やる夫よろず: 第８話「カザーブの黄金」（２）

■ 収録シリーズ

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2010年05月11日

第８話「カザーブの黄金」（２）

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33 ：◆vsQyY1yD2Q
【翌朝】
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: ; ; . . .:;, : :... ... 　 ;,/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/l三.ヨヽ .;;、:: ; : ;;　.:;,'''::: ..;;';､
"ﾞ''::;'':;,,'　 ;; :: : . .　;ﾆ∠ニニム三三三三|; l　l;|:: .. .;;、: .. . ::　:;., .　;. . ;,
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:..:.:.／　　　.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´.:.:.:.｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ..:.:.::/.:.:.:／　. . .;l. . . . . . . . .:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.: l.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │.:.:./.:.::/.:.:.::./.:.:/ |.:.:.:ﾄ､.:.::.:.:.:.:.:.:.､.:ヽ.:...:.:.:.:.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　.:.l.:.:,ｲ.:.:.:.:.l.:.‐;- |.:.:.:| ヽ_.:.:..ヽ_,.:.:.l.:.:l:.:.:　: . |
　　　　　へぇ、それじゃ今日は　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉.:.:ﾚ.:.:|:.:.:.:/!'´,.-､ヽ.:.ｌ , -ヾ｀.:.l.:.:.:.l.:.:|.:.:.:.、ﾉ
　　　　　キラービーの巣を退治しに行くのね。　　　　　　　　 ./ :,:.:.:';.:.:ヽ:ｲ_{　lﾉ|　ヽj ./ﾊ　Vﾍ.:.:j.:./.:.:.:.:.:.:ﾍ.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.:.:.:l:.:.:∧:八:l 丶.り　　　　!り　ﾉ、∨Vi::.:.:.;.:.:.i.:.|
　　　　　なんだ、ちゃんと勇者らしい事もやるんじゃない。.　 l.:.:∧.:.ｌ::.:l::.::.:l. ' '　　'　　　 ´, ,　r__,ノ:::i:.:;.'.:l:. l:.:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　＼ヽl::.::ﾉ'＼　l7 ￢　　　人:::､::.::ｌ/::.::i::;ﾊﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ　　　　ヽ、　ノ　_ .イ　 ∨ヽﾊ:.::.:l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┏なつみ.━━━━━┓　　　　　　 , . -－ヲ:.￣´ ...::::b、__ 　　　ソ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　E チェーンクロス　　　　　　　　 /::::::::::::８:::::::::::::o:::ﾟ::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　E みかわしの服　　　　　　.,'::::::::::::::::::〇::°:::::::::::::::::::::::',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　E 毛皮のフード　　　　　　　 ,i.イ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┗━━━━━━━━┛　　／　;':::::::::::::::, - ' l::::::ヽ::::::::::::::::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　　　i::::/／　 / 　 l:::::::::入:::::::::::::::l

34 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　／　＿ノ　ヽ＿＼
　　　　／　（●）　（●）　＼
　　　　|　　　（__人__）　　　 |　　　　夏美、いきなり旅立つ事について
　　　　＼　　　｀ ⌒´ 　　 ,／
　　　 /⌒ヽ　　ー‐ 　　ｨヽ　　　　　ご家族の方は、何か言ってたかお？
　　　/ 　　　　,⊆ニ_ヽ、　 |
　　　/　　／　r─--⊃、　|
　　　|　ヽ,.ｲ　　｀二ﾆﾆうヽ.　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : :´: : : : : : : : : : :｀<: : : : : : : : : ＼: : : : :｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: : : . : : : : :,. . . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :｀: . : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: . . : : : : ／. . . . : . : . : /. : . : . : . : : : : ＼: : : . . : : : l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l. . : : : /:/. ,. . . . : ;. : : : ;l : : : : :,､: : : : : : : ヽ: : : : . . . .l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !. : : : /:/. /. : : : :ﾒ:_:_／ !: : : : / ヽ: :_: : : : : :l : : : : : . .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /: : : : :.:.:'-'1: : : : :/|;／｀｀l: : : /－'`､´: l: : : l: l.: : : : : : :'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : :.:.: :.:.l: : : ／.／,´-i　ｌ:／　,=､丶v'､: : :|/.:.: : .: : : : :｀、
　　　　　　　　　これからお世話になる　　　　　　 _／: : /: : :.: :.:.:.:.:.:.i'V´i　/　l:‐':l　　　　ト::l　ヽ　〉､/:.:.: :.:.:.: : : : : 丶
　　　　　　　　　勇者様によろしく～ぐらいよ。　￣￣ l : :.:.: :.:.:.:.:.:.l,　 -'"l　ヽ:ﾉ　　　 l:;:/　ﾉ_/' ´l.:.:.:.:.:.:.: : : : :|`､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !: :.:.:.:.:.:.:;.:.:./＼__ｌ｀　　　　　　　｀´　 '｀/`／ヽ:.:l:.:.:.: : : : l　　｀
　　　　　　　　　昨日も言ったけど　　　　　　　　　　 l: :.;､:.:.:/:／　　　_`､　　　　｀　　　／´　　ヽ|:.:.: :/｀V
　　　　　　　　　落し所としては、悪くないしね。. 　　　　ヽ丶'´　　／｀､ヽ｀,　､_ 　 ‐　 ,. イﾌ｀/ヽ､　　 l:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　ヽY　　l｀ `　' ´/　｀/　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　y　　丶　 ,../　　 l　　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　/_,..-‐-､_ヽ /-､._　 l　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀.　　　´ l | 　ヽ｀ｌ´/ l /丶'　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　　　 Y　　 | ! l　 /　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　l　　　l　/　/　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ　　　　i　　　￣　/　　　 /!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　l　　　 l　!　　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀.　　　 '.　　　 l/　　　/ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!､　　　 l　　　/　　　/　l

35 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/....:::::::::/'......................................　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /...:::::::::/........................................　　　　　　　　　　　／　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !...::::::; '".........................　　　　　　　　　　　／　　　　　　　　　　　:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.....:/..;......　　,　.........+､'''''''ー:.　　　　　　　／　　　　　　Ｕ　　　　　　:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .!....i:.:'.......,..'''大丶....::l　`丶､::::::::..　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l....l:l:....::::..::/　ヽ:::::..:::! ‐'　　_`:;l`丶ゝ::::: , '　　　U　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;
　　問題があるとすれば　　　　　　　　　　　} ..ヽ::::/V　　 ~ ヽ､:j　-_ﾍZﾂ丶..,l' l::.` l　　　　　　　　　　　　　　　｜:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.........∨::::::lヾ弋ﾘ}　　　　￣⊂⊃,　l::..: !　　　　　　　　　　　　　　　Ｕ　:;:;:;:;
　　「やる夫が悪人だった」時だけど　. /.....l..:::i..:::::::::ゝ!⊂⊃ 丶　　　　　　,:' ﾀ:::::..ヽ　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.'ー''"l:::::l..::::::::::/ヽ､　　　　‐'　　／　 ;:::::;:､:::::ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;
　　その心配はないわよね？　　　　　　　ヽ::::}､::::／　　 `ー-　... -イ　　　レ'ヾヽ/''" `ｰ- ...:_　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽl `"　　　　　,.- '''';:':/ﾌ　　　　 _,,. /:::!　　／　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/;:;' `　　:‐'''"~ ./:∧ヽ. /　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　.../'1l　　　　　　／／　ヽ,'　　　　　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ! ／　ヾ.､＿,,. -'ﾆ-'"　　　　l　　丶　　　　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　　 '''''' ￣　　　　　　　l 　　　ヽ　　　　　　　:;:;:;:;:;:;:;:;:;

　　　　　　　　　　　　 /　　 .:　　.　　 .::　　　　..　:.　. 　 ',
　　　　　　　　　　　 /　　 .:l　.::/ .:l　:::;.　　 .::;:::. !::. :::. :: l
　　　　　　　　　　　 ,' /　: :::! .:::l ::/l ::/l:.　.:::/ヽ: l;::::..:::..:: !
　　　　　　　　　 l.:;{ : ::. ::';.::/l/ミ∨ ';:..::/;=;ﾍ/l/::::::l:::::{
　　　　　　　　 l:ハ::..ヽ::∨{-':::ｊ`　ヽ/ {-':::ｊ　l:::/:l:l::::',　　　　　やる夫が悪人など、あるわけないだろ！
　　　　　　　　 l'　 ';::;:::ヽ.',￣￣　 '　　￣￣ /ｨ.: :::i::::::',
　　　　　　　　　　　　　 /; :::::l,` 　　 __'＿　　　　 l　 .::l::::::::'､.　　　やる夫は私を助けてくれたんだぞっ！
　　　　　　　　　　　　　 7.:::;::l:'､　　 /-―-',　　 ,ィl　.;::l;::::::ﾄ､ヽ　
　　　　　　　　　　　　　/.:/::l:l::::`; ､ヽ.＿_丿／ﾊ:ｊ :/lハ:::::'､｀ﾞ`
　　　　　　　　　　　 ∠l /'ﾌ:ﾘ／ヽ｀ヽ､__ .ィ　 / /,ｲ`‐-`_ーヽ
　　　　　　　　　　　 __ l//‐''´: : : ﾊ　ヽ　/　 / /´`: : : : : :｀丶､
　　　　　　　　, -‐'": : : : : : : : : : {　　　.! l 　　 ! : : : : : : : : : : : ｀丶､
　　　　　 / : : : : : : : : : : : : : : l　　　∨　　　ｊ : : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　　 ./ : : : : : : : : : : : : : : : ',　　　|　　　/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : 〉

36 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.　-＝ﾆ、　￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　, ﾍ　　＼/ }＿_　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　く _／　　　 V　∠ 　ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/＾ヽ､　／__,二￣}　　_＞　　j,ハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾍヽ　∨ /　　 /　/　　＼　　　　∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ﾝ'＾ア｢ト-､二_ｰ＜　くVハ　ヽ　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／ , '/_ |ｌ |　　　￣｀ｰ＜ハ　l　＼ ∨
　　　　　　　まあまあ、カガリさん。　　　　　　　　　　　　　　 / /　ｲ/￢ﾊ｜　 , -─= ､　 ≧､lハト､/l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //l /l　l|ﾃミxヽ! 　 , - ＿_　ヽ　三ﾐｭﾆVく
　　　　　　　夏美さんだって、それは分かってますよ。　　 l{　|'　V《 |bﾊ　　〃フ￢x.　　｀V/ ,-ﾊヽ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　’ｰ' l　　　　､辷厶　　 / ｲ　} lﾊヽ､　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂ヽ　〈　　　　　　　　　 rン／ｌ | 　＼　＼
　　　　　　　だからこそ、こうして仲間になって　　　　　　　　　　 / 　 |、　､_ 　　,　　　　　　/┬＜ / ハ　　　、 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　/　>￢　￣　　　　　／　 | 　 } く小＿　　　|
　　　　　　　一緒に旅立つんですから。　　　　　　　　　　／　 /／　,ヘ　　　_,　　 ´　　　l〉 / /｜lﾊ〉　｀ヽ､｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ﾉ⌒ く　　／'　　／jVｲ]ﾌ^!　　　　／V{＾＼トV　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　厂　　　ヽｲト-r '´ /::::r＜　|　　　_,.-'　　　　／j/ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-/　　＼　 } ＞ヘ._厶:_｣　 }_/ r＜　　　　　 /　　, -─ヘ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 |^ヽ､　ﾄ-ｲ/ 　　　　_＿） ∧　l　｜　　　　/　／::::::::::::::::_＞､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ∧　└＜　/　_, イ丁:::::::j／ /∨ -ﾍ、　　 / ／::::::::::::_, -'　／⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 {　ヽ＿_∠￣　　| ∧:::::::{　 j__」 -─ヘ.　/ '::::::::::::::／　／　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　　.　"´　　　　　｀丶､
　　　　　　　／　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　i: : : : :　.　: : : .　 : :　　　　　　ヽ
　　　　　　　　　|: : : : : . :　 : :､: . : :､:　:　 |　.　ﾄ|
　　　　　　　　　i: : : :_|: : : . ﾄ､|ヽ､ﾄ|ﾊ: |: ハ|: . |
　　　　　　　　ノ: : : ｆｔ1: : : :ヽ　´i-'ｆ＾`Vｲｊﾊiﾊ/　　　　うっ……そうだな。
　　　　　　／ｲ: : : :ヽ|:i : : :ヽi　///. 　ヽ |: |
　　　　　　∠ｨ: : :i: : : |ﾍ: ､: :ﾊ u. 　　 __ 'ﾉﾄ|　　　　　スマン、声を荒げてしまった。
　　　　　　 ∠ -‐|: ｨ: :/ﾍ |＼ヽ　　´ ／|
　　　　　　　　　　",ﾚ' |　 `　丶i ＞く､ト|
　　　　　　 . -‐　 ': : : ヽ､　　　| |　 /: :＼
.　　　　　 /: : : : : : : : : : ヽ`丶 Lヽ/|: : : : ヽ
　　　　　 {: : : : : : : : : : : : : ＼　　`i |: : :i/: |
.　　　　 }: : : : : : : : : : : : : : : ヽ　､ V: V:｜
　　　　　ｊ: : : : : : : : : : : : : : : : :ﾊ　､ V: V:}

37 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　 l 　　　　j
　　　　　　　　　　 l, 　　_ ,ィ〈
ー┬---,ｧ―――一''^i,ﾍヽ l
////〃 / 　　　　　ﾞi,l l　l
//　〃,/　　　　　　 ,r'i川 l!
ツ　~｀7ヽ､_　　　　 ,_ノ,,=!､l ﾘ
〃　,ﾃf｡ﾐ≡ﾐｧ　 'イ::｡ﾉ lﾉl/
　　,/^ ﾞ''"--‐　　　l｀ｰ ''ｲ/　　　　　個人的に、商人と言うものは
　／　　　　　　　　 l　　 /ﾉ
'"　　　　　　　　　　l 　 /'′　　　　　多少悪人の方が、大成しやすい気もしますけどね。
　　　　　　　　　　 l　/
　　　　　　　　　　 _,」/
　　　　 , ､＿＿,.: -ｧ/　　　　　　　　取り引きする側としては、
ヽ､　　　｀ヾ　`"~´ﾉ/
　 ::｀ヽ､　　｀￣´ / 　　　　　　　やる夫さんみたいな方が良いんでしょうけど。
　　:::::::::｀丶=＝'f'^i
―-､::,r''"´￣｀ヾ､ 'i,
　　,rﾁ ,r''"^`ヽ、｀ヾｔ､
　 (= '" /^`'' ー≧ 　ヽ
　ミニ /　r―--＝ｧ　　）､
　＝==l　/　＿＿,,..　　〉｀
　　　　t_j ,f　　　　　　 j

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　まー、やる夫としては　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .／─　　 ─　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／（●）　（●）　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　旅をしていく上で、カガリ達を養っていけるだけ　　|　　（__人__）　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　儲けられればいい訳だし。.　　　　　　　　　　　　　＼　　 ⊂ ヽ∩　　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 |　 '､＿＼　／　 )
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　元々、がめつくやるつもりもないお。　　　　　　　　　 |　 |＿＿＼　 “　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼＿＿＿＼_／

38 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　 /　 ,.　"／　,. '´　　 i.　 i､ヽ､ヽ--‐ i
　　　　　　　　ノ　 '" ／　 <_,,,,,.-,,,,-',､,,,ﾉ,_＼｀'''_,ﾆ,.l
　　　　　　　 i, '´　 (,,,,-;'";;;r;;/:;;;／,:'::;;ｨ;:/i;;i'｀-:､ i |,
　　　　 _,......_/　 ,.-:く;;;:::;;;:-//;;;:'...,;';;_',,;:'''　i;:'　　 'i;;､i
.　　　 ,.;:'"-- ､,.ゝ';'　-ヽ':;;'　'　i;/ _,i;'_.,.｀ヾ　/ 　　 .i-'ﾞ
　,..　'"´　　 ,'::::;;;;i ､"´ﾉ i'　　 i' '"ｒ;;;cヾ　　　　‐-､i
　ヽ､　　　　ヾ:;;;;;';;､ヽ､; 　　　､i;;;::ノ　　　　ｧ;:'i /
　　｀ ''''　''ン::::;;;;l;;;;ヽ,.､　　　　　　｀　　　　 i;;ｿ./　　　　ところで、
　　　　 ,;;';";;:'";;;;;;i;;;;/;;| ':　　　　　　　　　　､　｀ .'
　　　　i;;;' ,';;;;;;;;;;;;;;;;〈;;;;i　ヽ. 　　　　　　 '　 /　　　　　巣の場所は分かってるんですか？
　　　　 ` ヾ;;;i'i:;;;;;;i;;;ヾl　　丶　　　　　-―　　,.'
　　　　　　ヾ;｀i;ﾘｨ;;:::i.　　　＼　　　　 .,..イ
　　　　　　　　　 iﾘ　｀`' - ､_.　丶,,,...-;;"i;;;;ﾘ
　　　　　　　 _/　　　　　｀'ヽi''<'i;'"冫'"
　　　　　　　 ,.-‐'ｰ｀'';:.､　　　 /｀i´i
　　　 ,...;-="- ､::::::::::::｀ヾ､:､　/　 i, |､
　　,..-''―‐ - ､　＼:::::::::::::｀ヽ､｀''ｰヾ｀i'､

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　/　　　＼　j冫｀ヽ　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | |　　　ヽ /　| 卜　 |　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　||　 /＼　ヾｰ'　　| /　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　もちろんだ。　　　　　　　　　　　　　　 |　 |/´　　　　　∨/　　　　 ´'　-,,,＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　 ||＼　　　　　_ム,,,,,,,,､__──'''''´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　森の中だが、半日も掛からん。　　　　 .|､_| / ,,　　　　　　　　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）｀ ´　　　　〉　　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/,,　 /|　, 　　 /:　　　　!　　ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀~'''‐'､　 /;;　　　　　!　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣

39 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　＿__　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　＞　｀＞'´　＜
　　　　　　　　　　　／　　　　.::.　x=､＼__
　　　　　　　　＿／／三≧==＜ヽヘ　　＞
　　　　　　 7　／´　　　　　　　｀＼＼
　　　　　　　　/　f　　ｨ　i　　　　ヽ　　　ヽ
　　　　　　　 ,'　 |　　/　 j　.:｛{　r:::|/{ ヽ|　 .ﾄ
.　　　　　 . /ｌ　|　斗ｌｰ八 .:::: V ::::|　! :::::|::::|
.　　　　 /´| .:::|　 ::!∠　厶:::::ヽV 　 |::::::,'::::j
.　　　　　　 | :八　::| 　---　＼|　-- |/:::/::::|　　　巣を持ち帰らないといけないから
　　　　　 | l ハ从.弋歹　　, 弋歹／:∧ﾘ. 　　近くまで馬車で行く必要があるけどね。
　　　　　 V＼:∨介　　　　　　个Ｖ
　　　　　　　 /∧}＞､ _　　＾ _ .. イ　　　　　結構大きいよ、アレ。
　　　　　　　 r'　＞.:.:.: E7 l.:.::{ 　ヽ
　　　　　　　　　／７}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣}ﾉ
　　　　　　　　/.:.:./　}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾉ l
　　　　　　　　￣＼_￣ヽ-､＿__r‐┘ノ
　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_＿ _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -－-､／´ .:.:.:.:.:.｀＞‐- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:.:.:.:_.　-‐　.:.:.:.:.:.:.:￣.:.:.:.:.:.:＼　＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:.:..:.:.／　　　.:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.´.:.:.:.｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ..:.:.::/.:.:.:／　. . .;l. . . . . . . . .:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.: l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │.:.:./.:.::/.:.:.:､/.:.:/ |.:.:.:ﾄ､.:.::.:.:.:.:.:.:.､.:ヽ.:...:.:.:.:│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　.:.l.:.:,ｲ.:.:.:.:.l＼,′|.:.:.:| ヽ.:.:.:ヽ_,.:.:.l.:.:l:.:.:　: . |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〉.:.:ﾚ.:.:|:.:.:.:/!'´,.ゝ､ヽｰｌ-;=＜.:.l.:.:.:.l.:.:|.:.:.:.、ﾉ
　　　　　　　　　　　　　キラービー自体、結構大きいもんね。　　 / :,:.:.:';.:.:ヽ:ｲ_{　lﾉ|　　ヽj /ﾊ　Vﾍ.:.:j.:./.:.:.:.:.:.:ﾍ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l.:.:.:l:.:.:∧:八:l 丶.り　　　　!り　ﾉ、∨Vi::.:.:.;.:.:.i.:.|
　　　　　　　　　　　　　それの巣となると　　　　　　　　　　　　　　 l.:.:∧.:.ｌ::.:l::.::.:l. ' '　　'　　　 ´, ,　r__,ノ:::i:.:;.'.:l:. l:.:|
　　　　　　　　　　　　　人間より大きいんじゃない？　　　　　　 ∨　＼ヽl::.::ﾉ'＼　　､　　　　 .人:::､::.::ｌ/::.::i::;ﾊﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ソ-－- ､lヽ　　　 _,　'　　 ∨ヽﾊ:.::.:l/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　ヽ. ｀￣´/　　　　｀/７^ヽく
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　　　　　　ﾄ､　　ヽ､.＿　r〈. l　/ / ,〉__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　 l､｀　　　l::i.　｀V{.ﾉノ ⌒丶、ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l ヽ、　　　　 l:ヽ､＿ﾉ:::ヽ./ 　　 /､＿,. ｉ　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　ヽ　　　　　 ';::::::::::::::::::/ 　　 /⊆ニ(ﾉl 　〉

40 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , '....:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..`ｰ-------=く´　　　　＼::::. i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　　　 / 　　　　　　／＼__／| 　 .::.::.::.:.:..　 ‘，　　　　　/::::: i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　.............::::: /..::::厶///Ｖ//|　　:::::::::.::.:.:.:.　‘，　　／＼亅
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .′...::::::::::::::::.ｲ:::::/　　　(　　　|　..:::.}.::::::.:::.:.:.::.. ‘，ー'′ ／ /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,′.::/:::::::::::::/ |:::/　　　　ー=ミ|..:::::/..::::/...:::.::::.:.:.:..`ー＜.:::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !.::::/ ::::/!:::/ーﾚ′　　　　　　/ｌヽ/!:::::/..::::: /..:::.:.:.:.:.:..:..::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｉ:::.i.::::/:::|::.{　　　　　　 __　/／ｌ／} .::::./...::::::.:.:.:.:. :.::::/
　　　　　　　　巣の大きさより　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.!.::ﾊ.:::|Ｖ　　　　　　　ｨ''下㍉、ﾉ　ｲ:::::/ .::::::/ .:.:.: .::::/
　　　　　　　　たくさんのキラービーの方が問題だよ。　　 ∨::ヽ|　　　　　　　 |ﾟ_ノ::心ｰ }／}‐- ､!:::.::.:::.::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧{ ヽｫ==ミ　　　　ト(::.ﾉ｡ﾘｰ'　　 - 　}::::::::../.|
　　　　　　　　みんな、刺されてしびれたりしたら　　　　　 /.::/ヽ!　　　　 ,　　　込c'.ノ　　 (　.ﾉ /.i :::::/
　　　　　　　　すぐに私に言ってね。　　　　　　　　　　　 ./.:: /.::::∧　　　　 _　　　　　　　　　／.:::ｉ::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./..:::::::::/.::::ヽ、　　　( _)　　　　　　ィ７フ´ ..:::::ｉ::::::|
　　　　　　　　キアリクはまだ覚えてないけど。　　　 ./.::::/.:::.'.:::::::: / ＞　　　　　　　　＜{::/:::::::/..::: /i::::::|
　　　　　　　　薬湯を用意しておくから。　　　　　　　 /.!.::/.:::: ｉ.::::.／￣￣ヽ＞ r‐=≦ -=彡'´.::／ .::::/:::i.:::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　!:::!.::::::.|／....::::::ノヽ/＿　／／..:: ／／ｰ…＜:::::i::::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　{ 　Ⅵ.:::::/　...:::ヽ/::::〃::::/ /／／／／.: : : : : : : ∨ｉ..ノ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 }／　...:::／{_／＼ノ / ／／／ . : : : : : : : : : !ﾍ少'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　　 / 　 .:::::/＼ノ＿　 /`ｰ=彡'　.: : : : : : : : : : :｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　 ..:::/:::::〃:::::/　/　／　　 . : : : : : : : : : : :｜

　　　　　 γ⌒)　))
　　　　　 /　⊃＿＿
　　　〃/　/ ⌒　　⌒＼　　　　　　　　　その数に対抗するために
　　　γ⌒)（ ⌒）　（⌒）＼ ∩⌒)　　　二つのパーティで行くんだお。
　　／ _ノ :::⌒（__人__）⌒ 〃/　ノ
　（　 <|　 |　　　|r┬（　　　 /　/　））　　　て言うか、まいんちゃん。
　( ＼　ヽ＼＿`ー‐' 　／（ ⌒）　　　　　１１才で僧侶とかすげーお！
　　　　　　　　　　　　　　 /　/

41 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 _　　-‐　　　　　 ,.-ｰ､,__ﾄ１ｨ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　,.．´　　　　　　　　､､」_　 /､ヾイ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　＿＿　　　　　　/__ノ_,∨､ `ｰ　/＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　/.:★: : ヽハ　　＿|　　　/ ､ `　 //　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ|: o: : o::〇〇￣　　`ー‐ﾍ._　　ノ__|=､　､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ.: :o ／　＿__,,．- 'ﾆT ￣|.:.:.:.:.:.:!　　ト､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀Y´_,. ｨ'.:.:.!.:!　 '´　　ﾘ　.∧.:.:.:.:∧　./　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　あ、それは……。　　　　　　　 .|.:.:.i.:.ト､人|　　　ｧ==ﾐ　 |ｒ‐ ､.:.:∨ ./
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧.:.∨ ,ｨﾌﾓ　　　 Yzじ:冫く｀　}.:.:.:∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　私、孤児院で育ったから。　　　 ./／:V　ｷVじ:　　　　ゞ-''　＿ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.:.:. :人ﾊ　ゞ''ﾞ ` 　　　　u.∧:::::.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／〇〇　　　ﾄ､　　　っ　　 ,.ｨ'.:::/:::.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀＞　　　´　 |_/
　　　ll| 　／/
　　　ll|｣ヽｌ /‐ ｰ-‐ 7__
　　　ll| -､　ﾉｌ＿_　　<
　　　ll| ヘ∨Ａ　　｀＼ヽ
　　　ll|―‐`'- .ヽ　　`ｰﾞｧ
　　　ll| 　　　｀ヽ　　ヾ
　　　ll|:　　　　　　',　　　',
　　　ll|: 　ﾊ　ﾊ　　', 　　 i
　　　ll|　　ｌ l/　l　　 :i.　　 |
　　　ll|:　 |　ー !､　　,! 　r､!　　　やる夫、この世界は孤児が多い。
　　　ll|、　ｌ(●)/　,.ｲ　　!
　　　ll|_＼ｌ　 ∠ィ´　　 /　　　　そして、そう言う子達は
　　　ll|ﾆT_ﾁ´ 　,　ﾊ　/　　　　教会が運営する孤児院で育つ。
　　　ll| ::::_ヾ　 /!/　l/
　　　ｒうｰ､::λ′　　　　　　　　　まいんもそう言う子供の一人。
　　　Yﾞ:::::::ヾ::!
　　　lヽ::::::::::!:|
　　　ll|: ＼;_;:ﾉ
　　　ll| ,　　ヽ、
　　　ll|　　　　＼
　　　ll|　　　'､　　｀ ‐r､
　　　ll|　　　　＼　 /l´
　　　ll|:　　　　　,,>'ﾞl┘
　　　ll|_＿_,,.. イヽ厂
　　　ll|Vヽ/｀''┘

42 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　 .／{　／!
　　　　　　　　　　　　　　 / 　 V　　}
　　　　　　　　　　　　　　　　_{　　/　　厶_
　　　　　　　　　　　　／　　 {　 ´　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　､__／　　_x≦三三≧､　　＼_,
　　　　　　　　　　　 `ーｧ　´　　　　　｀}ﾄﾍ　　く
　　　　　　　　　　　　 {/L_　　　　　　 WN 　ﾄ|
　　　　　　　　　　　　 /　 /　　　　　, ､＿ｊ　} V丿
　　　　　　　　　　　　ﾑ__｣{､　i 　ＴV二厶｣　Li〔　　　　　　　この世界に、学校とかは無いみたいだけど
　　　　　　　　　　　 {　￣「ヽl、　:ト　ﾊ }|A{^V＼_,
　　　　　　　　　　　　ヽ　_｣ｘ　＼l　(●)″ 〉厂　　　　　　　代わりに、教会の神学校がある。
　　　　　　　　　　　　＼ｲ(●) 　　 , /}　ｲ¨´
　　　　　　　　　　　　　　 }　　　 ` ／,｣ Kl　|
　　　　　　　　　　　　　　 `ー─ｧ≦::::{_　ﾄ､|　　　　　　　　　まいんのいた孤児院の子供達は
　　　　　　　　　　　　　　　 /.::/厶::{　{:::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 {::::{くA/{ﾚ':l:::|　　　　　　　　　皆、その学校で勉強するらしい。
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::|　　 |:::::l:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::::| 　 ∧::::_ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　／|::::|　　　￣｀丶、
　　　　　　　　　　　　　／　Ｌ:::} 　　　　　ヽ、
.　　　　　　　　　　　　／　　　し'　　　　　　　＼
.　　　　　　　　　　 rく　　　　 /　　　　　　　　　　　　ハ_
　　　　　　　　　　 Vﾑ､_ 　 /　　　　　　　　　　_,厶V
　　　　　　　　　　　￣VﾑV__　　　　　　 __,ﾑV厂
　　　　　　　　　　　　｀￣Vﾑﾏ艾艾艾艾ﾏﾑV￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l:::| 　 l:::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{:_|_　_|_:}
　　　　　　　　　　　　　　　　　 V_〕〔_V

43 ：◆vsQyY1yD2Q
【僧侶達＋α による読者向けの補足説明】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ィ　 .:_..‐'´　　　　　　　　　.:::::　　　　　　丶､＿__／ .:└-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´ ／ :／　　　　　　 .:/　.::::::::::::::::.　　:. .　::::::..　.. ＼....::::::::::......
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　/／.:　　 . / : .:::/.::／￣￣｀i::::　.::.::.　:::::::::::..::::..ヽ:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　.:l' .::/　　.: :{ .::::::ﾊ:::{　　　　　}::..::;ｲ::::::..:::::::::::::::::::::: ';::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {　 :/.:/{ .: : .:: ::､:::::::{-｀`　　　 -'-‐' /::::::::::::::::::::::::::::::::::.';::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　､/:::i::.:..::::{::::{＼::ヽ　　　　　　_／::::::::ィ:::::::::::::::::::::::::: }::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ : ::::ヽ{::::::ト:ゝ彳≡;ﾐ　　　　｀ ‐;=ﾆ._/::::::::::::::::::::::::::::; ::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ', :::::::::::､::::､::| ､{-'´:{　　　　　彳｀∠... ィ::::::::::::/::::;ｨ　:::::::::..:
　　　　私とお姉ちゃんも孤児院育ちなんですよ。　　　　 } :::::::::::::＞ヽ　￣｀ﾞ　　　　　 _}￣::ハノ:::::::::イ::イヽ　::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / :::-=ﾆ,　.::::!　　　　　'　　　　　￣￣＞.:::::::ﾊ }ノ　｜　:::::::::
　　　　お姉ちゃんは、僧侶にはならなかったけど。.　　../ .::::::／/.:::;ｲ:',　　　　､　　　　　　 ∠ .:: ::::::{ﾉ/.　　 |　::::::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.:::::／　 } :/ ヽiヽ　　､::＿_,　　　　 //: .::::{ヽ「　　　}　:::::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／::::::/　　　V　　　 >､　　 ‐　　　　　　i八::::V.　｀　　 / .::::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／.::::::::::{　　　　　　　-'- ｨ＼　　　　.. -　 ´};:::ﾄ､::＞　　 / .:::::::::::!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-=ﾆィ .::::::::::::i　　　　　　　　　ヽ:ｲ` ‐　´ 　　 / }/　ヽ　　　/.::::::::::::::i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.{.::::::::i､::{` ‐-､__　　　　　　__」　　　　　 {　′　　　　 / .:::::::::::::::{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.へ:::::::{ヽi　／／ー―一ｧ'／{　　　　　　人　　　　　,　' .::::::::::::;1::L_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　 ` ‐ヽ: /: /　　＼　/ｨ/　　　　　　　 /ｨ/ `ー―∠:イ::::::::::::/ }/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　.　:　／/: /　　　〃､i:{　　　　　　／〃　　　＿ /: ﾊ::::::::/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　 .　:　／: /: /　　　　〃　ヽ､ー―‐_／‐〃´￣￣　　/: :{　＼::'､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　.　:　:　{:　/: /　　　　　 i{　　　　￣￣　　〃　　　　 {: : !　　￣

　　　　　　'⌒）　　ｌ|||||
　　　　　〃⌒⌒ヽ
　　　　/ﾍ: : : ヽヽヽ
　　　　 {从:ｌ从:从从　　　　　　　　……魔法が覚えられなかったのよ。
　　　　ヽ{ﾘ从彡'⌒{}'￣}
　　　　　ﾄ　＼く＿八__,ﾉ>、.　　　いいの、剣の方が才能あったから。
　　　　　 |　｀Y{￣`ー'!: : lハ
　　　　　 |　　ﾄ∨　　ﾚｌ: ﾘ　'、　　て言うか、半分以上が僧侶以外になるわよ。
　　　　　/　　∨　　　　l: j　　l
　　　　　Zヽxく　　　　　Y　　 |
　　　　 rた/`く.＞､＿___j＿rく.）
　　　　￣弋=＼/‐┴ｧﾍ__（（=ヽ
　　　　　　　￣￣ `/,'ﾐﾉ　ヽ彡)
　　　　　　　　　　　Vﾐ/　　　￣
　　　　　　　　　　　￣

44 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　 __　,.-￢-　､._
　　　　　　　　　／　'´,　､　　、｀ヽ､
　　　　　　　　　ｒ´　　 /　l　ヽ　　＼　､ヽ
　　　　　　　 /　　/ /l.　 l、　＼　　ヽ ', lヽ. 　　　　　　僕は、孤児ではなく貴族の出です。
　　　　　　　　/,　l. / /´ヽ　lヽ　ヽ. !　ヽ. トヽ､
　　　　　　　 '´|　 V　'＿_ヽ. ﾄ＼､＿',| 　 ',｜. 　　　　　　神学校は、皆さんの世界で言うところの
　　　　　　　　 | l. ,|　|　__　＼ﾞ､ヽ.__ヽl.　　ﾄ.|　　　　　　　　幼稚園＋小学校のような所なんですよ。
　　　　　　　 lﾊｌﾍ｜´　｀　ヽ´　｀｀〉,^! | !
　　　　　　　　　 l＼ｌ|　　　　|　　　　//ｨ N　　　　　　　　アリアハンの子供の大半は、一時期神学校に通います。
　　　　　　　　　　| ﾊヽ　　＿＿　 /ﾊ/ ｀　　　　　 _
　　　　　　　　　　'′lﾊn＼｀ニ´／! !　　　　　　　 ,ｲ |　　まぁ、「義務教育」では無いんですけどね。
　　　　　　　　　　 _,.-' /ヽ｀ - ´ ,ﾊ＼　　　　　　　| |ヽ
　　　　　　 _,　- ' / 　 |　　ヽｪ､ ' 　 |　ヽｰ､　　 _　| ﾄ. ヽ
　　,.､-‐　´　　 /　　｜　 /　　〉　 | 　ヽ　｀⌒.l ヽ',ヽヽヽ
　 / ヽ　　　　　〈　　,.-|ヽ/ ヽ-/ ヽ/|､　　,〉　　 |　l_! ヽ　ﾞl

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.．-──- ､-──-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. : : : : : : : : : ＝　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : : : : : : : ─ヽ　: : ヽ
　　　　　　みんながみんなって訳じゃないけどな。　　　　　　　　　 ,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : 三' , : : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:: : : : :i '⌒'　 '⌒' i: : : : :}　i: : : : :}
　　　　　　俺も孤児で、神学校に放り込まれたけど　　　　　　　　　　 {:: : : : |　ｪｪ　ｪｪ　|: : : : ＝|: : : : :}
　　　　　　途中で脱走しちまった。　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .{ : : : :|　　　,.、　 |:: : : :-　:: : : :;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ: :: :i　r‐-ﾆ-┐ | : ::＝　| : : :ﾉ
　　　　　　ああ言うところは、堅っ苦しくていけねぇ。　　　　　　　　　　　ゞイ! ヽ二ﾞノｲゞ‐′ゞ‐′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__　│` ｰ一'´＼／__＿
　　　　　　もっとフリーダムにランランルーって生きようゼ？　　　，-　　＼　　 '.'r‐r‐､／　　　/｀丶､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 i 　　　＼　「「 l| 　　／　　　 l ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 、｀ソ!　　　　　 `　|　|. l|　／　　　　　l-7 _ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/＼　　,へi　　　　　　/　 |　 ',　　　　　　 |_厂　_ﾞ:、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∧　￣　　!　　　　　/　　 |　　',　　　　 | .r'´　　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾍ　＼_,. 　ノ　　　／＼　人　　7＼　　　 |ｲ　_／￣ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i 　＼　　　ノ　　　ヘ　　ヽ|:::|`'/　 /＼＿　　　　_／⌒ヽ

45 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／´　　＼　　｀　　、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　ヽ　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,　　　　　　　　　　　'.　　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./　　　＿＿__　　　 ',　　 //
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　 .　　´: : : : : : :｀　､ i　　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/| ／: : : : : :!＼ : |､ :＿: : :＼/∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／: : |: : : : : | 　Ｘ!´＼ : : : ヽ:＼|
　　　　　私も、孤児院育ちゲソ！　　　　　　　　　　　　　 .〃: : :|:｜＼: : :!／,r=≠ミ､ : ∧|、: !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i: : : : |斗― ＼|　　　{いﾊ ∨: :|r} : :､
　　　　　アリアハンでは、十年ほど前から　　　　　　　 .|: : : ∧　　　　　　弋tり　| : :l/: : : :＼
　　　　　オルテガの子が旅立つ時のために　　　　　 |∧∧ハ　＿_,, 　　 _　　　 | : :l:､:＼: : : ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vﾊ￣´　 '／　ヽ　 | : :|: :＼:＼: : : 丶. ＿__
　　　　　僧侶だけでなく、魔法使いや　　　　　　　　　　　　　　　ﾊ: ､　　く{　　　 } ／| : :| ＼: ＼:＼､:＿＿_ : ＼
　　　　　戦士、武闘家とかも育てられてたでゲソ！　　　　 ./: :!: :!＞　. ｀__ . イ　 | : :|ｧ-､＼: ＼:＼　　　｀丶:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:,:ィ|: :|{ ＿|!　　|| ﾉ　　:| : :| 　ﾊ　＼: ＼:＼　　　＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:／ /:,rァ'´ﾆﾆう　.||_　＿,ﾊ : |　// ヽ.　∨:l ＼:ヽ　　　　 Ⅵ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ　 /:/　　　 =ニ　 ||　／　Ｖ:V/　　＼l :|　　 vﾊ　　　　i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: |　 |/{____,.イ´￣　 .|ﾚ'　　　 V:v__　　　＼　　 |: |　　　 l:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: |　 {　　　 .八__　ノ　ｆ　　　 ∨Ⅵ＼　　　ヽ.　|: | 　　ﾉﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /:/　 .|｀T卞´　 {　　　 |　　　ノ ,ﾊ: i:|　　>､　　　}/:/　　　__〉〉
　　　　　　　　　　　　　,　-―…--　､
　　　　　　　　　　 __／　 / ￣￣¨ ｰ-｀ ==ｰ-
　　　　　　　　／　　 /　　　　　､　＼〈´
　　　　　　　　/　/ 　,ﾍ,ｲ　　　　　､ヽヽﾍ
.　　　　　　　 |　/　 //~~! iヽ　　ﾍヽヽ＼＼
　　　　　　　 ,|　! 　 ! ! 　ヽﾍ＼ ___ﾊ　ｌ　ﾍ　ﾐゝ
　　　　　　　,ｲ !　　 V ￣　ヽヽ＼　ヽ ! 　 }!l　　　　アリアハンの威信を掛けた国家プロジェクトですからね。
　　　　　　　 !!|　　 !| tｾｴ　　ゝｴｹｧ〉ヽ | !ゝ
　　　　　　　　ﾘW∧ i!　　　　〈　　　ﾚﾉﾘ　　　　　神学校に通う貴族や商家の子女も
　　　　　　　ﾚヽi|、　　　 '　　　/ﾙ'　　　　　　跡継ぎ以外は、何かしらの修行をさせられたものです。
　　　　　　　　　　　 ∨>､　　'ﾆｱ　, '
　　　　　　　　　　　　　 ,| >､　　／|　　　　　　　　　おかげで勇者１００人分のパーティメンバーが賄えたのが
　　　　　　　　　 __∧ﾍ　｀ ´　ﾄ､　　　　　　　　皮肉と言うか、なんと言うか……。
　　　　　　　／ V　| 　＼＿／|ﾍ丶、
　　　　　　, -‐'　　 / 　|　　< 　 > |　＼｀丶、
　　　／´　　　　　/ 　　!　 /ヽｲ｀!ヽ／　　　｀＞､
.　　/ /!　/ ）　　　＼／ヽ´ 　|　ﾍ |　ヽ　　　　 | 　i
　　|　l | / /､／）　 /　　ﾍ　 |　ﾍ| 　 | 　　　 ! 　!
　　|　! iｌ　l,,ﾉ /ン')　＼　　ﾍ.　!　　 ! 　 !　　　│　|
　　|　ヽ､　　　´ <　　ヽ　ﾍ. i　　 | 　 | 　　　ｲ　 !

46 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　　　/　　　 /:::　,.ｲ ::: / |:: /´　　| :::|! ::::: |＼:::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　　 '　　/　.'.::... /　!: / 　|:::!　　　 !::::ﾊ ::::::|:::::＼::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .| 　　 | 　 ::!:::::| ::::j -‐|‐|─ ﾄ::|　　　 l::::| -‐─ヽ--ヾ::::
　　　　　　ちなみに私は、商家の生まれだよ。　　　　　　　 i⌒v::::|!　 ::|::::::ｨ:´::|　 |: | 　 |:::|　　　ゝv　ゝ:::::ヾ::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | 　 v::|　 i: l ::∧:::::| 　 V -- ゝ　　　　＼ __ ＼::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　|:::|::　!:::l:::| ヽ_:l _ ＿＿　　　　　　　　　＿＿`_ー
　　　　　　ホントはシスターになりたかったんだけど.　　　　.|　　| ::ﾊ::ij:::ﾊ::!イ`弋ゝ-'フ｀`　　　　　　　´　!ノ__フハ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　| :::|:V:::::::ヽヽ　　￣　　　　　　　　　｀　 ´
　　　　　　周りに反対されてなれなかったんだよね。　　 , -v　,イ V::| ::::::ハ::＼ :::::::::::　　　　　,. 　　　　　::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -<. 　 `|　` ヽ| :::/ゝ∧`´ 　　　　　　 <:i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　'⌒ヽ　ヽ　ヽ　　ヽ/ﾍ/::l!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!　　　　|　　| -.ﾊ　　　 V|!:::∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　ｰ|　　|　r ﾄi_ﾉゝ　　 |:|:::|:::,.＼　　　　　　　´ ｀　　　　　 . イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　人 i´ﾄ l_ﾉl 　　　　　ﾉ/:::j:/::|::::ゝ.､　　　　　　　　　　　　イ:::: |:::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↑　性格：おじょうさま？

　　／￣￣＼
　／　　 _ノ　　＼
　|　　　（ー）（ー）
.　|　u.　　（__人__）　　　　それは……うん、当然だろ。
　 |　　　　　｀ ⌒´ﾉ
.　 |　　　　　　　 }　　　　　性別的に考えて。
.　ヽ　　　　　　 }
　　ヽ　　　　　ノ
　　 i⌒＼ ,__(‐- ､
　　 l ＼　巛ー─;＼
　　　|　｀ヽ-‐ーく＿）
.　　　 |　　　　　　l
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

47 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　＿＿＿_
　　　　／　　　　＼
　　／　　─　　 ─＼
　／　　（●）　（●）＼　　　　なるほど、できる夫さんの嫁があんなに若いのも
　|　　　　（__人__）　　 |
　./　　　　 ∩ノ ⊃　　／　　　　神学校育ちを、そのまま仲間にしたからかお。
　(　＼　／＿ノ　|　 |
　.＼　“　　／＿＿|　 |
　　　＼／＿＿＿／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,　--――‐--､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,-'´　　　　　　　　　　｀ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　,　　　i､　i.､　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　　,-‐''i‐､'.',　　 i.ヽ,.l-､‐--　 .i　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /'/　　.,´ /i´i./　 ',　　l　ヽ!＿､i.ヽ,　i　 .,　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　 ./.l /,〃´_｀ヽ.',　.i　 ',´-,‐､｀ヽ,l !　.i　,l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i,　/　i/.l　i`ｰ' ｀i　', l.　 i｀ ´　.i　 l' l　/ ,. i
　　　　　気になるのはそこか。　　　　　　　　　　　　　　　 i'､i,.　 i i. ヽ_　 ,ﾉ　 `　　' ､__ノ　 ,' l /　 l　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　! `l ,　',　　｀´　　．　　　　　　　.,!　　.i　ヽ
　　　　　よっぽどやる夫達の世界じゃ珍しいんだな。　　 .ﾉ　 l,i, i､.',.　　　　　　__＿_　　 u /／　/　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /　　 i'.',.i `ゝ　　,'´￣´　　｀ヽ　/'´! /i/ .,　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,.-'i.　　 'i ､.　　 i　　　　　　　 i　ノ./,,ﾘ　i` ､＿　　ヽ､_
　　　　　この世界じゃ、割とある話なんだぞ。. 　　　　'´　　,'　,.-i　` `,-､_'､_＿_,.__ .___ノ, '´,i´ .iヽ,l　　　｀￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　l　／.|　/i-｀!ｰ---‐' ´!-‐i,i＼|　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `'´　 i,/　i　｀-　 ,‐'´　　i､`　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　／　　 |　 l　　　 i　｀`ｰ-､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -'´　|.　　 l　l　　　 l　　　　　　￣｀`ｰ-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-‐'´　　　 .i　　　l ,'　　　/　　　　　　　　　　　 .｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　　　　 l　　　 i'　　　.i　　　　　　　　　　　　　 .ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /　　　　　　　 .i　　　 i　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、

48 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／／　　 /=ミ､ヽ_／/厶　　　　｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /_／　　　厶≦二二ミく.:｀ヽ.　　　､_　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__／　／ , －￢…'"´ ｀`丶､ヽ､.:',　､　' ,｀ヽ}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / / .／　　　　　　　　　　　　　Vﾊ..:.:. ::ﾄ､ゝ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |/|/　　　　 }　　　　　　　　　　　 Vﾊ.:.:.:.:. .:ﾄ､＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , '　 .i .:/ ./　　　i 　ﾄﾍ　　　　　 }/}.: .::!:.:.:}　｀^`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .' 　 |:|! :|/|:/|! |　　:l: :!:!: !:、　 | :|　|ﾊ7.::.:.ﾊ:.厶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 /|:|! :|-l'--､!　 :/l斗|-|-|　　| :|　|//.:.:..:/ }′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　l|.:|:|! :l.rｔｯ‐､|　/　};ﾊ|;ハﾊ:　:| :|　|V.:.:i:.:.:,′
　　　　　　　　　　　　　それでも、まいんにはまだ早い。　　　　　 |　l|.:|从:| ､＿ﾊ/　r‐tｯ―-､} ｜:!　!:　|: |ﾚ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　ﾊ:|: |:{　￣　　　ヽ　＿＿冫/:/: :/: :|: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ{　ヾ{: ＼　　　　　　￣￣ }/:/:!:/ : /!/
　　　　　　　　　　　　　まいんが欲しければ、私を倒してみせろ。　　　　＼: :l＞.､｀＿＿　.　ィ{:/: :i:|: :/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Ｖ　 |:|:|:/ノ　　　 }八从/
　　　　　　　　　　　　　話はそれからだ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／|从{　　　　　 {_　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／{=‐|::|} ｀　　´￣　/⌒＼　}､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{_　 Vﾉ:::ﾋュｭｭｭｭｭｧｲ＼＿,ﾉ´　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　）ﾝ´::::::::(ｏ):::::::::::::∧_／　　　 __》,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{　{::::::::::::::::::::::::::::::::ｆ　　　　　 /´ 　 }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′丶:::::::(ｏ)::::::::::::::| （0）　　./　　　{
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′　「｀:ｰ------‐:|　　　 f／　　 |
　　　　　　　,　 -‐　　´　　　　 r-・-ﾄw
　　　　　／　　　　　　　 w_|　| / 　ヽ＿
　　　　く　　　　　　。　　＿i　=ヽl/=　　}　 /
　　　　ヽ★⌒ ヽ ∧￣　　｀､_ﾆ_{=　　ﾉi￣ﾌ
　　　＿ { ・　゜（;;;（;;;;）. 　　__ -‐｀ー´‐┤〈
　　　 |　　ヽ＿・ﾉ　-‐ (￣､＿　j,､::::::::::',/.
　　　 ._ゝ　 |__,　:::´!-l:::::ゝ　　＿, lﾉﾉ-ｧ::',　　　　　も～、ママったら
　　　　＼,　　|::::lヽ::ゝ＿　　　 '´￣｀ .!ソ::::::'､
　　　　　 .＞ |:::::ｨﾍﾞ'´￣｀　 ,　　　 u. !:::::::::::::',　　　　私は、まだまだお嫁には行かないよ～？
　　　　　　　　l::-､ゞﾍ　　　 r-っ　 .／::::::::::::::::::i
　　　　　　　　|:::ヽヽ__ ＞‐- ￣　イ::::::::: -‐- :ノ
　　　　　　　　l:::::::〉彡i　i^^ヽ. |/￣i--r'　　ヽ　。
　　　　　　　　ゝ'´ﾍ　〈 .iw-､ﾉ　　　|　|　　　　｀/-,
　　　　　　　　i　　ゝ /v｀-'￣￣￣　.|　　____(;;;;);;)
　　　　　　　　|　　{ミﾐ}｀‐-　＿＿　-‐´i〃_, --イ

49 ：◆vsQyY1yD2Q
:::::::::::::::::::::::::::::}:::::::::::, -'"~￣::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀､:::::::::',
:::::::::::::::::::::::::::,'::::::::, ':::::::,. '　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::､',:::::::::',　
:::::::::::::::::::::::::,':::::::,.'::::／:::::::::::　　　　　　/:::::::::::::::::::::::｀､::::::l
::::::::::::::::::::::.,':::::::,'::／:::::::::::::::::::／:::::::::::/::::::::::::::/　　　 ',　 l
::::::::::::::::::::::l:::::::／:::::::::::::::, -'":::::::, -' /:::::::::::., '::::::::::::::::::::',:::l
:::::::::::::::::::::l:::::/＿_,.．-'''"＞-‐＝＿/__::::.／ |::::l:::::::::::::::::}:::|
:::::::::::::::::::::l ゞ:::::／　￣／"￣｀ヽ/ , -'"　 _',::::l:::::::::|:::::,'::::|
:::::::::::::::::::::l⌒、/　　　./ 　 /´ﾊ　　　 .／¨i‐-　 /i::/:::::::|
::::::::::::::::::::::l ヽ　　　‐-{.　　l ﾉ:::|　　　　'/ﾊ.｜|:::::/.l/:::::::::|　　　　　そんな事より早く出発しない？
:::::::::::::::::::::::l ∫　u　　丶　',;;;;/　　　 lﾉ:} .|/:V::::::::::::::::,'､
::::::::::::::::::::::::l ヽ　　　　　　　　　　　　l;;/ ,,ﾍ::::::::::::::::::::,'::::',　　　　キラービーの巣を
:::::::::::::::::::::::::l¨|',　　　　　　　　　　　　　｜:::::::::::::::::::::::::::::',　　　早く退治しないといけないんでしょ？
::::::::::::::::＼:::::l| ｀､　　　　　　　　　　´　　　 j::::::::::::::::::::::::、:::::::',
::::,.、:::::::::::/＼l　　ヽ､　　　　　⊂ 　　　／、::::ヽ:::::::::::::::i::::|'- ､
ノ　＼:::::/　 l 　　　　丶､　　　 _,.　-'''"　　ヽ::::∧:::::::::::::|/
　 ,　' '.,/"'''- 、　　　　　l｀￣´　　　__,,..　　｀/　＼ ::::::/
../　　　　　　　` ､　　　　 l___,.-‐、'"　　　"'''- 、　　＼/
.|　　　　　　　　 l　lヽ　　　.!　 ` ､` ､　　　　　　｀
|　　　　　　　　　l　l　"'- ､　　／`､`､　　　　 l
|　　　　　　　　　 l　l　　　　　　　　 `､`､　　　　 l
|　　　　　　 ,'　　 l　l　　　　　　　　　`､`､　ｉ.　　.|

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　_,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿>ｚ二_　＿__`ー≧＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞┴'´￣｀ ‐-､￣７＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　 ,　　l、　、 ,　､ |　ヽ　}<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ ,ｨ {７Tハ　T寸寸 |　　}ノﾍ　））
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おっと、そうだった。　　　　　　　　　　（（　,ﾍ, |（●）　（●）　/ / ,/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　'､ `|　　ヽ　　　「)'/|/　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それじゃ、ハチミツ目指して出発～。　　＼ヽ､_　― 　 _,.ィT/=/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<　l 7Eニ::ィ1　　〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ'ｲ／ヽ::::｀､／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i´￣｀ヽ::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　j| 　　　 <
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　ヽ　＼

50 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　＿＿
　　　　　　 ,..:::'::´:::::::::::::｀::::ヽ.､
　　　　 ,.::'ﾞ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼　　　　　　　　　　　＿　　_,
　　　.,.:':::::::::::::::::::::ｒ─;::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　＿__,＞Ｙ´'ー -､
　　 .;'::::::::::::::l￣￣　　￣￣ﾞl:::::::::::::::':,　　　　　＿>ｚ二_　＿　__`ー≧＿_
　　.;ﾞ::::::::::::::::￣,ﾆ'　　'￣=ﾆ;::::::::::::::::::!　　　　　＞┴'´￣｀　 ‐-､￣７＜
. 　 !::::::::::::::::;r'~　,､　 r.　,_　ヽ:::::::::::::::l 　　　, '"　　　　　　　　ヽ｀Ｙ′之＞
　　 ';::::::::::::::l　　{;;;ﾌ　.／,i　　i::::::::::::::;!..　／　　　　ﾍ　　　　　　　　　ヽ＼',
　　ヽ::::::::::::ヽ　　 ,／:r'´　ノ::::::::::::;ﾉ　. /　　.:./ 　ハ.　　!　＼　ヽ　　 ',:::|　ゞ
　　　＼::::::::::｀':::::':::::::::`ｰ':´::::::::::::< . 　 l　,/:.:.|!＿| |　ヽ. ﾄ､＿ﾞ_ 、　',　　!::l　iﾄ
　　　　　ヽ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 'ｰ`､　.|//.:.:.:lレ_|从　　ヽ__＼　ﾍ.　|、　 i!Ｎ i|
　　　　　　 `'-::､::::::::::::::::;:::- ' ´.　.　　　| /!:|.　|ｭ==､　　ｨﾋ==ﾃｨ! 　|: |弌i| 　 | /
　　　　　　　　　￣￣.　. 　　　　　ﾚ'.|:.',　代夕　　　弋シﾉｌ　!/ノ　|　ﾙ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 iｼｌ　　、　　　　 ,ｌ　ｌ /i;'八ﾉ　　　　　 _,〟＿___　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ´ ヽ.　　 _　　　　ｨ!ソ|:::::!　　　　　　　__, ' ´::::::::::::::::::｀´ ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、 _ _ 　 ,イﾙ'　 |:::::|　　　　　　/:::::￣:::::::::::Y::::/:::,::::':::::ヽ､
　　　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _ 　 /ﾑ -‐'´ｼ,-‐ﾑﾍー、　　　,;´:::::::::::::::::::::::::::::ﾚ::::::::::::::::::::ヽ
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　　　　　　　　r､r､r-'　r､ r､ r､ｰr、ｒ、　　　　　}::‐::ﾝ::::::`乂.|　　__,ﾉｭ_L入--‐'二二二二二二二二二二二ﾆ`‐-┴､____
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　　　　　　 {ｻﾆﾕﾖｻﾆﾕﾖｻﾆﾕﾖｻﾆﾕ}　　　ゝ'´ﾍﾉﾍﾉﾍﾉ｀行､ヽﾚ从ﾘ　　__L､　　　ﾃ　　､　 ,z／
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　　　 <二二二二二二二二二二二=λ　　　　　　　　ヽ､　. 　 /::::＼:::::::::::::::＼/　　　　ｏ　|
　　　　　　　　　　λ｀ヽゝ-‐　イ　人　入　　ﾍ　　　　　ヽ､｀`}ヽ:::::::::::へ:::::::::::::/ヽ　　　ｏ/　|
　　　　　　　　　　　ﾍ＿＿　　　.ｲ　＼_　＼　　､　____z-‐｀ィﾍ:::::::::./　 .ヽ::::γ:::::::｀::〉､/ｨイ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　 r'´:::::::｀λ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::κ　　　＼_／´
　　　　　　　　　　　　　　　　　 |οο |､:::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::「｀`ヽ-ﾓﾝ￣〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　 L＿___ﾚ´＞‐---ｬﾍ::::::::::::::::::ﾄ　と‐-ﾋﾉつﾒ二ヽ､　　　　ﾉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ::::__ﾝﾆﾆ`─ イ´::￣:::::::::｀ヽヽ--‐ｲｨｦ
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　人'´ _|ゝ个　|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,__rλζﾍ　　ﾝ´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈　　|_ノ:::::::`'´::::, ﾉ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | rイ:::::::::::__,-イ:::::::::::__,----‐‐‐z─────Ζ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　rイ_|::::::::::::::::::::::＿,z-‐'´　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .j と:::::::::::_z-‐'´　　　　　　　　　　 ,ｨ､_,ｨ‐､__,ﾍ､_,ｨﾍ､_, ､,〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾉゝ::::ｨ-イ　　　　　　　　,､　,ﾍ__,-ｲ　　　　 ,'　　　　 r‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彳ﾒ(／　　　　,ｨｪｨ--‐'ﾍ-‐'　`´　,.'　　　　　 /　　　ﾄﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 λ_ﾉ_ﾍ__ﾉ彳´　　　　　　　　　　,.'　　　　　 /　　　r‐'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾍ　　/　　　　　　　　　　　/　　　　　 ,ｨ　　__r'´

51 ：◆vsQyY1yD2Q
【ロマリア】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ソヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|＿　|.
　　　　　　　　　　　　　　　＿　　　　/||;||￣ヽ　　　　＿
　　　　　　　　　　　　　　/ﾛ:ﾛヽ　　 |_|_ii_|＿_| 　　 /ﾛ:ﾛヽ
　　　　　　　　　　　　　 _|　_　_| ,　　ｌﾛ;;ﾛ;;ﾛｌ　　 _|　_　_| ,
　　　　　　　　　　 _　_ i ｀l´｀l´｀li　 .|｀‐―‐-´| 　 i ｀l´｀l´｀li _　_
　　　　　　　　　　i ｀´‐|-‐―‐- |＿|--‐―‐-ｌ＿_|-‐―‐- |-｀´ i
　　　　　　　　　　|ﾛ　_.|_|_ii_|＿i_i　 |ﾛ;;ﾛ;;ﾛ;;ﾛ;| i i |_|_ii_|＿i_i_ 　ﾛ|
　　　　　　　　　　|　　| fｰｒ‐‐ｮ iｒ｀‐‐‐ ､＿＿|＿ゞ-ｆ-ｆ-ｆ-< , 　 |
　　　　　　　　 r┘'＝'-!.i.|　　＾￣ i´　ト、＿＿i　ﾉ.;'ﾞ"''　=ゝ=.└ｌ
　　　　　 ______,|_,r'';';∩､,.,,r'ﾞ';;. ii　! ii　| .|　　　ヾ.,,.;'ﾞ"'';.ﾉ.{ﾐﾄヽ　|
　 ,.;;'';;.,　 }　 ,;';;';, ii　!,,..!∩.;'ﾞ"'';;;..,,.!__　| .|;:';"':;,/{ﾐﾄヽ;..,,.ﾉﾐﾄｭﾐ_´ヽ.;;''
　 ;ﾞ::,:';;::;ﾆ,.,__,.,___,.__.,,,.___};{_,.___,..,...,____｀.,.._ヽ　ﾉﾐﾄｭﾐ _´ヽﾞ"'lii;; l"ﾞ"' ;ﾞ::,:';;::;
　 ;';';';;';;';';';;';';';';';;';';';';';';';';';';';';'{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:,':.:.`ー -､ｰ}}ﾐﾄヾ .ﾉii;;::ヽ';';';';;';';';';'';';';';;';';';';'
　 '"｀' ､,,..,.,　　　　　,..　''"ﾞ￣`''‐―　-　- -　''"""ﾞ"ﾞ" ｀ﾞ''"ﾞ`""''"''ﾞ`""''"''ﾞ`""''"''
　　　　　　　ﾞ"` '''丶,,.,._　　　　　,'ﾞ　　　,'ﾞ
　　　　　　　　　　　　　　｀ﾞ"`'''　､,,.,,.,,,.,,_

52 ：◆vsQyY1yD2Q
【ロマリア王宮の一室】

;;;;;;;;;;;;㌢㌧-‐'''""8γ｡o　　　　 |i|　　　　　|i|
;;;;;;／ヽiii〃　　　ヽｲﾉ)　　　　 |i|　　　　　|i|
(ii)／（＿_）￣￣（＿_）￣￣|　　￣￣￣￣￣
iii〃　 ,／''i'￣￣￣￣￣￣|　__
___）／　 :|　　　　　　　 |. {,;;} __　　　 __　　　__　　　 __
, ／　　　　jｰ―――――┘_|;;|,{,;;}＿__,{,;;}＿__,{,;;}＿__,{,;;}＿__,{,;;}＿
/　　　　／　　　　　　　　　　 |ヾ,l;;|＿＿|;;|＿＿|;;|＿＿|;;|＿＿|;;|＼＿
　　　　/　　　　　　　　　　　　＼|;;|￣￣|;;|￣￣|;;|￣￣|;;|￣i＼i;;|＼l
　　　,/　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　 /

　　　　　　,.．-──- ､
　　　／. : : : : : : : : : : :＼
　　　 /.: : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
　　　,!::: : : :,-…-…-ミ: : : : :',
　　　{:: : : : :i　-'　ﾞー　i: : : : :}
　　　{:: : : : |　ｪｪ　ｪｪ　|: : : : :}　　　　おーい、木嶋いるかー？
　　　.{ : : : :|　　　,.、　 |:: : : :;!
　　　ヾ: : : i　r‐-ﾆ-┐ | : : :ﾉ　　　　また問題が起きたぞー。
　　　　 .ゞｲ!　ヽ二ﾞノｲゞ‐′
　　　　 __ィrlﾆ` ｰ一'´二 |二=､
　　　〃ヽ､_=--,-|_ :::::::: !:::|　 ! ヽヽ
　　 /　|::|　.|::,i":::::::｀`)l/|｜ .|:::::: !|
　　ヽ_|__L,-| lｱ丁￣了`ｰ=ﾆ' |'／

53 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　,ｒｎ　　　　　　　　　　　　.n!inｎ
　　　　　　　　　　r｢l l i.ｎ　 .,. -──-､　　 .ｎi l l h
　　　　　　　　　　|　､.　!j／. : : : : : : : : :＼ .i !.:　　|
　　　　　　　　　　ゝ　　f. : : : : : : : : : : : : :ヽ.ゝ　".ﾉ
　　　　　　　　　　|===┤ : : : :,-…-…-ミ: ::',|==┤
　　　　　　　　　　|─-┤ : : : :i　--'　ﾞーi: : :}─┤　　　　って、いねーのかよ。
　　　　　　　　　　|─-┤ : : : :|　ｪｪ　ｪｪ |: : }─/
　　　　　　　　　　|─-┤ : : : :|　　　,.　　 |:::;ﾄ-/　　　　　どこ行きやがったんだ、まったく。
　　　　　　　　　　.ヽ─ヽ : : : :i　r‐-ﾆ-┐|::ﾉ／
　　　　　　　　　　　ヽ─' ゞイ!　ヽ二ﾞノｲゞ/
　　　　　　　　　　　　|─　　　　`ｰｰ一' ´ /

　　　　　　　　　　　　　　 ,.．-──- ､
　　　　　　　　　　　　／. : : : : : : : : :: ＼
　　　　　　　　　　　 /.: : : : : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　 ,!::: : : : : :,-…-…-ミ: : ',
　　　　　　　　　　　 {: : : : :: : :i　'⌒'　'⌒'i: : }
　　　　　　　　　　　 {:: : : : : : | 　ｪｪ　ｪｪ | : }　　　　　　　　　　ん？　こいつは……。
　　　　　　　　　　　 { : : : : : :|　　　 ,.、　|: ;! 　　＿＿＿
　　　　　　　　　　　ヾ: : : :: :i 　r‐-ﾆ-┐| :ﾉ　　/　　　　/
　　　　　　　　　　　　ゞ : :イ! 　ヽ二ﾞノｲ‐′　/　,.,,_　 ./
　　　　　　　　　　　　　　　／` ｰ一'´ヽ　　 '‐-ミ　ｿ､/
　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　 |　＼　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　｜　＼＼ |＼　＼／／

54 ：◆vsQyY1yD2Q

　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌―――――――――――――――──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　探　さ　な　い　で　く　だ　さ　い　。　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　木嶋　剣　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└―――――――――――――――──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.．-──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/.: : : : : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .!:: : : :: : : : : : : : : : ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:: : : : : : : : : : : : : : :}　　　……あの野郎
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 {:: : Ｕ: : : : : : : : : : ::;!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ:: : : : : : : : : : : : : ﾉ　　　逃げやがった……。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゞ : : : : : : : : : :,‐′
　　　　　　　　　　　　　　　　　／i￣゛ ─---─ '　￣iヽ

55 ：◆vsQyY1yD2Q
【ロマリア城　謁見の間】　　　　　　　ｌゞゞゞ| 　　＿＿　　　　　ｌゞゞゞ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽゞゞ|　　/　　　　ヽ　　　　　　ヽゞゞ|
　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿__.ヽｰ|.　.:,|　　　　　| ＿＿＿＿_,ヽｰ|＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　＿;;＿＿!＿＿l;＿..　ﾉｰ| 　.:|　　　　　 |＿ｌ＿＿i＿|;.ﾉｰ|ｌ＿＿iｌ＿＿iｌ＿＿i
　　　　　　　　　　　　　＿＿!＿＿＿＿l_ /l　!l!　　| 　　　　　|;.;.＿i＿＿ !_ /li l＿i＿＿ !＿i＿＿ !
　　　　　　　　　　　　　＿＿i＿＿＿.i .／〈 l!／　Π.|　　　Π ］: 　／　／〈ｌ　|　　／|＿＿i＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　／／〈_〉.二二〈_〉_| ／　／／ .ｰ‐　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　|二|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|￣￣|／　　　／／
　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 ..／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／￣￣　　　.／／
　　　　　　　　　　　　　　　　|二二二二 |.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|￣￣￣￣￣|／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／
　　　　　　　　　　　　　　　／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　／　 /　　　/　　 ,ｲ　 /o　　　　　　`ヾ`ヽ､レ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/／　l　　|　　　/　 /::::l　/　　　　　　　　　　　　ヾ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　 l　,､ｌ　　 / |　/＼| /p_　　　　　　　　　/|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, -‐‐ﾍ/　|　　ﾊ l　ｒ'´_ 'ト　ヾヽ|　　　　　　/ ）
　　　　　　　　木嶋が去ったか……。　　　　　　　　　 /:::::::::::::/ /ﾍ　ト/ヽ| ｢　＞､'､ヽ-､　　　ｒｰノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::::::::::::::l　ｌ　ｒﾍ,|/::::　　　（;;;;;＼＼ヽﾄ､-､｀´
　　　　　　　　最後の障害は彼だったが　　　　　 ./:::::::::::::::::l ヽﾉ　　ｌ:::::　　ヽ､`ｰ'ﾍ lヽ'|l__ノ｀ヽ` ‐ ､_
　　　　　　　　これで手間が省けたな。　　　　　　_/l::::::::::::::::: l　,'　　　'､:::　　　　｀-､　ソ　　へｌ　＞ー‐ -､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:l |:::::::::::::::::::ヽ,'　　　　ヽ:_　　　 ,rうノ￣｀ヽ､／
　　　　　　　　……そろそろ頃合いか。　　　　　.;l |::::::/￣￣/;|　　　　　　｀　ー' "´　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;l, |:::/　　　 |ｌ;ｌ　　　　　　　　　　　　 /　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::l;;{ 　　　　/ｌ　　　　　　　　　　　 /　　　 ',:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/:::::::',　　　 / ',　　｢ヽ　　　　 _　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;;;;;;;;;;;ヽ　　 l　 ',　　｀ヾｰ- ､_ 　 ` ｰ　　　　　　｀` -　-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::＼　　　ヽ　　　　　　｀

56 ：◆vsQyY1yD2Q
【ロマリアの町】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |干干干干干干干干干干干
　＿＿＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |「三三三三:.三三三:三三三
　二二二二∠}^)、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |「￣|「￣|「￣|「￣|「￣|「￣||
　∠_∠_∠_∠∠´＼　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_　　　　 ||:.　:||:.　:||:　.:||:　:.||:　:.||:　:.||
　∠_∠_∠∠_∠∠「＼ /_n＿n＿n＿.n_/∧/∧　 ∧＿＿＿＿':､　　 ||:.　:||:.　:||:　.:||:　:.||:　:.||:　:.||
∠_∠_∠_∠_∠_∠_∠_＼ :|ﾛ|: |ﾛ|: |ﾛ|:　|「ﾛ|「:ﾛ|　/∧n＿n＿n nl:l　　||:.　:||:.　:||:　.:||:　:.||:　:.||:　:.||
∠_∠_∠_∠_∠_∠_∠_∠＼n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_n_nl}__:||:.　:||:.　:||:　.:||:　:.||:　:.||:　:.||
_∠_∠_∠_∠_:∠_:∠_∠;.∠:;＼工工工工工工工工工工: .工工工:.工:||:.　:||:.　:||:　.:||:　:.||:　:.||:　:.||
三三三三三三三三三三三三」工:.工:.工工:.工:.工工:.工:.工工:.工工∧」L∧」∧」l∧」l∧」l∧」l∧L
「￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀lエエ::.エ:∩エエ::.エ:∩エエ:.エ:∩:.エ:./∧Ｖ∧Ｖ∧Ｖ∧Ｖ∧Ｖ∧Ｖ∧V
　　　　　 -.:―:.:―┬　　　　　 |エエエエl::|エエエエl::|エエエエl::|ｴエ| |　| | 　| |　| |　| |　| |　 | | 　| |
　　　　　　　　　　├　―　―┤:::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　| |　 | |　| |　| |　| |　 | | 　| |
┴──:.─　　　　　　:_＿＿|:::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　| |　 | |　| |　| |　| |　 | | 　| |
　　　　　＿＿＿＿＿:.「￣　 |:::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　| |　 | |　| |　| |　| |　 | | 　| |
――:.―　￣￣￣]　　　 _::.＿|:::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　| | 　| |　| |　| |　| | 　| | 　| |
┬――::.─ 　　　　　　　　 |: : :::::: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : | |　| | 　| |　| |　| |　| | 　| | 　| |

　　　　　　　　　　　､,. -''"'""゛''‐ｚ
　　　　　　　　　　,ｚ　w ｖ　　　w　"ｚ
　　　　　　　　　　γｰ,- ､､,_,,　-､ｰγ゛
　　　　　　　　　　,ｉ　/　　　　　　ヽ　i
　　　　　　　　　　ﾄ,r'　へ　　 ,へ゛ｚ,i､　　　ギロロ隊長、準備が整いました。
　　　　　　　　　　{k＼i'⌒ｔ--ｉ⌒,i／,}/
　　　　　　　　　　.ゝi, ゛ｰ//'},゛ｰ'　 ,!"　　　戦士遠坂が、中から正門を開いてくれれば
　　　　　　　　　　　 /'} ///,／~　,/.　　　　すぐに突入出来ます。
　　　　　　　　　　 ,i ,l/,　'r',t',.--'y
　　　　　　　　 ,. -'' !　　　　　, ''~/` -､
　　　　 _,,, - '"　＼　}　　　　/ヽ,/　／ﾞ ' '‐､.､_
　　,r'~　　　＼　,r`i､_　__y'!='!' |／　 _ ／　　　 ~ﾞ'､
　 .i　`i､　　　　｀/　/へ」〉|.i　.i ﾉ　ｒ"　　　　 ,i'　 i,

57 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、::　　/:　　　　　:::　　　　　　　　　　 :::　　　　　　/::　 ::　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　:::/:　　　 :::　　　　　　　　　　　　　　　::/　　, '::　　／　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　 :::　　　　　, --､::　　　　　　　 //／ｰ､ｰ''"l　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、　ヽ､_　　::　　　　､（ｏｏ）::　　　　 ::_:／／、　ｌ　 ,l ／　::::／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: 丶､l l ＼::＿　　ヽヽ`i l 「:: ＿,,. ―'""／,;;;;;l　　 l ／'　:: ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .ヽ! l　 l;;;、￣'''　ゝヽ￣''"　　　　／li　〃;/　　l ｷl :: ／
　　　　　　　　　これより王宮に突入！　　　　　　　　　　､＼l　 l､､＼::　　　ヾ＼　　　　／`　　　／　 / / l／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌ l　ヾ　 '':＼　　　　　　　／-= -ｰ''"　／　 /'
　　　　　　　　　ロマリアを我々の手に取り戻す！　　　　　　 l ＼ `ー--'''ゝ、　　　　丶､＿＿,,.-'"　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ､丶　＿_／::　　　　　　　　　　　キ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼、　 ::　　　　　,...　＿＿＿＿_,,.-ツ
　　　　　　　　　全軍突撃！　ガンパレードッ！！　　　　　　　　　　 `ヽ､＿_,,.-イvーーＶ'　/　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`ｰ- ヽヽ;;　　　 ;;/ ／!~l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /入ヾニニﾂ／　 l　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／l ／,￣￣　　　　ｌ　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／:::::}-'"　　　　　　　 l　 !

　　　　　　／　,　' ´　　　　｀`　ヽ、
　　　　　 / 　, '　　　　 ,　' ´ ｀丶ｆi　',
　　　　 ,'　 / 　　　／　　　　 ,ヽ､ ',
　　　　 ,'　 l ,､__　-,'､__　　　／_　 l l
　　　　 l　 , '/ｿ} 　ﾚ =｀、　　''ｒｭヽ_!く
　　　ﾚ'／/ /} ゝ|　ﾋ.i　　　　ﾋ ! tl ﾍ
　　　 / 　　　' /｀iｦ, 　ｿ　　　｀｀- '',i !',　　　　皆さん、頑張ってください……！
　　 /　　　　 /l　 |　` ‐ 　　 '　　ﾉ!|､!
　 , !､　　　 /｀',　| ､u　　　(つ　／/`
／　　＼／,＞ゝ |ヽ ` ｰ-, .. -く｀ヽ
　､ ☆　〉'´　　 i`' 　＼　 !＼☆＼　',
　　ヽ_／'　ヽ　 l　　　ヽ　　l/　｀i　l
　　 /　　　 ',　ｌ　／￣ー/ゝ　 l　l

58 ：◆vsQyY1yD2Q
　　　　　　　　　 >"　　　　　　　　｀ヾ
　　　　　　　 ,イ　　　　. : : : : : : : .　　　　ヾ
　　　　　 .ｙ　　　 . : : : : : :_:_: : : : : .　　　ﾍ
　　　　　　.／__＿__. : : : : : :.(・・): : : : : ._＿___..ヾ
　　　　　 / ｲi　＼￣￣￣￣￣￣￣￣￣／　 iﾄ:.、
　　　　 .// i| l　　い:､: : : : : : : : : :Ｘ,:ｬツ　　 .l |ﾍヽ
　　　　//: : i　廴　｀¨´＼: : : : : :／｀¨´　　_ノ i: :ﾊｉ
　　　 i/: : :∧　`ー―一 ': : : : : :` ー‐メﾁ　 /: : : i|
　　　　!: : : : : ヽ　　　. : : : : : : : : : : : : . Ｘ　 , ′: : :i|
　　　弋: : : : : : ＼　　　. : : : : : : : . 　　Ｘ: : : : : : ﾘ
　　　　　`ー_-_彡' 1-=ニ二三二ニ=-イヽ. _＿__.ノ
　　　　　　 / ｙ￣!| |{ yｲ/｀￣¨7:::::入 i| 「≦(_)､
　　　　 .／-,:′: :l| |/ /:′ ,.:ﾍ´::;イヽ.ヾ |i ＼_＿＼

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　さ　ぁ　、　は　じ　め　る　と　し　よ　う　か　。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|　　＼ |／ヽ、　│ | | 　|　　/ L＿　＼　　　　　|Ｖ!|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　|　　／V´ 　 |　　|　| |　 |　 /　i┐　|　 |　　　　　}_」ド
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　 i　ヽ／､_｢ , ィ7│　 |　j/　 |／　　〕／　∧　　　／::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r─‐─一'⌒ヽ、　　　|　 |　　 ≧ |　ゞ'　│　/　　　　　　　　　/ 　}/|／::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　ノ￣　　　　 _　　 l　　　 |　 |! 　 |│ヽ　 |　│ /　　　　　　　　　r‐┘＿／::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　_／r-‐'　￣￣￣￣°l　 |　　　 |　,ﾊ　ｙ′　ｰ′　!/ 　　　　　　　|_／::::::::::::::::::::::::::::
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タグ：やる夫夏美イカ娘モアカブト善行ベジータやらない夫カガリギロロルナマリア精華メイリン古泉準できない子至郎田まいんヌケド

posted by 文月みと at 01:00 | Comment(20) | TrackBack(0) | やる夫はDQ3の世界で生きていくようです

この記事へのコメント

カガリが可愛すぎて、できない子が素敵過ぎるのですがw

Posted by at 2010年05月11日 07:34

実質、初遭遇なんだよな。同じ立場の勇者パーティー。

やらない夫と会ったのは旅立つ前だし、顔見知りっていう特殊事情もあったし。

Posted by at 2010年08月18日 01:19

アイキャッチが素敵すぎる……
ケーキより料理より真ん中のを食べたいのですが……

Posted by at 2010年08月25日 23:32

できない子がほしければできない子を押し倒せばいいわけか

Posted by at 2010年09月14日 03:59

ウンそれ無理（ベジータ的な意味で）

Posted by at 2010年09月27日 22:41

ババァ結婚してくれｗ

Posted by at 2010年10月16日 02:24

↑↑↑↑↑↑　初遭遇はギャル夫は含まれないのか？

Posted by at 2011年02月02日 16:06

人の大きさほどの蜂とか勘弁してもらいたい。
駆除となると煙で燻してやるんだっけか、確か。

Posted by at 2011年02月27日 17:24

若作りなできない子も素敵だ

Posted by at 2011年05月04日 05:15

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ ,　--――‐--､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,-'´　　　　　　　　　　｀ｰ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　 .＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　　,　　　i､　i.､　　　　　　ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　　,-‐''i‐､'.',　　 i.ヽ,.l-､‐--　 .i　　 ',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /'/　　.,´ /i´i./　 ',　　l　ヽ!＿､i.ヽ,　i　 .,　i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'　 ./.l /,〃´_｀ヽ.',　.i　 ',´-,‐､｀ヽ,l !　.i　,l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 i,　/　i/.l　i`ｰ' ｀i　', l.　 i｀ ´　.i　 l' l　/ ,. i
　　　　　気になるのはそこか。　　　　　　　　　　　　　　　 i'､i,.　 i i. ヽ_　 ,ﾉ　 `　　' ､__ノ　 ,' l /　 l　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　! `l ,　',　　｀´　　．　　　　　　　.,!　　.i　ヽ
　　　　　よっぽどやる夫達の世界じゃ珍しいんだな。　　 .ﾉ　 l,i, i､.',.　　　　　　__＿_　　 u /／　/　　 `､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /　　 i'.',.i `ゝ　　,'´￣´　　｀ヽ　/'´! /i/ .,　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／_,.-'i.　　 'i ､.　　 i　　　　　　　 i　ノ./,,ﾘ　i` ､＿　　ヽ､_
　　　　　この世界じゃ、割とある話なんだぞ。. 　　　　'´　　,'　,.-i　` `,-､_'､_＿_,.__ .___ノ, '´,i´ .iヽ,l　　　｀￣￣´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /／　l　／.|　/i-｀!ｰ---‐' ´!-‐i,i＼|　｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `'´　 i,/　i　｀-　 ,‐'´　　i､`　`
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　／　　 |　 l　　　 i　｀`ｰ-､__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,. -'´　|.　　 l　l　　　 l　　　　　　￣｀`ｰ-､_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.-‐'´　　　 .i　　　l ,'　　　/　　　　　　　　　　　 .｀､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /´　　　　　　 l　　　 i'　　　.i　　　　　　　　　　　　　 .ヽ,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　 /　　　　　　　 .i　　　 i　　　 i　　　　　　　　　　　　　　　ヽ、

Posted by at 2011年09月09日 16:58

えっ、若作りが！？

Posted by at 2012年10月02日 18:03

蜂は人間大にするより現実の大きさの方が脅威になる気がする。
攻撃のメインは毒だから、攻撃力の大小は大きな問題じゃ無し。
それよりも大量の仲間で囲んで回避不可能な攻撃をしてきた方が対処が難しいだろ。

Posted by at 2014年10月01日 22:42

ほら、日本人って欧州人から見ると若く見られるし・・・（異世界というかDQ世界も立地的にイタリア的な感じなら）

Posted by at 2014年12月30日 18:54

利家とまつ・・・
いや、結婚だけならそれこそ赤子の段階でってのもあるわな

Posted by at 2015年05月27日 20:07

>まいんが欲しければ、私を倒してみせろ。話はそれからだ。
倒したら今度はキレてスーパー化した野菜の星の王子様が相手になるんですね勝てるかぼけーｗ

Posted by at 2015年08月26日 16:45

俺のできない子に何しやがる！（超的

Posted by at 2019年04月20日 22:11

攻撃のメインが毒針なのはミツバチ対人で、
スズメバチなんかは毒液を目に飛ばして失明させたり（毒液の射程と量は大きさ基準？）
顎で肉をむしって肉団子作ったりと大きさ準拠の攻撃もしてくる
でも遠くから見つけられるのと小さい隙間にはいってこないだけ今の大きさよりマシかも

Posted by at 2019年10月22日 05:56

まぁ国策とはいえ、教会＆孤児院でチャンと教育してくれるのなら良い国よね。
下手な国だとストリートチルドレンで大半が餓死か凍死だし・・・

はたしてやる夫達は無事ハチミツを使いこなせるか？（確保できないとは思っていない）

それにしても木嶋さんはタイミング良いな、察知して逃げたのか、ストレス大爆発が丁度良かったのか・・・

Posted by at 2021年03月30日 04:06

コメント欄にAA貼ってあってビックリしたわ

Posted by at 2021年04月30日 04:48

流石にお嬢様？にシスターの壁は厚かったようですな。
神学校は学問やマナー、常識等を教える場所ですが、
女の子には、ある意味、花嫁修業の場所でもあったりして？

Posted by at 2022年01月24日 07:36

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■ 収録シリーズ

　各シリーズのインデックスへは、こちらからどうぞ。
　　やる夫はDQ5の主人公に転生したようです、ただし双子で
　　やる夫はDQ3の世界で生きていくようです（完結）
　　やる夫でラストバイブル3（完結）
　　悪魔召喚師　やる夫と悪魔のいる日常（完結）
　　ニセ予告・短編
　　自援絵／悪魔くん対超力兵団