■ 収録シリーズ
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2010年04月25日
第6話「勇者には入れない場所」(1)
1 :◆vsQyY1yD2Q
【 5121工房 】 ____
|;;;::| r' i| ヽ _ _
|;;;::| | i| |. |二二二二二二二二二二ニ|
|;;;::| |___l|___| . | | ..::::::::::::::::::|~|ニ|≡|ニ|-||│
|;;;::| | ̄ ̄ l| ̄ ̄ | . | | ̄ ̄‖|::::::::|~|ニ|≡|ニ|-||│
.. |;;:::| | l| |. | 二二二二二二二二二二 |
:::::::..:...../;;:::\. l二二二二二'l . | ||ニ|≡|=| :| .|=|:::|ニ| |‖|:::|│
:::::::::/;;;;;;::::::::::\ | ||ニ|≡|=|‐|¨|=|:::|.│|‖|:::|│
:::/─────\ ,⊂⊃, | 二二二二二二二二二二 |
/_i__::::::....__i_i___ヽ γ ヽ| ||~|ニ|≡|:::|ニ|-||=|ー|::::|》|ll| |
_i__i:::::::... ヽ‐───────‐‐‐| ..:::il ||~|ニ|≡|:::|ニ|-||=|ー|::::|《|ll||
__i_i_,:::i__ ⊂⊃ l=<ヽ ヽ、__,,ノ|_二二二二二二二二二二,_|
__i___,::::::::... l ヽ\
f⌒i | (_)
─────‐┴.┴─‐'
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/ ただ今戻りました。
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
/'} ///,/~ ,/ やる夫君は いますか?
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
2 :◆vsQyY1yD2Q
,'::::::::::::::::::::::::: /:::: /:: /:. ,':: i、 ', ,、
.i::::::::::::::::::::::::: /:::: /:::: /:: /::. ,' i i /.:..\
一ヶ月近く家を空けて |::::::::::::::::::::::: ,'::: /:::: , '´/:: /:::. / i:. i|/.:.:.. |
! :::::::::::::::::::: ー!- ,_/:: / // /:: //,':: ,. l i/.:.:... /.!
ようやく帰って来たと思ったら ', :::::::::::::::::::. l: /:`>"、_ /´ /// ':: ,' ,'./.:.:... / !
ヽ::::::::::::::::;::. l:: // _ ̄´ rテ了`ア'/: /: //.:.:.. / /
口にするのが やる夫くんの事? ヽ:::::::::::::',::.. ';/´ ̄ ̄ ̄`` iゞイ ノ ,': /: //.:.:.. / /
ヽ::::::::: ヽ::. ', ⊂⊃ ` ̄´ i:: /: //.:.:.. / /
.\ヽ:::..\\ ⊂⊃:,.':::., '/.:.:.... / /
……言い訳は聞いてあげるわよ。 ヽi\ヽ\` ヽフ _,. イ ':./ /.:.:.... / /
._ / ̄ ヾ\`二、 _,. -‐1´//:/ /.:.:.. / /
聞くだけだけど。 ./:.:.:.:` ̄`\_ /::::::::`ゞ:`Y´ ̄`ヽr´、 /.:.:.. / /
/:. ̄`\:.:. /::::::::::::::/ノヾ;j:::::::::::::/ ! /.:.:.. / /
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:_ i:::::::::::::::::':::::::::/i:\:::: / j/ \:. / /
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:::::::::,::::::::::/::j、::::`/ ´ ̄ ̄ ̄`ヽ´
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ノ ::_/:/´ ̄\ ―― く
ヽヽヽ //// いやいやいや、しばらく戻れなかったのは悪いと思っていますが
│ ̄  ̄│ 仕事だったんですよ、仕事。
│ - - │
├○⌒○┤ それに、お客様も来ていますから
│u. │ その物騒なのはしまって下さい。
\ 冂 /
3 :◆vsQyY1yD2Q
__ ,、、.,_
,、-'"_,、ミ〃__:::`ヽ、
/:::/:/ィ:ヘ:、::::::゙ヽ、:::ヽ__,、-──- 、
/:::::/:// !l ゙i:!\:、:::ヽ;:::ヽ l,
/ィ::/: //_;;;;_i! 、 ゙、;;。-、>、y'´l ゙!
/゙i/-、l/,ー゚‐` .:i l´:::| l.,ノ| ! 私としては、面白そうなので
゙、フl゙i::::| ::| ゙、:/ レ、 | 続けていただいても 一向に構いませんが
o'8i゙i゙'' 、::| , l!ゞ l
゙i 、....___...,イ /:.:.: : : i ここで あたら有為の士を死なせる事もありませんね。
゙、 ヽー‐‐'1 /!:._,.-' ヽ |
|._ヽ,゙、 o ./ / 「´ \ | 申し訳ありませんが
,.、---------y'´L_::::ヽ.二_./`'''i ヽ, .| こちらの用件を優先させていただきますよ。
/ .:: \ ヽ、、_:::::::::::::lヽ、 ヽ, !
./ .:: ヽ \`:::::__,,〉、 \ ヽ |
_,,...-―‐::-...、
,..r:":::::::'"" '':::::::::::`ヽ、._
,.:':::::/:::..:. ,. ,.:.::::::::::::::::::::::::`::.、
/::::/::::::::::::':/::;::' ;:. :;、::::::::. ヾ;::::゙:、
/;'::/:::::::::::;::::/::::;':;;イ;:'゙ i::i:. ; :. '; ゙,
,':;':;':;'::::::::::i::r!:::::i::i'i;/ !:!..:!::i::. i:.:.: i
!:i::l::i:::;:::::::;/ !::ハ;::i゙i' i゙i:::i:::l:::::i::;::::!
あなたは確か、宮廷魔術師の……。 .i::i::i::i:::i:::;:::;i、,i;i_ i:i. i _,,,.iノ!::;::::;i::i:::;'
i::';:';:':;::;:::::::!ゥ-、`゙ ";'t::ァ'-!/::/ i;':;'
゙:;:';:';:゙;::;:::::i゙"´ `"'',':::/;,.イ/
ふぅん、そう言う事なの。 ':;:';:';ヾ:、::':. ,! /:ィ!.r';:'/
';:';:';、ヾ:、':,. ゙' '´/;':;':/
いいわ。 ちょっと待ってなさい。 i::!:i:.!ヾ:;:、':、 '"ニ'ー ,.:':;'::i:;'
iハ:ハ::::iヽ、` ,..:''i;::/i゙iノ
rヘi ` -‐'゙ ハ
r─-⊥ _ヽ _∠.-┴i
_, -} ∠ヽY^T二) |`ン^ ー─-ッー一 、
rf厂{l:::::::ヽ| 广ト、 |/:::::::::::::::::〃 ´ l
ハ ヾ::::::::∧二 -‐ 7 ̄ l ー- _ト、:::::::::::/ / |
4 :◆vsQyY1yD2Q
____
:/ \:
:/ _ノ iiiii \. \ と言う訳で、呼ばれて来たお。
/ (○) (○) \
: | (__人__) |:. 王宮から人が来たみたいだけど、何の用だお?
\ ` ⌒´ /
/ ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ やる夫は、何も悪い事はしていないお。
:| \| .i イ |
|\ / 人 .\!
| \___/ \__/:
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
ああ、生まれたばかりの仔馬のように .!/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
小刻みに震える必要はありませんよ。 ||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
|ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、_
悪い事をしているような人物なら ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄ ̄
こうして私が出向いたりしませんから。 \ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
\ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
`ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ‐
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ/
5 :◆vsQyY1yD2Q
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
実はですね |_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
君に シャンパーニまで .y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
行ってもらいたいんですよ。 ./ イ 「 ヽ:|
/ /ノ__ - / v、
ある手紙を届けるために。 ′/ `ー-一' / i / l
_ r‐く / `T 、、 / l/ |
_ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | 手紙?
. | (__ノ ̄ /
. | / 何の手紙だお?
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
6 :◆vsQyY1yD2Q
おや、聞きたいですか? 仕方ありませんね。 _∠二ニ -、_
//ィトミ二_, `丶、
なんて事はありません。 / l川 `7テァ ≧Zレ'l _, -‐ヘ、
シャンパーニ辺境伯、カンダタ卿への手紙ですよ。 .l l | 厶 `V V}| / l
| lィ7{ソ r>ーヘ ∨ / /l|
あ、ちなみに 差出人は ロマリア王妃 モア様です。 | lヽlく! ノィ,二ハ |、 / ム |
___ 〕>ヘ ヽV j| | ヽ / / |
/ ̄ ` ̄`¬=--ヽ ``¬シ j_/ / /
}  ̄ ァーく > -、 _, ‐< /
ヽ、 / \ ∨┐ ヽ /
\> 、 ______ {-、 `ヽ、L _ ̄丶 ∨
\  ̄ ゙̄T^ lヘ、 \¬ | | l
へ、_ l | >、 ヽ ト、ヽ.Jヽ | |
ヽ¬、 / | { ∧ l| | _」 |二! | |
`ヽイ ,ヘ 〉 〈/ l_| L! | l l
ヽ ムィ/\ \ | l /
____
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) (_)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
7 :◆vsQyY1yD2Q
, 、、 ,,
, ' ____ " 、、
, ' /⌒三 ⌒\ ',
; /( @)三(@)\ ;
; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ; 王妃様から カンダタへって
| u |r┬-| u | ;
\ u `,. -'"´´ ̄`ヽ ; それって 物凄い手紙なんじゃないかお!?
_ / (___ | ',
,、' / | ;
、 ( ̄ | ;
 ̄ ̄ ̄| | ;
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
ええ、凄い手紙です。 ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼ │
ですが、訳あって ロマリアとは直接関係のない人に │ ↓ │
手紙を持って行ってもらいたいのですよ。 .│└─┘ │
___ |\ _ /| (⌒)
国内の貴族や、王宮戦士に任せる訳にはいきません。 ./ / .|-、 ,-│ ノ ~.レ-r┐
/ / | _ | ノ__ | .| ト、
/ | |::::〈 ̄ `-Lλ_レ′
/ | |::::::  ̄`ー‐---‐′
8 :◆vsQyY1yD2Q
.、. v ヘ ヘヘィ v ,
_r` ^ホ_
、x._ _ン.
/: ::/  ̄`゙` ‐-‐ '" ̄ ヾ: ::',
l: :/ , ― 、 , ― 、 ':; : i
やる夫君は、アリアハンに認定された勇者でありながら .l: :i , ― ャ ィ ― 、 i: :l
アリアハンとは 直接的な関わりはありません。 .,:'^l-‐l l'⌒ l l‐- |^Y
{d i ゙ ― ' l ゙ ― ' iゞ}
手紙を悪用するような人間でもないでしょうしね。. ヾ.l ‐ ‐ lシ/
! ー―――‐ァ ,!
大変なお仕事ですが、その分 報酬は良いですよ。 '. ` ニニ '′ /
いかがです? .rl' . / l、
/ \丶、;:;:;:;:;:;:;:;:// \
, < \ _ _ / >、.
-<: : :\ /  ̄ ヽ /: : :>、__
|:::::::::\: : :\ ∧ ∧ /: : :/:::::::::::::/
|:::::::::::::::\: : ∨: :〉―〈: :∨: : :/::::::::::::::/
____
/ \. う〜ん……。
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \ やる夫は、地道にやってければ
| / .イ '(ー) (ー) u| それでいいんだけど……。
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
9 :◆vsQyY1yD2Q
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
安心なさい。 手紙の配達なんて .!/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
冒険者にとって 「地道な仕事」 ですよ。 .||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
|ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、_
と言うか、王妃の名を聞いた時点で ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄
逃 げ る 事 は 出 来 ま せ ん 。 \ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
\ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
あなたから聞いたでしょう? 何の手紙かと。 `ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ ( ハメられたーーーっ!? )
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
10 :◆vsQyY1yD2Q
,'::::::::::::::::::::::::: /:::: /:: /:. ,':: i、 ', ,、. |
.i::::::::::::::::::::::::: /:::: /:::: /:: /::. ,' i i /.:..\.._ 人 _
.|::::::::::::::::::::::: ,'::: /:::: , '´/:: /:::. / i:. i|/.:.:.. | `Y´
! :::::::::::::::::::: ー!- ,_/:: / // /:: //,':: ,. l i/.:.:... /.!. |
', :::::::::::::::::::. l: /:`>"、_ /´ /// ':: ,' ,'./.:.:... / !
ヽ::::::::::::::::;::. l:: // _ ̄´ rテ了`ア'/: /: //.:.:.. / /
ヽ:::::::::::::',::.. ';/´ ̄ ̄ ̄`` iゞイ ノ ,': /: //.:.:.. / /
ヽ::::::::: ヽ::. ', ⊂⊃ ` ̄´ i:: /: //.:.:.. / /
.\ヽ:::..\\ ⊂⊃:,.':::., '/.:.:.... / /
ヽi\ヽ\` ヽフ _,. イ ':./ /.:.:.... / /
._ / ̄ ヾ\`二、 _,. -‐1´//:/ /.:.:.. / /
./:.:.:.:` ̄`\_ /::::::::`ゞ:`Y´ ̄`ヽr´、 /.:.:.. / /
/:. ̄`\:.:. /::::::::::::::/ノヾ;j:::::::::::::/ ! /.:.:.. / /
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:_ i:::::::::::::::::':::::::::/i:\:::: / j/ \:. / /
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:::::::::,::::::::::/::j、::::`/ ´ ̄ ̄ ̄`ヽ´
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ノ ::_/:/´ ̄\ ―― く
ヽヽヽ ////
お願いですから .│ ̄  ̄│
無言でナイフ光らせるのは止めて下さい。. │ - - │
├○⌒○┤
大丈夫です。 本当に危険のない仕事ですから。.. │u .│
\ 冂 /
11 :◆vsQyY1yD2Q
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
少し 脅かし過ぎましたかね。 戦士善行の言う通りです。 ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼│
事ここに至っては、カンダタ卿の問題は枝葉に過ぎません。 .│ ↓ │
│└─┘ │
ただ、北方で騒がれても ややこしくなりますので ___ |\ _ /| (⌒)
カンダタ卿には、おとなしくしていて欲しいのです。 / / .|-、 ,-│ ノ ~.レ-r┐
/ / | _ | ノ__ | .| ト、
/ | |::::〈 ̄ `-Lλ_レ′
/ | |::::::  ̄`ー‐---‐′
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、!
r、l 、-’ィ.ト、’-ト 本国が荒れている事を知ったら
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ
l、 r== / 軍勢を率いて、王都を急襲しかねませんからね
l_ \_,..,_イ. あの方は……。
__./、 ` ‐-ァ、┐
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
12 :◆vsQyY1yD2Q
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
アリアハンの発行した勇者認定証があれば. |_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
何の問題もなく、カンダタ卿に会う事が出来ます。 f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
それだけで やる夫君は / イ 「 ヽ:|
破格の報酬を得る事が出来るのです。 / /ノ__ - / v、
′/ `ー-一' / i / l
どうです? 美味しい仕事でしょう? _ r‐く / `T 、、 / l/ |
_ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
ji | /. . | ∠ _,/::::イ.:.:.:.:./ _/:::::::::::/ -─  ̄
____
/ \
/ \ ( もう一頭の馬を、善行さんに頼んで
/ \ ロマリア軍の厩舎から探してもらうつもりだったから
| \ ,_ |
/ u ∩ノ ⊃―)/ ここは 断りにくいお…… )
( \ / _ノ | |
. \ “ /__| |
\ /___ /
13 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ わ、分かったお。
/ (○) (○) \
| u (__人__) | でも、報酬については
\ | | /. ちょっと頼みたい事があるお。
/ ⌒ \
__ ,、、.,_
,、-'"_,、ミ〃__:::`ヽ、
/:::/:/ィ:ヘ:、::::::゙ヽ、:::ヽ__,、-──- 、
/:::::/:// !l ゙i:!\:、:::ヽ;:::ヽ l,
/ィ::/: //_;;;;_i! 、 ゙、;;。-、>、y'´l ゙!
/゙i/-、l/,ー゚‐` .:i l´:::| l.,ノ| !
何か望みのものでも? ゙、フl゙i::::| ::| ゙、:/ レ、 |
o'8i゙i゙'' 、::| , l!ゞ l
い〜いでしょう、言ってご覧なさい。 ゙i 、....___...,イ /:.:.: : : i
゙、 ヽー‐‐'1 /!:._,.-' ヽ |
さぁ! さぁ! .|._ヽ,゙、 o ./ / 「´ \ .|
,.、---------y'´L_::::ヽ.二_./`'''i ヽ, |
/ .:: \ ヽ、、_:::::::::::::lヽ、 ヽ, !
/ .:: ヽ \`:::::__,,〉、 \ ヽ |
,':. .:./ . ゙、. \::゙'''":::ヽ \ ゙i
14 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ _ノ ヽ__ \
/ (●) (●) \ 実は、馬車を牽く もう一頭の馬を探してるんだお。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 善行さんも知ってるだろうけど
/⌒ヽ ー‐ ィヽ ルージュに釣り合う馬って なかなかいないから
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ロマリア軍の厩舎に 良いのがいたら、譲って欲しいんだお。
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
ほう、そうなのですか? ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼ │
それはまた、贅沢な悩みですね。 │ ↓ │
│└─┘ │
\__/
15 :◆vsQyY1yD2Q
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
ま、良いでしょう。 !/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
軍の厩舎となれば |ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、__
良い馬は いくらでもいます。 ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
それを 前払いの報酬とするのは. \ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
いかがですか? `ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -─- 、
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/ |
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ‐ L
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ/ ̄
____
/ \
/ u ノ \
/ u (●) \
| (__人__)| え〜っと、それは……。
\ u .` ⌒/
ノ \
/´ ヽ
16 :◆vsQyY1yD2Q
_.- '_´  ̄` `>‐- .,_
,.-'´.-' _. ニ ミ/、_ 、\
, ' '´ _.- 、 ` 、 ヽ
/ , / ,' // /ヽ.!ヽ. 、ヽ ヽ
i ,' i /!{ !{ !l ! __'、', ! !
{ i i !┴-、! ! ''"___ ! i } }
やる夫君、それで問題ないと思うわ。 .| i. l l;==、 " ̄`!l /ヘ. !
. ! ! | ! } ノィ´r' ノ/
その話、受けちゃいなさい。 .l ! l ゝ、 、 . ,-イ/
lハ ト、 ト、 - _一 /l !/
V!人ルへ、 ,.ィ!ハN
/ ,∠-,`へ‐'" {、
ノ ´ '´∠l_|_,=='-┐
,. --一/ /‐-|__{-‐ {>ーッ‐- ..__
`'ーノ _,∠__,ノ八ヽ、____ノ='´. : : :_.='´ ̄`
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ そ、そうなのかお?
/ ::::::⌒(__人__)⌒::::\
|  ̄ | それじゃ、その条件で受けるお。
\ /
17 :◆vsQyY1yD2Q
l:::::::i:::i:::i::::::,':::::::::/::::::/::::,、-'".:.:.:,./.:./: /::::i:::::゙i::::l
!::::::i::::i:::i:::::i::i:::::/::::::/:::/::::::,.-'"/::/::::/::::: ハ::i::::i::::|
|:::::::i:::i:::i:::::i::i::::,'::::::/::/::::,. く /:::/:::,.イ::::::/ |:::i:::::i::::|
|::::::i::::i:::i:::::i:i::::i:::::/:://、_ ゙/:://:/ /::/ l::::i::::i:::::l
|:::::i::::i:::i:::::i:i::::i::::,'::/ヾ,,.ノ_ヽl/ /´ //,,,.__,':::::i::::i:::/. ところで、岩田導師。
|:::::i::::i:::i:::::i::::::i::::i:l r‐‐,-、./:::::::i:::::/
!::::i::/:::i:::::゙i,::::i::::i:| i ゙ー'- /:::::::/::::/ 二頭立ての馬車を牽かせるんだから
|::::/:::/:::|i::iヽ;:゙i,:::l | /::::::::〃/
|:/l:::::i:::/ヽゞ、.ヾ::、` 、_ ' r´ /::::::/l:/ 当然、ルージュちゃんに釣り合う馬を
/ |ノ|:/ 丶 ` 、゙'''ー /l::/ 用意してくれるのよね?
'_|! \  ̄ /-、_´
|`'-、 \. ___./ ./ /`7ー‐-、
l: : : :`'''- .,_ /i'l:(_ | / / / \
/: : : : : : : : `'''- .,_l_:゙i,: ゙i ゙i、 く、 〈 ゙i \
/゙、: : : : : : : __,,. ----ト‐' |‐、!.ヽ_゙i`ー^''´ ゙i \
_∠二ニ -、_
//ィトミ二_, `丶、
/ l川 `7テァ ≧Zレ'l _, -‐ヘ、
l l | 厶 `V V}| / l
| lィ7{ソ r>ーヘ ∨ / /l|
もちろんですとも。 | lヽlく! ノィ,二ハ |、 / ム |
___ 〕>ヘ ヽV j| | ヽ / / |
私に、お任せあれ。 / ̄ ` ̄`¬=--ヽ ``¬シ j_/ / /
}  ̄ ァーく > -、 _, ‐< /
ヽ、 / \ ∨┐ ヽ /
\> 、 ______ {-、 `ヽ、L _ ̄丶 ∨
\  ̄ ゙̄T^ lヘ、 \¬ | | l
へ、_ l | >、 ヽ ト、ヽ.Jヽ | |
ヽ¬、 / | { ∧ l| | _」 |二! | |
`ヽイ ,ヘ 〉 〈/ l_| L! | l l
ヽ ムィ/\ \ | l /
', \ ヽ | .l /l
18 :◆vsQyY1yD2Q
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、!
r、l 、-’ィ.ト、’-ト あ、あの岩田導師……。
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ
l、u. r== / やる夫君のルージュは
l_ \_,..,_イ 軍でも めったにお目に掛かれない
__./、 ` ‐-ァ、┐ 稀代の名馬クラスなのですが……。
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
./ ⌒ ⌒ ヽ
スポポーン ./ ∧ ヽ
⊂・⊃ ⊂・⊃≡=─ │ │
│▼ ▼ │
│ ↓ │
│└─┘ │
\__/
19 :◆vsQyY1yD2Q
_ _
,. -''"´ ` 、
/ ,. -''"´ ヾ、ヽ,
,.' , _ ` `ヽ
/ / _,. '',. '´,. -,r、 ヽ
.' / ,_;'-//,.ィ'// |! ヽ
i lレ /゙ソヾY´ ,/,イ ,j! ,! !
やる夫君、分かった? | |l , !`^` !' ニュメ!/ル ,i |
| l | l / '{:゙ソヾソ ノ,i ,!
交渉ってのは、こうやってやるものよ。 | ヽ ヽ | 、/ ``´ル´} /
| \!ヽ ` 、、 ノ' / /
ウチの精華を預けるんだから l iヽ |ヽ `` /‐' ,r'´
これぐらいは 出来るようになってもらわないとね。 | iヘ、| ヽ _ ,. イ //
ルヽ| ` ´ ノ,ィk'/i'/
/`` '‐-`ュ、 r,== ニ、 ̄ヽ
| r 、/7 _ュ / />-- 、、_
,. - ''ソ _{_{ / / //``ヽ
,rー{i´ V___ ,/ / |ヽ // // i、
/ ヽ < / | \_ノ > ,/ _ _l
l ヽ `` ‐ 、,/ /ヽ /´ / / /∧ ∧ヽ
ノ `y\ヽ \_ '/ `´ // l |〈 (,,゚Д゚)ヽ
/ / / \\ , ィl´ ! ヽ\ `ヽ/ ヽ
/ / / \\ ,. -''′ ,!| ヽ\/`ヽ〈
/ / i/ ヽ_ _,r'´ /〈 __`''‐ 、_/ ヽ
/ { /\ i,l | / ヽ ヽ `> ``''ー ´/ i
.. ____
/ ― -\
. . / ( ●) (●)
/ (__人__) \
| u ` ⌒´ | べ、勉強になりましたお。
. \ /
. ノ \
/´ ヽ
20 :◆vsQyY1yD2Q
【 そして…… 】
〃从〃从〃从〃
ヽr -''‐―` - 、〃ミ
Z/ `ヽ ミ 、
`.i fi `ヽ ミ 、
.| `ヽ ミ __,,_
ブルル… .! ,r'~` 、 `ヽ‐ -――― --- ―― ' ~ ̄ ̄ ~ `ヽ .._____
.i i ヽ ` 、 _ \
`-'^` ' | `ヽ ヽ l
i | / ./
/ | | ヽ
! ./ ヽ ヽ
_ , - ‐ ''ヽ , -‐――― ‐-、 / | |
r'~ ̄_ , - ‐ ''~.ヽ ,r -- ― '~ ̄ ̄ ̄ \. i ヽ |
ヽ. .「~ `i i' / ヽ } i |
\.\ | /. / , /~` i. \
\.\ i | / ./ `ヽ. }
`i `.フ { .{. / / / /
`i―| i. | く i'. / ./
.`‐´ | i /―l i´ /
| | `‐'~ | l
| `l. |. `i
/ ./ / /
r'~‐- 」 r'~‐- 」
. ̄ ̄  ̄ ̄
____
/ ) ) )/ \ / \
{ ⊂)(●) (●). \
| / ///(__人__)/// \ おおっ!
! !. |r┬‐| |
| l ゙ー ′ ,/ ホントに スゴそうな馬が来たお!
| ヽ ー‐ ィ
| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
21 :◆vsQyY1yD2Q
/ . : : : : : : . . : : }: : . .. ヽ
. /. : : : : : : : : : . : : . : : ハ: : : ! : . . ハ
. ,': : : : : : : : : : : : : : . i!: /. '; : : }! .ト; : . : i .',.ハ
. ,': : : : : : : : : : : : . : : : : :.!}/‐-,ハ: : ハ.ハ: : . :!: :j : !.ハ
. !: : : : : : : :i: : : : : . : :',: : :!! _z=∨ミヽ、 .',: :/} ,イ: : . i }ヽi
. !: : : : : : : ;|: l: : : : : : : ヽ:.ハ ´ {、ノ::!ヽ`ヽ∨ !:/_.!:| . : : !j ',
j: : : : : :./, !:j|: : : : : : : : ハ\:', `ー ミ}_, .j/=ミ:.i: : : リ i う〜ん……。
/: : : : : { { j/ !: : : : : : : : ハ ヽ、 .::::::ヽ{':}.!: :,イ: /
. /: : : : : : :',∨`il : : : : : : : : :ハ :::::::::: `7!:/.}:/ 見た感じ、パワーは
. /; : : : : : : : \`┤:、: : : : : : . {.ハ ノ K./'´ ルージュに負けてないって感じだな。
/: /: : : : : : : : : : :``!: :i、、: : : : : ト、.ヘ __ ... j:ハ
'´ 彡': : : : : : : : : : : : : :'; :lハ:!、: : : :. ! \ヽ __ ` ,ハ、:', 他は、実際に走らせてみないと
/: : : : : ; : : : : : : : : : :.ハ:.ハ!ヽ: :.、: ハ. `ヽ、 ` ,.イ: : ! ヽ 分からないけど。
: : : : : :.ノ: ; : : : : : : :.!: :!ハ:{__}! ヽハヽハ ` ∧: : : :!
_.> '´/,.イ: : : : : :,.イハ:.! ヽ、 `` `ヽ、ヽー- 、 _ ./ ', ∨: :!
ノ'´ /: : : >'´ j ∧! `77}  ̄ ̄´ヽハ ∨!
/ イ´ , イ::::`ヽ、 / .// `ヽ リ
, -‐ '´ ̄ ̄::::::::::::::::::::::`ヽ、 /、.//、
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
スピードでは ルージュに及ばないでしょうが ト,r' へ ,へ ゛z,i、
スタミナは十二分にありますよ。 {k\i'⌒t--i⌒,i/,}/
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
馬車を牽くには、十分な能力を持っていると言えるでしょう。 ./'} ///,/~ ,/
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
22 :◆vsQyY1yD2Q
ヽ、 、 ヽ
. \ー- _ ヾ\ \ヽ l|
─- ー- 二_ ヽ \V|レ∠ __
>─- _ `ヽV ,ィ≦_
/ _ -─ _ 二 厶∠ _`ヽ、
_/ , ´ -─_  ̄ , ´ ∠≧ュ_ ヽ\ ̄ `
 ̄ フイ / / `i .:トヽ ト 、
/ / ィ.:7 /: . ,ィー_-ク! N
/ //ノト/∠ -‐≦二 ィ介トv′
∠ - フィv' ∠ ン fフ }`ト _└'_,1 まさか、牡馬ですか?
jハィ r ヾl `=' ′ く ィ ゝ L. -─ァ
jハ廴 /{ / /
`フ´ |. -‐ / /
く_ `ー ¬__厶ュ ∠ __
∠ -ミ¬ー- ─辷ー- VL_ }:: ト \
ヽヽヽ ////
それこそ まさか。 │ ̄  ̄│
│ - - │
牡馬で このクラスなら、とっくに軍馬になって .├○⌒○┤
今頃、貴族か騎士の所有になってますよ。 │ │
\ 冂 /
23 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ そう言えば、ルージュも牝馬だけど
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / オスメスで、そんなに扱いが違うのかお?
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
|_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
異界は、そうでもないようですが f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
私達の世界では / イ 「 ヽ:|
「戦いは男の仕事」 と言う考え方があるのですよ。 ./ /ノ__ - / v、
′/ `ー-一' / i / l
基本的に 女性は軍に入れません。 ._ r‐く / `T 、、 / l/ |
たとえ、それが馬であってもね。 _ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ そう言えば、DQ7の移民に
| (ー) (ー) | そんなのがいたよーな……。
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \
24 :◆vsQyY1yD2Q
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | ……って、あれ?
. | (__ノ ̄ /
. | / 橋の関所で会った姉妹は どうなんだお?
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
______
>=- `丶、
/ \
ああ、あれはだな。 ゙7 , ハ ,、, 、
{ / /⌒\/´lハl ハ
姉のルナマリアは、元々 王女付きの侍女だったんだが. ゝ_l/| t} t} /Vく }
失敗続きで クビになりかけたんだ。 / ニ):ノ i| _/ i \
{ )八 __ `7 从」 <⌒′
でも、並外れた剣の才能があったから `L.. フニニ≧=}___)=|/^フ⌒´
特別に 関所の警備兵になるのを許されたんだよ。 \ ノ `YーY´ ゙「\
` ̄{ { l }>'⌒ヽ
゙ーr‐`ー゙ー‐f) }
/ ` ̄ ̄´ マ_ノ
25 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─\ 「特別」 で軍に入れるぐらいなのに、関所の警備兵かお?
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| .u (__人__) |. ケチケチしないで、キサカさんの部下とかにすればいいのに。
\ ` ⌒´ ,/
/ \
_,.... --────- 、._
_,..-''"´ `` 'ー-、
,.-'" `ヽ.
/ ヽ
/ ヽ
/,/ ゙;
./,::';' ;' ;i i ,i ; ,i |
/' ;' | ハ ハ. ;'| /|./| / | i / |
,/ ;' / .| | ゙、 |=V'''゙、 .l | ,:' ソ/,,| ./ !'| ,イ |
| /| | | |''ゝ |三-、 ヽ| |/ " ;| ム;=-j /| |
それは しょうがないだろ。 | .| l |i゙、 .|`!ジ`!',ノ゙i` ';ノ'-、 ヾ;''" / , ;' .!|
リ ゙、 |.|.ヾ、゙` ヾ:;;;リ !'";;リ }ト /,:' || |
妹のメイリンの方が ゙、 || ´ト `ー一 `='...., " ,// / |
警備隊付きの司祭になってたからな。 .〉| ,i l 、' : :. / ;' |
/ ノ' | ゙、 ’ ,;:'ッ ;' ゙、
ルナは、妹のために警備兵になったんだ。 ,ノ/ノ | ゙、:、 -ー ,/ノ/ ,ィ ;' ヾ.゙、
-''"´. / ,.ハ i、 ヽ`ゝ、 ~ _,.-/../ / ,リ ゙、ヾ、
,:',// ゙、 ヽヽ! ゙'`=、 ,..-='-''"´// / ヽ. ゙、
,/ ./ /!゙、 /`/7 /´`'" ̄ヽ く^V'"゙、 |ヾヽ、 ゙、
.// ,|..-'''/.// ,:'| ::::::::::::: ヽヽ. ヽ )ヽ、. ゙、 `ヽ.ヽ
_,..-'-''"´,..-;:'入`ハ! | :::::: ヽヽ'"./ミヽ、`ヽゝ_ ``
,..、-'"_,..-;::=''"'"´ リ ..::::::::/ ヽ./ `ヾミ::-、.``ヽ、_
ルナマリアが兵士になる事を認めた 張本人 ↑
26 :◆vsQyY1yD2Q
/ ̄二>ヘ、
∠_ >ヘ V≧--、
rイ二>ヘ く_」 V \
_,⊥ノヘ ___Vニ=- 、 \
//ィ∠// / `ヽ、ノ
| / /l厶/ l/ ___ \
軍に入れない、戦う力を持った女性は V/lイ 「h | _,二 `゙ヽ ト、
ほとんどが 冒険者になるって言いますもんね。 リ vソ Trくハ Lム ∨
′r ′ 、辷ソ l爪V|
馬も同じように、力のある牝馬は | ` ̄ ィリ⌒}| |
冒険者の馬になる事が多いんですよ。 ∧ ヽ >フ /| l
l小 __辷ニィくl | l
_ | {ハ /,ニ=ィ ハ ヽトハ
l r-≧、_ Vヘ(`ニ=---{/ ー-く V lヘ ヽ
.l l l二 >冖弌}__ ハ{ lハ lV
l l / \ ヽ--、_ lヘ/l川l/
.l l / \ \ `丶、{
l l / ヽ\ \ ヽ
.l l | /^ヽ、 | ヽ \ l┐
_  ̄ ̄` 丶、
/ \
/ ,、_ { / / , .
. { 厶k汽ハ/iKハ } }ノ
} \}tツ }tツv / アリアハンも 基本的にはそうだぞ。
ノj トヽ ′ }く
_彡'へ }、 (⌒i〉 ノ ド=- ルージュの場合、もう少し 好戦的だったら
_彡'}ハ/ヽ¬≠≦}ハノ 軍馬になってただろうけど。
/ : /{ヘ_,癶:tヘ、
く}_{_シ': :}: : \: :ヽハ
ノ: :}: : : 廴:_:_:_}∠:_ノ
27 :◆vsQyY1yD2Q
_.- '_´  ̄` `>‐- .,_
,.-'´.-' _. ニ ミ/、_ 、\
, ' '´ _.- 、 ` 、 ヽ
/ , / ,' // /ヽ.!ヽ. 、ヽ ヽ
あれほどの馬なら、当然かも知れないわね。 i ,' i /!{ !{ !l ! __'、', ! !
{ i i !┴-、! ! ''"___ ! i } }
| i. l l;==、 " ̄`!l /ヘ. !
とにかく、これで 馬の問題はクリア出来たわ。 .! ! | ! } ノィ´r' ノ/
. l ! l ゝ、 、 . ,-イ/
正直、ルージュちゃんが スゴ過ぎて lハ ト、 ト、 - _一 /l !/
釣り合う馬は、手に入らないんじゃないかって思ってたのよ。 V!人ルへ、 ,.ィ!ハN
/ ,∠-,`へ‐'" {、
ノ ´ '´∠l_|_,=='-┐
,. --一/ /‐-|__{-‐ {>ーッ‐- ..__
`'ーノ _,∠__,ノ八ヽ、____ノ='´. : : :_.='´ ̄`
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、! ……でしょうね。
r、l 、-’ィ.ト、’-ト
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ 岩田導師の約束がなければ
l、 r== / これほどの馬は、王家も手放しませんよ。
l_ \_,..,_イ
__./、 ` ‐-ァ、┐. これ、後払い分の報酬に影響してますからね。
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
28 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ; _ノ′
/ ∪ :::(● な、なんか
| "`(__)
\、 /´ヽ 善行さんに 無理をさせたみたいで、申し訳ないお。
) ィ ("_ノ
/ /⌒ヽ ヽ ) |
i l | | |
| | | |-‐'
.、. v ヘ ヘヘィ v ,
_r` ^ホ_
、x._ _ン.
/: ::/  ̄`゙` ‐-‐ '" ̄ ヾ: ::',
l: :/ , ― 、 , ― 、 ':; : i
気にしないで下さい。 l: :i , ― ャ ィ ― 、 i: :l
.,:'^l-‐l l'⌒ l l‐- |^Y
もし、私が ルージュに釣り合う馬を探すとすれば .{d i ゙ ― ' l ゙ ― ' iゞ}
やはり あの馬に目を付けていたでしょうしね。 ヾ.l ‐ ‐ lシ/
! ー―――‐ァ ,!
むしろ、こんな形になったおかげで '. ` ニニ '′ /
スムーズに馬が手に入ったと言えるでしょう。 rl' . / l、
/ \丶、;:;:;:;:;:;:;:;:// \
, < \ _ _ / >、.
-<: : :\ /  ̄ ヽ /: : :>、__
|:::::::::\: : :\ ∧ ∧ /: : :/:::::::::::::/
|:::::::::::::::\: : ∨: :〉―〈: :∨: : :/::::::::::::::/
29 :◆vsQyY1yD2Q
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i とにかく、これで 前払い分の報酬は お渡ししました。
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/ カンダタ卿への親書は、私が預かってきていますので
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!" 数日以内に出発していただきます。
/'} ///,/~ ,/
,i ,l/, 'r',t',.--'y 王宮の方も、きな臭くなってきていますからね。 急いでください。
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
ト 、__ _,. -─r‐- 、.._ ,
ミヽヽ ミヽ\ |/∠ ≧ニメ//
ゝ\\二ミr‐ト 」_|/rく二二二彡イ
_ ノ二/ // ̄´ ヽ「`辷ニ─<
//〃 |/ || \\ヽ|
|彡イ ≧‐_!、_ リ_,. -‐ トミヽ|
馬車本体の方は 既に完成しているし r‐v| く Ld下` ¬r'fi 卞、 }ヾソ
|〔ィ{! ヽ  ̄ ´ ,ハヽ
後は、荷物を積み込めば出発出来るな。. \」 |i /r//
l 、 l _ /一'
l __... ____ /
交易品は、どうするんだ? |ヽ マ ̄ ̄  ̄ / /!
_」 \ ヽニニニフ / ト、
/ | \ _/ | ヽ
_/ l  ̄ ̄ | \
_r一' / l } | ヽ‐- 、
__,...r' ̄::::::::::\ l l ヽ / | ヽ /\
\::::::::::::::::::ヽ| _r┬┤ / |_r─‐r‐':::::::::::::`ー-、_
\::::::::::::::└<_| ̄\ ̄ヽ ノ ̄ ̄フ | /:::::::::::::::::::::/
30 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─ \ それは、交易所の人とも相談してみたんだけど
/ (●) (●) \
| (__人__) | やっぱり、塩とか 調味料の類が 良いらしいお。
\ ` ⌒´ ,/ それに オリーブオイルとかも。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | あと、ロマリア産のワインも積んでくお。
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,、,、,、,、,、
;r'"´ `ヽ
;' r'`'`'`''"'´`"、 ゙;
ミ ;' --、 , --ミ }
魚介は、干物でも .r=| =・= =・= ゙v{
カザーブまでは保たんばい。 .{<| _l:._ |rノ
`l 、__ , |'′
そっちの方が、ええかも知れんね。 ,ハ ー ,.イ!
,.ィ:/ | ``ー─'´ / |>--、
, -<::::::::'─‐∧ー---‐:/'´/:::::::/` ー- 、
r'´ \::::::::::'‐、\ /,.イ::::::::::/ `l
|\ \::::::::ヽ\V//::::::::/ / ┌|
|┐\ | ヽ::::::::ヽ /:::::::::/ __」/ │|
31 :◆vsQyY1yD2Q
/ `ヽ、 ___/,. -‐ ''´_ | < ヽ
〉 /`゙''‐- 、__/ ,. -''´ / /┌┬' !
{ / /`゙''‐-、---'───-L、| ヽ ヽ |
| | レ'/ /.| | `ヽ、| ヽ 、|
レ'´ // / | | ___ ミ `く |
// | |_|L..._| ! '''´ __` ヽ :::\〉‐- 、
|ハ || | ___ ! ィ'/:::7.jヾ | rニヽ \
|! ヽ| y'r';;Tj` {:::''゙:::} l/L !ト、 \
iヽ {::::''':j `ー‐'′ (⌒ j `ヽ、___>
そう言えば {`i ` ̄ i レ'´/::::.. |
ヽ ! 〈 、 rイ/::::::|:::. l |
この馬、なんて名前なんですか? ./ ', ___ /:::/:/::::/:::: ヽミヽ
/ /:ヽ V ) /.!::|:::{::::::|ヽ、:. ) ヽ
| / |::/:::ヽ、 `二´ / |:::|:::l:||::::) |/
V ヽ |::|:::::ハ:::ヽ、 / |‐v从レ′
}人|::/ lハト-、l ー‐‐' ´ ,.. -‐''´ l
ヽ r‐レ‐‐''' ´ |__
/勹ヽ / _>─---- 、
___// O〉 ヽ ,. -'´-'´:::::::::::::;: -─‐┴ 、
__/|:|〃ヽ | ヽ ,. -'´ '´::::::::::::;: -''´ , -‐''´ ̄`゙ヽ、
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/. 軍馬ではないので 正式な名はありませんが
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
/'} ///,/~ ,/ 関係者の間では、こう呼ばれていましたね。
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
32 :◆vsQyY1yD2Q
この馬のパワーならば、複数の人間を乗せても走れると言う意味で ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_
,、-'´,/ ̄\
,、-'゙,、-'´ |
r'゙/ 。|
/ ̄ ̄\ / /
r'´Y, -○-、 `く /
__ゝ__| r===、`ヽ、 ||o /
/ __∠rヘ,---─‐ヽ-、○|o /
/ /。 --ヘ{ ___ } } / /ニニニニ/
ト、_|__,---、__巛レ'´ヽ,ィ-イ iニニニ/
ヽ--ヘ`ーv‐'ニニY⌒)E三ヲ′
_,、-'´ / / ∠二ヽ_
,、-'ヘ r‐くヽ /__/∨ ,--、 }\
,、-'´ /、 /Y‐‐イヽ /__/二二ミく
__,、-'´ ,ィしL/| / ノ __/// | __ \
`i | ,、-'´ / | '、 | ( レ'/ / ``ヽ
, -ヘ\_,、-'´ /_ \ ヽ \__ゝ-∨ / , --r‐‐、',
rく__>-‐'´ ト、` ○ \ \/ | / / __`ーヘ|
`´ ハ)| | `y'´ V () r'´___\. |
_〒ノ`ー、>‐‐'´ \| | {{ ○}|V
|`ー'´⊥r' `ー、 ヽ=||`i、_
| | ヽヽ L_`'´ | ヽ
/ | | } | ヽ \ |
/ 人_ノ ヽ | |
rヘ r'´/ `ー、 _ ヽ
⊥ ∨|ス_ |r'´二`l 士魂号 複座型
r‐< /`く_|__| `Y‐v‐v\ ( 高機動幻想ガンパレードマーチ )
,ィニフ⌒ヾエハ | ヒYヒYヒL、
r'r'r'´´ _>--┴' ヽ___ノ レ‐レ‐‐レ‐‐、!
 ̄ ̄ ̄ (二)(二)(二)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
――― 『士魂号 複座型』 と……。
33 :◆vsQyY1yD2Q
::::::... ..丶
:::::::.... ...\
:::.' ──-.. \
:::::::... ⌒__丶 \
:::::::::.... .'::. ).ヽ .ヽ 今、なんか
:::::::::::.... __ ..丿 ヽ
:::::::::::... ヽ .ヽ 馬以外の、全然 別のモノが見えたような気がしたのは
:::::.._ ノ ヽ.____丿 .丶
::::::::::::::.... ..::ノ .) やる夫の 気のせいかお?
:::::::::::.. ../ .ノ
:::::::::.⌒ " ..ノ
:::::::::::::::::.... ....::::::../
:::::::::::::::::::::.. ......::::./
34 :◆vsQyY1yD2Q
/\ー―、_ /|>_
< >-、 _ ̄ヽ^、 ̄ー、 ,―-、 ___ __ __ __ ,― ̄)/ ̄ __ ./丶
\∠/ヽ ヽ~\ ヽヽ D ) | ._ | /| ┌__ll' ̄'l「 `、|~| .l' ̄'l| || || // /7__//// |\)/ /
ヽ ヽ ヽ ヽ ヽ、 ´、| || | | | (~l| ∩||. .| || | || || || |二(_´ ̄ ) ././ | |\/
ヽ ヽ ヽ_」 .l、 ',~', | '' .| .| U || U || .|`、 | |U |l、 || l二',-ニ/ / / / | |
ヽ/ヽ _/ヽ. ', ',__|__|~|_| `―-.^゙,ニフl.ニl.、ロ b ∠、二' .L_/(__/ | / /\|
< L- ̄/V二/´-'―`ー´` ̄ `ー' `―``―、__ノ | / /
ヽ∠― ̄ \__./
やる夫はDQ3の世界で生きていくようです
第6話 「勇者には入れない場所」
((::))
〈==〉 __ /  ̄ ̄ ̄ \
|:||:| ィoヾヽ_____ヽ_ ______
( ヾj:Y¨ 、 i廴ノ_________] ,ィ´ 〈 )
(`ヾ.|:|', ',. √,∠` ヾ7、 / ヾ/
(`´.|:( .ノ、) {j)) / Y\ _ .ィ }辷ス:、
,辷彡 / (( ) ,/ ,入: :\__ ..´/ ト、
=≡≡≡= `亡´ ,.ィ´ / _ ミx、:\―フ ノ ヽ
》=《ヽ / `>ァ、rfチ彡 =彡' ̄ `ヾ::\、\_ / /
| l | `く 〃 ヾr- ャ ィイ:/ \:}) /rヽ. イ /
| l | \ 卞x¨ヾ { L、 ハ //ヽyミ、 _L.. _
| l | `  ̄ ̄ヾX ヾミx i斗彡⌒7\_ ..'´ `ヽ、
| l | ..-――ヾミー――:ヽ:、 /<:::/У: : :.\___ /
| l | / ト、`ー -ァ/`ー7/てイ:ィ/\: : : : :.\ `ー "
【 5121工房 】 ____
|;;;::| r' i| ヽ _ _
|;;;::| | i| |. |二二二二二二二二二二ニ|
|;;;::| |___l|___| . | | ..::::::::::::::::::|~|ニ|≡|ニ|-||│
|;;;::| | ̄ ̄ l| ̄ ̄ | . | | ̄ ̄‖|::::::::|~|ニ|≡|ニ|-||│
.. |;;:::| | l| |. | 二二二二二二二二二二 |
:::::::..:...../;;:::\. l二二二二二'l . | ||ニ|≡|=| :| .|=|:::|ニ| |‖|:::|│
:::::::::/;;;;;;::::::::::\ | ||ニ|≡|=|‐|¨|=|:::|.│|‖|:::|│
:::/─────\ ,⊂⊃, | 二二二二二二二二二二 |
/_i__::::::....__i_i___ヽ γ ヽ| ||~|ニ|≡|:::|ニ|-||=|ー|::::|》|ll| |
_i__i:::::::... ヽ‐───────‐‐‐| ..:::il ||~|ニ|≡|:::|ニ|-||=|ー|::::|《|ll||
__i_i_,:::i__ ⊂⊃ l=<ヽ ヽ、__,,ノ|_二二二二二二二二二二,_|
__i___,::::::::... l ヽ\
f⌒i | (_)
─────‐┴.┴─‐'
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/ ただ今戻りました。
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
/'} ///,/~ ,/ やる夫君は いますか?
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
2 :◆vsQyY1yD2Q
,'::::::::::::::::::::::::: /:::: /:: /:. ,':: i、 ', ,、
.i::::::::::::::::::::::::: /:::: /:::: /:: /::. ,' i i /.:..\
一ヶ月近く家を空けて |::::::::::::::::::::::: ,'::: /:::: , '´/:: /:::. / i:. i|/.:.:.. |
! :::::::::::::::::::: ー!- ,_/:: / // /:: //,':: ,. l i/.:.:... /.!
ようやく帰って来たと思ったら ', :::::::::::::::::::. l: /:`>"、_ /´ /// ':: ,' ,'./.:.:... / !
ヽ::::::::::::::::;::. l:: // _ ̄´ rテ了`ア'/: /: //.:.:.. / /
口にするのが やる夫くんの事? ヽ:::::::::::::',::.. ';/´ ̄ ̄ ̄`` iゞイ ノ ,': /: //.:.:.. / /
ヽ::::::::: ヽ::. ', ⊂⊃ ` ̄´ i:: /: //.:.:.. / /
.\ヽ:::..\\ ⊂⊃:,.':::., '/.:.:.... / /
……言い訳は聞いてあげるわよ。 ヽi\ヽ\` ヽフ _,. イ ':./ /.:.:.... / /
._ / ̄ ヾ\`二、 _,. -‐1´//:/ /.:.:.. / /
聞くだけだけど。 ./:.:.:.:` ̄`\_ /::::::::`ゞ:`Y´ ̄`ヽr´、 /.:.:.. / /
/:. ̄`\:.:. /::::::::::::::/ノヾ;j:::::::::::::/ ! /.:.:.. / /
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:_ i:::::::::::::::::':::::::::/i:\:::: / j/ \:. / /
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:::::::::,::::::::::/::j、::::`/ ´ ̄ ̄ ̄`ヽ´
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ノ ::_/:/´ ̄\ ―― く
ヽヽヽ //// いやいやいや、しばらく戻れなかったのは悪いと思っていますが
│ ̄  ̄│ 仕事だったんですよ、仕事。
│ - - │
├○⌒○┤ それに、お客様も来ていますから
│u. │ その物騒なのはしまって下さい。
\ 冂 /
3 :◆vsQyY1yD2Q
__ ,、、.,_
,、-'"_,、ミ〃__:::`ヽ、
/:::/:/ィ:ヘ:、::::::゙ヽ、:::ヽ__,、-──- 、
/:::::/:// !l ゙i:!\:、:::ヽ;:::ヽ l,
/ィ::/: //_;;;;_i! 、 ゙、;;。-、>、y'´l ゙!
/゙i/-、l/,ー゚‐` .:i l´:::| l.,ノ| ! 私としては、面白そうなので
゙、フl゙i::::| ::| ゙、:/ レ、 | 続けていただいても 一向に構いませんが
o'8i゙i゙'' 、::| , l!ゞ l
゙i 、....___...,イ /:.:.: : : i ここで あたら有為の士を死なせる事もありませんね。
゙、 ヽー‐‐'1 /!:._,.-' ヽ |
|._ヽ,゙、 o ./ / 「´ \ | 申し訳ありませんが
,.、---------y'´L_::::ヽ.二_./`'''i ヽ, .| こちらの用件を優先させていただきますよ。
/ .:: \ ヽ、、_:::::::::::::lヽ、 ヽ, !
./ .:: ヽ \`:::::__,,〉、 \ ヽ |
_,,...-―‐::-...、
,..r:":::::::'"" '':::::::::::`ヽ、._
,.:':::::/:::..:. ,. ,.:.::::::::::::::::::::::::`::.、
/::::/::::::::::::':/::;::' ;:. :;、::::::::. ヾ;::::゙:、
/;'::/:::::::::::;::::/::::;':;;イ;:'゙ i::i:. ; :. '; ゙,
,':;':;':;'::::::::::i::r!:::::i::i'i;/ !:!..:!::i::. i:.:.: i
!:i::l::i:::;:::::::;/ !::ハ;::i゙i' i゙i:::i:::l:::::i::;::::!
あなたは確か、宮廷魔術師の……。 .i::i::i::i:::i:::;:::;i、,i;i_ i:i. i _,,,.iノ!::;::::;i::i:::;'
i::';:';:':;::;:::::::!ゥ-、`゙ ";'t::ァ'-!/::/ i;':;'
゙:;:';:';:゙;::;:::::i゙"´ `"'',':::/;,.イ/
ふぅん、そう言う事なの。 ':;:';:';ヾ:、::':. ,! /:ィ!.r';:'/
';:';:';、ヾ:、':,. ゙' '´/;':;':/
いいわ。 ちょっと待ってなさい。 i::!:i:.!ヾ:;:、':、 '"ニ'ー ,.:':;'::i:;'
iハ:ハ::::iヽ、` ,..:''i;::/i゙iノ
rヘi ` -‐'゙ ハ
r─-⊥ _ヽ _∠.-┴i
_, -} ∠ヽY^T二) |`ン^ ー─-ッー一 、
rf厂{l:::::::ヽ| 广ト、 |/:::::::::::::::::〃 ´ l
ハ ヾ::::::::∧二 -‐ 7 ̄ l ー- _ト、:::::::::::/ / |
4 :◆vsQyY1yD2Q
____
:/ \:
:/ _ノ iiiii \. \ と言う訳で、呼ばれて来たお。
/ (○) (○) \
: | (__人__) |:. 王宮から人が来たみたいだけど、何の用だお?
\ ` ⌒´ /
/ ⌒ /⌒Y⌒ヽ ヽ やる夫は、何も悪い事はしていないお。
:| \| .i イ |
|\ / 人 .\!
| \___/ \__/:
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
ああ、生まれたばかりの仔馬のように .!/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
小刻みに震える必要はありませんよ。 ||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
|ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、_
悪い事をしているような人物なら ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄ ̄
こうして私が出向いたりしませんから。 \ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
\ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
`ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ‐
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ/
5 :◆vsQyY1yD2Q
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
実はですね |_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
君に シャンパーニまで .y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
行ってもらいたいんですよ。 ./ イ 「 ヽ:|
/ /ノ__ - / v、
ある手紙を届けるために。 ′/ `ー-一' / i / l
_ r‐く / `T 、、 / l/ |
_ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | 手紙?
. | (__ノ ̄ /
. | / 何の手紙だお?
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
6 :◆vsQyY1yD2Q
おや、聞きたいですか? 仕方ありませんね。 _∠二ニ -、_
//ィトミ二_, `丶、
なんて事はありません。 / l川 `7テァ ≧Zレ'l _, -‐ヘ、
シャンパーニ辺境伯、カンダタ卿への手紙ですよ。 .l l | 厶 `V V}| / l
| lィ7{ソ r>ーヘ ∨ / /l|
あ、ちなみに 差出人は ロマリア王妃 モア様です。 | lヽlく! ノィ,二ハ |、 / ム |
___ 〕>ヘ ヽV j| | ヽ / / |
/ ̄ ` ̄`¬=--ヽ ``¬シ j_/ / /
}  ̄ ァーく > -、 _, ‐< /
ヽ、 / \ ∨┐ ヽ /
\> 、 ______ {-、 `ヽ、L _ ̄丶 ∨
\  ̄ ゙̄T^ lヘ、 \¬ | | l
へ、_ l | >、 ヽ ト、ヽ.Jヽ | |
ヽ¬、 / | { ∧ l| | _」 |二! | |
`ヽイ ,ヘ 〉 〈/ l_| L! | l l
ヽ ムィ/\ \ | l /
____
/⌒ ⌒\ ━━┓┃┃
/(  ̄) (_)\ ┃ ━━━━━━━━
/::::::⌒(__人__)⌒:::: \ ┃ ┃┃┃
| ゝ'゚ ≦ 三 ゚。 ゚ ┛
\ 。≧ 三 ==-
-ァ, ≧=- 。
イレ,、 >三 。゚ ・ ゚
≦`Vヾ ヾ ≧
。゚ /。・イハ 、、 `ミ 。 ゚ 。 ・
7 :◆vsQyY1yD2Q
, 、、 ,,
, ' ____ " 、、
, ' /⌒三 ⌒\ ',
; /( @)三(@)\ ;
; /::::::⌒(__人__)⌒:::::\ ; 王妃様から カンダタへって
| u |r┬-| u | ;
\ u `,. -'"´´ ̄`ヽ ; それって 物凄い手紙なんじゃないかお!?
_ / (___ | ',
,、' / | ;
、 ( ̄ | ;
 ̄ ̄ ̄| | ;
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
ええ、凄い手紙です。 ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼ │
ですが、訳あって ロマリアとは直接関係のない人に │ ↓ │
手紙を持って行ってもらいたいのですよ。 .│└─┘ │
___ |\ _ /| (⌒)
国内の貴族や、王宮戦士に任せる訳にはいきません。 ./ / .|-、 ,-│ ノ ~.レ-r┐
/ / | _ | ノ__ | .| ト、
/ | |::::〈 ̄ `-Lλ_レ′
/ | |::::::  ̄`ー‐---‐′
8 :◆vsQyY1yD2Q
.、. v ヘ ヘヘィ v ,
_r` ^ホ_
、x._ _ン.
/: ::/  ̄`゙` ‐-‐ '" ̄ ヾ: ::',
l: :/ , ― 、 , ― 、 ':; : i
やる夫君は、アリアハンに認定された勇者でありながら .l: :i , ― ャ ィ ― 、 i: :l
アリアハンとは 直接的な関わりはありません。 .,:'^l-‐l l'⌒ l l‐- |^Y
{d i ゙ ― ' l ゙ ― ' iゞ}
手紙を悪用するような人間でもないでしょうしね。. ヾ.l ‐ ‐ lシ/
! ー―――‐ァ ,!
大変なお仕事ですが、その分 報酬は良いですよ。 '. ` ニニ '′ /
いかがです? .rl' . / l、
/ \丶、;:;:;:;:;:;:;:;:// \
, < \ _ _ / >、.
-<: : :\ /  ̄ ヽ /: : :>、__
|:::::::::\: : :\ ∧ ∧ /: : :/:::::::::::::/
|:::::::::::::::\: : ∨: :〉―〈: :∨: : :/::::::::::::::/
____
/ \. う〜ん……。
. / \
. / /) ノ ' ヽ、 \ やる夫は、地道にやってければ
| / .イ '(ー) (ー) u| それでいいんだけど……。
. /,'才.ミ). (__人__) /
. | ≧シ' ` ⌒´ \
9 :◆vsQyY1yD2Q
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
安心なさい。 手紙の配達なんて .!/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
冒険者にとって 「地道な仕事」 ですよ。 .||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
|ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、_
と言うか、王妃の名を聞いた時点で ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄
逃 げ る 事 は 出 来 ま せ ん 。 \ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
\ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
あなたから聞いたでしょう? 何の手紙かと。 `ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ
____
/ ノ ヽ\
/ (○)}liil{(○)
/ (__人__) ヽ ( ハメられたーーーっ!? )
| |!!il|l| |
\ lェェェl /
/ ヽ
しヽ ト、ノ
| __ |
!___ノ´ ヽ__丿
10 :◆vsQyY1yD2Q
,'::::::::::::::::::::::::: /:::: /:: /:. ,':: i、 ', ,、. |
.i::::::::::::::::::::::::: /:::: /:::: /:: /::. ,' i i /.:..\.._ 人 _
.|::::::::::::::::::::::: ,'::: /:::: , '´/:: /:::. / i:. i|/.:.:.. | `Y´
! :::::::::::::::::::: ー!- ,_/:: / // /:: //,':: ,. l i/.:.:... /.!. |
', :::::::::::::::::::. l: /:`>"、_ /´ /// ':: ,' ,'./.:.:... / !
ヽ::::::::::::::::;::. l:: // _ ̄´ rテ了`ア'/: /: //.:.:.. / /
ヽ:::::::::::::',::.. ';/´ ̄ ̄ ̄`` iゞイ ノ ,': /: //.:.:.. / /
ヽ::::::::: ヽ::. ', ⊂⊃ ` ̄´ i:: /: //.:.:.. / /
.\ヽ:::..\\ ⊂⊃:,.':::., '/.:.:.... / /
ヽi\ヽ\` ヽフ _,. イ ':./ /.:.:.... / /
._ / ̄ ヾ\`二、 _,. -‐1´//:/ /.:.:.. / /
./:.:.:.:` ̄`\_ /::::::::`ゞ:`Y´ ̄`ヽr´、 /.:.:.. / /
/:. ̄`\:.:. /::::::::::::::/ノヾ;j:::::::::::::/ ! /.:.:.. / /
/ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:_ i:::::::::::::::::':::::::::/i:\:::: / j/ \:. / /
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:::::::::,::::::::::/::j、::::`/ ´ ̄ ̄ ̄`ヽ´
/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ノ ::_/:/´ ̄\ ―― く
ヽヽヽ ////
お願いですから .│ ̄  ̄│
無言でナイフ光らせるのは止めて下さい。. │ - - │
├○⌒○┤
大丈夫です。 本当に危険のない仕事ですから。.. │u .│
\ 冂 /
11 :◆vsQyY1yD2Q
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
少し 脅かし過ぎましたかね。 戦士善行の言う通りです。 ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼│
事ここに至っては、カンダタ卿の問題は枝葉に過ぎません。 .│ ↓ │
│└─┘ │
ただ、北方で騒がれても ややこしくなりますので ___ |\ _ /| (⌒)
カンダタ卿には、おとなしくしていて欲しいのです。 / / .|-、 ,-│ ノ ~.レ-r┐
/ / | _ | ノ__ | .| ト、
/ | |::::〈 ̄ `-Lλ_レ′
/ | |::::::  ̄`ー‐---‐′
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、!
r、l 、-’ィ.ト、’-ト 本国が荒れている事を知ったら
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ
l、 r== / 軍勢を率いて、王都を急襲しかねませんからね
l_ \_,..,_イ. あの方は……。
__./、 ` ‐-ァ、┐
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
12 :◆vsQyY1yD2Q
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
アリアハンの発行した勇者認定証があれば. |_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
何の問題もなく、カンダタ卿に会う事が出来ます。 f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
それだけで やる夫君は / イ 「 ヽ:|
破格の報酬を得る事が出来るのです。 / /ノ__ - / v、
′/ `ー-一' / i / l
どうです? 美味しい仕事でしょう? _ r‐く / `T 、、 / l/ |
_ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
ji | /. . | ∠ _,/::::イ.:.:.:.:./ _/:::::::::::/ -─  ̄
____
/ \
/ \ ( もう一頭の馬を、善行さんに頼んで
/ \ ロマリア軍の厩舎から探してもらうつもりだったから
| \ ,_ |
/ u ∩ノ ⊃―)/ ここは 断りにくいお…… )
( \ / _ノ | |
. \ “ /__| |
\ /___ /
13 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ _ノ ヽ、_ \ わ、分かったお。
/ (○) (○) \
| u (__人__) | でも、報酬については
\ | | /. ちょっと頼みたい事があるお。
/ ⌒ \
__ ,、、.,_
,、-'"_,、ミ〃__:::`ヽ、
/:::/:/ィ:ヘ:、::::::゙ヽ、:::ヽ__,、-──- 、
/:::::/:// !l ゙i:!\:、:::ヽ;:::ヽ l,
/ィ::/: //_;;;;_i! 、 ゙、;;。-、>、y'´l ゙!
/゙i/-、l/,ー゚‐` .:i l´:::| l.,ノ| !
何か望みのものでも? ゙、フl゙i::::| ::| ゙、:/ レ、 |
o'8i゙i゙'' 、::| , l!ゞ l
い〜いでしょう、言ってご覧なさい。 ゙i 、....___...,イ /:.:.: : : i
゙、 ヽー‐‐'1 /!:._,.-' ヽ |
さぁ! さぁ! .|._ヽ,゙、 o ./ / 「´ \ .|
,.、---------y'´L_::::ヽ.二_./`'''i ヽ, |
/ .:: \ ヽ、、_:::::::::::::lヽ、 ヽ, !
/ .:: ヽ \`:::::__,,〉、 \ ヽ |
,':. .:./ . ゙、. \::゙'''":::ヽ \ ゙i
14 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ _ノ ヽ__ \
/ (●) (●) \ 実は、馬車を牽く もう一頭の馬を探してるんだお。
| (__人__) |
\ ` ⌒´ ,/ 善行さんも知ってるだろうけど
/⌒ヽ ー‐ ィヽ ルージュに釣り合う馬って なかなかいないから
/ ,⊆ニ_ヽ、 | ロマリア軍の厩舎に 良いのがいたら、譲って欲しいんだお。
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
/ ⌒ ⌒ ヽ
/ ∧ ヽ
ほう、そうなのですか? ⊂・⊃ ⊂・⊃
│▼ ▼ │
それはまた、贅沢な悩みですね。 │ ↓ │
│└─┘ │
\__/
15 :◆vsQyY1yD2Q
//.:.:.:./ /rヘ、_.:.:.ヽ_ \_.:.:\.:.:ヽ、
//.:.:.:/ /:|| ヽ`ー-ミ_- 、_ `ヽ、\.:.:!
//.:.:./ /.:.:l| 、\ _>‐辷_ミヾソ¬
//.:.:.:.′〃.:/|!  ̄ r _ニ=‐' `Y/} |
ま、良いでしょう。 !/.:.:.:.:.| 〃.:厶ィ′ ′゚´ _/:| 〈k | |
||.:.:.:.:.:l/.:./ _ニヽ ヽ \;:| V//
軍の厩舎となれば |ヽ.:|:|.:i!./-´‐ ゚´ 、 ヽ |fY1-- 、__
良い馬は いくらでもいます。 ヾ」⊥{ r一1 || l | \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\ トヘ\;:;:l ゙、 _ |しJ、 \
それを 前払いの報酬とするのは. \ こ\ヽ! - ´ , ー-ィ |:::| | \
いかがですか? `ー‐ト、 _/`ニ | |:::| |ト、 r-、 \, -─- 、
/ | ヽ, \ r‐v‐ミ | ,1::| ||| V⌒ヽ/ |
/ | ヽ Y| 、 ヽ //::| ||| 」__/ ノ‐ L
\ .| 〈} ヽ//:::/_⊥ -‐´ /⌒>イ/ ̄
____
/ \
/ u ノ \
/ u (●) \
| (__人__)| え〜っと、それは……。
\ u .` ⌒/
ノ \
/´ ヽ
16 :◆vsQyY1yD2Q
_.- '_´  ̄` `>‐- .,_
,.-'´.-' _. ニ ミ/、_ 、\
, ' '´ _.- 、 ` 、 ヽ
/ , / ,' // /ヽ.!ヽ. 、ヽ ヽ
i ,' i /!{ !{ !l ! __'、', ! !
{ i i !┴-、! ! ''"___ ! i } }
やる夫君、それで問題ないと思うわ。 .| i. l l;==、 " ̄`!l /ヘ. !
. ! ! | ! } ノィ´r' ノ/
その話、受けちゃいなさい。 .l ! l ゝ、 、 . ,-イ/
lハ ト、 ト、 - _一 /l !/
V!人ルへ、 ,.ィ!ハN
/ ,∠-,`へ‐'" {、
ノ ´ '´∠l_|_,=='-┐
,. --一/ /‐-|__{-‐ {>ーッ‐- ..__
`'ーノ _,∠__,ノ八ヽ、____ノ='´. : : :_.='´ ̄`
____
/_ノ ヽ_\
/( ●) ( ●)\ そ、そうなのかお?
/ ::::::⌒(__人__)⌒::::\
|  ̄ | それじゃ、その条件で受けるお。
\ /
17 :◆vsQyY1yD2Q
l:::::::i:::i:::i::::::,':::::::::/::::::/::::,、-'".:.:.:,./.:./: /::::i:::::゙i::::l
!::::::i::::i:::i:::::i::i:::::/::::::/:::/::::::,.-'"/::/::::/::::: ハ::i::::i::::|
|:::::::i:::i:::i:::::i::i::::,'::::::/::/::::,. く /:::/:::,.イ::::::/ |:::i:::::i::::|
|::::::i::::i:::i:::::i:i::::i:::::/:://、_ ゙/:://:/ /::/ l::::i::::i:::::l
|:::::i::::i:::i:::::i:i::::i::::,'::/ヾ,,.ノ_ヽl/ /´ //,,,.__,':::::i::::i:::/. ところで、岩田導師。
|:::::i::::i:::i:::::i::::::i::::i:l r‐‐,-、./:::::::i:::::/
!::::i::/:::i:::::゙i,::::i::::i:| i ゙ー'- /:::::::/::::/ 二頭立ての馬車を牽かせるんだから
|::::/:::/:::|i::iヽ;:゙i,:::l | /::::::::〃/
|:/l:::::i:::/ヽゞ、.ヾ::、` 、_ ' r´ /::::::/l:/ 当然、ルージュちゃんに釣り合う馬を
/ |ノ|:/ 丶 ` 、゙'''ー /l::/ 用意してくれるのよね?
'_|! \  ̄ /-、_´
|`'-、 \. ___./ ./ /`7ー‐-、
l: : : :`'''- .,_ /i'l:(_ | / / / \
/: : : : : : : : `'''- .,_l_:゙i,: ゙i ゙i、 く、 〈 ゙i \
/゙、: : : : : : : __,,. ----ト‐' |‐、!.ヽ_゙i`ー^''´ ゙i \
_∠二ニ -、_
//ィトミ二_, `丶、
/ l川 `7テァ ≧Zレ'l _, -‐ヘ、
l l | 厶 `V V}| / l
| lィ7{ソ r>ーヘ ∨ / /l|
もちろんですとも。 | lヽlく! ノィ,二ハ |、 / ム |
___ 〕>ヘ ヽV j| | ヽ / / |
私に、お任せあれ。 / ̄ ` ̄`¬=--ヽ ``¬シ j_/ / /
}  ̄ ァーく > -、 _, ‐< /
ヽ、 / \ ∨┐ ヽ /
\> 、 ______ {-、 `ヽ、L _ ̄丶 ∨
\  ̄ ゙̄T^ lヘ、 \¬ | | l
へ、_ l | >、 ヽ ト、ヽ.Jヽ | |
ヽ¬、 / | { ∧ l| | _」 |二! | |
`ヽイ ,ヘ 〉 〈/ l_| L! | l l
ヽ ムィ/\ \ | l /
', \ ヽ | .l /l
18 :◆vsQyY1yD2Q
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、!
r、l 、-’ィ.ト、’-ト あ、あの岩田導師……。
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ
l、u. r== / やる夫君のルージュは
l_ \_,..,_イ 軍でも めったにお目に掛かれない
__./、 ` ‐-ァ、┐ 稀代の名馬クラスなのですが……。
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
./ ⌒ ⌒ ヽ
スポポーン ./ ∧ ヽ
⊂・⊃ ⊂・⊃≡=─ │ │
│▼ ▼ │
│ ↓ │
│└─┘ │
\__/
19 :◆vsQyY1yD2Q
_ _
,. -''"´ ` 、
/ ,. -''"´ ヾ、ヽ,
,.' , _ ` `ヽ
/ / _,. '',. '´,. -,r、 ヽ
.' / ,_;'-//,.ィ'// |! ヽ
i lレ /゙ソヾY´ ,/,イ ,j! ,! !
やる夫君、分かった? | |l , !`^` !' ニュメ!/ル ,i |
| l | l / '{:゙ソヾソ ノ,i ,!
交渉ってのは、こうやってやるものよ。 | ヽ ヽ | 、/ ``´ル´} /
| \!ヽ ` 、、 ノ' / /
ウチの精華を預けるんだから l iヽ |ヽ `` /‐' ,r'´
これぐらいは 出来るようになってもらわないとね。 | iヘ、| ヽ _ ,. イ //
ルヽ| ` ´ ノ,ィk'/i'/
/`` '‐-`ュ、 r,== ニ、 ̄ヽ
| r 、/7 _ュ / />-- 、、_
,. - ''ソ _{_{ / / //``ヽ
,rー{i´ V___ ,/ / |ヽ // // i、
/ ヽ < / | \_ノ > ,/ _ _l
l ヽ `` ‐ 、,/ /ヽ /´ / / /∧ ∧ヽ
ノ `y\ヽ \_ '/ `´ // l |〈 (,,゚Д゚)ヽ
/ / / \\ , ィl´ ! ヽ\ `ヽ/ ヽ
/ / / \\ ,. -''′ ,!| ヽ\/`ヽ〈
/ / i/ ヽ_ _,r'´ /〈 __`''‐ 、_/ ヽ
/ { /\ i,l | / ヽ ヽ `> ``''ー ´/ i
.. ____
/ ― -\
. . / ( ●) (●)
/ (__人__) \
| u ` ⌒´ | べ、勉強になりましたお。
. \ /
. ノ \
/´ ヽ
20 :◆vsQyY1yD2Q
【 そして…… 】
〃从〃从〃从〃
ヽr -''‐―` - 、〃ミ
Z/ `ヽ ミ 、
`.i fi `ヽ ミ 、
.| `ヽ ミ __,,_
ブルル… .! ,r'~` 、 `ヽ‐ -――― --- ―― ' ~ ̄ ̄ ~ `ヽ .._____
.i i ヽ ` 、 _ \
`-'^` ' | `ヽ ヽ l
i | / ./
/ | | ヽ
! ./ ヽ ヽ
_ , - ‐ ''ヽ , -‐――― ‐-、 / | |
r'~ ̄_ , - ‐ ''~.ヽ ,r -- ― '~ ̄ ̄ ̄ \. i ヽ |
ヽ. .「~ `i i' / ヽ } i |
\.\ | /. / , /~` i. \
\.\ i | / ./ `ヽ. }
`i `.フ { .{. / / / /
`i―| i. | く i'. / ./
.`‐´ | i /―l i´ /
| | `‐'~ | l
| `l. |. `i
/ ./ / /
r'~‐- 」 r'~‐- 」
. ̄ ̄  ̄ ̄
____
/ ) ) )/ \ / \
{ ⊂)(●) (●). \
| / ///(__人__)/// \ おおっ!
! !. |r┬‐| |
| l ゙ー ′ ,/ ホントに スゴそうな馬が来たお!
| ヽ ー‐ ィ
| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
21 :◆vsQyY1yD2Q
/ . : : : : : : . . : : }: : . .. ヽ
. /. : : : : : : : : : . : : . : : ハ: : : ! : . . ハ
. ,': : : : : : : : : : : : : : . i!: /. '; : : }! .ト; : . : i .',.ハ
. ,': : : : : : : : : : : : . : : : : :.!}/‐-,ハ: : ハ.ハ: : . :!: :j : !.ハ
. !: : : : : : : :i: : : : : . : :',: : :!! _z=∨ミヽ、 .',: :/} ,イ: : . i }ヽi
. !: : : : : : : ;|: l: : : : : : : ヽ:.ハ ´ {、ノ::!ヽ`ヽ∨ !:/_.!:| . : : !j ',
j: : : : : :./, !:j|: : : : : : : : ハ\:', `ー ミ}_, .j/=ミ:.i: : : リ i う〜ん……。
/: : : : : { { j/ !: : : : : : : : ハ ヽ、 .::::::ヽ{':}.!: :,イ: /
. /: : : : : : :',∨`il : : : : : : : : :ハ :::::::::: `7!:/.}:/ 見た感じ、パワーは
. /; : : : : : : : \`┤:、: : : : : : . {.ハ ノ K./'´ ルージュに負けてないって感じだな。
/: /: : : : : : : : : : :``!: :i、、: : : : : ト、.ヘ __ ... j:ハ
'´ 彡': : : : : : : : : : : : : :'; :lハ:!、: : : :. ! \ヽ __ ` ,ハ、:', 他は、実際に走らせてみないと
/: : : : : ; : : : : : : : : : :.ハ:.ハ!ヽ: :.、: ハ. `ヽ、 ` ,.イ: : ! ヽ 分からないけど。
: : : : : :.ノ: ; : : : : : : :.!: :!ハ:{__}! ヽハヽハ ` ∧: : : :!
_.> '´/,.イ: : : : : :,.イハ:.! ヽ、 `` `ヽ、ヽー- 、 _ ./ ', ∨: :!
ノ'´ /: : : >'´ j ∧! `77}  ̄ ̄´ヽハ ∨!
/ イ´ , イ::::`ヽ、 / .// `ヽ リ
, -‐ '´ ̄ ̄::::::::::::::::::::::`ヽ、 /、.//、
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
スピードでは ルージュに及ばないでしょうが ト,r' へ ,へ ゛z,i、
スタミナは十二分にありますよ。 {k\i'⌒t--i⌒,i/,}/
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
馬車を牽くには、十分な能力を持っていると言えるでしょう。 ./'} ///,/~ ,/
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
22 :◆vsQyY1yD2Q
ヽ、 、 ヽ
. \ー- _ ヾ\ \ヽ l|
─- ー- 二_ ヽ \V|レ∠ __
>─- _ `ヽV ,ィ≦_
/ _ -─ _ 二 厶∠ _`ヽ、
_/ , ´ -─_  ̄ , ´ ∠≧ュ_ ヽ\ ̄ `
 ̄ フイ / / `i .:トヽ ト 、
/ / ィ.:7 /: . ,ィー_-ク! N
/ //ノト/∠ -‐≦二 ィ介トv′
∠ - フィv' ∠ ン fフ }`ト _└'_,1 まさか、牡馬ですか?
jハィ r ヾl `=' ′ く ィ ゝ L. -─ァ
jハ廴 /{ / /
`フ´ |. -‐ / /
く_ `ー ¬__厶ュ ∠ __
∠ -ミ¬ー- ─辷ー- VL_ }:: ト \
ヽヽヽ ////
それこそ まさか。 │ ̄  ̄│
│ - - │
牡馬で このクラスなら、とっくに軍馬になって .├○⌒○┤
今頃、貴族か騎士の所有になってますよ。 │ │
\ 冂 /
23 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \ そう言えば、ルージュも牝馬だけど
| (__人__) |
./ ∩ノ ⊃ / オスメスで、そんなに扱いが違うのかお?
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
,イ _' 二ィ ̄:::二ニ - 、
、 }、v/ 〃:::::::ノ:∠_::::::::::::::::ミ
_ヾY V:::/:::/::∠:::::<r‐. :' " ̄:ヽ
`≧ヽ::::::::_厶 -  ̄ヽ`: : : : : : : : :i
`ヾT ′: : : : : : : :|
|_, ==‐- 、 ヽ: :_r- 、 : |
異界は、そうでもないようですが f_ f゙ ̄ヽ_,. -‐ヘ{ fう 〉:|
y'^ト--ヘ_,ノ レ/: :!
私達の世界では / イ 「 ヽ:|
「戦いは男の仕事」 と言う考え方があるのですよ。 ./ /ノ__ - / v、
′/ `ー-一' / i / l
基本的に 女性は軍に入れません。 ._ r‐く / `T 、、 / l/ |
たとえ、それが馬であってもね。 _ノ ヽ ヽ ヾ 込. ィ _/ , ヘ、
/ \ | |/⌒> , ィ  ̄∠L>r' / > 、
. _ / ト、 | / レ‐´ / ノ:://.:.:.:八 / _ - '::::::::::::\
/ ィT! r _」ノし'ノ ,ぐ// く_.:/ } ∠ -‐':::::::::::::::::::::::::::::>、
/ || 厂 // / /:://.:.:/ j/:::::::::::::_;:: -─  ̄ \
_ r,ィ ィ‐r‐' / ̄ 7:::〃.:.:.:./ /:::::::::::/
/ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ─ ─ ヽ そう言えば、DQ7の移民に
| (ー) (ー) | そんなのがいたよーな……。
\ ∩(__人/777/
/ (丶_//// \
24 :◆vsQyY1yD2Q
_____ ━┓
/ ― \ ┏┛
/ノ ( ●) \ ・
. | ( ●) ⌒) | ……って、あれ?
. | (__ノ ̄ /
. | / 橋の関所で会った姉妹は どうなんだお?
\_ ⊂ヽ∩\
/´ (,_ \.\
. | / \_ノ
______
>=- `丶、
/ \
ああ、あれはだな。 ゙7 , ハ ,、, 、
{ / /⌒\/´lハl ハ
姉のルナマリアは、元々 王女付きの侍女だったんだが. ゝ_l/| t} t} /Vく }
失敗続きで クビになりかけたんだ。 / ニ):ノ i| _/ i \
{ )八 __ `7 从」 <⌒′
でも、並外れた剣の才能があったから `L.. フニニ≧=}___)=|/^フ⌒´
特別に 関所の警備兵になるのを許されたんだよ。 \ ノ `YーY´ ゙「\
` ̄{ { l }>'⌒ヽ
゙ーr‐`ー゙ー‐f) }
/ ` ̄ ̄´ マ_ノ
25 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─\ 「特別」 で軍に入れるぐらいなのに、関所の警備兵かお?
/ ‐=・=‐ ‐=・= \
| .u (__人__) |. ケチケチしないで、キサカさんの部下とかにすればいいのに。
\ ` ⌒´ ,/
/ \
_,.... --────- 、._
_,..-''"´ `` 'ー-、
,.-'" `ヽ.
/ ヽ
/ ヽ
/,/ ゙;
./,::';' ;' ;i i ,i ; ,i |
/' ;' | ハ ハ. ;'| /|./| / | i / |
,/ ;' / .| | ゙、 |=V'''゙、 .l | ,:' ソ/,,| ./ !'| ,イ |
| /| | | |''ゝ |三-、 ヽ| |/ " ;| ム;=-j /| |
それは しょうがないだろ。 | .| l |i゙、 .|`!ジ`!',ノ゙i` ';ノ'-、 ヾ;''" / , ;' .!|
リ ゙、 |.|.ヾ、゙` ヾ:;;;リ !'";;リ }ト /,:' || |
妹のメイリンの方が ゙、 || ´ト `ー一 `='...., " ,// / |
警備隊付きの司祭になってたからな。 .〉| ,i l 、' : :. / ;' |
/ ノ' | ゙、 ’ ,;:'ッ ;' ゙、
ルナは、妹のために警備兵になったんだ。 ,ノ/ノ | ゙、:、 -ー ,/ノ/ ,ィ ;' ヾ.゙、
-''"´. / ,.ハ i、 ヽ`ゝ、 ~ _,.-/../ / ,リ ゙、ヾ、
,:',// ゙、 ヽヽ! ゙'`=、 ,..-='-''"´// / ヽ. ゙、
,/ ./ /!゙、 /`/7 /´`'" ̄ヽ く^V'"゙、 |ヾヽ、 ゙、
.// ,|..-'''/.// ,:'| ::::::::::::: ヽヽ. ヽ )ヽ、. ゙、 `ヽ.ヽ
_,..-'-''"´,..-;:'入`ハ! | :::::: ヽヽ'"./ミヽ、`ヽゝ_ ``
,..、-'"_,..-;::=''"'"´ リ ..::::::::/ ヽ./ `ヾミ::-、.``ヽ、_
ルナマリアが兵士になる事を認めた 張本人 ↑
26 :◆vsQyY1yD2Q
/ ̄二>ヘ、
∠_ >ヘ V≧--、
rイ二>ヘ く_」 V \
_,⊥ノヘ ___Vニ=- 、 \
//ィ∠// / `ヽ、ノ
| / /l厶/ l/ ___ \
軍に入れない、戦う力を持った女性は V/lイ 「h | _,二 `゙ヽ ト、
ほとんどが 冒険者になるって言いますもんね。 リ vソ Trくハ Lム ∨
′r ′ 、辷ソ l爪V|
馬も同じように、力のある牝馬は | ` ̄ ィリ⌒}| |
冒険者の馬になる事が多いんですよ。 ∧ ヽ >フ /| l
l小 __辷ニィくl | l
_ | {ハ /,ニ=ィ ハ ヽトハ
l r-≧、_ Vヘ(`ニ=---{/ ー-く V lヘ ヽ
.l l l二 >冖弌}__ ハ{ lハ lV
l l / \ ヽ--、_ lヘ/l川l/
.l l / \ \ `丶、{
l l / ヽ\ \ ヽ
.l l | /^ヽ、 | ヽ \ l┐
_  ̄ ̄` 丶、
/ \
/ ,、_ { / / , .
. { 厶k汽ハ/iKハ } }ノ
} \}tツ }tツv / アリアハンも 基本的にはそうだぞ。
ノj トヽ ′ }く
_彡'へ }、 (⌒i〉 ノ ド=- ルージュの場合、もう少し 好戦的だったら
_彡'}ハ/ヽ¬≠≦}ハノ 軍馬になってただろうけど。
/ : /{ヘ_,癶:tヘ、
く}_{_シ': :}: : \: :ヽハ
ノ: :}: : : 廴:_:_:_}∠:_ノ
27 :◆vsQyY1yD2Q
_.- '_´  ̄` `>‐- .,_
,.-'´.-' _. ニ ミ/、_ 、\
, ' '´ _.- 、 ` 、 ヽ
/ , / ,' // /ヽ.!ヽ. 、ヽ ヽ
あれほどの馬なら、当然かも知れないわね。 i ,' i /!{ !{ !l ! __'、', ! !
{ i i !┴-、! ! ''"___ ! i } }
| i. l l;==、 " ̄`!l /ヘ. !
とにかく、これで 馬の問題はクリア出来たわ。 .! ! | ! } ノィ´r' ノ/
. l ! l ゝ、 、 . ,-イ/
正直、ルージュちゃんが スゴ過ぎて lハ ト、 ト、 - _一 /l !/
釣り合う馬は、手に入らないんじゃないかって思ってたのよ。 V!人ルへ、 ,.ィ!ハN
/ ,∠-,`へ‐'" {、
ノ ´ '´∠l_|_,=='-┐
,. --一/ /‐-|__{-‐ {>ーッ‐- ..__
`'ーノ _,∠__,ノ八ヽ、____ノ='´. : : :_.='´ ̄`
、_,. 、
z`;`:: ::~: :'`t
ィ‐ァ-‐ ―- 、z
l /rニ-、_ =-、! ……でしょうね。
r、l 、-’ィ.ト、’-ト
ト、l.  ̄ 」  ̄lノ 岩田導師の約束がなければ
l、 r== / これほどの馬は、王家も手放しませんよ。
l_ \_,..,_イ
__./、 ` ‐-ァ、┐. これ、後払い分の報酬に影響してますからね。
__/:丶 \__/、_j ト、_
/ `ヽ\: : : \ 丶 l l } r‐' \
. / 丶\: : : \ l l. レ: : : :/\
28 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ; _ノ′
/ ∪ :::(● な、なんか
| "`(__)
\、 /´ヽ 善行さんに 無理をさせたみたいで、申し訳ないお。
) ィ ("_ノ
/ /⌒ヽ ヽ ) |
i l | | |
| | | |-‐'
.、. v ヘ ヘヘィ v ,
_r` ^ホ_
、x._ _ン.
/: ::/  ̄`゙` ‐-‐ '" ̄ ヾ: ::',
l: :/ , ― 、 , ― 、 ':; : i
気にしないで下さい。 l: :i , ― ャ ィ ― 、 i: :l
.,:'^l-‐l l'⌒ l l‐- |^Y
もし、私が ルージュに釣り合う馬を探すとすれば .{d i ゙ ― ' l ゙ ― ' iゞ}
やはり あの馬に目を付けていたでしょうしね。 ヾ.l ‐ ‐ lシ/
! ー―――‐ァ ,!
むしろ、こんな形になったおかげで '. ` ニニ '′ /
スムーズに馬が手に入ったと言えるでしょう。 rl' . / l、
/ \丶、;:;:;:;:;:;:;:;:// \
, < \ _ _ / >、.
-<: : :\ /  ̄ ヽ /: : :>、__
|:::::::::\: : :\ ∧ ∧ /: : :/:::::::::::::/
|:::::::::::::::\: : ∨: :〉―〈: :∨: : :/::::::::::::::/
29 :◆vsQyY1yD2Q
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i とにかく、これで 前払い分の報酬は お渡ししました。
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/ カンダタ卿への親書は、私が預かってきていますので
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!" 数日以内に出発していただきます。
/'} ///,/~ ,/
,i ,l/, 'r',t',.--'y 王宮の方も、きな臭くなってきていますからね。 急いでください。
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
ト 、__ _,. -─r‐- 、.._ ,
ミヽヽ ミヽ\ |/∠ ≧ニメ//
ゝ\\二ミr‐ト 」_|/rく二二二彡イ
_ ノ二/ // ̄´ ヽ「`辷ニ─<
//〃 |/ || \\ヽ|
|彡イ ≧‐_!、_ リ_,. -‐ トミヽ|
馬車本体の方は 既に完成しているし r‐v| く Ld下` ¬r'fi 卞、 }ヾソ
|〔ィ{! ヽ  ̄ ´ ,ハヽ
後は、荷物を積み込めば出発出来るな。. \」 |i /r//
l 、 l _ /一'
l __... ____ /
交易品は、どうするんだ? |ヽ マ ̄ ̄  ̄ / /!
_」 \ ヽニニニフ / ト、
/ | \ _/ | ヽ
_/ l  ̄ ̄ | \
_r一' / l } | ヽ‐- 、
__,...r' ̄::::::::::\ l l ヽ / | ヽ /\
\::::::::::::::::::ヽ| _r┬┤ / |_r─‐r‐':::::::::::::`ー-、_
\::::::::::::::└<_| ̄\ ̄ヽ ノ ̄ ̄フ | /:::::::::::::::::::::/
30 :◆vsQyY1yD2Q
____
/ \
/ ─ ─ \ それは、交易所の人とも相談してみたんだけど
/ (●) (●) \
| (__人__) | やっぱり、塩とか 調味料の類が 良いらしいお。
\ ` ⌒´ ,/ それに オリーブオイルとかも。
/⌒ヽ ー‐ ィヽ
/ ,⊆ニ_ヽ、 | あと、ロマリア産のワインも積んでくお。
/ / r─--⊃、 |
| ヽ,.イ `二ニニうヽ. |
,、,、,、,、,、
;r'"´ `ヽ
;' r'`'`'`''"'´`"、 ゙;
ミ ;' --、 , --ミ }
魚介は、干物でも .r=| =・= =・= ゙v{
カザーブまでは保たんばい。 .{<| _l:._ |rノ
`l 、__ , |'′
そっちの方が、ええかも知れんね。 ,ハ ー ,.イ!
,.ィ:/ | ``ー─'´ / |>--、
, -<::::::::'─‐∧ー---‐:/'´/:::::::/` ー- 、
r'´ \::::::::::'‐、\ /,.イ::::::::::/ `l
|\ \::::::::ヽ\V//::::::::/ / ┌|
|┐\ | ヽ::::::::ヽ /:::::::::/ __」/ │|
31 :◆vsQyY1yD2Q
/ `ヽ、 ___/,. -‐ ''´_ | < ヽ
〉 /`゙''‐- 、__/ ,. -''´ / /┌┬' !
{ / /`゙''‐-、---'───-L、| ヽ ヽ |
| | レ'/ /.| | `ヽ、| ヽ 、|
レ'´ // / | | ___ ミ `く |
// | |_|L..._| ! '''´ __` ヽ :::\〉‐- 、
|ハ || | ___ ! ィ'/:::7.jヾ | rニヽ \
|! ヽ| y'r';;Tj` {:::''゙:::} l/L !ト、 \
iヽ {::::''':j `ー‐'′ (⌒ j `ヽ、___>
そう言えば {`i ` ̄ i レ'´/::::.. |
ヽ ! 〈 、 rイ/::::::|:::. l |
この馬、なんて名前なんですか? ./ ', ___ /:::/:/::::/:::: ヽミヽ
/ /:ヽ V ) /.!::|:::{::::::|ヽ、:. ) ヽ
| / |::/:::ヽ、 `二´ / |:::|:::l:||::::) |/
V ヽ |::|:::::ハ:::ヽ、 / |‐v从レ′
}人|::/ lハト-、l ー‐‐' ´ ,.. -‐''´ l
ヽ r‐レ‐‐''' ´ |__
/勹ヽ / _>─---- 、
___// O〉 ヽ ,. -'´-'´:::::::::::::;: -─‐┴ 、
__/|:|〃ヽ | ヽ ,. -'´ '´::::::::::::;: -''´ , -‐''´ ̄`゙ヽ、
、,. -''"'""゛''‐z
,z w v w "z
γー,- 、、,_,, -、ーγ゛
,i / ヽ i
ト,r' へ ,へ ゛z,i、
{k\i'⌒t--i⌒,i/,}/. 軍馬ではないので 正式な名はありませんが
.ゝi, ゛ー//'},゛ー' ,!"
/'} ///,/~ ,/ 関係者の間では、こう呼ばれていましたね。
,i ,l/, 'r',t',.--'y
,. -'' ! , ''~/` -、
_,,, - '" \ } /ヽ,/ / ゙ ' '‐、.、_
,r'~ \ ,r`i、_ __y'!='!' |/ _ / ~゙'、
.i `i、 `/ /へ」〉|.i .i ノ r" ,i' i,
32 :◆vsQyY1yD2Q
この馬のパワーならば、複数の人間を乗せても走れると言う意味で ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
_
,、-'´,/ ̄\
,、-'゙,、-'´ |
r'゙/ 。|
/ ̄ ̄\ / /
r'´Y, -○-、 `く /
__ゝ__| r===、`ヽ、 ||o /
/ __∠rヘ,---─‐ヽ-、○|o /
/ /。 --ヘ{ ___ } } / /ニニニニ/
ト、_|__,---、__巛レ'´ヽ,ィ-イ iニニニ/
ヽ--ヘ`ーv‐'ニニY⌒)E三ヲ′
_,、-'´ / / ∠二ヽ_
,、-'ヘ r‐くヽ /__/∨ ,--、 }\
,、-'´ /、 /Y‐‐イヽ /__/二二ミく
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/ 人_ノ ヽ | |
rヘ r'´/ `ー、 _ ヽ
⊥ ∨|ス_ |r'´二`l 士魂号 複座型
r‐< /`く_|__| `Y‐v‐v\ ( 高機動幻想ガンパレードマーチ )
,ィニフ⌒ヾエハ | ヒYヒYヒL、
r'r'r'´´ _>--┴' ヽ___ノ レ‐レ‐‐レ‐‐、!
 ̄ ̄ ̄ (二)(二)(二)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
――― 『士魂号 複座型』 と……。
33 :◆vsQyY1yD2Q
::::::... ..丶
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:::::::::.... .'::. ).ヽ .ヽ 今、なんか
:::::::::::.... __ ..丿 ヽ
:::::::::::... ヽ .ヽ 馬以外の、全然 別のモノが見えたような気がしたのは
:::::.._ ノ ヽ.____丿 .丶
::::::::::::::.... ..::ノ .) やる夫の 気のせいかお?
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34 :◆vsQyY1yD2Q
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< L- ̄/V二/´-'―`ー´` ̄ `ー' `―``―、__ノ | / /
ヽ∠― ̄ \__./
やる夫はDQ3の世界で生きていくようです
第6話 「勇者には入れない場所」
((::))
〈==〉 __ /  ̄ ̄ ̄ \
|:||:| ィoヾヽ_____ヽ_ ______
( ヾj:Y¨ 、 i廴ノ_________] ,ィ´ 〈 )
(`ヾ.|:|', ',. √,∠` ヾ7、 / ヾ/
(`´.|:( .ノ、) {j)) / Y\ _ .ィ }辷ス:、
,辷彡 / (( ) ,/ ,入: :\__ ..´/ ト、
=≡≡≡= `亡´ ,.ィ´ / _ ミx、:\―フ ノ ヽ
》=《ヽ / `>ァ、rfチ彡 =彡' ̄ `ヾ::\、\_ / /
| l | `く 〃 ヾr- ャ ィイ:/ \:}) /rヽ. イ /
| l | \ 卞x¨ヾ { L、 ハ //ヽyミ、 _L.. _
| l | `  ̄ ̄ヾX ヾミx i斗彡⌒7\_ ..'´ `ヽ、
| l | ..-――ヾミー――:ヽ:、 /<:::/У: : :.\___ /
| l | / ト、`ー -ァ/`ー7/てイ:ィ/\: : : : :.\ `ー "
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■ 収録シリーズ
各シリーズのインデックスへは、こちらからどうぞ。
ドラゴンクエスト4コママンガ劇場 1日1本365日連続更新 挑戦中
ファイアーエムブレム グルニア流離譚
やる夫はDQ5の主人公に転生したようです、ただし双子で(完結) 最終スレ
やる夫はDQ3の世界で生きていくようです(完結) 最終スレ
悪魔召喚師 やる夫と悪魔のいる日常(完結) 最終スレ
やる夫でラストバイブル3(完結) 最終スレ
ニセ予告・短編/自援絵
ニセ予告『魔神殺しの風騎委員 世界平和は業務に入りますか?
〜勇者と魔王の魂を受け継いだ俺ですが、そこまで責任持てません〜』
→小説本編 【1巻発売中!】 毎週 日曜に更新しています。
ニセ予告『異世界混浴物語』 →小説本編(完結)
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やる夫deLiveAAA板・管理スレ/LiveAAA板避難所・避難用スレ/小説系掲示板
しかし、城に女兵士が全然居ないのに、女性の戦闘職があるのは変だなー、と思ってたらこういう事だったのか…
と聞いているのであれでいいと思うよ
Q:まさか、オスウマですか?
A:それこそ まさか。=オスウマ
なのに次には、オスウマで このクラスなら、とっくに軍馬になって云々〜
次にやる夫が、そう言えば、ルージュもメスウマだけどと言ってるので整合性がとれません。
今一度ご確認下さいませ。
「それこそまさか」って相手の疑問を否定する言い回しですよ?
実際は体が小さいからスピードが早い、というイメージに基づく嘘設定なんだけど
「それこそ、まさか。」(相手の疑問を否定する言い回し)を、
「そのまさかですよ。」(相手の「まさか○○?」という考えを肯定する言い回し)と混同して覚えてしまったんじゃないだろうか。
誤字? それとも 俺に学が無いだけ?
士: 成人した男子、専門の技術・技能を修了した人、サムライ
ググればweb辞書に載ってる。
同じ種類の生物の♂と♀を1セットで運用してると
絶対に有機的な意味でトラブルが起きるぞw
そうなったら最低でも1年は旅は無理だろうね。
仕方ない、善行さんの命の為にも岩田導師は(金銭などを)絞られるべきですね、素子さん、更にやっちゃってwww
善行さん、せめて仕事でしばらく帰れないと、
妻の素子さんに連絡位しておこうよwww
その原因が岩田導師(達)にあるとはいえ、
下手すりゃ速攻で刺されてたな。
まぁ何とか岩田導師に押し付けることが出来たから、
良かったが夫婦間の危機だったぞ。
(報連相大事、せめて途中で手紙か誰かに言付を・・・)
しかし、原因の岩田導師はもっと報酬をもぎ取られても良い気がするなぁ〜
(馬車製作代と今回の交易品購入代とシャンパーニまでの旅費+α位)
懐は王家か元王妃様だし、高過ぎると怒られるのは、
交渉役の岩田導師なんだろうからwww(酷いwww)
公式作品は対象年齢を意図的に下げているところがあるけど…
あらためて徹底的に世界観を深堀して二次創作してもらうとすごく楽しい。
その結果、一般の普通の言葉がわかってない人がいっぱい出てきてるけど…