ|
.　　　　　　　 / :: /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |ﾆﾆニニ|
　　　　　　　/ :: / :::::::: / ::::::::: ｌ::::ｌ::::::::::::::l::::::::::::: |ﾆﾆニニ|
　　　　　　　＼/.:::::::::::/ :::::::::: ｌ::::::ｌ::::::::::::::l::::::::::::::|ﾆ(_)ﾆニ|
　　　　　　 　 ｛::::::::::::/ ::::::::::: ｌ::::::::ｌ::::::::::::::ｌ:::::::::::::|ﾆ(_)ﾆニ|
　　　　　　　　 ＼＿｛＼::::::::::ｌ::::::::::ｌ::::::::::::::l::::::::::: |ニﾆﾆ／
　 　 　 　 　 　 　 ｌ　　　｀￣└─‐L::::::::_ノl＿／ Τ￣　|
　　　　　　　 　 　 l　　　　　　　　　 ll　　　　 　 ┌|　　　|
.　　　　 　 　 　 　 l　　　　　　　　　ｌ l 　 　 　 　 ゝ-'///


59 ：◆vsQyY1yD2Q
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　　　　　　 　　　_________
　　　　　　　　　　　 ／　 　 　　 'r r.r.r.i
　　　　　　　　　　 /　　　　　　　 | | | | |
　　　　　　　　　　/　　　　　u　 .ﾉ.ﾉ.ﾉﾉﾉ　　　　　　　　　　　　　アルモリカに赴任していた凛が
　　　　　　　　　 ﾊ_ノ　 ヽ､__　 /　　　/ﾉ　　　　　 　 　 　 　 　 消息を絶ったダーロ。
　　　　　　　　　/ (●）（● )　.(　　 　l ヽー―ー-､
　　　　　　　　/　 .（__人___）　 ﾑ　　 ｲ　 　　r　　　　ヽ　　　　　戦争やってるんだ
　　 　 　 　 ./　　 / ヽ`⌒´　　 |　　 .l　 　 /　　　 　､ l 　 　 　 犠牲者が出るのは仕方がないダーロ。
　　　　　　/ 　　 / 　八_ ､__ ／l　　　| 　 ,'　　　　　 l 　l
　　 　.　 /　　　,'　　　　　　　ヽ|　　　|　ﾉ　　　 　 ﾊ　　 l　　　　でも……俺も一緒に行けばよかったダーロ。
　 　 　 /　　　 .l　　　∧　　　　|　　 　ﾚ'　　　　 ノ　 　　 l
　 　　/　　　　 l　　ノ　　ヽ 　　|　　 　 |　　 　 ﾉ 　　 　　 }
　 　∧　　 　 / ,〆　　　　 ﾍ　 l　　　　　　　, '　　　 　　　l　　 　 　 原作：ヘクター・ディダーロ
　　　 ヽ､＿,ﾉ'´　　　　　 　　ﾍ .l　　　　　　/　　　　　　　 ﾉ　　　　　凛の婚約者
　　　　　　　　　　　　　　　　　', |　　　　 /　　　　　　　　 ,'　　 　 　 『無念の』 やらない夫・ディダーロ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ﾄ､　　 ノ　　 　　　　　　　ﾉ　　　　　（ やる夫系 ）



　　／￣￣＼
　／　　 〜〜＼
　|　　　 （◎)-（◎）　　　これも戦場の ならいダーロ。
.　|　　　　 （__人__）
　 |　　　　｜〜｜ﾉ　　　ましてや、ガルガスタンから仕掛けた戦争だからな。
.　 |　　　　　〜〜}
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ　　　　　　　　＼　 　 　 　 原作：ブライアム・ディダーロ
　　　/　　　 く　　＼　　　　　　　 ＼　　　　 やらない夫の父
　　　|　　　　 ＼ 　 ＼ 　 　　　　　　＼　　　やらない造・ディダーロ
　 　 |　　　　|ヽ、二⌒)､　 　 　　　　　 ＼　 （ やる夫系 ）



　=ニ二二ニ=
　　／￣￣＼
　／　　 〜〜＼
　|　　　 （◎)-（◎）
.　|　　　（（（__人__）
　 |　　　　｜〜｜ﾉ　　　そうダーロ、そうダーロ。
.　 |　　　　　＾＾＾＾}
.　 ヽ　　　　　 　 }
　　 ヽ　　　　　ノ
　　　/　　　 く
　　　|　　　　 ＼
　 　 |　　　　|ヽ、二)　　　原作：コーネリアス・ディダーロ
　　 ｜　　／　　　　　　　 やらない夫の祖父
　　 ｜ ／　　　　　　　　　やらない造・ディダーロ
　　　＼＼　　　　　　　　　（ やる夫系 ）
　　　／／
　　　＼／

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


60 ：◆vsQyY1yD2Q


　　　遠い空の下の婚約者をよそに、当の凛は ――


　　　 　 　 　 　 　 　 i￣￣￣/　 　 　 }∨{ ／|_ ..... ...... _
　　 　 　 　 へ　　 　 |　　　.:/ 　　　／:::::Ｙ///／:,::::::::::::::｀ヽ._＿__
.　　　　／　 　 ヽ　　 |　　.:./　 　 .,/ :/::://／:/:::/:::,::::::::::::::::::::く／　　　　転職証、好きに使っていいの！？
.　　　　＼　　 　 ヽ　 |____:/　　 , '/ :/:::/小、/:::/:::/:::∧ハ:::::::::::Vﾍ
　　　　 　 ＼　　 　.>　 　 　 ／ / :/:::厶斗く|::!:|:!::|:!/｀`''"|:!::ｉ :ｉ:::�Y!　　　恐騎士の証と、魔術師の証も！？
.　 　 　 　 　 ＼..／ 　　 .　´　 / :/:::::::/:/ハ乂从ﾘi!|　　　|:!::|: |: :ｉ|::|
　i￣ 　 …　─┐　 .　´　　 ／／:::::::/:/:.彡 代必'从　　 从ﾘ八ｊ:ﾘ::|　　　これで私の不死者軍団は
　|　　 　 __＿＿|　./__ ...:.:.:´:::::::::::::::;: /^Y´ 　 ｀ｰ ′　　ｲ必'乂У!::|　　　大幅パワーアップよ！！
. 　 ￣￣　　 　 ／ :::::::::::::::::::::::::::／:八 と､　　　 　 　 ゝ `ｰ'ハ:! : !::|
.　　　 　 　 　 /:::::::::::::::::::::::::::::／::::/::::::＞ﾍ　 　 |　ー┐ 　 八:.|!:.:.八　 _,-- 、
　　　 　 　 　 {:::::::::::／ ￣￣/::::: / ::::/::/::::|ヽ　 ヽ　 ノ　／::/::!|!::::::::ｒ "　　　ﾄ､
　　 　 　 　 　 ）:::::::}　　　　/::::: / ::::/::/::::: |＿＼　__ .イ::::::/ :::!|ヽ:::::{　 　 　 j jｰ..､
　　　 　 . -=彡:::::::ﾉ 　 　 /::::: / ::::/::/:::::::「: : : : : : : : : i:／ ::::::!|＼＼ ､　　 __人:::::::＼
. 　 　 〃:::＞‐─''′ 　 .ｲ::::: / ::::/::/＿_ｒ′: : : : : : :.／.:::::::::／⌒ヾ､ヽ>＜: : 0:.|:::::::::::}
　　　 八（　　　　 　 ／:/::::::/:::／: : : : : : o: /7:o: : :/ ::::::::／: : : : : :.Y〈: : : : : :0 |:::/:::/
　　　　　＼　 　 　 /://::::::/ :/{ : : : : : r─‐ ‐─ｭ:/:::::::::/: : : : : : : : :|:::i: : : : : : :.∨::/
.　　　　　　　 　 　 { {:｛:::::/:::,′V/: : : : : ://: : : : :{:::::::::::{: :／: : : : : : Ｙ|: : : : : : : :| 人__彡'⌒
　　　　　　　　　 /7ー‐/7V: : :.:/: : : : : ://: : : : : :.＼::::::∨: : : : : : : : :!ﾊ: : : : : : : ',乂::::::::彡'⌒
　 　 　 　 　 　 //　.:.:///∧: :/: : : : : ://: : : : : : : : : :Ｙ: :ヽ: : : : : : : : ヽ!: : : : : : : :!＿￣
　　　　　　　　//　.:.://///∧{ : : : : : : : : : : : : : : : (..ノ八ﾘ ＼: : : : : : :.:|: : : : : : : :|:｀ヽ:｀ヽ
　 　 　 　 　 //　.:.://∧///∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:ハ: : : : : : ﾘ: : : : : : : :.',:::::: Ｙハ
. 　 　 　 　 //　.:.:///�\////∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/:::::|＼: :イ/: : : : : : : : :.|｀ヾ |　ﾉ
　 　 　 　 //　.:.:///�\///////i : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:/:::::: |::::::＼ﾊ: : : : : : : : :∧　 ﾘ
. 　 　 　 //　.:.:///�\////////| : : : : : : : : : : : : : : : : : /:::::: 八::::::::: ＼: : : : : : :∧i:ｉ
　 　 　 //　.:.:///∨/////////| : : : : : : : : : : : : : : : : : !::::::/::::::＼:::::::::::＼__　_人川
　　　　ヾー―'〈////////////ハ、 : : : : : : : : : : : : : : ﾘ::::::{::::::::::::::＼､｀ヾ:::::::-=彡ｲ
.　　 　 (⌒ヽ'∧∨////////// : : :＼: : : : : : : ー＝彡へ、乂::::::::::::::ヾ＼ |ﾊ::::!　 丿
　　　　（｀ヽ　Ｙﾍ.∨//////// : : : : : : : : : : : : : : ／: : : : : ＼:::｀Ｙ::::::::::::::::ﾘ　乂

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

　　　　　※ 恐騎士の証・魔術師の証
　　　　　 　 リメイク版ではスケルトンとゴーストもクラスチェンジ可能になっており
　　　　　 　 スケルトンは恐騎士の証で 「テラーナイト」に
　　　　　 　 ゴーストは魔術師の証で男性なら 「ウォーロック」 、女性なら 「セイレーン」 に
　　　　　 　 それぞれクラスチェンジする事が できる。

　　　　　 　 ナイトが回復魔法も使える防御特化の壁役だとすれば
　　　　　 　 テラーナイトは恐怖付与で敵を弱体化できる攻撃的な壁役。
　　　　　 　 そもそも不死者は、回復魔法でダメージを受ける。

　　　　　 　 ウォーロック・セイレーンは、多彩な魔法を使いこなし
　　　　　 　 ゴーレムを操る事もできる魔法系上位クラス。

　　　　　 　 なお やる夫のスケルトンとゴーストも、それぞれテラーナイトとセイレーンになっている。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


　　　―― 新天地で楽しそうにやっていた。

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61 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　　　　　　　 ,..:::'::´:::::::::::::｀::::ヽ.､
　　　　　　　　　　 ,.::'ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　 　 　 　 　 ,.:':::::::::::::::::::::ｒ─;::::::::::::::::::::::::ヽ
　 　 　 　 　 　 ;'::::::::::::::l￣￣　　￣￣ﾞl:::::::::::::::':,
　　 　 　 　 　 ;ﾞ::::::::::::::::￣,ﾆ'　　'￣=ﾆ;::::::::::::::::::!
.　　　　　　 　 !::::::::::::::::;r'~　,､　 r.　,_　ヽ:::::::::::::::l
　　　　　 　 　 ';::::::::::::::l　　{;;;ﾌ　.／,i　　i::::::::::::::;!
　　　　　　　　 ヽ::::::::::::ヽ　　 ,／:r'´　 ノ::::::::::::;ﾉ
　　　　　　　　　 ＼::::::::::｀':::::':::::::::`ｰ':´:::::::::::::/
　　　　　　　　　 　 ヽ;::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／
　　　　　　　　　　　　 `'-::､::::::::::::::::;:::- ' ´
　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ::::/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨
　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　,. へ、/｀ヽ.へ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜. 　 　　.ll　lハ　＼ー‐、
　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　´　＼_／ |l　l l l__／ Vイ
　 　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　|l　l l |　l　i l　|
　　　　　　　　　　　　　　/　　　　 、 、 　 　|l　l l |　l　l l　ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　/ 　 ﾄ.ハ ヽヽヽ　　 ﾘ // ｌ　ｌ　l l　|　＼
.　　　　　　　　　　　　,' .　　ﾄj　 |ｌ l　l ﾄ、 ./ // /.　ｌ　l l　| ヽ、＼
.　　　 　 　 　 　　　　i ll ｌ　ll ﾊ,.ィi7７ハ V .// / }　ｌ　i l　l　　ヽ.　ヽ、
　　　　　　　　　　　　{ ｌi ｌ　li ハ ﾘﾘﾅ勹ｱ // / /　 l　l l　l、　　 ＼　＼
　 　 　 　 　　　　　　 从ハ li ヽヽ　 {r'ｿ // /イﾙ' ハ l l　| ＼ ＼　＼　＼
. 　 　 　 　　　　　　　　　　Nヽヽ ）""/ // /　　 ヽ　　＼ ﾄ、. ＼ ヽ、 ＼　＼
. 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　＼/ // /　　　　 　 　 ＼ヽ ＼ ＼　 　＼ 　ヽ、
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STAGE ２　１　２　３　STAGE ４

Comments

リボーンは何をするにしてもウォリアーかナイトでＨＰ確保するべきではある（終始、自分よりレベルの高い相手との戦闘を強いられる）
魔法職が不要と言う事は無いけど、レベルアップもＨＰの伸びが悪い魔法職で行う必要もないわけで
（最大ＭＰは低くなるけど、ＳＦＣ原版程露骨なパラメータ差は無いし、ＭＰ回復アイテム非売品にされたしで……）

まあ途中（2章後半くらい）からドラゴンの陰に隠れた風フェアリーの石化吹き矢＆短剣必殺技が暴れまくるんですけどね
（カオスフレーム意識すると「人種うぜえ、糞めんどい」から「人種不明（≒魔獣＆亜人種）が一番楽だ」になる……なった）

Posted by at 2023年07月12日 20:47

主人公の身は一つなので、いない間に陥落は戦記SLGあるある
防ぎたい要所は多々あれど、ゲームじゃないからと部隊分割するほど本隊が薄くなるジレンマ

Posted by at 2023年12月28日 22:40

無念のディダーロの父と祖父って同じ名前なの？

Posted by at 2024年01月25日 22:32

ライムと言えば、ザパンはどうするんだろう？
SFC版しかやっていないので他シリーズではどうなのかわかりませんが、Lだと味方になりますがCだと敵でしたからねぇ(Nはザパンが死んだ後なので除外)。

因みに私はプロクスいらない派だったのでL2章で速攻仲間にしていました。
属性炎のバーサーカーやテラーナイトは作りませんでしたので渡す味方がいなかったですし。

Posted by at 2024年12月19日 03:51